JPS6216369A - 簡便に酸素を発生させるための容器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は簡便に酸素を発生させるための容器に関するも
のである。酸素は動物の生存上不可欠であり、酸欠状態
で、作業現場、災害時に貴重な人命が失われる実例は多
くある。また突発的な病魔。

交通事故により緊急的に酸素吸入の必要があり、スポー
ツ、レジャー用としても登山、魚釣り等で酸素が望まれ
る場合がある。斯様なとき、簡便に携帯出来る酸素が得
られるとすれば、産業上のみならず社会厚生のため資す
る処大である。

（従来の技術および発明が解決しようとする問題点）普
通酸素は液体酸素若しくは高圧ガスとして特殊容器に入
れられるが、この容器は耐圧肉厚で重量大で運搬性に欠
け、また高圧ガス取締法の規定がネックであり、従って
簡便性に欠ける。

また、最近 Ｎａｃｉ０２＋２Ｍｎ０．−”　Ｎａｃｌ、　　＋　Ｍ
ｎ、０．十〇ｇ　　（１）の化学反応に基づく原理を応
用し、これをコンパクト化した容器に充填したものが販
売された。この反応は発熱反応であるが成る程度ならな
いと反応が起きないので、反応誘起するための加熱手段
が必要である。

２ＮａｚＯｚ＋　２ＨｚＯ→４ＮａＯ，Ｉｆ　　＋　　
Ｏｔ　　　（ＩＩ）２Ｈｚ（ｈ　　→　２ＨｔＯ＋　　
Ｏ□　　（ＩＩＩ）の化学反応による酸素発生について
も第二次大戦時に実施されたが、この原料は可成り不安
定であリ、かつ劇薬に指定されていないから、一般消費
者は取扱い難いものとなっている。この点、過炭酸ナト
リウムを原料とすれば、上記の問題に解決するし、反応
も温和である。即ち ２ＮａｚＣＯ３・）ｌｚｏｚ→２Ｎａ、ｃｏ！・ｎ２ｏ
　＋　　Ｏｔ　　（ＩＶ）の反応を利用したものである
。この反応に゛は触媒としてＭｎ化合物が有効であり水
を媒体とする。この発明は例えば特許公報昭６０−９９
６１．同昭６０−９９６２に掲示された。しかしながら
この文献においては何れも実験室規模で行われたもので
、即ちナス型ガラスフラスコでの実施例であり、前記の
本発明の利用分野に応用するには実際的でない。本発明
は前記の従来品の欠点を改良し、即ち携帯簡便で作動が
簡便にかつ危険性のない様に、実地的に採用し得るため
の改良容器を提供するものである。

具体的に述べると現在市販されている（Ｉ）型商品は、
発熱反応を伝えないためのインシュレーター、反応誘起
のための起動機構をみると高価にならざるを得す事実−
回使い捨てで数千円以上の価格であり、また反応容器が
つまり等の原因により（ＩＶ）の市販商品の容器は、液
の滴下タイプで薬剤の入れかえにより何回も使用出来る
が構造が複雑で価格的に数万円である現状である。

（問題を解決するための手段） 簡単な携帯可能な消費剤を目的とするとき、商品は、イ
、軽量であること。口、使用方法が手軽であること。ハ
、経時的また運搬取扱中に品質の劣化がないこと。二、
危険性がないこと。ホ、安価に提供し得ることであるこ
と、等の条件が必要とされるが、本発明もそれを満足す
べく配慮された。

本発明で使用する劇薬は、Ａ剤として過炭酸ナトリウム
、Ｂ剤としてマンガン化合物、Ｃ剤として水の三成分は
主剤であり必須とする。もちろんこの三主剤の他に本発
明を改良するために別薬剤の添加は妨げるものではない
。

過炭酸ナトリウムは炭酸ナトリウムに、過酸化水素を付
加したもので、一般にＮａ、ＣＯ，・ＨｔＯｔ〜３／４
　ｕｚｏ、と記され白色粉末（市販品は粒状となってｌ
）る）で、通常は１ｇ当たり１００ｍ　ｉｔのＯｔを発
生する能力をもっている。一般洗剤に漂白の目的に配合
されている如く危険性の少ない化学物質である。

