JPS62110995A - 抄紙機の地合構成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、抄紙機で紙を抄く場合に地合を構成させる装
置。詳しくは、紙料を抄網へ乗せる直前に攪拌水により
平均に分散させて良好な地合を構成させる装置に関する
。

（従来の技衛） 従来の抄紙機における地合構成装置は、図面第１１図に
示すような構成のもので、ファン・ポンプ５５の吸込み
側に原紙料Ｐを入れ、この紙料に砂槽５６より出る白水
Ｗを混合してフローボックス５７へ入口より圧入し、絞
り５８を通して噴出速度を速くし、イブナーロール５９
を通過させた後、ゲート板６０の下を迂回流動せて紙料
流の調速と均一化を計り、抄網６１上へこれと等速で均
一な紙料層を乗せることにより地合構成を良くしようと
したものである。

（発明が解決しようとする問題点） 前記した従来の地合構成装置は、紙料がフローボックス
５７内を整流状態で流動するから、この間に紙料と白水
の分離が起り、分離した紙料のＡ＆維同志が寄り合って
フロックを生じ、この状態で紙料を円網６１へ乗せて地
合を構成させると、構成地合が巾方向に不均一なものと
なって、製品に著しい厚薄差を生ずる問題点があった。

本発明は、前記した従来の問題点を解決するためになさ
れたもので、フローボックスの紙料流出側において紙料
を噴射水により攪乱許せ、白水中に紙料を均一に分散さ
せて、巾方向に対しても均一な地合が構成される抄紙機
の地合構成装置を提供することを目的としている。

（問題点を解決するための手段） 本発明に関する抄紙機の地合構成装置は、図面第１図〜
第１０図に実施例を示すように、抄網４　、１７．４０
と、この抄網４，１７．４０上へ紙料を分散流布させる
流入手段２．１５．４１と、この流入手段２．１５．４
１の紙料流出側に設けて、紙料中に分散水を吹き出させ
る噴水手段１０゜２４．４８を備えさせた構成のもので
ある。

（作　用） 前記のように構成される抄紙機用の地合構成装置は、流
入手段２，１７．４０に供給されてこれにより流態と流
速を適切に調整され、この間に白水と分離して、フロッ
クを生じようとする紙料が流入手段２，１７．４０の流
出側に達すると、この紙料に対して噴水手段１０．２４
．４８が分散水を噴射し、紙料を攪乱してこれを白水中
に均等に分散させ、紙料を濃度分布が平均して、フロッ
クをも生じない理想的な状態に調整し、その後、再び整
流状態として抄網４．１７．４０上に流布させ、抄網４
．１７．４０上に全体の構成地合が均一で、厚薄差を生
じない榎良紙匹を構成させるものである。

（実　施　例） 以下に本発明に関する抄紙機の地合構成装置の実施の一
例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図は円網抄紙機への第一実施例を示すも
ので、半円形の砂槽１の一方に紙料を流入させるフロー
ボックス２を、北方に紙料のオーバーフロ一部３を設け
、内部には動力により回転される円網４を配置して、前
記フローボックス２の紙料の流入側に絞り５とイブナー
ロール６を設け、これらにより流入紙料の絞りと拡散を
行なわせて、紙料流の減速と攪拌混合を行なわせると共
に、中間には上から下へ垂下するゲート板７を設け、紙
料を回折流動させて安定した層流にし、その後、紙料の
流出側から砂槽１へ流入させて、抄網１の表面に紙匹を
構成させるもので、前記フローボックス２の流入側に対
する紙料の供給は、ファン・ポンプ８のサクション側に
原紙料Ｐと砂槽１より出た白水Ｗとを適当な比率で混合
して行なうようにしである。そして前記したフローボッ
クス２における紙料の流出側には、第１図に示すように
ゲート板７に沿って上から下へ垂下する水管９を、第２
図に示すように配列で設け、各水管９にそれぞれ紙料に
向かって開口する複数のノズル１０を設け、前記水管１
１の基部には抄網４より出た白水をポンプ１１により送
られるマニュホールドバイブ１２から分岐さけた分岐管
１４を第２図に示すように接読し、これら分岐管１３に
それぞれ調整バルブ１４を装備して、各水管９に対する
白水の適切な配分給送が行なわれるようにしである。

