JPS62135488A - サイクリツク・ビスデスモシドおよびその製造法 - Google Patents
サイクリツク・ビスデスモシドおよびその製造法Info
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- JPS62135488A JPS62135488A JP61181119A JP18111986A JPS62135488A JP S62135488 A JPS62135488 A JP S62135488A JP 61181119 A JP61181119 A JP 61181119A JP 18111986 A JP18111986 A JP 18111986A JP S62135488 A JPS62135488 A JP S62135488A
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- water
- cyclic
- bisdesmoside
- compound
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- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Steroid Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
発明の背景
技術分野
本発明は、新規サポニン(サイクリック・ビスデスモシ
ド)およびその製造法に関する。この化合物は、假貝母
(Bolbostemma pani (Maxim、
)Franquest )の坊茎(別名上貝母(tu−
bei−mu) )より抽出単離することができる。
ド)およびその製造法に関する。この化合物は、假貝母
(Bolbostemma pani (Maxim、
)Franquest )の坊茎(別名上貝母(tu−
bei−mu) )より抽出単離することができる。
先行技術
サポニンは、その精製単離の困難性と構造の複雑性のた
めに、研究の進展を見せたのはここ士数年のことである
。
めに、研究の進展を見せたのはここ士数年のことである
。
サポニンの特性は、水溶液中の起泡性と赤血球破壊作用
(溶血活性)、魚肖性、コレステロール(ステロイド類
)とのコンプレックス形成能で代表されるが、医薬品と
しては、去痰、鎮咳、抗炎症、中枢抑制、抗疲労、抗潰
瘍、コレステロール代謝促進、脂質代謝の促進、核酸、
タンパクの合成促進の他に感染防御、抗腫瘍などの薬理
作用が近年見出だされている。
(溶血活性)、魚肖性、コレステロール(ステロイド類
)とのコンプレックス形成能で代表されるが、医薬品と
しては、去痰、鎮咳、抗炎症、中枢抑制、抗疲労、抗潰
瘍、コレステロール代謝促進、脂質代謝の促進、核酸、
タンパクの合成促進の他に感染防御、抗腫瘍などの薬理
作用が近年見出だされている。
サポニンは、周知の通りアグリコンと糖より構成され、
アグリコンの構造によりトリテルペノイドサポニンとス
テロイドサポニンとに分類される。
アグリコンの構造によりトリテルペノイドサポニンとス
テロイドサポニンとに分類される。
生薬サポニンの多くは、前者のトリテルペノイドサポニ
ンに属している。そして、これらトリテルペノイドサポ
ニンは、例えば、アケビ(Akebiaguinata
Decne、) (Chem、Ph’F’m、 Bu
ll、 24,1021(1976) ’)、ルイヨウ
ポタ:y (0aulophyユニum rOb−us
tum Maxim、) (Chemicaユ ム
bstracts (Ct、 ム、)85.106
644h (1976) ]、ヤツデ(Fataiaj
aponica Deans、) (Phytoche
mistry ルア81 (1976) ”)、ムクロ
ジ(8apindus mukurossi Gaer
tn。
ンに属している。そして、これらトリテルペノイドサポ
ニンは、例えば、アケビ(Akebiaguinata
Decne、) (Chem、Ph’F’m、 Bu
ll、 24,1021(1976) ’)、ルイヨウ
ポタ:y (0aulophyユニum rOb−us
tum Maxim、) (Chemicaユ ム
bstracts (Ct、 ム、)85.106
644h (1976) ]、ヤツデ(Fataiaj
aponica Deans、) (Phytoche
