JPS6214249Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は繊維強化コンクリートよりなる建築用
パネルに関し、繊維強化コンクリートの薄箱状の
外装板１内に発泡コンクリート３を充填し、外装
板１の背面に金属のパネル枠体２を装着し、パネ
ル枠体２の背面に内装板７を貼ると共にパネル枠
体２内にグラスウール、ロツクウール等の断熱材
８を充填して成る建築用パネルに係るものであつ
て、本考案の目的とするところは外装板が繊維強
化コンクリートであるので耐水性、耐火性等があ
ると共に強度がある上、外装板の背面にパネル枠
体があるので強固であると共に施工するとき連結
しやすく施工性を向上でき、しかも外装板内に発
泡コンクリートを充填してあるので断熱性がある
と共に軽量且つ強固な建築用パネルを提供するに
ある。

以下本考案を実施例により詳述する。１は波状
板部１ａの背面に周縁リブ１ｂと中央リブ１ｃと
を設けた薄箱状の外装板であつて、繊維強化コン
クリートにて形成されている。かかる繊維強化コ
ンクリートの繊維としてはガラス繊維のような鉱
物繊維や、有機繊維等がある。この外装板１内に
は鉄筋４を入れて発泡コンクリート３を充填して
あり、外装板１の開口側には補強用網体５を内装
してある。また２は金属にて形成されたパネル枠
体であつて、横枠２ａ、縦枠２ｂ、中桟２ｃを周
縁リブ１ｂ、中央リブ１ｃに対応するように組立
てることにより形成されている。このパネル枠体
２を外装板１の周縁リブ１ｂ中央リブ１ｃに重
ね、第２図のように外装板１とパネル枠体２とを
例えば接着してある。この際第３図のようにパネ
ル枠体２の片面側に突起６を設けておき、未硬化
の外装板１の周縁リブ１ｂ、中央リブ１ｃにパネ
ル枠体２を重ねると共に突起６を周縁リブ１ｂ、
中央リブ１ｃに食い込ませ、外装板１を硬化させ
て外装板１の背面にパネル枠体２を装着してもよ
い。そして第４図に示すようにパネル枠体２の外
装板１と反対の面である背面には内装板７が貼ら
れ、パネル枠体２内にはグラスウール、ロツクウ
ール等の断熱材８が充填されて建築用パネルＡが
形成される。このように形成された建築用パネル
Ａは壁や屋根の施工に用いられるもので、建築用
パネルＡを複数枚並べ、隣合う建築用パネルＡの
パネル枠体２を連結する。

本考案は叙述の如く外装板が繊維強化コンクリ
ートにて形成されているので耐水性、耐火性等が
あると共に強度があるものであり、しかも外装板
の背面に金属のパネル枠体があるので、パネル枠
体にて補強されて一層強固な上、外装板が繊維強
化コンクリートであつてもパネル枠体にて連結す
ることができ、施工性の良いものであり、さらに
外装板内に繊維強化コンクリートを充填してある
ので断熱性が向上する上、熱容量大となり、しか
も軽量且つ強固なものであり、さらにまた外装板
の背面に装着した金属のパネル枠体の背面に内装
板を貼ると共にパネル枠体内にグラスウール、ロ
ツクウール等の断熱材を充填したので、予め内装
板を有していて建築用パネルを壁や屋根に取付施
工した後で内装板を貼るような手間がかからず、
内装工事を簡略化できるという利点があり、しか
もパネル枠体内の断熱材にて断熱性が向上し、外
装板の背面側に裏打ちした発泡コンクリートの断
熱効果と相まつて優れた断熱性が得られるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案建築用パネルの一実施例の一部
省略分解斜視図、第２図、第３図は同上の組立状
態の一部省略断面図、第４図は同上の全体を示す
縮小断面図であつて、１は外装板、２はパネル枠
体、３は発泡コンクリート、７は内装板、８は断
熱材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 繊維強化コンクリートの薄箱状の外装板内に発
   泡コンクリートを充填し、外装板の背面に金属の
   パネル枠体を装着し、パネル枠体の背面に内装板
   を貼ると共にパネル枠体内にグラスウール、ロツ
   クウール等の断熱材を充填して成る建築用パネ
   ル。