この実施例において、円網４を回転させ、この円網４に
対してフローボックス２から紙料を流布して抄紙を行な
うとき、各水管９ヘマニユホ一ルドバイブ１２９分岐管
１３．調整バルブ１４により適切に調整した分散用の白
水を配分給送すると、各水管９に設けたノズル１０から
紙料中へ白水が噴射し、紙料は攪乱するためフローボッ
クス２内を流動する間に白水との分離を起こし、フロッ
クを生じようとする紙料は攪乱により白水中に分散され
て平均した濃度分布になると共に、フロックを解消され
、繊維が縦向き揃う傾向も改善されて縦横の絡み合いが
充分な状態に調整されるものである。

尚、前記実施例における水管９は、これをゲート板７と
は反対のフローボックス２の後壁に沿って下方から上方
へ立上がるように設け、ノズル１０を紙料に向かって開
口させても前記同様の機能が果されるものである。

第３図及び第４図は円網抄紙機への第二実施例を示すも
ので、フローボックス２の流出側に第３図に示すように
中間のゲート板７に沿って上から下へ重下する水管９と
、フローボックス２の後壁に沿って下から上へ立上がろ
水管９′とを、第４図に示す配列で設け、雨水管９，９
′にそれぞれ複数のノズル１０　、１０′を設けて、こ
れら水管９，９゛の一方９の基部に砂槽１から出た白水
をポンプ１１により送られるマニュホールドバイブ１２
の分岐管１３を接続し、各分岐管１３にそれぞれ調整バ
ルブ１４を備えさ仕、他方の水管９゛の基部にポンプ１
１により白水を送られるマニ二ホールドパイプ１２′の
分岐管１３゛を接続して、各水管９゛にそれぞれ調整バ
ルブ１４゛を備えさせ、これら水管９．９′に対する白
水の適切な配分給送が行なわれるようにしである。

この実施例においては、抄紙時、水管９゜９′ヘマニュ
ホールドパイプ１２．１２’と分岐管１３．１３’と調
整バルブ１４　、１４’により適切に調整した分散用の
白水を供給すると、白水は雨水管９，９゛のノズル１０
．１０’から紙料中へ両側から噴射して紙料を攪乱し、
フローボックス２の流動中に白水と分離してフロックを
生じようとする紙料を分散させ、紙匹の構成地合を改善
する作用を果たすもので、両方からの白水噴射は紙料の
分散効果を第一実施例のものより更に増進させる。

第５図及び第６図は円網抄紙機への第三実施例を示すも
ので、砂槽１５内にサクションボックス１６を内接した
円網１７を動力により回転させるように設け、前記砂槽
１５の一方に密閉式のフローボックス１８を配置して、
その上側のノズル部１９を円網１７に臨ませ、下部の爆
発室２０はファン・ポンプ２１により原紙料Ｐへ砂槽１
５より出た白水Ｗの適量を混合したものを送られるヘッ
ド管２２と、チューブ２３により接続して、フローボッ
クス１８により紙料を円網１７上へ流布してその表面へ
紙匹を構成きせるようにしである。

そして、前記したフローボックス１８におけるノズル部
１９には噴水用のノズル２４を、第６図に示すようにノ
ズル部１９の外壁に所定間隔で取付け、これらノズル２
４を第６図に示すようにマニ二ホールドパイブ２５から
分岐きせた調整バルブ２６を備える分岐管２７にそれぞ
れ接続し、前記マニュホールドパイブ２５を白水ピット
２８の白水をポンプ２９により送られるマニュホールド
パイブ３０と調整バルブ３１を備える配管３２により接
続して、前記各噴水用のノズル２４へ適切な量の白水が
配分給送されるようにしである。

更に、前記フローボックス１８におけるの爆発室２０の
紙料の流入口に対応する壁面にも噴水用のノズル３３を
設け、このノズル３３は前記マニュホールドバイブ３０
と調整バルブ３４を看出える配管３５により接続したマ
ニュホールドバイブ３６と、調整バルブ３７を備える分
岐管３８により接続して、前記各ノズル３３へ白水が適
切に配分給送されるようにしである。