mistry ルア81 (1976) ”)、ムクロ
ジ(8apindus mukurossi Gaer
tn。
) (O,A、 73.77544、noos2m、
1100711) (1970)およびO,ム、74
、x3ss4f(1971) ]、Lecaniodi
scus cupanioides+ Pユamc
h、 ex Benth。
1100711) (1970)およびO,ム、74
、x3ss4f(1971) ]、Lecaniodi
scus cupanioides+ Pユamc
h、 ex Benth。
(Phytochemiatry 20 、 1939
、(1981) 1などの植物から種々得られている。
、(1981) 1などの植物から種々得られている。
一方、後者のステロイドサポニンは数種の植物または一
部の海洋動物(特開昭59−231022号公報参照)
から発見されているのみである。
部の海洋動物(特開昭59−231022号公報参照)
から発見されているのみである。
ところで上記トリテルペノイドサポニンは、化学構造に
基づいてさらに、モノデスモシド類およびビスデスモシ
ド類に分類されるが[Fortachritteder
Ohemie Organiacher Natur
stoffe 、 ao、p461、Springer
−Verlag(1973) ]、本発明のビスデスモ
シド・サポニンの両M鎖が有機酸で架橋されたサイクリ
ック・ビスデスモシドに関しては、今のところ報告がな
されてな(・。
基づいてさらに、モノデスモシド類およびビスデスモシ
ド類に分類されるが[Fortachritteder
Ohemie Organiacher Natur
stoffe 、 ao、p461、Springer
−Verlag(1973) ]、本発明のビスデスモ
シド・サポニンの両M鎖が有機酸で架橋されたサイクリ
ック・ビスデスモシドに関しては、今のところ報告がな
されてな(・。
要旨
本発明は、ビスデスモシドの両糖鎖が有機酸で架橋され
たサイクリック・ビスデスモシドに関するものである。
たサイクリック・ビスデスモシドに関するものである。
すなわち、本発明によるサイクリック・ビスデスモシド
は、下式(I)で示されるものである。
は、下式(I)で示されるものである。
また、本発明による下式(I)で示されるサイクリック
・ビスデスモシドの尖造法は、仮貝母からサイクリック
・ビスデスモシドを取得すること、を特徴とするもので
ある。
・ビスデスモシドの尖造法は、仮貝母からサイクリック
・ビスデスモシドを取得すること、を特徴とするもので
ある。
d
効果
本発明によるサイクリック・ビスデスモシドは、これを
添加することにより他の物質の水に対する溶解性を増加
させることができる。従って、本発明サイクリック・ビ
スデスモシドは各種の有用物質、特に水に対する溶解度
の低いもの(たとえば、ステロイド類など)、の溶解性
増加への応用が期待できる。
添加することにより他の物質の水に対する溶解性を増加
させることができる。従って、本発明サイクリック・ビ
スデスモシドは各種の有用物質、特に水に対する溶解度
の低いもの(たとえば、ステロイド類など)、の溶解性
増加への応用が期待できる。
発明の詳細な説明
化合物
本発明による化合物は、前記の式(Dで表わされるサイ
クリック・ビスデスモシドである。
クリック・ビスデスモシドである。
この化合物の物理化学的性状は、下記の通りである。
(1) 外観:白色粉末
(2)旋光度: [a〕” + 14.6°(C−1,
09,MeOH)(3) ”O−NMR(ヒIJシy
a5 ) : 後記表I、■参照 (411H−NMR(ピリジンd5):J5.05 (
I Ha、 :fsm7.3 Hz )J5.61 (
I Ha、 J−7,7Hz )(5111i1− M
e : m/z 349 (−X71 (TM8)、
)(6) FD−Me :yn/Z1341(M
+Na)化合物の製造 本発明によるサイクリック・ビスデスモシドは、假貝母
から抽出によって得ることができる。
09,MeOH)(3) ”O−NMR(ヒIJシy
a5 ) : 後記表I、■参照 (411H−NMR(ピリジンd5):J5.05 (
I Ha、 :fsm7.3 Hz )J5.61 (
I Ha、 J−7,7Hz )(5111i1− M
e : m/z 349 (−X71 (TM8)、
)(6) FD−Me :yn/Z1341(M
