JPS6215251B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えば脱水汚泥、焼却ダクト、集塵ダ
スト、セメント等の固化剤混入ダスト、小麦粉等
の粘着性を有する粉体の混合、加湿、撹拌、混練
等の操作をする搬送ミキサーの羽根や回転軸に付
着した混練物を掻き落すクリーニング機能を具有
せしめた搬送ミキサーのセルフクリーニング方法
とその装置に関するものである。

従来のこの種の装置は回転羽根が互に干渉する
ことなく、独自に回転しているため、羽根や回転
軸の面に混練物が付着し、装置が長時間停止され
ていると、混練物は乾燥固化して羽根や回転軸の
表面にこびり付き丸太りして作業能率が著しく低
下するため、停止したら必ず掻き落し、水洗い等
してクリーニングする必要があり、その保守、整
備に多くの時間と手数を要しているのが現状であ
る。

本発明の目的は装置の運転中に適宜羽根や回転
軸の表面に付着した混練物を自動的に掻き落して
セルフクリーニングせしめ、以て該混練物の付着
固化を未然に防止して搬送ミキサーの性能維持を
確保できるようにした搬送ミキサーのセルフクリ
ーニング方法とその装置を提供しようとするもの
で、その発明の要旨とするところは、羽根をスク
リユー状に取付けた二軸の一方の羽根先端が他方
の軸に略接触する如くに配設した搬送ミキサーに
於て、運転中停止して一方の回転軸を他方の回転
軸に対して所定回転角度逆転させて相対的に羽根
の位相を間歇的に後退させてセルフクリーニング
させることを特徴とする搬送ミキサーのセルフク
リーニング方法、及び、羽根をスクリユー状に取
付けた二軸を方の羽根先端が他方の軸に接触する
如くに並行に配設して槽体に回転自在に設け、一
方の軸端部にギヤを回転自在に遊嵌し、該ギヤの
両方の所定回転角度において該軸に係合する係合
機構を設け、該ギヤを他方の軸端部に固定したギ
ヤと連動させて成ることを特徴とする搬送ミキサ
ーのセルフクリーニング装置である。

以下、本発明一実施例を図面第１図及び第２図
を参照しながらその構成を説明すれば、一方の回
転軸１の一端部には軸部の法線方向に突設したキ
ー２に嵌合するキー溝３を凹設したスペーサー４
を嵌着し、該スペーサー４にギヤ５を回転自在に
遊嵌し、軸部延長方向には法線方向に張出した例
えば45度の扇状のカム６を一体的に固着し、ギヤ
５には該カム６に対して接離する例えば60度の扇
状のストツパー７を固設してある。前記設定値に
よればストツパー７がカム６に対して接触係止す
る105度を除く255度の間融でギヤ５が自由回転で
きるように構成してある。

そして、他方の回転軸１１の一端部には軸部の
法線方向に突設したキー１２に嵌合するキー溝１
３を凹設したスペーサー１４を嵌着し、該スベー
サー１４に前記ギヤ５と同様のギヤ１５を嵌止し
てある。

前記両回転軸１，１１には所定ピツチのスクリ
ユー羽根８，１８を構設してあり、該両回転軸
１，１１を一方の羽根先端が他方の軸に略接触す
る如くに並行に配設して槽体に回転自在に軸承け
すると共にギヤ５，１５を噛合させて互に反対方
向に回転するように設定してある。尚、この場
合、前記スクリユー羽根８，１８の螺旋方向は互
に逆にしてあり、又、通常の搬送方向に運転して
いるときは一方の回転軸１のスクリユー羽根８は
他方の回転軸１１のスクリユー羽根１８の背後に
位置するように設置してある。

第３図は前記回転軸１，１１のスクリユー羽根
８，１８に代つて軸に対して螺旋方向にピン２０
を等間隔に立設して該ピン２０の包絡面を上記ス
クリユー羽根と同様のスクリユー面になるように
構成してある。

次に上記実施例に基き作用効果について説明す
れば、第２図に示す如く、通常の搬送方向に作動
する矢視方向に回転させると実線で示すうにギヤ
５のストツパー７はカム６の片側に係止して他方
のギヤ１５と連動同期して混練物（図示されてい
ない）を搬送方向に移送する。前記搬送方に駆動
させている過程で適宜一旦停止して、前記ギヤ
５，１５の回転方向を逆転すると仮想線で示すよ
うにギヤ５のストツパ７がカム６の他側に係合す
るまで該ギヤ５は回転軸１に対して空転して回転
軸１は停止するが、他方の回転軸１１は逆転動す
る。

然るに、前記ギヤ５のストツパー７がカム６の
片側から他側に回動する255度の間は回転軸１は
停止し、それに対して他方の回転軸１１は相対的
に前記角度だけ回転して位相が後退する。従つ
て、第１図で示すように、回転軸１に対して回転
軸１１のスクリユー羽根１８は回転軸１のスクリ
ユー羽根８の背面から次のピツチの前面に至る斜
線部まで後退してその部分をクリーニングすると
共に相対的に回転軸１１に対して回転軸１のスク
リユー羽根８は回転軸１１のスクリユー羽根１８
の前面から前のピツチの背面に至るまで前進して
その部分をクリーニングし、それら双方の作用が
相俟つて羽根相互の掻き落とし作用が完全に行わ
れるものである。

尚、前記実施例に於ては両回転軸を互に反対方
向に回転させる場合について説明したが、同一方
に回転させる場合でも同様に実施できるが、この
場合は羽根の螺旋方向は同じである。そして又、
ピンによるスクリユータイプの場合でも前記と同
様に作用するものである。

本発明は以上の説明により明らかなように、装
置の転中に一旦短時間の逆転動作を間歇的作動さ
せることにより、搬送ミキサーの一方の羽根が他
方の羽根や回転軸の混練物による付着物を固化し
ないうちに相互に掻き落してセルフクリーニング
するから、停止時及び作業終了後のクリーニング
は不要となり、保守、整備の省力化に多大の貢献
をする外、搬送ミキサーの性能を確保できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の要部平面図、第２図
は回転軸間の連動機構を示す側面図、第３図は本
発明の他の実施例を示す要部平面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 羽根をスクリユー状に取付けた二軸の一方の
   羽根先端が他方の軸に略接触する如くに配設した
   搬送ミキサーに於て、運転中停止して一方の回転
   軸を他方の回転軸に対して所定回転角度逆転させ
   て相対的に羽根の位相を間歇的に後退させてセル
   フクリーニングさせることを特徴とする搬送ミキ
   サーのセルフクリーニング方法。 ２ 羽根をスクリユー状に取付けた二軸を一方の
   羽根先端が他方の軸に略接触する如くに並行に配
   設して槽体に回転自在に設け、一方の軸端部にギ
   ヤを回転自在に遊嵌し、該ギヤの両方向の所定回
   転角度において該軸に係合する係合機構を設け、
   該ギヤを他方の軸端部に固定したギヤと連動させ
   て成ることを特徴とする搬送ミキサーのセルフク
   リーニング装置。