この実施例においては、紙料がヘッド管２２からチュー
ブ２３を経てフローボックス１８の爆発室２０へ流入す
ると、この室へノズル３３から白水が噴射されて紙料を
攪乱し、これを白水中に一次分１１にさせ、次ぎに紙料
がノズル部１９に達したとき、ノズル２４から紙料中へ
白水が噴射して、紙料を攪乱し白水中への二次分散を施
すから、密閉式フローボックスにおいても紙匹の地合構
成を改善する機能が効果的に果たされる。

第７図及び８図は長網抄紙機への第四実施例を示すもの
で、ロール３９に懸張した長網４０の始端側に開放形の
フローボックス４１を設け、このフローボックス４１の
流入側に適量の白水Ｗを混合した紙料Ｐをファン・ポン
プ４２によりヘッダー４３を介して送り、この紙料を上
から下に垂下するゲート板４４の下を迂回させて流出イ
則へ流動させ、口元にイブナーロール４５を備えるノズ
ル４６から前記長網４０上へ流出さけて抄紙を行なわせ
るもので、前記したフローボックス４１０紙料流出側に
第７図に示すように中間のゲート板４４に沿って上から
下へ垂下する水管４７を第８図に示す配置で設け、各水
管４７の下部に複数のノズル４８を第７図に示すように
イブナーロール４９を挿し挾むか、イブナーロール４９
の前、又は、後ろに位置させるように設け、前記各水管
４７の基部には白水ピット５０からポンプ５１により白
水を送られるマニュホールドパイプ５２より分岐させて
調整バルブ５３を装備した分岐管５４をそれぞれ接続し
、各水管４７へ白水が適切に配分給送されるようにしで
ある。

この実施例は、抄網が第一実施例のものと異なるが、フ
ローボ・ツクスと木管の構造は第一実施例のものと同様
であるため、第一実施例に準じた作用効果を果たすもの
である。

第９図及び第１０図は長網抄紙機への第五実施例を示す
もので、フローボックス４１の流出側に第９図に示すよ
うに中間のゲート板４４に沿って上から下へ垂下する水
管４７と、フローボックス４１の後壁に沿って下から上
へ立上がる水管４７゛とを第１０図に示す配列で設け、
雨水管４７．４７’にそれぞれ複数のノズル４８．４８
’を設けて、これら木管４７．４７　’の一方４７の基
部に白水ピット５０からポンプ５１により白水を送られ
るマニュホールドバイブ５２の調整バルブ５３を装備さ
汁た分岐管５４を接続し、他方の木管４７′の基部に前
記した白水ピット５０からポンプ５１によって白水を送
られるマニュホールドパイプ５２′の調整バルブ５３′
を装備させた分岐管５４′を接続し、各木管４７．４７
’に対して白水の適切な配分給送が行なわれるようにし
である。

この実施例は、抄網が第二実施例のものと異なるが、フ
ローボックスと木管の構造は第２実施例のものと同様で
あるため、第２実施例に準じた作用効果が奏されるもの
である。

（発明の効果） 本発明に関する抄紙機の地合構成装置は、紙料を抄網上
へ分散がＣ布する前に水の噴射により攪乱し、白水中へ
平均に分散させたから、紙料は全体の濃度分布が平均し
、フロックを生じないから、抄紙の地合構成が良好で厚
薄差も少ない。

紙料を攪乱により分散させると、繊維は縦横の方向に向
いて良く絡み合い、各方向の引張り強さがほぼ一定した
製品を得られる。

等の特有の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に関する抄紙機用の地合構成装置の第一
実施例を示す縦断側面図。第２図は同上における木管の
配置を示す平面図。 第３図は第二実施例を示す縦断側面図。第４図は同上に
おける木管の配置を示す平面図。 第５図は第三実施例を示す縦断側面図。第６図は同上に
おける木管の配置を示す平面図。 第７図は第四実施例を示す縦断側面図。第８図は同上の
木管の配置を示す平面図。第９図は第五実施例を示す縦
断側面図。第１０図は同上の木管の配置を示す平面図。 第１１図は従来の抄紙機における地合構成装置を示ず１
縦断イ１υＪ面図である。 図において４，１７．４０は抄網、２，１５．４１は紙
料の流入手段、１０．２４．４８は分散水の噴射手段で
ある。 ′ｋ　〜区

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 抄網と、この抄網上へ紙料を分散流布させる手段と、こ
   の手段の紙料流出側に設けて、紙料中に分散水を吹き出
   させる手段とを備えさせたことを特徴とする抄紙機の地
   合構成装置。