JPS6210021A - ウリカ−ゼ活性フラグメントまたは精製ウリカ−ゼ及びそれらを用いた血中尿酸量調整剤 - Google Patents

ウリカ−ゼ活性フラグメントまたは精製ウリカ−ゼ及びそれらを用いた血中尿酸量調整剤

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JPS6210021A
JPS6210021A JP60147696A JP14769685A JPS6210021A JP S6210021 A JPS6210021 A JP S6210021A JP 60147696 A JP60147696 A JP 60147696A JP 14769685 A JP14769685 A JP 14769685A JP S6210021 A JPS6210021 A JP S6210021A
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uric acid
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blood uric
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JP60147696A
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Susumu Sakurai
桜井 進
Makoto Matsuda
誠 松田
Isamu Kondo
勇 近藤
Tadashi Hirano
正 平野
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Jikei University
Original Assignee
Jikei University
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ウリカーゼ活性フラグメントまたは精製ウリ
カーゼ及びそれらを用いた血中尿酸Il!整剤(痛風な
らびに抗癌剤投与による癌治療の際に生じる血中尿酸量
の急激な増加にともなう腎障害、例えば腎結石、腎実質
障害の治療)に関する。
「従来の技術」 従来の痛風治療剤としては急性発作時に用いるコルヒチ
ン(関節などの炎症を防止すると考えられている)、そ
の他、フェニルブタシン、インドメタシンなどがあり、
尿酸産生増加阻止剤としてアロプリノール、70シトー
ル、ザイロリック錠があり、尿酸排泄促進剤としてプロ
ベネシド、スルフィンピラゾンなどがあるが、一方、尿
酸を分解する酵素としてウリカーゼ(uricase)
が知られている。本発明者等は血中高尿酸値を減少せし
むる手段としてウリカーゼ酵素製剤は極めて有効な血中
尿酸調整剤となると考えた。
ウリカーゼは人間を含む霊長類以外の微生物から哺乳類
にいたる一般生物が有する尿酸分解酵素であり、その分
子量は約120.000である。
[発明が解決しようとする問題点」 しかし、ウリカーゼを血中尿酸量調整剤、例えば痛風治
療剤とした場合には次のような欠点がある。
すなわら、ウリカーゼを全く保有しない人間に注射治療
薬として使用すると、人間に対して異種抗原となるため
、頻回の注射による投与はウリカーゼに対する抗体の産
生をまねき、血清病、過敏症反応などの副作用が生じる
ことが当然予想されるということである。
そこで、かかる副作用を除去するために、精製ウリカー
ゼの内服剤の開発ならびにウリカーゼを低分子化させる
ことが考えられるが、ペプシン(Ilepsin) 、
 t−リブシン(trypsinl消化では、至適1)
Hを極端にずらして消化時間を検討しても、ウリカーゼ
は直ちに低分子のペプチドに切断されて失活してしまう
また、プロリン エンドペプチダーゼ (proline  endopeptidase)で
は切り目(nick)が入らない。スタフィロコッカス
 オウレウスv8エンドペプチダーゼ(staphyl
ococcus aureus  V 8endope
