JPS6212800B2 - - Google Patents

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JPS6212800B2
JPS6212800B2 JP55154394A JP15439480A JPS6212800B2 JP S6212800 B2 JPS6212800 B2 JP S6212800B2 JP 55154394 A JP55154394 A JP 55154394A JP 15439480 A JP15439480 A JP 15439480A JP S6212800 B2 JPS6212800 B2 JP S6212800B2
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JP
Japan
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lower alkyl
alkyl group
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group
compound
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JP55154394A
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Yoshikazu Oka
Kohei Nishikawa
Akio Myake
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は医薬として有用な新規インダン誘導体
およびその製造法ならびに該インダン誘導体を含
有してなる高血圧症予防・治療剤に関する。 従来、アンジオテンシン変換酵素阻害作用に基
づく降圧効果を有する化合物としては、種々のア
ミノ酸誘導体(例、特開昭52−116457号、特開昭
52−136117号、特開昭54−12372号、特開昭55−
38382号、特開昭55−81845号など)が知られてい
るが、本発明化合物はこれらいずれの公知化合物
とも骨格を異にし、しかも優れたアンジオテンシ
ン変換酵素阻害作用と降圧作用を有するものであ
る。 すなわち、本発明は式 〔式中、R1は水素または低級アルキル基を、R2
水素、低級アルキル基またはフエニル低級アルキ
ル基を、R3は水素または低級アルキル基を示
す〕で表わされるインダン誘導体およびその製造
法ならびに、上記式()中、R1が低級アルキ
ル基、R2がフエニル低級アルキル基、R3が低級
アルキル基であるインダン誘導体を含有してなる
高血圧症予防・治療剤に関する。 上記式()に関し、R1で示される低級アル
キル基としてはたとえばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基などの炭素数1〜4程度の
アルキル基があげられ、R2で示されるフエニル
低級アルキル基としてはたとえばベンジル基、フ
エネチル基、3−フエニルプロピル基、α−メチ
ルベンジル基、α−エチルベンジル基、α−メチ
ルフエネチル基、β−メチルフエネチル基、β−
エチルフエネチル基などの炭素数7〜10程度のフ
エニル低級アルキル基があげられる。またR2
よびR3で示される低級アルキル基としてはR1
示されると同様の低級アルキル基があげられる。 化合物()の塩としては、たとえば塩酸塩、
臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩などの無
機酸塩、たとえば酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸
塩、フマール酸塩、マレイン酸塩、トルエンスル
ホン酸塩、メタンスルホン酸塩などの有機酸塩、
たとえばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム
塩、アルミニウム塩などの金属塩、たとえばトリ
メチルアミン塩、グアニジン塩、アンモニウム
塩、ヒドラジン塩、キニーネ塩、シンコニン塩な
どの塩基との塩などがあげられる。 上記式()で表わされる本発明化合物を具体
