JPS6214882Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は泥田の中で作業する場合に、着用す
る股引やズボン等の上に穿いて、泥土や水を遮断
するための、薄い材料で作つた、左右同形の水田
用の足カバーの改良に関わるものである。

従来の水田用カバーは第１図に示すようなもの
である。この足カバーは薄いビニールやポリエチ
レンなどにて作つた細長い筒状１の上端部周囲に
ゴムを内設して収縮部６を形成しただけのもの
で、軽量で、且つ、安価に出来るのは良いが、こ
れを泥田の中で使用する場合に於ては、泥土の粘
性により、着用するカバーが徐々に下方に引きお
ろされる弊害があり、その弊害は上縁に設けられ
た、強いゴム装置６だけでは防止することが出来
ない欠点がある。

本願出の考案は、従来の水田用足カバーが持つ
以上のような欠点を改良したものである。この構
成は第２図に示す如くビニール・ポリエチレン等
の薄膜にて作つた細長い筒状の主体１の上端を斜
めに切断して上縁を強化する外、最高部に紐通し
２を設けて紐３を取付け、尚、下方の中央より稍
下方の周辺に紐通し４を２・３個付設して、之に
紐５を取付けたるものである（第２図参照）。

以上のように構成した、この考案の使用法は、
着用した股引又はズボン７の上に、主体１の紐３
が脚部の外側面になる様に穿き、（第３図参照）
下端を足に良く密着する特製の足袋８にて覆い、
尚、膝の稍下方に当る処に付設されて居る紐５に
て主体１を、二巻き位に結束するほか、上端部に
設けられたる紐３を、腰部のバンド又は紐などに
２・３回巻き付けるようにすればよく、この考案
には、以下に示すような効果がある。

１ 作業上、泥土の粘力が直接表面のカバーに作
用するも本カバーは紐３と紐５により脚部に固
定せられるため、カバーが下方に引きさがるよ
うなことのない、廉価な水田用足カバーを作製
することが出来る。

２ 紐３により主体１を充分に引上げて使用して
も、上縁は斜状に形成されて居るので、股下に
大きなたるみや皺が出来ず、使い具合が良い。

３ 紐３は、使用後カバーを洗つて、釘などに掛
けて置けるので便利であり、又、紐５は主体に
付着したまゝ保存することが出来るので、次の
使用の場合に便利である。

４ 上方が開放されて居るため空気の流通が良
く、永く穿いて居ても蒸れることがない。

５ 左右同形に出来て居るので、一方が破損して
使えなくなつても、他の一方は、他のものと組
合せて、尚、使用することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の水田用足カバーを示す斜視図、
第２図はこの考案を正面から見た斜視図、第３図
はこの考案の使用状態を外側面から見た図面を示
す。 １…主体、２…紐通し部、３…紐、４…紐通し
部、５…紐、６…ゴムを内設した従来品の収縮
部、７…ズボン又はもゝ引、８…特種足袋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂などの薄膜にて作つた細長い筒状の主
   体１の上端を斜めに切断して、上縁を強化する
   外、最高部に紐通し２を設けて（第２、第３図参
   照）之に紐３を取付け、尚、下方の中央より稍下
   方に当る周辺に紐通し４を２・３個付設し、之に
   紐５を取付けてなる水田用足カバー。