ptidaselでは分子量が 100.000程度の
ペプチドにしかならない。
従って、ウリカーゼを酵素的分解により低分子化して抗
原性を極力低下させ、しかも活性を保持する活性フラグ
メントを調整することが要求される。
本発明の目的は、抗原性が極めて低く、血清病、過敏症
反応などの副作用のない血中味MFJ調整剤(痛風治療
ならびに抗癌剤投与による癌治療の際に生じる血中尿酸
量の急激な増加にともなう腎障害、例えば腎結石、腎実
買障害の治療)に用いることができるウリカーゼ活性フ
ラグメント、精製ウリカーゼ及びそれらを用いた血中尿
酸量調整剤を提供することにある。
「問題点を解決するための手段」 本発明者は、かかる精製ウリカーゼ、活性フラグメント
の調整につき、鋭意工夫を重ねた結果、上記目的は、カ
ンジダ菌由来のウリカーゼを後述するような精製法によ
る精製ウリカーゼ、またはパパイン(papain)に
より分解せしめることを特徴とするウリカーゼ活性フラ
グメント及び上記精製ウリカーゼまたはカンジダ菌由来
のウリカーゼをパパインにより分解することにより生成
せしめたウリカーゼ活性フラグメントよりなる血中尿酸
量調整剤によって達成されることを見出し、本発明を完
成するに至った。パパインとしてはシスティンで処理し
たマーキュリ−パパイン(Hercuri pa−pa
in(Siama) )が最適テアル。
「実施例」 a〉ウリカーゼの分離精製 カンジダ菌(Candida utilis IFO−
0396)(この他、IFO−0626,1086)を
1%イーストエキストラクト(Offcol 、2%バ
クトペブトン((ltfco) 、2%グルコース、3
%コーン ステイープ リカー(C。
rn steep−Iiquer)(Sigma)培地
、pH6,5中で30℃、 48時間、撹拌培養後、6
000回転、20分遠心分離して集めた菌体的80gを
0.02Mリン酸緩衝液、pH7,5400afで洗い
、この菌を5%グルコース、 0.3%−Na  HP
O−12H20、0,1%KC,f’、0.05% M
QSo  ・7日20、0.03%尿酸、DH7,21
600Idに懸濁し、30℃で約3時間、撹拌培養する
さらに6000回転、20分の遠心分離で集めた菌を4
00mのリン酸緩衝液、pH7,5で洗い、約140I
I11!の0.5Mソルビトール、0.02Mリン酸緩
衝液、I)87.5に再懸濁して、これに60■のチモ
リアーゼ(Zyg+o l ya se )100 T
 (生化学工業製)を加えて37℃、30分娠盪後、6
000回転、20分の遠心分離で集めた菌を直ちに氷冷
し、160dの0.02Mホウ酸−0,038M炭酸ナ
トリウム緩衝液、 DH9,5に懸濁後、透析膿に入れ
、3アの0.02Mホウ酸−0,038M炭酸ナトリウ
ム緩衝液、pH9,5に対して4℃で透析外液を交換し
ながら4日間撹拌透析した後、10.000回転30分
の遠心分離で得られる微黄色上清をウリカーゼ分離精製
の出発材料とした。
なお、出発材料としては、Agr、Biol、 Che
m。
31 (11)+ 1256−1264 (1967)
に記載されているようにカンジダ菌を1%イーストエキ
ストラクト、2%バクトベブトン(Dircol、5%
グルコース、3%コーン ステイープ リカー(Cor
n 5teep liquer)(Sigma)培地 
0.84%尿素、 0.15%(NH)  HPO4,
0、15%(NH)So   、     0. 1%
MOSo  ・ 7H0,0,1%K(、t’、   
pH6,2中で28℃48時間、撹拌環!i後、600
0回転、20分遠心分離して集めた菌体内80gを 0
.02Mリン酸緩衝液、pH7,2800mで洗い、 
5%グルコース、 0.03%尿酸、0.1%KCj’
、  0.3%Na2)−IPO−12H,、O,0,
05%IvlSO4・7H20、DH7,2に懸濁し、
28℃、4時間撹拌培養後、遠心分離して菌を集め、0
.02Mリン酸緩衝液で洗った後、800altの0.
