JPS62142940A - 沸騰水型原子力発電設備の原子炉運転階排気ダクトシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、沸騰水型原子力発電設備の使用済燃料プール
が設置されている原子炉運転階の排気ダクトシステムに
係り、特に、運転階における作業環境改善および放射能
汚染低減効果にすぐれた排気ダクトシステムに関する。

〔発明の背景〕

従来の原子炉運転階の換気方法は、第５図に示すように
、ドライヤ・セパレータプール５側に床面上壁面給気ダ
クト２を配置、新鮮空気を運転階床に給気し、各ドライ
ヤ・セパレータプール５゜原子炉ウェル６、使用剤燃料
プール７Ｗ面に埋込まれた排気用ダクト３．および使用
済燃料プール側床面上壁面に設置された排気用ダクト１
より排気することにより、運転階の作業環境の維持をお
こなっていた。これは、埋込ダクト内にプール水が侵入
するという問題があった。

埋込ダクトへのプール水への流入防止に関する特許の例
として、特開昭５３−１３１５８５．同５５−２４６１
２゜同５５−４６１４１があるが、いずれも埋込みダク
トを前提とした特許であるため、プール水の埋込ダクト
侵入の可能性を持っている。

また、作業環境改善とに関する特許の例として同５１−
４８５９１　、同５５−４８６９８　、同５６−３３５
＋１６があるが。

これも埋込ダクトを前提として特許であるため、埋込ダ
クト内へのプール水侵入は防止しえない。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、屋根トラス下端部全面を板でおおい、
前記板に排気開口を設け、屋根トラス部を排気風道とし
て利用することにより、運転階の拡散放射能の捕集およ
び環境維持に良好な沸騰水〔発明の概要〕 本発明は、現在、出願中の床面上壁面給気ダクト、天井
屋根トラス設置排気ダクトを特徴とする沸騰水型原子力
発電設備の原子炉運転階の換気ダクトシステムにおいて
、排気ダクトを屋根トラスに設置する場合、屋根を構成
する屋根トラス鋼材と排気ダクトとの干渉により、排気
ダクト設置位置やダクトサイズが制限されること、およ
び屋根トラスと排気ダクトの施工時期にずれがあるため
排気ダクトの据付に多くの工数が必要となる等の問題が
明らかになっており、これを解消する手段として、屋根
トラス下部に屋根全体をおおう板をｉｌ！し、この板に
吸込口を設け、かつ排気ダクトを接続することにより、
屋根トラス全体を排気チャンバーとして機能させるよう
にしたものである８天井より排気する方法として、化粧
板を設置せず、１ケ所の吸込口で排気することも考えら
れるが、放射能は３ケ所すべてのプールからほぼ平均−
して放出されること、およびプール水上で浮力のハ 影響で、はぼ直上に物質が流れることを考慮すると、放
射能捕集の観点からは、出来る限り、天井面で平均して
排気させる必要があり、１ケ所からの排気方式では、排
気可能域がせばまることにより、放射性物質捕集効果と
してはあまり期待できない。