的に例示すると、たとえば N−(1−エトキシカルボニル−3−フエニル
プロピル)−L−アラニル−N−(2−インダニ
ル)グリシン N−(1−メトキシカルボニル−3−フエニル
プロピル)−L−アラニル−N−(2−インダニ
ル)グリシン N−(1−n−ブチルオキシカルボニル−3−
フエニルプロピル)−L−アラニル−N−(2−イ
ンダニル)グリシン N−(1−エトキシカルボニル−2−フエニル
エチル)−L−アラニル−N−(2−インダニル)
グリシン N−(1−エトキシカルボニル−3−フエニル
プロピル)グリシル−N−(2−インダニル)グ
リシン N−(1−カルボキシ−3−フエニルプロピ
ル)−L−アラニル−N−(2−インダニル)グリ
シン などがあげられる。 本発明化合物()は、たとえば式 〔式中、R1は前記と同意義〕と式 〔式中、R2およびR3は前記と同意義〕で表わされ
る化合物を還元的条件下に縮合反応させることに
よつて製造することができる。 該還元的条件としてはたとえば白金、パラジウ
ム、ラネーニツケル、ロジウムなどの金属やそれ
らと任意の担体との混合物を触媒とする接触還
元、たとえばリチウムアルミニウムヒドリド、リ
チウムボロヒドリド、リチウムシアノボロヒドリ
ド、ナトリウムボロヒドリド、ナトリウムシアノ
ボロヒドリドなどの金属水素化合物による還元、
金属ナトリウム、金属マグネシウムなどとアルコ
ール類による還元、鉄、亜鉛などの金属と塩酸、
酢酸などの酸による還元、電解還元、還元酵素に
よる還元などの反応条件をあげることができる。
上記反応は通常水または有機溶媒(例、メタノー
ル、エタノール、エチルエーテル、ジオキサン、
メチレンクロリド、クロロホルム、ベンゼン、ト
ルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミドなど)の存在下に行われ、反応温度は還元
手段によつて異なるが一般には−20℃〜+100℃
程度が好ましい。本反応は常圧で充分目的を達成
することができるが、都合によつては加圧あるい
は減圧下に反応を行なつてもよい。 化合物()においてR3が水素すなわち遊離
カルボン酸の場合は、対応するエステル化合物の
加水分解あるいはベンジルエステルの接触還元に
よつても()を製造することができる。 化合物()はまた式 〔式中、R1、R2、R3は前記と同意義、YおよびZ
は加水分解あるいは接触還元によつて脱離しうる
保護基を示す〕で表わされる化合物を加水分解あ
るいは接触還元反応に付すことによつて製造する
こともできる。()においてYで示される加水
分解によつて脱離し得る保護基としてはあらゆる
種類のアルキル基、アリル基、アラルキル基が用
いられ、接触還元によつて脱離しうる保護基とし
てはたとえばベンジル基、ジフエニルメチル基な
どがあげられる。一方Zで示される加水分解によ
つて脱離し得る保護基としてはあらゆる種類のア
シル基やトリチル基が用いられるが、とりわけベ
ンジルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカル
ボニル基、トリフルオロアセチル基、トリチル基
などが比較的緩和な反応条件下での反応の場合有
利である。Zで示される接触還元によつて脱離し
得る保護基としてはたとえばベンジル基、ジフエ
ニルメチル基、ベンジルオキシカルボニル基など
があげられる。本方法における加水分解反応は水
またはたとえばメタノール、エタノール、ジオキ
サン、ピリジン、酢酸、アセトン、塩化メチレン
などの有機溶媒あるいはそれらの混合溶媒中で行
なわれ、反応速度促進のため酸(例、塩酸、臭化
水素酸、沃化水素酸、フツ化水素酸、硫酸、メタ
ンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフ
ルオロ酢酸など)あるいは塩基(例、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム、酢酸ナトリウム、トリエチルアミ
ンなど)を添加して行なうこともできる。反応温
度は通常−10〜+150℃程度の範囲である。また
本方法における接触還元反応は水またはたとえば