9飽和食塩液に懸濁し、4℃−夜静置後、6000回転
、20分の遠心分離で集めた菌を160altの0.0
2Mホウ酸−0,038M炭酸ナトリウム緩衝液、 p
H9,5に再懸濁後、透析膜に入れ、3i!の上記緩衝
液に対して4℃で、透析外液を交換しながら4日間撹拌
透析した後、10.000回転30分の遠心分離で得ら
れる微黄色上清をウリカーゼ分離精製の出発材料とする
方法が知られている。
従来のかかる方法を本例では用いず、上記方法を用いた
理由は、本例の方法によればZymolyase−10
0丁処理によってカンジダ菌の細胞壁が破壊され、菌体
内からのウリカーゼの放出が極めて多くなる(0.9飽
和食塩液に懸濁した場合の50〜80倍程度)からであ
る。
本発明にかかる方法で得られるウリカーゼは、従来の方
法で得られるウリカーゼとスラブ電気泳動、Disc電
気泳動によって全く同一の泳動度を示し、このZymo
lyase −100T処理は極めて有利な方法である
上記の上清に0.001%にTritonX −100
を加え、N2ガスで加圧しながら旧atto Ce1l
でPM−10!l!を用いて5〜8allに濃縮し、0
.02Mホウ酸−0,017Mホウ砂−〇、001%T
ritonX −100−0,5mM  EDTA、 
DH(3,5(Boric−Borax−Triton
X−100−EDTA)で平衡としたセファデックスG
−200(2,64X65α〉カラムを用いてゲル濾過
を行ない、各々4.5ai!をフラクションコレクター
で分画し、その各画分より0.1dをとり、パーオキシ
ダーゼ法によりウリカーゼ活性を測定した。
即ち1ON/diの尿酸溶液0.05altを加え、2
0u/ai!のアスコルビン酸オキシダーゼと20u/
dのパーオキシダーゼを含む0.1Mリン酸緩衝液−0
,3mM  N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−
スルホプロピル)−m−トルイジン(EH8PT)、p
H6,0溶液0.25adを添加し、37℃、5分後、
18μmOf  4−7ミノアンチピリンーEH8PT
  0.5adlを加えて 37℃、20分後、紫色に
発色したウリカーゼ画分をA sso n mの吸光度
を測定した(第1図A、B)、この画分をAquasi
deI A t’濃縮後、1%グリシン−1mMホウ砂
−〇、05%TritonX−100に2〜3時間透析
し、DH5〜7のキャリアーアンホライト(LKB)を
用いたFlatBed oel (ゲル100d当り5
0ufのTr目0nx−iooを添加)等電点電気泳動
にて 5℃、12mM、 740Voltから通電しく
 8 Watt Con5ta−n【)、最終31mA
、 1280Voltとなるまで、24時間泳動した後
、Separating−Gridを用いてゲルを30
等分し、3rLJ’の Boric−Borax−Tr
itonX−100−EDTAt’抽出した液、各々0
゜1mfを上記のパーオキシダーゼ法にて酵素活性を測
定した(第2図)。
DH5,3〜5.9に検出される活性画分をBoric
−Borax−Triton  X −100−E D
 T Aで平衡としたセファデックスG−50(1x5
0α)カラムにてキャリアーアンホライトを除き、Aq
uasidelI Aにて濃縮後、600〜800μ9
相当の蛋白質をDisc電気泳動ゲルにのせ、DNP−
Lysine−HC1!・H2Oをマーカー色素として
3mA/ゲルにて約3時間泳動俊、ゲルをガラス管より
取り出し、縦に半割し、その半分を1% Am1d。
Black 10B含有のメタノール中水・酢酸(5:
 5 :1)溶液で約8分間染色した後、メタノール・
水・酢M(5:5:1)中で脱色用カラムを用いて10
mA/ゲルで電気泳動脱色した。このゲルを染色しない
一方の半割ゲルと並べ、蛋白の分別帯に相当する部位を
染色しないゲルから切断し、こノ切断シタゲルにBor
ic−aoraX−TritOn  X −10O−E
DTAを加えて氷冷しながらテフロンホモジナイザーで
磨砕後io、ooo回転20分の遠心分離により蛋白を
