JPS6186688A - 炉水水質制御方法及び装置 - Google Patents

炉水水質制御方法及び装置

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JPS6186688A
JPS6186688A JP59207874A JP20787484A JPS6186688A JP S6186688 A JPS6186688 A JP S6186688A JP 59207874 A JP59207874 A JP 59207874A JP 20787484 A JP20787484 A JP 20787484A JP S6186688 A JPS6186688 A JP S6186688A
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JP
Japan
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water quality
reactor
reactor water
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hydrogen
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JP59207874A
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佐々田 泰宏
紀夫 中山
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、原子炉の炉水水質制御方法及び装置に係9、
特に応力腐食割れ等の腐食損傷を防止するため、炉水水
質をオンラインで予測し制御する方法及び装置に関する
〔発明の背景〕
原子炉の一次冷却系配管に使われているオーステナイト
系ステンレス鋼の応力腐食割れ(以下、SCCという)
は、材料、応力、環境因子の重なシによシ発生する。こ
れらのうちどれか一つの因子を除去すると、SCC防止
が可能となる。SCC防止法のうち、環境因子改善によ
る方法として、炉水中の溶存酸素濃度(以下、DOとい
う)を低減させ、SCC感受性を低減する方法が知られ
ている。この具体例として、例えば、原子炉給水系への
水素の注入により、炉水中DOを低減できることが@Q
xygen 5uppression in Qska
rshamn −’l”Magdal 1nski a
nd Ivars、 Trans、AITL 殉cl 
、 3oc、 、 43.323(1982)及び、、
−Qxygen 3uppression in B9
VR1eactorWater byHydrogen
 Addltions−13urley et al、
’I”rans、 AJTl、Nucl、 3oc、、
 43.322 (1982)において示され、実機プ
ラントでの水素注入による炉水中Do低減効果及びSC
C感受性低減効果が論じられている。更に、水素注入法
に関連する水素注入量制御方法として、例えば特開昭5
7−3085号公報及び特開昭57−70499号公報
に示され−るように、SCC防止指針としてDO及びE
CP1/C着目Lテ、Doしf 0〜50 ppb、 
ECPを−250〜−600mV、溶存酸素を150 
ppb以下にするよう水素注入量を制御する方法が知ら
れている。
しかしながら、”)i:valuation of Y
ieldsfrom the Radiolyslso
fJ*ater in BoilingWater l
(、eactor by Newtron and; 
QarrmaRadiation’伊部、白日、 Nu
clear 3cience &p:ngineer 
ing、 85. p339 (1983) ’に示さ
れている如く、放射線照射の影響で、I15水中には過
酸化水素等の短寿命種が生成し、これらとの反応により
炉水中の溶存酸素濃度は炉内各部で変化する。この反応
は溶存酸素計及び腐食電位計を接続する計測配管の中で
も起シ、計器の指示1直と炉水中の溶存酸素濃度及び腐
食電位との間に差が生じる。そこで、炉内の溶存酸素濃
度及び材料の腐食状態に関する正しい知見を測定結果か
ら直接得に<<、炉内溶存酸素濃度を減少させ、構造材
のSccを防止するための真に適正な(直に、水素注入
量を制御することは困難であった。
さらに、SCC発生はDo及びECPのみで説明できる
ものではなく、例えば、@the Effectof 
AqueOuS 工mpurities On the
 5tressCorroslon Cracking
 of Au5tenitic3tainless3t
eel in l(igh ’l’emperatur
eWa t e r”])avis and Indi
g、Corrosion 、83゜No、 128.1
 (1983)  において、硫酸イオン(S 04”
−) 、炭酸イオン(COs”−)、硝酸イオン(N 
03−) 、及びフッ素イオン(F−)による粒界型応
力腐食割れ(以下、工GSCCという)への影響が論じ
られておυ、不純物陰イオンの存在及びこれによる炉水
の導電率(以下、ECという)及び水素イオン濃度(以
下、pHという)などの影響を考慮する必要がある。こ
のことは例えばプラントの定格運転時において、復水脱
塩塔の切換による水質変化あるいはイオン交換樹脂漏洩
による不純物の炉内持込量増加の場合のような水質の過
渡状態において、特に大きな影・響を持っている。
従来の水素注入技術においては、注入量制御法は、水素
注入量を実験的に決定するか、DO及びECPを指標に
余裕を見込んで注入する方法でおり、不純物陰イオンの
増加による炉水水質変化の過渡状態に対応して、SCC
防止に最適な炉水状態を維持することが困難であった。
また、水素注入により炉心での水の放射線分解が変化し
、水素と酸素の発生量が変わシ、気体廃棄系において水
素過剰となり、過剰水素の再結合処理のため酸素または
空気を注入する必要があるが、この注入量制御において
もプラントの状態の変動に対して、最適な状態を維持す