メタノール、エタノール、ジオキサン、テトラヒ
ドロフランなどの有機溶媒あるいはそれらの混合
溶媒中、たとえば白金、パラジウム−炭素などの
適当な触媒の存在下に行われる。本反応は常圧ま
たは150Kg/cm2程度までの圧力下、常温ないし150
℃の温度で行われるが、一般に常温常圧で充分反
応は進行する。 化合物()はまた化合物()に式 〔式中、R2およびR3は前記と同意義、Xはハロゲ
ンもしくは式R4SO2−O−で示される基(R4は低
級アルキル基、フエニル基またはp−トリル基を
示す)を示す〕で表わされる化合物を反応させる
ことによつて製造することもできる。反応は適当
な溶媒中両者を−10〜+150℃程度の温度範囲に
保つことによつて進行する。この際、反応速度促
進の目的で脱酸剤としてたとえば炭酸カリウム、
水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ピリジ
ン、トリエチルアミンなどの塩基を反応系中に共
存させることもできる。 かくして得られる本発明の目的化合物()は
反応混合物から通常の分離精製手段、たとえば抽
出、濃縮、中和、過、再結晶、カラムクロマト
グラフイー、薄層クロマトグラフイーなどの手段
を用いることによつて単離することができる。 化合物()はR1およびR2で表わされる置換
基の有無によつて2ないし4個の立体異性体が存
在し得る。これら個々の異性体およびこれら混合
物のいずれも当然本発明の範囲に包含されるもの
であり、所望によりこれらの異性体を個別に製造
することもできる。たとえば原料化合物()や
()のそれぞれ単一の異性体を用いて上記の反
応を行なうことにより、()の単一の光学異性
体を得ることができるし、また生成物が二種類以
上の異性体混合物の場合にはこれを通常の分離方
法、たとえば光学活性酸(例、カンフアースルホ
ン酸、酒石酸、ジベンゾイル酒石酸など)、光学
活性塩基(例、シンコニン、シンコニジン、キニ
ーネ、キニジン、α−メチルベンジルアミン、デ
ヒドロアビエチルアミンなど)との塩を生成させ
る方法や、各種のクロマトグラフイー、分別再結
晶などの分離手段によつて、それぞれの異性体に
分離することもできる。 本発明化合物すなわち式()で示される還状
化合物およびその塩は、動物とりわけ哺乳動物
(例、ヒト、イヌ、ネコ、ウサギ、モルモツト、
ラツト)に対してアンジオテンシン変換酵素抑制
作用、ブラジキニン分解酵素(キニナーゼ)抑制
作用などを示し、たとえば高血圧症の診断、予防
または治療剤として有用である。本発明化合物は
低毒性で経口投与でも吸収がよく、安定性にもす
ぐれているので、上記の医薬として用いる場合、
それ自体あるいは適宜の薬学的に許容される担
体、賦形剤、希釈剤と混合し、粉末、顆粒、錠
剤、カプセル剤、注射剤などの医薬製成物として
経口的または非経口的に安全に投与することがで
きる。また投与量は対象疾患の状態、投与ルート
によつても異なるが、たとえば高血圧症の治療の
目的で成人患者に投与する場合、経口投与では通
常1回量約0.02〜20mg/Kgとりわけ約0.2〜2
mg/Kg程度が、静注投与では1回量約0.002〜0.2
mg/Kgとりわけ約0.02〜0.2mg/Kg程度が好まし
く、これらの服用量を症状に応じて1日約2〜5
回程度投与するのが望ましい。 以下に本発明を参考例、実施例、実験例および
調剤例によつてさらに詳細に説明するが、本発明
がこれらの範囲に限定されるものではない。 参考例 1 2−インダノン10gのメタノール200ml溶液に
グリシンエチルエステル塩酸塩20gを溶解し、氷
冷下かきまぜながらシアノ水素化ホウ素ナトリウ
ム5.0gを少量ずつ加える。2時間室温でかきま
ぜた後、氷水500mlに加えて炭酸水素ナトリウム
でアルカリ性とし、酢酸エチル300mlで抽出す
る。抽出液を水洗、乾燥後、減圧下に酢酸エチル
を留去し、残留物に20%アルコール性塩酸10mlと
エチルエーテル200mlを加えて室温に放置する。
析出した結晶を取し、乾燥することによつてN
−(2−インダニル)グリシンエチルエステル塩
酸塩11gが無色針状晶として得られる。融点165
−167℃。 参考例 2 N−カルボベンゾキシ−L−アラニン22.3gと