抽出する。そのo、iyに付いてパーオキシダーゼ法に
よって酵素活性を検定した。
pH5,3〜5.9画分(Flat Bed Ge1)
にはDisc電気泳動により4本の分別帯(bands
)が存在し、Main band 1本及びその上方に
3本の旧norbandsが検出され、パーオキシダー
ゼ法によってMain bandがウリカーゼ活性を有
するbandであることが明らかとなった(第3図)。
従って同様な方法により、最終的にDisc電気泳動に
よってウリカーゼを分離し、口1scil気泳動的に純
粋な単一のband (第4図)としてウリカーゼを精
製した。
b)精製ウリカーゼの生化学的性状 本酵素i;t Boric−Borax−Triton
  X −100−EDTA溶液中では比較的安定であ
るが、リン酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液その他の中では
会合体を形成する性質があり(第5図)、活性の低下を
来たす。
この会合体は2−メルカプトエタノールによって解離し
、単一の酵素蛋白となる(第6図)。
本酵素は2〜8M尿素によっては解離せず(第7図)、
また活性にはほとんど影響を受けないが、0.1〜1%
S D S(Sodium dodecyl 5ulf
ate)処理により、口isc電気泳動で2本のサブユ
ニットに解離しく第8図)、全く活性を失う性質がある
5ephadex  G−200(2,64X65QI
)カラムによるゲル濾過により本酵素の分子量は約12
0.000と推定した。
C)活性フラグメントの調製方法 精製ウリカーゼ150γを60μノの0.02Mホウ酸
−0,017Mホウ砂−0,002MEDTA−0,0
1Mシスティン、DH7,0に溶解し、約2γのマーキ
ュリ パパイン(Mercuripapain(Sig
Ilallを加え、37℃、4時間消化後、7.5%ゲ
ルのDisc電気泳動にかけると無処理生酵素より遅い
泳動度を有するbandとなり(第9図)これを切断、
抽出して精製した。このフラグメントは0.1%5DS
−7,5%スラブゲル電気泳動にかけると2個のサブユ
ニットに解離する(第10図)。
また5ephadex  G−75(2,IX42cm
)カラムによるゲル濾過にかけると推定分子量約18.
000の位置に溶出する。(第11図)第11図におい
てVOid VOlullle 1.:溶出している画
分(Fraction No、 11 =13)はパパ
イン消化2時間で消化されなかったウリカーゼ画分であ
り、黒矢印Fragment(Fraction N 
o 、 29〜31 )が活性フラグメント画分である
d)精製ウリカーゼの動物テスト 1)実験方法 ICR系雌マウス15匹を一群として、A群は対照とし
、8群、C群に尿酸投与、群にはさらに精製ウリカーゼ
投与を行なった。即ちB、C群に尿酸300■をIMト
リス溶液50m1に撹拌溶解し、直ちにその7 (12
η/2d)を腹腔内に接種する方法でこれを4日間連続
し、4日日に尿酸を投与すると同時にC群には精製ウリ
カーゼをマウス当り約100μqを尾静脈に接種し、4
8時間後にB、C群各5匹から全採血して10000回
転5分の遠心分離で血漿を採り、C群の残り10匹に再
び精製ウリカーゼを約500μ9マウスに静注し、その
24時間後にB、C群各々5匹から全採血して血漿を分
離する。ウリカーゼ再投与48時間後に残りのB、C群
各々5匹から全採血して血漿を分離した。
分離した血漿を直ちにパーオキシダーゼ法によって尿酸
の定量を行なった。即ち血漿0.05dに20U/−7
スコルビン酸オキシダーゼ、20U/d!パーオキシダ
ーゼ溶液(0,1Mリン酸緩衝液PH6,0、0,3m
M  N−xチル−N−(2−ハイドロキシ−3−スル
ホプロピル) −m−トルイジン(以下P−EH’SP
Tと省略)1affiを加え、37℃、5分加温後、0
.23U/dウリカーゼ・0.1221SF/at!の
4−アミノアンチピリンP−EH8PT溶液2dを加え
、37℃、5分加温後、室温まで冷却し、A55゜。、
で吸光度を測定し、一方、尿酸10q/di7溶液0.