乾燥状態では安定であるが、水分があると徐々に分解す
る。水溶液も徐々に分解し、起泡が認められるがこの程
度の分解量では、呼吸用として実用的でない。ところが
マンガン化合物が存在すると、Ｍｎは分解促進触媒作用
を有し、水の存在下で激しく分解し、０□ガスを発生す
る。マンガン化合物として、例えばＭｎ５Ｏ，、ＭｎＣ
Ｌｚの如き水溶性塩類は、非 直接的に、ＭｎＣ０１＋　Ｍｎ　（Ｏｌｌ）　ｚの如き
水溶性塩類で他金属共酸化物、Ｍｎを含有する鉱物・鉱
滓にあっては粉末であれば効果は認められる。

水はＡ剤とＢ剤との接触をイオン的に親密にするもので
あり、普通の水の他に、商品とした時、凍結防止のため
のアルコール・グライコール類・他の無機塩類の添加・
着色剤・香料の試別はあり得る。また各薬剤に過酸化水
素・過酸化尿素・過マンガン酸カリ・過硫酸塩・塩素酸
塩・過酸化カルシウム等有効酸素発生物質の添加を行う
ことにより０２の発生量の増大が期待される。

さて、本発明の特徴とするところは、使用時に際して、
Ａ、Ｂ、Ｃ剤が極めて容易に混合され、それ迄のうち少
なくとも１剤が他と接触しない様な色装形態となし、前
記イ〜ホの要望条件を満す発生器具である。

即ち３主剤は外容器に収納されているが、そのうち少な
くともｌ剤は小容器に封入させておき、使用に当たり而
易な機構で小容器を破壊し、以て３剤が混合反応発生し
たＯｆを外容器にあけられた穴から導き取る様にしたも
のである。

各薬剤は少なくとも１種の小容器によって分割するとい
う意味は、水分が存在した場合Ａ剤が徐々に分解するた
めであり、水分が皆無のときは、Ａ、Ｈの混合において
も反応することはない。従って包装前は、外容器を〔〕
　・小容器を（）として掲示すると、（（Ａ）（Ｂ）　
　（Ｃ））、（（Ａ）（ＢＣ））、（（ＡＢ）（Ｃ））
、〔Ａ（ＢＣ））　　（（Ａ）　　（Ｂ）Ｃ）　、　（
Ａ　　（Ｂ　　（Ｃ）　）　　）（Ａ　（（Ｂ）Ｃ）’
］、ＣＩＡ）Ｂ）Ｃ）　、等が可能であり、またそれら
が骨柄されたケースＣ（Ａ）（Ａ）ＢＣ）の様であって
もよく、使用上の筒便さから言えば（Ａ　（Ｂ　、Ｃ）
）が最適である。（（Ａ）　　（Ｂ）　　（Ｃ））タイ
プは、変質的には安全としても三つの袋を破るに手間が
か＼ること、破壊後の小容器が邪魔になって均一に反応
が進まないことが多い。しかしこの現象を逆に利用して
反応の調節を行うことが可能である。即ち３剤を一緒に
反応スタートしたとき、始めはゆっくり、次いで急激に
、次第におとろえる現象である。

（Ａ　（Ｂ　−Ｃ）　　（Ａ）　］とし、先づ、（Ａ＞
を破り次いで（Ｂ　−Ｃ）を破る様にするとＡは反応し
次いで（Ａ）を浸すから持続性を保つことが出来る。ま
た、０２の発生量の調節はＡ、Ｂ剤の粒度によって行う
ことが出来るし、Ｂ剤のマンガン化合物の形態の選択に
よっても可能である。

