JPS6212345Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はラツクや家具等に用いる棚受装置に関
し、棚板の重量によつて棚受具が傾くのを簡単に
防止するようにしたものである。

従来より、ラツクや家具等において、第１図に
示すように一対の側板１，１の内面に２つずつの
取付穴１ａ，１ｂを設け、ここに棚受具２の２本
の取付脚２ａ，２ｂを挿入し、この棚受具２の棚
受面２ｃに棚板３の両端を載置するようにした棚
受装置が使用されている。ところが、この場合、
通常は取付脚２ａ，２ｂが取付穴１ａ，１ｂより
わずかに細いため、棚板３の重量で棚受具２が第
１図のように傾くとか、極端な場合には抜け落ち
てしまうという問題があつた。

この問題を避けるには、側板１の取付穴１ａ，
１ｂと棚受具２の取付脚２ａ，２ｂの寸法を高精
度に管理し、取付脚２ａ，２ｂを取付穴１ａ，１
ｂに強く押しこむようにすればよいが、実際には
個々の部品のばらつきによりかなり困難になる。

本考案は簡単な構成でこのような従来の問題を
解決するようにした棚受装置を提供するものであ
る。

以下本考案の一実施例を第２図、第３図ととも
に説明する。

第２図、第３図において、第１図と実質的に同
一機能をもつ部分には同一符号を付している。２
ｄ，２ｅは棚受具２の棚受面２ｃと平板部２ｆの
連結部分に設けた傾斜面である。そして棚板３の
両端下面のコーナー部３ａ，３ａを、上記棚受具
２の傾斜面２ｄ，２ｄ上に載置する。このように
すれば、棚板３の重量により各棚受具２，２が互
いに離れる方向に押し広げられ、側板１，１の内
面にぴつたりと圧着される。そして、これにより
棚受具２の取付脚２ａ，２ｂが側板１の取付穴１
ａ，１ｂの内面でしつかりと受けとめられる。そ
の結果従来のように棚受具２が傾いたり、抜け落
ちたりすることはなくなる。

なお、この実施例では棚受面２ｃを２本の取付
脚２ａ，２ｂの中央よりやや取付脚２ｂ寄りに取
付け、この取付脚２ｂの側にも傾斜面２ｅを設け
ている。このようにすれば、棚受具２の上下を逆
にして取付穴１ａ，１ｂに取付脚２ｂ，２ａを差
しこむことにより、棚板３の取付位置を微妙に変
えることができ、しかもこの場合も、棚板３の両
端下面のコーナー部３ａ，３ａが傾斜面２ｅ上に
載置されるため、棚受具２の傾きや脱落を防止す
ることができる。

以上のように本考案によれば、棚受具の傾斜面
を設けるというきわめて簡単な構成で、棚受具の
傾きや脱落を確実に防止することができ、しかも
側板の取付穴や棚受具の取付脚の寸法を必要以上
に高精度に管理する必要がないという優れた効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の断面図、第２図は本考案の一
実施例の断面図、第３図は同実施例の棚受具の斜
視図である。 １……側板、１ａ，１ｂ……取付穴、２……棚
受具、２ａ，２ｂ……取付脚、２ｃ……棚受面、
２ｄ，２ｅ……傾斜面、２ｆ……平板部、３……
棚板、３ａ……両端下面のコーナー部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一対の側板の互に対向する内面に、上下に並ん
   だ２つひと組の取付穴を設け、平板部の裏面に２
   つの取付脚を、表面に棚受面を設けた一対の棚受
   具の各取付脚を上記各側板の取付穴に挿入し、上
   記一対の棚受具の棚受面に棚板の両端を載置する
   ように構成するとともに、上記棚受具の棚受面と
   平板部の連結部分のコーナーに傾斜面を設け、棚
   板の両端下面のコーナー部を上記傾斜面に載置す
   るようにした棚受装置。