JPS6217459Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、野外で加熱料理するときに使用する
燃料に関するもので、特にバーベキユーこんろ用
に好適な燃料を提供することを目的とするもので
ある。

従来、野外料理のためにバーベキユーこんろな
どに使用する燃料は豆炭、薪炭、まきなどであつ
たが、これらは安価であるが着火しにくい欠点が
あり、またプロパンガス、アルコール、コツフエ
ルなどの燃料もあるが、これらは着火に問題がな
いにせよ高価なものであつた。

そこで、本考案は従来のこれらの燃料の欠点を
一掃して、比較的安価で提供するばかりでなく着
火力が良く火力も強い便利な野外用燃料を提供せ
んとするものである。

本考案の構成および作用を図面の一実施例につ
いて説明する。

１……は豆炭などの固形の燃料群で、この燃料
群の周囲は薄い紙凾２で包囲する。３はこの燃料
群１の一面に設置した底紙で、この底紙には多数
の通気孔４……が設けられている。この底紙は網
材によつて構成してもよい。５はこの底紙３の内
側に中央部又は全面部に設置した着火部材で、こ
の着火部材の材料構成は任意であるが、前記燃料
群１に接してこれに直ちに点火できるものであれ
ばよい。６は燃焼群１を収容した紙凾２の他面周
囲にかぶせた上蓋で、これは使用開始時に取外
す。７は前記燃硫群の中央部に前記着火部材５に
達して設けた着火材案内筒で、使用時にはこの着
火案内筒からマツチのような着火材を投下して底
部の着火部材５に着火する。イはバーベキユーこ
んろ、ロはそのロストルである。

而して、いまバーベキユーこんろイのロストル
ロ上に本考案にかかる燃料を置くときは、下側に
上蓋６をおいた豆炭のような固形燃料収容用の紙
凾２を上下逆様にしてロストル上に置く。する
と、上蓋６が上方に位置するようになるから、こ
れを取り上げる。しかる後、紙凾２内の着火案内
筒７に火のついたマツチを落とす。すると、マツ
チの火が直ちに底部の着火部材５に着火して燃え
広がるから、これから燃料群１に点火していく。
着火部材５の底面の底紙３の通気孔４……からは
空気が流通して着火部材から燃料群への点火を助
勢するようになる。周囲の紙凾２は燃料とともに
次第に燃焼してしまう。

なお、底紙３と着火部材５とはそれぞれ別材で
構成しなくても、着火部材自体に多数の通気孔を
設けるようにしてもよいし、また通気孔が設けら
れなくても着火部材から燃料群への点火には実際
上不便はないと思われる。

本考案はこのように、豆炭などの固形燃料群１
を紙凾２で包囲するとともにその底部に着火部材
５を設け、前記底部の着火部材５に達して固形燃
料群１内に着火材案内筒７を設けるとともに着火
部材５の下面に多数の通気孔４……を有する底紙
３を設置して成ることを特徴とするものであるた
め、野外でバーベキユーこんろに豆炭のような固
形燃料を使用することが従来着火に難点があつた
ことによる欠点が除去されて容易かつ確実にでき
るようになり、野外料理にきわめて便利なものと
なり、風による消去のおそれもなくなり、また着
火部材から燃料群への点火も確実かつ迅速にでき
るようになり、その実用的効果は大きいものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は全体の
正断面図、第２図は同上の平面図、第３図は同上
の底面図、第４図は使用状態を示した全体の正断
面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 豆炭などの固形燃料群を紙凾で包囲するととも
   にその底部に着火部材を設け、前記底部の着火部
   材に達して固形燃料群内に着火材案内筒を設ける
   とともに着火部材の下面に多数の通気孔を有する
   底紙を設置して成ることを特徴とする野外用燃
   料。