+Na)化合物の製造 本発明によるサイクリック・ビスデスモシドは、假貝母
から抽出によって得ることができる。
1■貝母
暇貝母(Bolbostemma paniculat
um(Maxim、 )Franquest )は、中
国の河北、阿南、山東、山面、映画、寸書、雲南省等に
生息するウリ科に属する多年生草木である。その詳細に
ついては、中華人民共和国江亦新医学院編「生薬大辞典
」第82−83頁(1977年7月上り人民出版社出版
)を参照されたい。
um(Maxim、 )Franquest )は、中
国の河北、阿南、山東、山面、映画、寸書、雲南省等に
生息するウリ科に属する多年生草木である。その詳細に
ついては、中華人民共和国江亦新医学院編「生薬大辞典
」第82−83頁(1977年7月上り人民出版社出版
)を参照されたい。
この仮貝母からサイクリック・ビスデスモシドを増得す
る場合は、材料となる部分はこの植物の任意の部分であ
りうるが、とりわけ塊茎部(上置母、上置、大貝母、地
苦胆または草貝とも言う)が好ましく、これを乾燥する
か、またはそのままの状態で抽出に供することができる
。
る場合は、材料となる部分はこの植物の任意の部分であ
りうるが、とりわけ塊茎部(上置母、上置、大貝母、地
苦胆または草貝とも言う)が好ましく、これを乾燥する
か、またはそのままの状態で抽出に供することができる
。
抽出
抽出は合目的的な任意の態様で行なうことができるが、
一つの好ましい態様は下記の単位工程からなるものであ
る。
一つの好ましい態様は下記の単位工程からなるものであ
る。
ビ)抽出
假貝母(好ましくは上置母)を含水または非含水であっ
て水と混和可能な有機溶媒に浸漬して抽出を行う。
て水と混和可能な有機溶媒に浸漬して抽出を行う。
抽出剤として使用すべき有機溶媒は、低級アルコール(
炭素数1〜3の1価アルコールがふつうである)、アセ
トンあるいはアセトニトリル等の水と混和可能なもので
あり、特に好ましいのは炭素数1〜3の低級1価アルコ
ールである。
炭素数1〜3の1価アルコールがふつうである)、アセ
トンあるいはアセトニトリル等の水と混和可能なもので
あり、特に好ましいのは炭素数1〜3の低級1価アルコ
ールである。
抽出は、加温下でも常温下でも行うことができるが、4
0〜70℃で2〜4時間程度温浸に付すのが好ましい。
0〜70℃で2〜4時間程度温浸に付すのが好ましい。
また、抽出効率を上げるために、対象植物体は、破砕し
たものであることが好まし、いのは言うまでもない。
たものであることが好まし、いのは言うまでもない。
幹) 分画
上記抽出液は、抽出溶媒を留去した後、ポリスチレン−
ジビニルベンゼン系共重合体樹脂によるカラムクロマト
グラフィーに付して、水で、次いで含水または非含水で
あって水と混和可能な有機溶媒で、順次溶出させ、含水
または非含水であって水と混和可能な有機溶媒で溶出す
る両分を採取する。なお、ここでいう有機溶媒とは、前
記と同様、低級アルコール(通常は炭素数1〜3の1価
アルコール)、アセト/あるいはアセトニトリル等の水
と混和可能なものであり、特に好ましく・のは炭素数1
〜3の低級1価アルコールである。
ジビニルベンゼン系共重合体樹脂によるカラムクロマト
グラフィーに付して、水で、次いで含水または非含水で
あって水と混和可能な有機溶媒で、順次溶出させ、含水
または非含水であって水と混和可能な有機溶媒で溶出す
る両分を採取する。なお、ここでいう有機溶媒とは、前
記と同様、低級アルコール(通常は炭素数1〜3の1価
アルコール)、アセト/あるいはアセトニトリル等の水
と混和可能なものであり、特に好ましく・のは炭素数1
〜3の低級1価アルコールである。
el 順相および逆相カラムクロマトグラフィーによ
る精製。
る精製。
上記溶出画分を、溶媒を留去した後、順相カラムクロマ
トグラフィーで精製し、次いで逆相クロマトグラフィー
で精製することにより、目的物質であるサイクリック・
ビスデスモシドを得ることができる。
トグラフィーで精製し、次いで逆相クロマトグラフィー
で精製することにより、目的物質であるサイクリック・
ビスデスモシドを得ることができる。
ここで(・う順相カラムクロマトグラフィーは、ケイ酸
、シリカゲル等の極性の太き(・樹脂を固相担体に用い
たカラムクロマトグラフィーな(・い、移動相としては
通常、クロロホルム、ジクロロメタン、ヘキサ/あるい
は酢酸エチル等の非極性溶媒と含水または非含水の低級
アルコールとの混合液等の固相担体に比べて極性の小さ