05dを同様の操作でm単波として次式 資料の吸光度 xlO−q/II& 標準液の吸光度 により尿酸含有料を計算した。(尿酸測定試薬ウリカラ
ー・エース(小野薬品工業)を使用)。
2)実験結果 対照A群の尿l!IMは3.44〜3.84jIlF/
di7で、尿酸投与8群マウスは、尿酸投与後2日目(
48時間)において5.2ai/ci113日目(72
時間)において4.13197dl、4日目(96時間
)で3.55#j/leと対照の尿酸量に近付いていく
。マウスは本来、ウリカーゼを産生じており、投与した
尿酸は時間の経過と共に減少して対照群の尿酸量と同じ
になると考えられる。
一方、0群ウリカーゼ投与マウスにおいては、ウリカー
ゼ投与後28後(第1回ウリカーゼ投与後48時間)で
尿l農が0.63q/dlと急激に低下し、3日目(7
2時間)で 0.47q/dノとなり、ウリカーゼ第1
回投与後2日目く48時間〉にウリカーゼを再投与した
残りの0群(第2回ウリカーゼ投与群)は再投与48時
間後(第1回投与後96時間)に1.09η/dノと低
床Ill値を維持していた。即ち尿酸を投与することに
よって血中高尿酸値を示すマウスはウリカーゼを投与す
ることによって直ちに対照群の尿酸値以下まで減少する
ことが明らかとなった。
(第13図) e)活性フラグメント及び精製ウリカーゼの動物テスト マウスを使用した活性フラグメントの尿酸分解活性は現
時点では未だ実験を行なっていないが、活性フラグメン
ト調整方法の項目で述べたように、パパインによる限定
分解後に本活性フラグメントはその抗原性が著しく低下
しており、試験管白日n VitrO)において生酵素
の約1/20の活性を有する事実から考えて、生体内(
in vivo)においても副作用(過敏症反応など)
なしに充分に尿酸分解活性を発現すると推定している。
この 1nvivoにおける活性フラグメントの尿酸分
解活性については今後の実験において確認したい。
f〉投与量について マウスに対するウリカーゼ投与1(100μQ/30マ
ウス)から計算するとヒトの場合には3.3LIII/
に9となる。但し、今回の投与量によって極めて急激に
尿酸の低下を来たす事実から考えて、投与量を1/10
に減らしても充分に有効である。従ってヒトの場合は、
50に9体重として16.5jl# (0,33q/に
9)また、活性フラグメントの場合には生酵素の約1/
20の活性になるから単純計算するとヒトのばあい、ウ
リカーゼに換算すると0.33qx20/幻−6,6q
/に9となり、体150 Kgとして330■で有効で
ある。
[発明の効果] 本発明の活性フラグメントの解素活性は精製生酵素(約
3ユニツト/Rg蛋白)の約1/20 (約0.15ユ
ニツト/η蛋白)であった。
試験管内(in vitrolにおいて生酵素の約1/
20の活性を有する事実から考えて、生体内(in v
+vo)においても充分に尿酸分解活性を発現するとの
根拠が与えられる。
M製つリカーゼ1 q@InC01ll)fete a
djutantと共に15日間隔で4回皮下接種し、b
ooster後、−週間で全採血して得られたウサギ抗
血清に対して、生酵素は一本の強い沈降線を形成するが
、本活性フラグメントは全く沈降線を形成しないため、
生体内においても生酵素に比して抗原性は弱く注射の際
にウリカーゼについて考えられる511作用発生の心配
はない。
痛風は尿酸の過剰生産あるいは排泄障害またはその両者
によっておきる高尿酸血症が原因の疾患である。男性に
おきやすく、患部の関節には尿酸ナトリウム塩の結晶が
沈着し、いわゆる痛風結節の形成がおこり、その周囲の
肉芽組織の増生および炎症反応、いわゆる急性関節炎に
伴なう関節の発赤l!脹と激烈な痛みが生じ、全身的に
悪寒、発熱、血沈促進、白血球増加などの症状がおきる
また尿酸塩の血清中の溶解度は低く、6.8〜7.0■
/d、ffで、この垣を越すと組織中に尿酸ナトリウム
として析出する可能性が大となり、慢性痛風となると関
節の破壊変形がおこり、腎結石あるいは腎実質障害など
の原因となり、尿毒症性アシド−シスなどの症状を出現
