JPS62124359A - ベルト式無段変速機における冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、自動車のエンジンから車輪側に動力を伝達
するために使用するベルト式無段変速機の冷却装置に関
する。

（従来の技術） 従来この種ベルト式無段変速機は、例えば特開昭５８−
４２８６２号公報に開示されているごとく、エンジンに
連動連結された駆動軸上に、固定シーブと可動シーブと
から成る駆動プーリを設けると共に、前記駆動軸と平行
に軸架されて駆動車輪と連動する従動軸上に、固定シー
ブと可動シーブとから成る従動プーリを設ける一方、こ
れら両プーリ間に無端状のベルトをＵ）回して、前記駆
動ブーりの可動シーブを固定シーブに対し移動操作する
ことにより、前記ベルトを介して前記従動プーリ側ｌこ
伝達される回転動力を無段階にわたって変速するごとく
している。

（発明が解決しようとする問題点） ところで前記のごとき無段変速機にあっては、１１１１
記ベルトによる動力伝達時に、該ベルトと前記各プーリ
との接触部位で摩擦熱が発生するのであり、従って前記
ベルトを例えば熱に弱い合成樹脂やゴムなどにより形成
した場合、前記摩擦熱が前記ベルトに悪影響を与え、該
ベルトの早期劣化を招く不具合がある。

本発明は以上のごとき実情に鑑みて成したもので、その
目的は、前記変速機による動力伝達時に、前記谷プーリ
が回転されることに着目し、この各プーリの回転力を利
用して、該各プーリを外気で強制的に冷却することによ
り、簡単な構造で、確実にベルトを冷却することができ
るベルト式無段変速機の冷却装置を提供することにある
。

（問題点を解決するための手段） 本発明の冷却装置は、図面に示すごとく構成したもので
、ハウジング（１）内にエンジン（Ｅ）に連動連結され
た駆動軸（２）を軸架し、該駆動軸（２）上に固定シー
ブ（３１）と可動シーブ（３２）とから成る駆動プーリ
（３）を設けると共に、前記ハウジング（１）内に車輪
側に連動する従動軸（４）を軸架して、該従動軸（４）
上に固定シーブ（５１）と可動シーブ（５２）とから成
る従動プーリ（５）を設ける一方、これら両プーリ（３
）（５）間に無端ベルト（６）を掛回して成るベルト式
無段変速機ＣＭ）において、前記駆動プーリ（３）と従
動プーリ（５）とのうち一方ノフーリ（３）又は（５）
における側面に、前記ハウジング（１）内に導入される
外気を前記ブーＩＪ（３）又は（５）の中心部から半径
方向外方に導いて吹出す第１送風フィン（７）を設ける
と共に、他方プーリ（５）又は（３）の画面で、前記第
１送風フィン（７）の形成側と同一側に、該送風フィン
（７）より吹出された外気を前記プーリ（５）又は（３
）の半径方向外方から中心部に導いて吹出す第２送風フ
ィン（８）を設けたことを特徴とするものである。

（作用） しかして１１１１記変速機（Ｍ）による動力伝達時で、
１）１１記δプーリ（３）（５）の回転時には、前記ハ
ウジング（１）内に導入された外気が、前記第１送風フ
ィン（７）により、前記プーリ（３）又は（５）の中心
部から半径方向外方に吹出され、この吹出外気が前記第
２送風フィン（８）により、＋］Ｑ記プーリ（５）又は
（３）の半径方向外方から中心部側に導かれて、該中心
部から前記ハウジング（１）の外方へと吹出されるので
あり、斯くのどとき前記各送風フィン（７）（８）によ
る外気の順流で、ｔ１ｉＪ記各ブーＩＪ（３）（５）が
冷却されて１．亥各プーリ（３）（５）を介して前記ベ
ルト（６）が確実に冷却されるのである。

（実施例） 以下本発明にかかるベルト式無段変速機の冷却装置を図
面の実施例によって説明する。

図面にはエンジン（Ｅ）の車幅方向側部に一体状に並設
したベルト式無段変速機（Ｍ）を示しており、ハウジン
グ（１）内に前記エンジン（Ｅ）・に連動連結する駆動
軸（２）を軸架し、該駆動軸（２）上に駆動プーリ（３
）を設けると共に、前記ハウジング（１）内に駆動車輪
側に連動する従動軸（４）を前記駆動軸（２）と平行に
軸架し、この従動軸（４）上に従動プーリ（５）を設け
る一方、これら両ブーＵ（３）（５）間に合成樹脂製の
ベルト（６）を無端状に掛回している。

前記駆動プーリ（３）は、前記駆動軸（２）の軸方向−
側で前記エンジン（Ｅ）側に固定した固定７−ブ（３１
）と、前記駆動軸（２）の軸方向外端部側に移動可能に
設けた可動シーブ（３２）とから成り、また前記従動プ
ーリ（５）は、前記従動軸（４）の軸方向外端部側で前
記駆動プーリ（３）の可動シーブ（３２）との対向位置
に固定１、た固定シーブ（５１）と、前記従動軸（４）
の前記エンジン（Ｅ）側で前記駆動プーリ（３）の固定
シーブ（３１）との対向位置に移動可能に設けた可動シ
ーブ（５２）とから構成される。