トリエチルアミン14mlのテトラヒドロフラン200
ml溶液を−10℃に冷却し、かきまぜながらクロル
炭酸イソブチル13.1mlを少量ずつ滴下する。30分
間かきまぜた後、N−(2−インダニル)グリシ
ンエチルエステル塩酸塩24.1gとトリエチルアミ
ン14mlのクロロホルム200ml溶液を−10〜−5℃
で滴下する。室温で一夜放置後、反応液を水、炭
酸水素ナトリウム水溶液、10%塩酸、水の順で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下で
溶媒を留去し、残留物をメタノール100mlに溶解
し、2N−水酸化ナトリウム液75mlを加えて室温
で2時間かきまぜる。つぎに10%塩酸で酸性とし
析出する油状物を酢酸エチル500mlで抽出する。
抽出液を水洗、乾燥後、減圧下で溶媒を留去する
とN−カルボベンゾキシ−L−アラニル−N−
(2−インダニル)グリシン25gが油状物として
得られる。これを50%エタノール水にとかし10%
パラジウム炭素4gの存在下で接触還元を行な
い。水素の吸収が終つたところで触媒を去し、
液を減圧下で濃縮する。残留物にメタノール50
mlを加えると無色針状晶のL−アラニル−N−
(2−インダニル)グリシン11gが得られる。融
点180−182℃。 参考例 3 2−インダノン5gのメタノール150ml溶液に
グリシンベンジルエステルパラトルエンスルホン
酸塩15gを加え、氷冷下かきまぜながらシアノ水
素化ホウ素ナトリウム5gを少量ずつ加える。以
下参考例1と同様に処理することによつてN−
(2−インダニル)グリシンベンジルエステル塩
酸塩6.5gが無色プリズム晶として得られる。融
点186−189℃。 参考例 4 N−(2−インダニル)グリシンベンジルエス
テル塩酸塩6gを酢酸エチル300mlと5%炭酸カ
リウム水200mlの混液に加え、はげしくかきまぜ
る。この溶液に氷冷下塩化クロルアセチル6mlを
30分間で滴下し、1時間かくはんを続ける。酢酸
エチル層を分離し、水洗後無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧で溶媒を留去する。残留物にエー
テルを加えるとN−クロロアセチル−N−(2−
インダニル)グリシンベンジルエステル6gが無
色リン片状晶として得られる。融点99.5−100.5
℃。 参考例 5 N−クロロアセチル−N−(2−インダニル)
グリシンベンジルエステル3gとN−ベンジルグ
リシンエチルエステル2gをメチルエチルケトン
50mlに溶解し炭酸カリウム10gを加えてはげしく
かきまぜながら24時間加熱還流させる。冷後不溶
物を過して除き減圧留去すると黄色の油状物が
得られる。本品をシリカゲルカラムクロマトグラ
フイーで精製するとN−(N′−エトキシカルボニ
ルメチル−N′−ベンジルグリシル)−N−(2−
インダニル)グリシンベンジルエステル3gを油
状物として得られる。 IRスペクトルνNeat C=Ocm-1:1730、1640。 実施例 1 L−アラニル−N−(2−インダニル)グリシ
ン1.0gおよびエチル2−オキソ−4−フエニル
ブチレート6.0gのエタノール200ml溶液にモレキ
ユラーシーブ8gを加えて、室温で1時間かきま
ぜる。つぎにシアノ水素化ホウ素ナトリウム1.0
gを加えて一夜放置する。反応液を減圧下で濃縮
し、残留物を10%水酸化ナトリウム液でPH9.0と
し、不溶物をエチルエーテルで抽出して分離す
る。水溶液を10%塩酸でPH4とし、酢酸エチル
200mlで2回抽出する。抽出液を水洗し硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去する。残留
物を20%アルコール性塩酸2mlに溶解し、ついで
エチルエーテル100mlを加えて、室温に放置する
とN−(1−エトキシカルボニル−3−フエニル
プロピル)−L−アラニル−N−(2−インダニ
ル)グリシン塩酸塩0.4gが得られる。融点168−
170℃。 元素分析値 C26H32N2O5・HCl・H2Oとして 計算値 C 61.59、H 6.96、N 5.53 実測値 C 61.69、H 6.72、N 5.78 実施例 2 L−アラニル−N−(2−インダニル)グリシ