する。現在使用されている内服痛風治療剤は急性発作時
に用いるコルヒチン(これは増加した白血球に作用して
炎症を防止すると考えられている。副作用は悪心、下痢
)その他、フェニルブタシン、インドメタシンなどがあ
り、尿酸産生増加阻止剤としてアロプリノール、尿酸排
泄促進剤としてプロベネシド、スルフィンピラゾンを用
いるが、尿路の尿酸結石(腎結石)を生じやすいため、
尿酸2ア/日以上となゐように、また尿を弱アルカリ性
(重炭酸ナトリウム投与)に保つように配慮する必要が
あるとされている。 抗原性の極めて弱いウリカーゼ活
性フラグメント及び精製ウリカーゼ投与によって尿酸を
分解した際、その生じる分解産物のアラントインは水に
易溶性なので、尿酸排泄促進剤や尿M増加阻止剤の使用
時にみられる尿酸、キサンチン(尿酸の前駆体)による
尿路結石を生じる心配もなく、且つ極めて速効性、低抗
原性なため、過敏症反応の恐れも少ないすぐれた尿FL
a調節剤である。また現在、癌による死亡率が極めて高
いが、抗癌剤を投与された患者において癌細胞の死滅に
伴うく細胞の有する核酸の分wI>高尿酸血症による腎
結石、腎実質障害が問題となっているが、従って本ウリ
カーゼ活性フラグメント及び精製ウリカーゼは痛風治療
のみでなく、この様な症例の高血中尿1i!!1を急速
に調節し得る極めて有効な酵素製剤である。
従って、要約すると、本発明の活性フラグメント及びM
製つリカーゼは、痛風治療だけ°でなく抗腫瘍剤を投与
された癌患者は癌細胞死滅にともなって、血中尿酸値が
急激に高まり、これが腎障害などの原因となっているの
で、かかる腎障害の予防あるいは治療剤としても使用で
き、あるいは又血中尿酸値測定試薬としても使用しうる
【図面の簡単な説明】
第1図Aは菌体から抽出した粗ウリカーゼをセファデッ
クスG−200のゲル濾過にかけた溶出曲線(280n
mの吸光度)で、ウリカーゼは黒三角破線で示した位置
に溶出する。 第1図Bは、第1図Aの黒三角破線で示したウリカーゼ
活性画分をDisc電気泳動にかけて、ゲル濾過で得ら
れたウリカーゼの純度を検べた泳動図。この精製段階で
は共相蛋白が多数存在している。 第2図は、第1図Aのウリカーゼ活性画分を、ウルトロ
ゲル(LKB)を用いたDI−15からOH7のキャリ
アーアンホライトによる等電点電気泳動(Flat B
ed Get電気泳11J (LKB) )にかけてウ
リカーゼの精製を行なった実験結果で、ウリカーゼ活性
は黒三角破線で示した。フラクション番号10から22
番のウリカーゼ活性ピークを集めて回収した。 第3図は、第2図の等電点電気泳動で回収したウリカー
ゼ画分の純度を検べるためにDiscli(気泳動にか
けた泳動図で、ウリカーゼは黒矢印で示した。共相蛋白
はこの段階で極めて少なくなり、ウリカーゼ分別帯の上
方に2〜3本の共相蛋白のみとなった。 第4図は、第2図の等電点電気泳動にかけて部分精製し
たウリカーゼをざらにDisc電気泳動によって精製し
、最終的にウリカーゼは単一の分別帯にまで高度に精製
されたことを示した。 第5図〜第8図は精製ウリカーゼの生化学的性状を検べ
た結果を示した。 第5図は、精製ウリカーゼはリン酸緩衝液、トリス塩1
m緩衝液中に保存すると会合体を形成する性質があり、
左側の黒矢印3本はその会合体を示しである。右側の黒
矢印はuricaseを示す。 第6図は、第5図黒矢印の会合体は5%2−メルカプト
エタノールで還元すると解離し、元の単一な分別帯とな
ることを示した。 第7図は、2モルあるいは8モルの尿素処理によってウ
リh−ゼは解離せず、単一の分別帯として泳動すること
を示した。またその酵素活性にも影響を受けない。 第8図は、精製ウリカーゼを0.1%〜1%ドデシルt
amナトリウム(SDS)処理をすると黒矢印の如く、
2本のサブユニットに解離することを示した。SO8処
理により酵素活性は完全に失なわれる。 第9図右側は精製ウリカーゼをパパインで4時間消化後
のウリカーゼ。黒矢印が示すように左側の無処理のウリ
カーゼの分別帯よりもパパイン限定分解で得られるウリ
カーゼ活性フラグメントは泳動度が遅くなることを示し