い溶媒を用(・ることができる。なお、上記方法の一具
体例としては、後記実施例に示すように、シリカゲルク
ロマト−グラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノ
ール−水(6:4:1))を用いて精製することができ
る。
、シリカゲル等の極性の太き(・樹脂を固相担体に用い
たカラムクロマトグラフィーな(・い、移動相としては
通常、クロロホルム、ジクロロメタン、ヘキサ/あるい
は酢酸エチル等の非極性溶媒と含水または非含水の低級
アルコールとの混合液等の固相担体に比べて極性の小さ
い溶媒を用(・ることができる。なお、上記方法の一具
体例としては、後記実施例に示すように、シリカゲルク
ロマト−グラフィー〔展開溶媒:クロロホルム−メタノ
ール−水(6:4:1))を用いて精製することができ
る。
一方、逆相クロマトグラフィーは、上記シリカゲル等に
、ジメチルシラン、オクタデシルシラン、オクチルシラ
ン等の炭素数1〜工8の炭化水素残基を持つシランを化
学結合させたものや、前記スチレン−ジビニルベンゼン
系共重合体あるいはゲル濾過剤等、極性の小さい樹脂を
固相担体に用いたカラムクロマトグラフィーをいい、移
動相としては上記固相担体より極性の大きい任意の溶媒
を用(・ることかできる。例えば、含水または非含水の
低級アルコール、あるいはアセトン、アセトニトリル等
の水と混和可能な有機溶媒と水との混合液等が使用でき
るが、前者の含水または非含水の低級アルコールを用い
るのが好ましく・。ここでいう低墾アルコールとは、前
記と同様、炭素数1〜3のもの(通常は1価アルコール
)であり、特に好ましく・のはメタノールである。
、ジメチルシラン、オクタデシルシラン、オクチルシラ
ン等の炭素数1〜工8の炭化水素残基を持つシランを化
学結合させたものや、前記スチレン−ジビニルベンゼン
系共重合体あるいはゲル濾過剤等、極性の小さい樹脂を
固相担体に用いたカラムクロマトグラフィーをいい、移
動相としては上記固相担体より極性の大きい任意の溶媒
を用(・ることかできる。例えば、含水または非含水の
低級アルコール、あるいはアセトン、アセトニトリル等
の水と混和可能な有機溶媒と水との混合液等が使用でき
るが、前者の含水または非含水の低級アルコールを用い
るのが好ましく・。ここでいう低墾アルコールとは、前
記と同様、炭素数1〜3のもの(通常は1価アルコール
)であり、特に好ましく・のはメタノールである。
本発明によるサイクリック・ビスデスモシドは、これを
添加することにより、他の物質の水に対する溶解性を増
加させる作用を有する。その−例として、本発明化合物
(サイクリックビスデスモシド〕の添加によるサポニン
A(特開昭58−57400号公報)および色素イエロ
ーOBの水またはリン酸緩衝液(pH7,5)に対する
溶解性の変化を下表に示す。
添加することにより、他の物質の水に対する溶解性を増
加させる作用を有する。その−例として、本発明化合物
(サイクリックビスデスモシド〕の添加によるサポニン
A(特開昭58−57400号公報)および色素イエロ
ーOBの水またはリン酸緩衝液(pH7,5)に対する
溶解性の変化を下表に示す。
表−1(サポニンAに対する溶解促進効果)表−2(イ
エローOBに対する溶解促進効果)(ここでサボニンム
は、3−0−(α−L−アラビノ、ピラノシル−(1→
3)・−α−L−ラムノピラノシル−(1→2〕−α−
L−アラビノピラノクル〕−へラケニンヲ示ス。) この実験例では、本発明サイクリック・ビスデスモシド
が、サビニンAの水に対する溶解度をサイクリック・ビ
スデスモシドtmg/ml溶液中で1765倍にまで増
加させ、また水に不溶な色表イエローOBのリン酸緩衝
液(pHs、s、イオン強度0.02)K対する溶解度
をサイクリック・ビスデスモシド0.4mM溶液中で5
0.3μM まで増加させた。
エローOBに対する溶解促進効果)(ここでサボニンム
は、3−0−(α−L−アラビノ、ピラノシル−(1→
3)・−α−L−ラムノピラノシル−(1→2〕−α−
L−アラビノピラノクル〕−へラケニンヲ示ス。) この実験例では、本発明サイクリック・ビスデスモシド
が、サビニンAの水に対する溶解度をサイクリック・ビ
スデスモシドtmg/ml溶液中で1765倍にまで増
加させ、また水に不溶な色表イエローOBのリン酸緩衝
液(pHs、s、イオン強度0.02)K対する溶解度