ン1.0gおよびフエニルピルビン酸6.0gを70%水
性メタノール50mlに溶解し、水酸化カリウム水溶
液を加えてPH7.0とする。この溶液にシアノ水素
化ホウ素ナトリウム1.0gを加えて、室温で一夜
放置した後減圧下に溶媒を留去し、残留物を水2
mlに溶解し、ダウエツクス(Dowex)50(H+)の
カラムに吸着させ、2%ピリジンで溶出する。減
圧下に溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイー〔展開液:アセトニトリ
ル・メタノール(4:1)〕で精製するとN−(1
−カルボキシ−2−フエニルエチル)−L−アラ
ニル−N−(2−インダニル)グリシン0.3gが無
色粉末として得られる。 元素分析値 C23H26N2O5・HClとして 計算値 C 61.81、H 6.09、N 6.27 実測値 C 61.43、H 6.08、N 6.61 NMRスペクトル(D2O)δ:1.20−1.60
(3H、CH3)、2.80−4.02(10H)、4.90−5.30
(1H)、7.10−7.40(10H、フエニルプロトン)。 マススペクトルm/e:392(M−H2O)。 実施例 3 L−アラニル−N−(2−インダニル)グリシ
ン1.0g、2−オキソ酪酸6.0gおよびシアノ水素
化ホウ素ナトリウム1.0gを用いて実施例2と同
様に反応、分離、精製することにより、N−(1
−カルボキシプロピル)−L−アラニル−N−(2
−インダニル)グリシン0.4gを無色粉末として
得ることができる。 元素分析値 C18H24N2O5として 計算値 C 62.05、H 6.94、N 8.04 実測値 C 61.97、H 7.58、N 7.46 NMRスペクトル(D2O)δ:1.00(3H、J=
6Hz、CH3)、1.25−1.50(3H、−CH3)、3.00−
3.85(10H)、5.10−5.20(1H)、7.28(4H、フエ
ニルプロトン)。 マススペクトルm/e:330(M−H2O)。 実施例 4 N−(N′−エトキシカルボニルメチル−N′−ベ
ンジルグリシル)−N−(2−インダニル)グリシ
ンベンジルエステル3gをエタノール100mlに溶
解し5%パラジウム炭素を触媒として常温常圧で
接触還元反応を行なう。2当量の水素を吸収させ
た後、反応液を過して触媒を除く。減圧でエタ
ノールを留去し得られた油状物にエーテル100ml
を加えエタノール性塩酸を加えると、N−(N′−
エトキシカルボニルメチルグリシン)−N−(2−
インダニル)グリシン塩酸塩が無色粉末として得
られる。 元素分析値 C17H22N2O5・HCl・1/2H2Oとして 計算値 C 53.75、H 6.37、N 7.38 実測値 C 53.63、H 6.87、N 7.18 マススペクトルm/e:316(M−H2O) 実験例 1 本発明化合物のアンジオテンシン変換酵素
(ACE)抑制実験 〔実験方法〕 Cushmanらの方法(Biochemical
Pharmacology、20巻、1637頁、1971年)を改変
した方法で実験を行なつた。すなわち、ヒプリル
−L−ヒスチジル−L−ロイシン(HHL)を基
質とし、ACEにより生成する馬尿酸の量に対す
る本発明化合物添加時の馬尿酸生成抑制率より、
ACE抑制作用を求めた。ACE100μ(蛋白濃度
20mg/ml)、1.25mM HHL 100μに0.02〜0.5
%ジメチルスルホキシド100mMリン酸カリウム
緩衝液(PH8.3、300mMの食塩を含む)溶液に溶
解した本発明化合物の溶液を添加した。なお、対
照として検体溶液と等濃度のジメチルスルホキシ
ドを含んだリン酸カリウム緩衝液をおいた。この
溶液を37℃で1時間加温した後、1N酸塩150μ
を加えて反応を停止し、酸塩エチル1mlを加えて
3000rpmで10分遠心分離した。酢酸エチル層0.5
mlを取り、50℃以下で窒素ガス下に乾燥し、残留
物に5mlの1M食塩水を加えてよく混和し、これ
を228nmの波長で比色定量した。 〔実験成績〕 実施例1の化合物に対する実験成績は次表に示
す通りであつた。
〔実験方法〕
餌、水自由摂取下に飼育している体重250−350
