JPS6215785Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は眼鏡装着時につるの開き押圧が蝶番、
フレームに直接加わるのを防止せしめる様にした
眼鏡におけるつるに関するものである。

従来かかる眼鏡のつるは単一部材により一体構
成されているので、眼鏡装着時につるの開き押圧
が蝶番、フレームに直接作用して蝶番の故障、フ
レームの変形等を招来し、特に顔面幅の大なる使
用者が装着する場合にはかかる影響が著しいと共
に使用者にとつてはつるによる挾持圧が強いため
不快感を生ぜしめる等の欠点を有していた。

本考案はかかる欠点に鑑み、つるの適宜位置に
装着時の開き押圧を緩和、吸収せしめる機構を具
備せしめて上記欠点を解消せんとしたものにし
て、以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明
すると、 １は眼鏡におけるつるであり、蝶番２と耳への
引掛部３を有する掛止杆４とを分割し、蝶番２と
掛止杆４との間に金属製の弾性体５を装着せしめ
ている。

弾性体５は第２図に図示する様に中心部６を残
存せしめて切込み７，７′……を周壁より相対向
して切設せしめて成るが、第３図に図示する様に
切込み７，７′……は周壁より交互になる様に切
設せしめても良い。

第４図は弾性体５の他の実施例を示すものにし
て、弾性を有する角パイプの周壁から残存部８を
残存せしめて切込み７，７′……を相対向あるい
は交互に切設せしめたものである。

尚、蝶番２と弾性体５若しくは弾性体５と掛止
杆４との取付けは接着、蝶着によつても又角パイ
プ体の弾性体５にあつては蝶番２と掛止杆４に突
出部を設けて弾性体５の両端より挿嵌せしめたり
芯金を挿入せしめて一体化する等の適宜連結手段
にて行い得る。

要するに本考案は、蝶番２と掛止杆４との間に
別体より成り弾性を有し、中心部を残存せしめて
切込み７……を周壁より相対向して切設せしめて
成る弾性体５をつる１の開閉方向に弾性運動する
様にして装着せしめてなるので、眼鏡装着時の開
き押圧が弾性体５の作用により緩和、吸収されて
蝶番２及びフレームに直接加わることなく蝶番２
の故障、フレームの変形を防止でき、弾性体５を
つる１の開閉方向に弾性運動する様にして装着せ
しめてなるため非常に堅固であると共に、左右方
向への弾性作用のみならず、上下方向への弾性作
用をも成し、弾性体５は角パイプ状であるため軽
量であると共に弾性体５をカバーすることなく外
観上の美感を確保できる等その実用的効果甚だ大
なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものにして、第１
図は本考案に係る眼鏡におけるつるの一部切欠正
面図、第２図、第３図、第４図は弾性体の断面図
である。 １……つる、２……蝶番、４……掛止杆、５…
…弾性体、７，７′……切込み。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蝶番と掛止杆との間に別体より成り弾性を有
   し、中心部を残存せしめて切込みを周壁より相対
   向して切設せしめて成る弾性体をつるの開閉方向
   に弾性運動する様にして装着せしめてなることを
   特徴とする眼鏡におけるつる。