をサイクリック・ビスデスモシド0.4mM溶液中で5
0.3μM まで増加させた。
大発明サイクリック・ビスデスモシドは、上記試験例の
みならず、さまざまな有用物質、特に水に対する溶解度
の小さい有用物質(例えば、ステロイド類など)の溶解
性増加への応用が期待できろ。本発明サイクリック・ビ
スデスモシドをこのような溶解補助剤として用(・る場
合には、この性質が利用できるさまざまな用途、たとえ
ば、医薬品の装造工程あるいは製剤化工程に用(・るこ
と、また本発明化合物それ自体を用(・た製品として有
害物質の除去などに利用すること、が考えられる。
みならず、さまざまな有用物質、特に水に対する溶解度
の小さい有用物質(例えば、ステロイド類など)の溶解
性増加への応用が期待できろ。本発明サイクリック・ビ
スデスモシドをこのような溶解補助剤として用(・る場
合には、この性質が利用できるさまざまな用途、たとえ
ば、医薬品の装造工程あるいは製剤化工程に用(・るこ
と、また本発明化合物それ自体を用(・た製品として有
害物質の除去などに利用すること、が考えられる。
また、本発明のサイクリック・ビスデスモシドを溶解補
助剤として使用する場合は後記の操作などKよって得ら
れたサイクリック・ビスデスモシド類化合物を含有する
ものであればよく、含有させるべきサイクリック・ビス
デス、モシド化合物は単一化合物であっても他の溶解補
助作用を有するビスデスモシド類化合物(特開昭59−
20299号および特開昭59−16293号各公報参
照〕の混合物であってもよい。また、上記溶解神助剤は
、必要ならば、このサイクリック令ビスデスモシド類化
合物と他の機能を有する物との混合物であってもよい。
助剤として使用する場合は後記の操作などKよって得ら
れたサイクリック・ビスデスモシド類化合物を含有する
ものであればよく、含有させるべきサイクリック・ビス
デス、モシド化合物は単一化合物であっても他の溶解補
助作用を有するビスデスモシド類化合物(特開昭59−
20299号および特開昭59−16293号各公報参
照〕の混合物であってもよい。また、上記溶解神助剤は
、必要ならば、このサイクリック令ビスデスモシド類化
合物と他の機能を有する物との混合物であってもよい。
そして、上記溶解補助剤は、その定義的な意味において
はいわゆる可溶化剤と区別されろものではなく、結果的
に対象の物の水溶性を実質的あるいは見かけ上増加させ
るものに他ならない。
はいわゆる可溶化剤と区別されろものではなく、結果的
に対象の物の水溶性を実質的あるいは見かけ上増加させ
るものに他ならない。
本発明によって溶解補助されるべき対象物は、溶解補助
のメカニズムが明確でない(このこと自体は本発明では
さして重要なことではない)ところから、例えば前記実
験例のようなモノデスモシド類化合物(配糖体であって
ゲニン部の1個所に糖鎖を有するもの)K限定しなけれ
ばならな(・理由はな〜・。
のメカニズムが明確でない(このこと自体は本発明では
さして重要なことではない)ところから、例えば前記実
験例のようなモノデスモシド類化合物(配糖体であって
ゲニン部の1個所に糖鎖を有するもの)K限定しなけれ
ばならな(・理由はな〜・。
本発明のサイクリック・ビスデスモシドを有効゛成分と
する上記溶解補助剤を用いて水に難溶性または不溶性の
化合物を水に溶解させるには、任意の方法が可能である
。例えば、本発明の溶解補助剤をあらかじめ水に溶解し
ておき、得られた水溶液に目的化合物を溶解する方法、
目的化合物と本発明の溶解補助剤とを予じめ混合したも
のまたは必要ならばこの混合物について両者をよく溶か
す有機溶質に溶解後、溶媒を完全に留去したものを水に
溶解させる方法などが一般的である。
する上記溶解補助剤を用いて水に難溶性または不溶性の
化合物を水に溶解させるには、任意の方法が可能である
。例えば、本発明の溶解補助剤をあらかじめ水に溶解し
ておき、得られた水溶液に目的化合物を溶解する方法、
目的化合物と本発明の溶解補助剤とを予じめ混合したも
のまたは必要ならばこの混合物について両者をよく溶か
す有機溶質に溶解後、溶媒を完全に留去したものを水に
溶解させる方法などが一般的である。
本発明のサイクリック・ビスデスモシドの使用量は、溶
解しようとする化合物に応じて適宜変えることができる
。一般に、溶解させろ水1mlあたり0.02 mg%
10 mg%特に0.1〜2 mg、程度が望ましく
・。
解しようとする化合物に応じて適宜変えることができる