しかして前記のごとき無段変速機（Ｍ）において、前記
従動プーリ（５）の固定シーブ（５１）で、前記ベルト
（６）の掛回側とは反対側の外側面に、渦巻状をなす複
数の第１送風フィン（７）を−棒状に設けると共に、前
記従動プーリ（５）の固定シーブ（５１）と対向する前
記駆動プーリ（３）の可動シーブ（３２）で、前記第１
送風フィン（７）の形成側と同一側に、渦巻状をなす複
数の第２送風フィン（８）を対向状に一体に設けるので
ある。

前記第１送風フィン（７）は、第２図で明らかなごとく
、半径方向中間部位が前記従動プーリ（５）における固
定シーブ（５１）の回転方向前方側に位置するように渦
巻状に湾曲させて形成し、前記送風フィン（７）の回転
に伴い前記ハウジング（１）の外部から前記固定シーブ
（５１）の中心部に導入された外気を半径方向外方に向
かって吹ぽ１すごとくなすのであり、また前記第２送風
フィン（８）は、半径方向中間部位が前記駆動プーリ（
３）における可動シーブ（３２）の回転方向後方側に位
置するごとく渦巻状に湾曲させて形成し、前記第２送風
フィン（８）の回転に伴い、前記第１送風フィン（７）
から吹出された外気を、前記可動シーブ（３２）の半径
方向外方から中心部側に向かって導くごとくなすのであ
る。

また前記ハウジング（１）の内部で、前記駆動プーリ（
３）の可動シーブ（３２）と前記従動プーリ（５）の固
定シー　ブ（５１）との間に、前記第１及び第２送風フ
ィン（７）（８）の外周一部に沿って延びる案内リブ（
９）を一体に形成し、該リブ（９）により前記第１送風
フィン（７）の中心部に導入された外気を、該送風フィ
ン（７）の回転に伴い半径方向外方に吹出して、前記第
２送風フィン（８）側に案内し、かつ該送風フィン（８
）の回転に伴い外気を半径方向外方から中心部側に案内
するごとくなす。

そして前記ハウジング（１）の外側部で、前記従動プー
リ（５）との対向部分に、サイドカバー（１０）を取付
けて、該サイドカバー（１０）と前記ハウジング（１）
との間に吸入チャンバー（１１）を形成すると共に、該
チャンバー（１１）に外見導入ダクト（１２）を接続し
て、該ダクト（１２）から外気を前記チャンバー（１１
）に導入するごたくなす一方、前記ハウジング（１）の
側壁で、前記従動プーリ（５）における固定シーブ（５
１）の中心部と対向する部分に、複数の外気導入孔（１
ａ）を形成し、また前記駆動プーリ（３）における可動
シーブ（３２）の中心部と対向する部分に、複数の外気
ｔＪＦ出孔（１ｂ）を形成するのである。

斯くするこきにより前記ダクト（１２）から前記チャ／
バー（１１）内に導入された外電が、１ｌｉｊ記導入孔
（１ａ）を経て前記従動プーリ（５）における固定シー
ブ（５１）の中心部へと導入され、該固定シーブ（５１
）に伴う前記第１送風フィン（７）の一体回転により、
前記外気が中心部から半径方向外方に吹出され、この吹
出外気が前記駆動プーリ（３）における可動シーブ（３
２）の半径方向外方に至り、該可動シーブ（３２）に伴
う前記第２送風フィン（８）の一体回転により、半径方
向外方から中心部へと導かれて、前記排出孔（１ｂ）か
ら前記ハウジング（１）の外部へと排出されるのである
。

しかして前述したごとき外気の順流により、前記各プー
リ（３）（５）の固定シーブ（５１）と可動シーブ（３
２）とが冷却され、これに伴い前記各７’−ＩＪ　（３
）　　（５）間に掛回された前記ベルト（６）が冷却さ
れるのである。

ｎ１■記第１送風フィン（７）は、前記ハウジング（１
）の側壁に近接させて対向状に設け、この側壁と前記従
動プーリ（５）の固定シーブ（５１）との間でエアポン
プ作用を発揮させ、前記ハウジング（１）の外気導入孔
（１ａ）から外気を前記固定／−ブ（５１）の中心部に
積極的に取入れ、かつこの中心部に取入れた外気を半径
方向外方に積極的に吹出すごとくしており、また１丁ｊ
記第２送風フィレ　（８）には、前記駆動プーリ（３）
における可動シーブ（３２）の外面側に、ドーナツ形状
をなすコア（８ａ）を取付け、このコア（８ａ）と前記
可動／−ブ（３２）との間でエアポンプ作用を発揮させ
、］）；１記第１送風フィン（７）で吹出された外気を
、半径方向外方から中心部に積極的に導入案内させるご
とくしている。