た。限定分解は4時間から6時間まで変りなく同一の電
気泳動パターンが得られる。 第10固点矢印はパパイン処理して得られた活性フラグ
メントを1%5O3−5%2−メルカプトエタノールで
処理した後、0.1%SOSスラブゲル電気泳動にかけ
た結果、2本のサブユニットに解離することを示した。 第11図は、精製ウリカーゼをパパインで2時間消化後
、セファデックスG−75のゲル濾過にかけた溶出曲線
。活性フラグメント(図中黒矢印Fragment  
18000)は分子量約ia、oooの位置に溶出する
。 このゲル濾過にかけた試料はパパインで2時間消化
したものなので、残存する未消化のウリカーゼが最初の
ピーク(Void Volumeと記載した位置)とし
て溶出している。 Egg  Alubulin   4 5 、  OO
O、ChyIIlotrypsi−noaen A25
.000、 CytochroieC12。 500と記載した各名称の下の矢印は、これら分子量マ
ーカーの溶出位置を示している。フラクション番号25
〜33((ピークの下に3325  と記入し、上の方
に(paDain消化活性フラグメントと記載しである
))を活性フラグメントとして回収した。溶出曲線は2
08QtlVICORD m型(LKB) +1記紫%
1吸収計(280nmの吸収)およびレコーダーを用い
て記録したチャートである。 第12図は、精製ウリカーゼで免疫した家兎の族ウリカ
ーゼ血清を用いたゲル内沈降反応の結果を示しており、
ウリカーゼは本抗血清と単一な沈降線を形成するが、活
性フラグメント(図中FragIIentと記載)は抗
血清と沈降線を形成せず、従ってその抗原性が極めて弱
くなっていることを示している。 第13図は、縦軸は尿酸量、横軸は時間を表わしており
、Cは対照としての無処置マウスの尿酸量を示している
。(本文のA群) 無処置マウスの平均尿酸量は  3.44〜3.84t
try/diであるが、Uで表わした尿酸投与群は尿酸
投与1148時間で平均5.2jFJ/dJ!と高血中
尿M値を示し、72時間後にやや値が低くなり、96時
間後には無処置正常マウス群の尿酸値とほぼ同じになる
。(本文の8群)一方Uで表わした尿酸投与群にウリカ
ーゼを投与するとLIRで現わした如く、ウリカーゼ投
与群の血中尿酸値はウリカーゼ投与48時間後には平均
0.63av/dfと急速に低下し、ウリカーゼ再投与
後72時間で0.471!g/dfと尿酸値が低下し続
け、96時間後でも1.09ay/IJ’と低尿酸値を
維持している。 (本文の0群)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、カンジダ菌由来のウリカーゼを、パパインにより分
    解することにより生成せしめたことを特徴とするウリカ
    ーゼ活性フラグメント及び精製ウリーゼ。 2、カンジダ菌由来のウリカーゼを、パパインにより分
    解することにより生成せしめたウリカーゼ活性フラグメ
    ントまたは精製ウリカーゼを有効成分とすることを特徴
    とする血中尿酸量調整剤。
JP60147696A 1985-07-05 1985-07-05 ウリカ−ゼ活性フラグメントまたは精製ウリカ−ゼ及びそれらを用いた血中尿酸量調整剤 Pending JPS6210021A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS543948A (en) * 1977-06-11 1979-01-12 Toshio Kurasu Improved method of and apparatus for producing ice

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS543948A (en) * 1977-06-11 1979-01-12 Toshio Kurasu Improved method of and apparatus for producing ice

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