〔発明の実施例〕

本発明の一実施例を第１図〜第４図により説明する。沸
騰水型原子力発電設備の原子炉運転階は使用済燃料を貯
蔵する使用済燃料プール７、燃料を交換するためにドラ
イウェル、原子炉圧力容器を開放し、かつ使用済燃料の
移動用のプールとなる原子炉ウェル６、および原子力圧
力容器の中に格納されているドライヤ・セパレータを仮
設するためのドライヤ・セパレータプール５の３つのプ
ールが設置され、定検期間中にはそれぞれ満水状態とな
っている。また運転階には、ドライヤ・セパレータ等を
吊り上げるための１２５　天井クレーン８が設置されて
いる。また運転階には、作業員の作業環境を維持するた
めに、新鮮な空気を運転階に供給するため、１２５　天
井クレーン８のクレーンガータ１１を利用した給気口１
３．および運転階空気を排気するための排気口４、およ
び排気ダクト１が設置され換気システムを構成している
。従来、排気ダクトの一部は第５図の如く、プール壁面
に埋込まれた埋込ダクト３を使用していたが、プール放
出放射能を捕集するために、床面上壁面給気、天井屋根
排気の新しい換気ダクトシステムが提案された。新しい
提案を具体化する見地から、給気ダクトシステムについ
ては、本実施例に示すような天井クレーンのクレーンガ
ータ１１を利用した、給気システムが提案され、また排
気ダクトシステムについては、使用済燃料プール７およ
び原子炉ウェル６上部に２重点排気する十文字型排気ダ
クトが提案された。いずれにしても、天井屋根排気をす
る必要があるため、屋根トラスを利用してここに排気ダ
クトを設置する必要があった。ところが、屋根トラスは
運転床より約１５ｍのレベル差があり、排気ダクトを据
付ける場合には、運転法全面に据付用の架台を組む必要
、′λ鴇り、かつ、屋根トラスとの干渉をさけるために
、排気ダクトの据付位置および、排気ダクトサイズの選
定にどうしても制約があった。よって本実施例では、第
３図の如く、使用済燃料プール７゜原子炉ウェル６およ
び、ドライヤ・セパレータプール５、の各プール中心線
上に排気口４を設けた板９（化粧板）を第１図の如く屋
根トラス１０の下部に設置し、この排気口より排気され
た空気は、第１図に示す排気ダクト１により、強制排気
させるようになっている。排気ダクト１は、第１図の如
く、屋根トラス下部に設置された化粧板９と直接接続さ
れており、屋根トラス上に排気ダクトは必要なく、袋状
に構成された屋根トラス自身が、あたかも排気ダクトの
かわりである排気チャンバーを構成している。このため
、屋根トラス上に排気ダクトを設置した場合のように、
屋根トラス１０排気ダクトの集中荷重が作用するような
ことがなくなっている。

排気口４の取付部詳細を第４図に示す。排気口４は丸型
としているが、長方形としても性能にはまったく影響は
ない。排気口にはグリル１２を設置し、運転階より見上
げた場合の見ばえをよくしている。屋根トラス全体が排
気チャンバーであり屋根トラス内排気風速は小さいため
、屋根トラス内圧力はほぼ一定である。このため排気口
４には、風を澗整用のシャッターは特に設ける必要はな
く。

排気ダクト１内の風量を調整すれば１個々の排気口４の
風量調整は不要である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、天井屋根トラス下部化粧板に設置され
た排気口よりなる天井屋根排気ダクトシステムにより、
運転床より空気を排気することができるので下記の効果
がある。

１、天井屋根トラス上に排気ダクトを設置することなく
、使用済燃料プール、原子炉ウェルおよびドライヤ・セ
パレータプール中心線上で平均して運転床より排気する
ことが可能である。

２、上記とすることができるため、壁面給気、天井排気
の新換気ダクトシステムが可能となりプールよりの拡散
放射能捕集効果にとって著しい向上となる。

３、排気口は屋根トラスと一体で工事可能であるため、
排気ダクト設置のための工事用架台を運転法全面に組み
立てる必要がなくなり、工事の簡素化が可能である。

４、夏期主たる建屋への人熱源である日射によ、る屋根
からの熱がトラス中チャンバーより排気に導びかれるた
め、運転床の温度上昇が改善される。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の一実施例である排気ダクトシ
ステム説明図、第３図は、第１図のＡ−Ａより排気口を
見た図、第４図は第１図のＢ部詳細図、第５図は従来の
埋込排気によるダクト換気システム説明図である。 １・・・排気ダクト、２・・・給気ダクト、３・・・プ
ール埋込ダクト、４・・・排気口、５・・・ドライヤ・
セパレータプール、６・・・原子炉ウェル、７・・・使
用済燃料プール、８・・・天井クレーン、９・・・化粧
板、１０・・・屋根トラス、１１・・・クレーンガータ
、１２・・・グリル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、屋根トラスおよび換気用排気ダクトよりなる沸騰水
   型原子力発電設備の原子炉運転階の排気ダクトシステム
   において、前記屋根トラス下端に排気用開口および排気
   ダクト用開口のあるおおい板を設けたことを特徴とする
   沸騰水型原子力発電設備の原子炉運転階排気ダクトシス
   テム。 ２、特許請求の範囲第１項において、排気用開口を使用
   済燃料プール、原子炉ウェルおよび機器設置プール線上
   に設置したことを特徴とする沸騰水型原子力発電設備の
   原子炉運転階排気ダクトシステム。