（実施例） 実施例１゜ 本発明を第１図により実施例１の説明を行う。

小袋（ｉ）は材質ＥＶＡ厚さ５０μの小袋で過炭酸ナト
リウム１００ｇ充填し融着により密封する。小袋（ｉｉ
）は同質でｌχ　Ｍｎ５Ｏａ水溶液２００ｍ　ｌを充詰
し融着により密封する。大袋（１）は材質ＥＶＡ厚さ１
００μに５０μの紙をコーティングしたものであり、こ
の尻部ｐから両小袋を入れ融着する。大袋の口部ｍはネ
ジになっており適合するフタ１がネジ込まれる。なおフ
タの内部には含水脱脂綿２（１０μアルミ薄で包んであ
りフタを強くしめると破れる様に細工しである。）がフ
ィルターはして内填されている他、フタの上部は導管３
（この先端は目鼻部に宛合うマスクに連結している。）
が取付けられている。

さて、酸素を発生させるに当たり、大袋の外側から強く
圧迫し、小袋（ｉ）（ｉｉ）を破る。過炭酸ナトリウム
はマンガンの触媒作用により分解し、盛に酸素ガスを泡
出し、全発生酸素量は１０βで純度９９．２％であった
。

実施例２゜ 本発明容器の別室を第２図について説明する。

外容器はプラスチック製の円筒状であり、ＣＩＡ）は底
部（ＩＢ）上部に分かれその中央にはネジＴによって継
ぐ様になっている。ＣＩＡ）には小容器（ｉ）（ｉｉ）
が収納されている。（ｉ）はポリビニール類の袋状であ
り、ａ、ｂ、ｃと３区分されており、その各々にベレン
ト状過炭酸ナトリウム５０ｇ入っており、かつ袋には小
穴りがあけられかつその穴数はａ、ｂ、ｃと異なってい
る。　（ｉｉｉ　）は厚さ０．５ｍｍの不織布製の袋で
あり内部に２０ｇの電解二酸化マンガン粉が入っている
。（ＩＢ）にはガラス製小容器（ｉｉ）が収納され落下
しない様に工夫された口部Ｓによってさ＼えられている
。（ｉｉ　＞には、水２００ｇが入っている。

（ＩＢ）の口部ｍは立上っており、そこには中央部がく
り抜かれた円板状のポリウレタンフォームＵがつめられ
ている。フタ１はｍの部分に断面図Ｙの様にはめ込み式
になっていて通常は浮いている。フタをｙ方向に回しロ
ックをはずして下方へ押すと１の内部に組入れられた破
壊子■が押下りその先端針ｌは小容器（ｉｉ）を突破る
。（ｉｉ）が破れると水は落下し、過炭酸ナトリウムを
溶解して不織布中に侵入しＭｎ０ｚと反応してＯｔを発
生する。

Ｏｔの発生量はａ、ｂ、ｃにあけられた穴数によって成
る程度持続性が調節出来る。

発生０２はポリウレタンフォームにて濾過されて、フタ
に取付けられた導管３より誘導排出する。０□発生量は
１４．２１で６分間持続して発生した。

（発明の効果） 本発明は高齢化や交通事故の多い日本社会において、緊
急用として利用価値は大である。またジョギング等のス
ポーツ、二日酔、自動車運転、勉学、会議等の疲れ回復
にも効果があり、更には魚イケス、実験用等にも応用面
がある。

本発明は構造が簡単であり従って軽量で使用方法が簡単
１品質の劣化が少なく危険性は少ない。

（容器が弱いので爆発することはない）かつ安価に製造
し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明容器の断面図である。 Ｎ）外容器、ＣＩＡ）外容器底部、　　［ＩＢ）外容器
上部。 （ｉ）、　　（ｉｉ）、　　（ｉｉｉ）内容器。 １、フタ、　　　　２．フィルター、　　３．導管。 ｍ、外容器口部、ｐ、外容器底部、　　１　先端針。 ｈ、小穴、　　　　Ｓ、目皿、　　　　　Ｔ　継ぎネジ
。 Ｕ、ポリフオーム、■、破壊子。 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 過炭酸ナトリウムと、マンガン化合物と、水とを接触さ
   せて酸素ガスを発生させる酸素ガス発生容器において、
   前記３種類の成分のうち１種類または２種類以上が接触
   しない様に少なくとも１種類以上の成分を小容器内に封
   入した上、３種類成分を外容器に収納し、使用に当たっ
   ては 小容器を破壊し、３種類成分を接触させることにより、
   化学反応を生じ、酸素を発生させるための容器。