また前記外気導入ダクト（１２）は、その外端間【コ側
を車体進行方向前方に１旨向させて、ｉＩ体進行時の動
圧により外気を前記チャンバー（１１）内に積極的に取
入れたり、又は前記ダクト（１２）に送風ファンを設け
て、該ファンにより外気を積極的に取入れるごとくなす
のである。

前記実施例では、前記従動プーリ（５）の固定シーブ（
５１）に前記第１送風フィン（７）を、また前記固定シ
ーブ（５１）と対向する前記駆動プーリ（３）の可動シ
ーブ（３２）に前記第２送風フィン（８）を設けたが、
この第２送風フィン（８）を前記可動シーブ（３２）に
、前記第１送風フィン（７）を前記固定シーブ（５１）
に設けるごと（してもよく、斯くして前記可動シーブ（
３２）の中心部に外気を導入して平径方向外方に吹出し
、この吹出外気を前記固定シーブ（５１）の半径方向外
方から中心部側に案内させるごとくしてもよいのである
。

また前記実施例では、前記各プーリ（３）（５）の固定
シーブ（５１）と可動／−ブ（３２）側に、それぞれ前
記第１及び第２送風フィン（７）（８）を設けたが、こ
れら各送風フィン（７）（８）は前記各プーリ（３）（
５）の固定シーブ（３１）と可動シーブ（５２）側に設
けることもできる。

第１図の実施例では、前記駆動プーリ（３）の可動シー
ブ（３２）側にトルクカム機構（１３）を設け、該トル
クカム機構（１３）の動作により前記可動シーブ（３２
）を前記固定シーブ（３１）に対し移動可能として、前
記駆動プーリ（３）のプーリ比を変更するごとく成す一
方、前記従動軸（４）の内部に油圧操作機構（図示せず
）に連通ずる油通路（４ａ）を形成すると共に、該１１
１通路（４ａ）を、前記従動プーリ（５）における可動
シーブ（５２）の背面側に設けた油圧制御室（４ｂ）に
開口させ、前記カム（１３）の操作に連動して前記通路
（４ａ）から前記油圧制御室（４ｂ）に圧力油を給υＦ
することにより、１ｌｉＪ記可動ンーブ（５２）を前記
固定シーブ（５１）に対し移動可能として、前記従動プ
ーリ（３）のプーリ比を変更するごとく成している。

（発明の効果） 以上説明したごとく本発明にかかるベルト式変速機の冷
却装置では、１ｌｉｉ記駆動プーリ（３）と従動プーリ
（５）とのうち一方に、前記ハウジング（１）内に導入
された外気を中心部から半径方向外方に向けて吹出す第
１送風フィン（７）を設けると共に、前記各プーリ（３
）（５）の他方側に、前記第１送風フィン（７）より吹
出された外気を半径方向外方から中心部に向けて導く第
２送風フィン（８）を設けたから、前記変速機（Ｍ）に
よる動力伝達時で前記各プーリ（３）（５）の回転時に
、前記各送風フィン（７）（８）により外気を前記各ブ
ーＩＪ（３）（５）の全面にわたって順流させ、該各ブ
ーＩＪ（３）（５）を積極的２−効率良く冷却すること
ができ、これら各プーリ（３）（５）を介して該各プー
リ（３）（５）間に掛回されたベルト（６）を確実に冷
却することが可能となって、該ベルト（６）の過熱によ
る早期劣化を未然に防止できるに至ったのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる冷却装置を設けた無段変速機の
一部切欠平面図、第２図は同長部の説明図である。 （１）−−−−−ハウジング （２）ｅ・・φ中枢動軸 （３）・ｅ争・ψ駆動プーリ （３１）−−・・固定シーブ （３２）　＠・拳・可動シーブ （４）ａ・・・拳従動軸 （５）争・・・・従動プーリ （５１）−−−・固定シーブ （５２）・・−・可動シーブ （６）＠−ψΦ争ベルト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 駆動軸（２）に固定した固定シーブ（３１）と駆動軸（
   ２）に対し軸方向移動可能に設けた可動シーブ（３２）
   とから成る駆動プーリ（３）と、従動軸（４）に固定し
   た固定シーブ（５１）と従動軸（４）に対し軸方向移動
   可能に設けた可動シーブ（５２）とから成る従動プーリ
   （５）と、これら両プーリ（３）（５）間に架け渡した
   ベルト（６）とをハウジング（１）に内装したベルト式
   無段変速機の冷却装置であって、前記駆動プーリ（３）
   と前記従動プーリ（５）とのうち、一方のプーリ（３）
   又は（５）における側面に、前記ハウジング（１）内に
   導入される外気を前記プーリ（３）又は（５）の中心部
   から半径方向外方に導いて吹出す第１送風フィン（７）
   を設けると共に、他方プーリ（５）又は（３）の側面で
   、前記側面に隣接する側面に、前記第１送風フィン（７
   ）より吹出された外気を前記プーリ（５）又は（３）の
   半径方向外方から中心部に導いて吹出す第２送風フィン
   （８）を設けたことを特徴とするベルト式無段変速機に
   おける冷却装置。