gの雄性ラツト(Sprague−Dawley)を用い
た。実験前日にペントバルビタールナトリウム
(50mg/Kg)を腹腔内に注射してラツトを麻酔し
た後、血圧を測定するため股動脈に、またアンジ
オテンシンおよびを注射するため股静脈にそ
れぞれポリエチレンチユーブを挿入固定した。 実験当日対照期の平均血圧を電気血圧計(日本
光電、MP−4T)を用いて記録した後、アンジオ
テンシンの300ng/Kg、ついでアンジオテン
シンの100ng/Kgを股静脈内に注射してその
昇圧作用を調べた。つぎに本発明化合物の13.8μ
M/Kgを水溶液またはアラビアゴム懸濁液として
経口投与し、投与20、60および120分後にアンジ
オテンシンおよびを繰返し注射して昇圧反応
を追跡した。アンジオテンシンの昇圧作用に対
する抑制率を算出するにあたり、アンジオテンシ
ン昇圧反応の時間変動に基づいて抑制率を補正
した。 〔実験成績〕 実施例1の化合物に対する実験成績は次の表に
示す通りであつた。
【表】 実験例 3 急性毒性 ラツトに本発明化合物を経口投与し、急性毒性
を調べた。実施例1の化合物のLD50値は次の表
に示す通りであつた。
【表】 調剤例 本発明化合物()をたとえば高血圧症治療剤
として使用する場合、たとえば次のような処方に
よつて用いることができる。 1 錠剤 (1) N−(1−エトキシカルボニル−3
−フエニルプロピル)−L−アラニル
−N−(2−インダニル)グリシン塩
酸塩 10g (2) 乳糖 90g (3) トウモロコシ澱粉 29g (4) ステアリン酸マグネシウム 1g 1000錠130g (1)、(2)および17gのトウモロコシ澱粉を混和
し、7gのトウモロコシ澱粉から作つたペース
トとともに顆粒化し、この顆粒に5gのトウモ
ロコシ澱粉と(4)を加え、混合物を圧縮錠剤機で
圧縮して錠剤1錠当り(1)10mgを含有する直径7
mmの錠剤1000個を製造する。 2 カプセル剤 (1) N−(1−カルボキシ−2−フエニ
ルエチル)−L−アラニル−N−(2−
インダニル)グリシン 10g (2) 乳糖 135g (3) セルロース微粉末 70g (4) ステアリン酸マグネシウム 5g 1000カプセル220g 全成分を混合し、ゼラチンカプセル3号(第
9改訂日本薬局方)1000個に充填し、カプセル
1個当り(1)10mgを含有するカプセル剤を製造す
る。 3 注射剤 (1) N−(1−エトキシカルボニル−3−フエ
ニルプロピル)−L−アラニル−N−(2−イン
ダニル)グリシン塩酸塩 10g (2) 塩化ナトリウム 9g (3) クロロブタノール 5g (4) 炭酸水素ナトリウム 1g 全成分を蒸留水1000mlに溶解し、褐色アンプ
ル1000個に1mlずつ分注し、窒素ガスで置換し
て封入する。全工程は無菌状態で行われる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 [式中、R1は水素または低級アルキル基を、R2
    水素、低級アルキル基またはフエニル低級アルキ
    ル基を、R3は水素または低級アルキル基を示
    す]で表わされるインダン誘導体またはその塩。 2 式 [式中、R1は水素または低級アルキル基を示す]
    で表わされる化合物と式 [式中、R2は水素、低級アルキル基またはフエニ
    ル低級アルキル基を、R3は水素または低級アル
    キル基を示す]で表わされる化合物を還元的条件
    下に縮合反応させることを特徴とする式 [式中、すべての記号は前記と同意義]で表わさ
    れるインダン誘導体またはその塩の製造法。 3 式 [式中、R1は低級アルキル基を、R2はフエニル低
    級アルキル基を、R3は低級アルキル基を示す]
    で表わされるインダン誘導体またはその塩を含有
    してなる高血圧症予防・治療剤。
JP55154394A 1980-10-31 1980-10-31 Indane derivative and its preparation Granted JPS5777651A (en)

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