。一般に、溶解させろ水1mlあたり0.02 mg%
10 mg%特に0.1〜2 mg、程度が望ましく
・。
なお、前述のように、この種のサポニンの本格的な薬理
学的研究は進んでおらず、本発明化合物が一般的すボニ
ンのよ5な薬理作用を有する可能性が否定できないこと
はいうまでもない。
学的研究は進んでおらず、本発明化合物が一般的すボニ
ンのよ5な薬理作用を有する可能性が否定できないこと
はいうまでもない。
実施例
製造法
仮貝母の乾燥した塊茎(上置母) 500 gを粉末と
し、メタノールで次いで50係メタノールで、順次温浸
抽出(70℃)し、抽出液を合わせた後、溶媒を減圧濃
縮して、抽出物261gを得た。
し、メタノールで次いで50係メタノールで、順次温浸
抽出(70℃)し、抽出液を合わせた後、溶媒を減圧濃
縮して、抽出物261gを得た。
この抽出物を、ダイアイオン■HP −20(三菱化成
〕Kよるカラムクロマトグラフィーに付し、水:メタノ
ール、アセトンで順次溶出を行(・、メタノールで溶出
される両分から混合物(粗配糖体分画) 49.5 g
を得た。 この混合物につ(・て、シリカゲルクロマト
グラフィー〔展開溶媒;クロロホルム−メタノール−水
(6:4:1))を行(・、フラクションNo、l(6
,4g)、No、 2 (13,5g)、No、3 (
12,8g )およびNo、 4 (5,7g)の4つ
の両分に分画した。さらに、このうちフラクションN0
02の2.1 gをリクロブレツプ(Lich−rop
rep)■Rp−8(メルク社)による逆相クロマトグ
ラフィーに付し、65%メタノールで精製し、溶媒を留
去して、サイクリック・ビスモシド1.5gを得た。
〕Kよるカラムクロマトグラフィーに付し、水:メタノ
ール、アセトンで順次溶出を行(・、メタノールで溶出
される両分から混合物(粗配糖体分画) 49.5 g
を得た。 この混合物につ(・て、シリカゲルクロマト
グラフィー〔展開溶媒;クロロホルム−メタノール−水
(6:4:1))を行(・、フラクションNo、l(6
,4g)、No、 2 (13,5g)、No、3 (
12,8g )およびNo、 4 (5,7g)の4つ
の両分に分画した。さらに、このうちフラクションN0
02の2.1 gをリクロブレツプ(Lich−rop
rep)■Rp−8(メルク社)による逆相クロマトグ
ラフィーに付し、65%メタノールで精製し、溶媒を留
去して、サイクリック・ビスモシド1.5gを得た。
構造の確認
サイクリック・ビスデスモシド(以下化合物Aと記す)
は、l % KOR水溶液中0℃で、3時間処理した後
、塩酸酸性とし、エーテルで抽出することKより、下式
(2)で示される3−ヒドロキシ−3−メチルグルぞル
酸を与えた(なお、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタ
ル酸の O+ 11MRニスベクトルは後記衣1に示し
た通りである)。
は、l % KOR水溶液中0℃で、3時間処理した後
、塩酸酸性とし、エーテルで抽出することKより、下式
(2)で示される3−ヒドロキシ−3−メチルグルぞル
酸を与えた(なお、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタ
ル酸の O+ 11MRニスベクトルは後記衣1に示し
た通りである)。
l1
112+ 13141 s+
Boo(! −0H2−0−CH2−000H(2)ま
た化合物Aは、0.5係KOH中、0℃で1時間処理し
た後、中和し、シリカゲルクロマトグラフィーにて分P
’rすることにより、下式(3)で示されろ3−O−〔
α−L−アラビノピラノシル(1→2)−β−D−グル
コピラノシル〕−ハヨゲニンのβ−D−キシロピラノシ
ル(1→3)−α−L−ラムノビラノシル(1→2)−
α−L−アラビノピラノシルエステル体(以下化合物B
と記す)を与えた(化合物Bの詳細に関しては、特願昭
60−184585号明細書参照)。
た化合物Aは、0.5係KOH中、0℃で1時間処理し
た後、中和し、シリカゲルクロマトグラフィーにて分P
’rすることにより、下式(3)で示されろ3−O−〔
α−L−アラビノピラノシル(1→2)−β−D−グル
コピラノシル〕−ハヨゲニンのβ−D−キシロピラノシ
ル(1→3)−α−L−ラムノビラノシル(1→2)−
α−L−アラビノピラノシルエステル体(以下化合物B
と記す)を与えた(化合物Bの詳細に関しては、特願昭
60−184585号明細書参照)。
H
さらに、化合物AのFD −MSスペクトルに(M十N
a)十に帰属されるm/z1341のイオンが認められ
ることより、化合物Aは化合物Bを基本骨格とし、−そ
の(・ずれか2個の水酸基に3−ヒドロキシ−3−メチ
ルグルタル酸がエステル結合したサポ二ンであることが
推定される。
a)十に帰属されるm/z1341のイオンが認められ
ることより、化合物Aは化合物Bを基本骨格とし、−そ
の(・ずれか2個の水酸基に3−ヒドロキシ−3−メチ
ルグルタル酸がエステル結合したサポ二ンであることが
推定される。
また、化合物ムは弱アルカリ条件下(0,25%KOR
1θ℃〕にて処理することにより、下式(4)で示され
る化合物(以下化合物0と記す〕を与えた。
1θ℃〕にて処理することにより、下式(4)で示され
る化合物(以下化合物0と記す〕を与えた。
田
化合物Cは、その完全メチル化体の糖結合分析および化
合物Bとの1”ONMR−スペクトル(下表−1および
表−2を参照)の比較により、化合物B (1) ラム
ノース4−位に3−ヒドロキシ−3−メチルグルタル酸
がエステル結合していると推定される。
合物Bとの1”ONMR−スペクトル(下表−1および
表−2を参照)の比較により、化合物B (1) ラム
ノース4−位に3−ヒドロキシ−3−メチルグルタル酸
がエステル結合していると推定される。
また、化合物AのHIIR−スペクトルでは85.6p
戸附近(2g1図中に米で示されて(・る部分)にシグ
ナルが認められ、これは化合物ムのH−H相関二次元N
MR(第1図参照)および13ONMR相関二次元NM
R(第2図参照)により、アグリコンの3位糖錯部の末
端アラビノース4−位に3−ヒドロキシ−3−メチルグ
ルタル酸がエステル結合しているものと推定される。
戸附近(2g1図中に米で示されて(・る部分)にシグ
ナルが認められ、これは化合物ムのH−H相関二次元N
MR(第1図参照)および13ONMR相関二次元NM
R(第2図参照)により、アグリコンの3位糖錯部の末
端アラビノース4−位に3−ヒドロキシ−3−メチルグ
ルタル酸がエステル結合しているものと推定される。
さらに、化合物AとBの” CNMRスペクトル(下表
−1および表−2を参照)を比較することにより、化合
物Aは化合物Bのアグリコンであるバヨゲニンの3−位
に結合した糖鎖のアラビノースの4−位と上記バヨゲニ
ンの17−位カルボキシル基に結合した糖鎖のラムノー
スの4−位に有機酸(3−ヒドロキシ−3−メチルグル
タル酸)が環状に結合したサポニンであることが明らか
となった。
−1および表−2を参照)を比較することにより、化合
物Aは化合物Bのアグリコンであるバヨゲニンの3−位
に結合した糖鎖のアラビノースの4−位と上記バヨゲニ
ンの17−位カルボキシル基に結合した糖鎖のラムノー
スの4−位に有機酸(3−ヒドロキシ−3−メチルグル
タル酸)が環状に結合したサポニンであることが明らか
となった。
その他のスペクトルデータおよび性状については、前記
した通りである。
した通りである。
表−1アグリコン部および有機酸の” C−NMR化学
シフト アグリコン部C−144,144,144,0270,
569,370,5 382,582,982,5 442,743,142,7 548,548,648,5 618,118,618,2 733,133,133,0 840,040,440,1 947,747,947,7 1036,937,236,9 1124,023,923,9 12123,1122,7122,5 13144,2144,2144,2 1442,341,842,5 152B、3 29.1 2B、216 23.
2 22.7 23,017 47.3 47
,0 47,318 41.7 41,3 4
1,719 46.2 46,3 46,420
30.8 30,8 30.8表−1(つづ
き) 21 34.2 33,9 33,7
22 32.7 32,2 32,623
64.6 64.6 64.424
14.7 15.6 14.625
17.3 1?、7 17,326
17.6 17,7 17.62
7 26.1 26,0 26.1
28 176.2 176.0 176.
329 33.1 33,1 33.130
23.7 23.7 23.6有機酸C−1’
171.2 171.72’ 46.
0 46,33’ 70,1 70.
14’ 47,4 46.35’
171,4 174.96’
26.4 28.2表−2糖鎖部の13C−NMR化
学シフト3− 〇 − Glc−1103,2103,0103,4−283,
579,883,4 −377,978,078,0 −471,870,871,6 −578,078,278,0 −662,462,562,3 Ara−1106,5104,4106,4−273,
873,773,7 −374,372,574,2 −469,272,369,2 −567,264,667,1 Ara −193,594,093,7−275,67
4,774,6 −370,170,970,8 −’ 66.2 66.9 67.1−5
63,1 64,4 64.3表−2
(つづき) Rha−1101,4100@6 101.5−2
71,2 72,4 72.0−3 83,2
78.9 78.9−4 72.8 73,
2 73.1−5 70.1 68,0 68
.0−6 18.4 18,3 18.0Xyl
−1107,2106,6106,7−275,074
,675,0 −378,378,578,0 −471,071,471,2 −567,267,567,1
シフト アグリコン部C−144,144,144,0270,
569,370,5 382,582,982,5 442,743,142,7 548,548,648,5 618,118,618,2 733,133,133,0 840,040,440,1 947,747,947,7 1036,937,236,9 1124,023,923,9 12123,1122,7122,5 13144,2144,2144,2 1442,341,842,5 152B、3 29.1 2B、216 23.
2 22.7 23,017 47.3 47
,0 47,318 41.7 41,3 4
1,719 46.2 46,3 46,420
30.8 30,8 30.8表−1(つづ
き) 21 34.2 33,9 33,7
22 32.7 32,2 32,623
64.6 64.6 64.424
14.7 15.6 14.625
17.3 1?、7 17,326
17.6 17,7 17.62
7 26.1 26,0 26.1
28 176.2 176.0 176.
329 33.1 33,1 33.130
23.7 23.7 23.6有機酸C−1’
171.2 171.72’ 46.
0 46,33’ 70,1 70.
14’ 47,4 46.35’
171,4 174.96’
26.4 28.2表−2糖鎖部の13C−NMR化
学シフト3− 〇 − Glc−1103,2103,0103,4−283,
579,883,4 −377,978,078,0 −471,870,871,6 −578,078,278,0 −662,462,562,3 Ara−1106,5104,4106,4−273,
873,773,7 −374,372,574,2 −469,272,369,2 −567,264,667,1 Ara −193,594,093,7−275,67
4,774,6 −370,170,970,8 −’ 66.2 66.9 67.1−5
63,1 64,4 64.3表−2
(つづき) Rha−1101,4100@6 101.5−2
71,2 72,4 72.0−3 83,2
78.9 78.9−4 72.8 73,
2 73.1−5 70.1 68,0 68
.0−6 18.4 18,3 18.0Xyl
−1107,2106,6106,7−275,074
,675,0 −378,378,578,0 −471,071,471,2 −567,267,567,1
第1図は、化合物のIHjH相関二次元NMRスペクト
ル(C,D、N中)図を模写したものである。 第2図は、化合物Bの130−IH相関二次元NMRス
さクトル(C,D、N中)図を模写したものである。
ル(C,D、N中)図を模写したものである。 第2図は、化合物Bの130−IH相関二次元NMRス
さクトル(C,D、N中)図を模写したものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、下式で示されるサイクリック・ビスデスモシド。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 2、假貝母からサイクリック・ビスデスモシドを取得す
ることを特徴とする、サイクリック・ビスデスモシドの
製造法。 3、假貝母からサイクリック・ビスデスモシドを取得す
る方法が下記の工程からなる、特許請求の範囲第2項に
記載のサイクリック・ビスデスモシドの製造法。 (イ)假貝母の塊茎(土貝母)を、含水または非含水で
あって水と混和可能な有機溶媒によ る抽出に付すこと。 (ロ)得られる抽出物をポリスチレン−ジビニルベンゼ
ン系共重合体によるカラムクロマト グラフィーに付して、含水または非含水で あって水と混和可能な有機溶媒で溶出され る画分を得ること。 (ハ)得られる画分を、順相カラムクロマトグラフィー
、および逆相カラムクロマトグラフ ィーによる精製に付すこと。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60-184584 | 1985-08-22 | ||
JP18458485 | 1985-08-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62135488A true JPS62135488A (ja) | 1987-06-18 |
JPH0739433B2 JPH0739433B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=16155764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61181119A Expired - Lifetime JPH0739433B2 (ja) | 1985-08-22 | 1986-07-31 | サイクリツク・ビスデスモシドおよびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0739433B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006056854A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Maruzen Pharmaceut Co Ltd | 免疫賦活剤、抗腫瘍剤、抗炎症剤、抗老化剤及び皮膚化粧料 |
-
1986
- 1986-07-31 JP JP61181119A patent/JPH0739433B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006056854A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Maruzen Pharmaceut Co Ltd | 免疫賦活剤、抗腫瘍剤、抗炎症剤、抗老化剤及び皮膚化粧料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0739433B2 (ja) | 1995-05-01 |
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