ることが困難であった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、原子炉−次系に使用されているステン
レス鋼の応力腐食割れ防止法に関連して、原子炉運転の
全過程において、水質測定データに基づき炉内各部の水
質を予測し、応力腐食割れ防止に最適な炉水水質を維持
するとともに、気体廃棄系における過剰水素の再結合処
理を安全に行い、原子炉運転の安全性と経済性向上に資
する方法及び装置を提供することである。
〔発明の概要〕
本発明は、原子炉−法論却系に使用されているステンレ
ス鋼等炉内構造材の応力腐食割れは、炉水中溶存酸素濃
度、金属や陰イオン濃度、及びそれに関連したpH,導
電率に関連して生じること、これら濃度、導電率等は、
炉水中に存在する短寿命ラジカルとの反応のために短時
間で変化し、炉水を減温減圧してから測定した結果は、
炉内のこれらの1直を直接反映しないことに着目し、プ
ラント運転データと炉水分析結果とをもとに、これら炉
内の値を解析的に求め、この解析結果に基づき、炉水水
質を調整し、炉水各部の最適炉水条件を維持することを
特徴とする。
炉水水質の予測には、水の放射線分解理論に基づく解析
コードを用い、プラント主要データ、例えば熱出力、給
水及び再循環流量、炉水温度、中性子及びガンマ線照射
線量などを用いて、水の分解生成物、例えば水素(Hz
)−酸素(02)。
過酸化水素(H2Oり、水素イオン濃度(pH)などの
、−次系内分布を解析的に求める。この結果から炉水中
のDOを目標値まで低減させるのに必要な水素注入量及
びタービン排ガス中の過剰水素を再結合処理するのに必
要な酸素量を予測できる。
炉水放射線分解解析コードの基本は次のようなものであ
る。
炉水中の水分子に中性子あるいはガンマ線が照射される
と、水分子の軌道電子がはじき出される。
この水分子の電離反応 n、γ H20=H′″+OH+e−aq    −・・・(1
)に引続いて極めて短時間(10−11〜10−7 s
 )のうちに、H,OH−などが生じる。また、高温水
中では、 H2OさL山+0       ・・・・・・(2)も
生じるとされており、これらの−次生成物はさらに相互
に反応しめい、01 、O!−、Box 。
HO*−−H2O2などの二次分解生成種を生じる。
水分子及びこれらの分解生成種は、水中で拡散中に相互
に反応し、照射線量、温度などの条件で定まる定常濃度
を持つ。
分解生成種A及びBが反応し、ABが生成する時、 A+B4AB          ・・・・・・(3)
分解生成種Aの濃度変化は、反応速度定数をに傘として
、次のように示される。
温度I(K)における反応速度定数は、アレニラによシ
求めることができる。
上で扱った例は、極めて簡単なケースであるが、一般的
には次式から分解生成種の濃度変化が求められる。
Cr2に一+C1・・・・・・(6) ここで、C+  : i種分解生成種の濃度(mat/
t) g+:1種分解生成種のG値(個/ 100 ev) Q:単位体積当シの吸収エネルギー (J 113−’aミロ−) kl:j種分解生成種とj種分解生成種の反応速度定数
(単位は反応の次 数により異なり、上側(6)の反応で は、m0611t−′・5−1) 分解生成種の濃度の時間変化は、基本的には、式(6)
で与えられる非線型連立微分方程式を数値的に解けば得
られる。
しかしながら、通常の数値解析手法(Runge−Ku
tta法、MiAne法、 Adams−BashF′
orth法など)では数値的発散を招くか、または計算
に膨大な時間を要するのでこれを避けるため、Back
wardl)ifferentiation)i’or
mula  (BDF法)を用いる。
次に、炉水の導電率及びpHは、給水等から持込まれる
金属及び陰イオン不純物、例えば鉄、クロム、ニッケル
、硝酸及び硫酸イオン等の濃度から、下記の式によυ求
められる。
K=ΣCIαl tl・10−”。
pH=−1o g CH” ) ここで、K:導電率 C1: i種イオンの当量濃度 αI:i種イオソイオン度 ム:五種イオンの極限当量イオン導電 率 CH”〕:水素イオン濃度 以上により、炉水中のDO,溶存水素濃度、導電率、p
H等の水質、及び主蒸気中に放出されるH2 、(h 
kが求められ、これを基に応力腐食割れ等の腐食損傷防
止に最適な炉水条件を判断する。
従来の知見によれば、鋭敏化したオーステナイト系ステ
ンレス鋼の一つ8US 304の純水中における粒界型
応力腐食割れ(IGSCC)は、溶存酸素濃度が30〜
401)1)b以下、及び腐食電位が一300mV 5
HE(SHE  :水素電極電位基準)以下において、
発生率が減少することが知られている。
第2図に示したのは、実験室における274Cでの結果
で、QOrdOn らにより Corrosion。
81 No、 20.1 (1981)に記載されたも
のである。しかしながら最近、工GSCC防止の指標と
して他の要因も考慮する必要があることが明らかになっ
ており、例えばDOが一定でもMOa−が増加するとl
08CCの発生確率が増加することが知られている。)
iiranoらによりCorrosion、 NACE
、 39. No。
8、313 (1983)K発表された例を第3図に示
す。これは290C,DOIpの条件下での鋭敏化5U
S304に関する結果で、NO3−の増加によシIG8
CCが増加している。更に、工GSCCに対してより影
響を及ぼすイオンとして、SO4を−及びCOs”−が
指摘されている。1)avis及びIndigによp 
Corrosion、 83. No、 128.1 
(1983)に示された例が第4図である。これは、2
74CにおいてDoが約200 ppbt導電率が約1
μs/Crnの条件下での鋭敏化5US304に関する
結果で、応力と時間との関係を示す。高純水(導電率0
.1μS / cm以下)の条件に比べて、これら不純
物の存在下では破断時間が短くなっている。
彼らによれば、工GSCCを防止するには、不純物とD
Oの両方を低減する必要があシ、例えばC0Z−につい
ては導電率0.3 tt S / crn以下、DO2
1ppb以下でIGSCCが起らないという結果が得ら
れている。これらのデータから、工GSCC防止のため
の炉水水質管理目標値を、例えばCOs”−の存在下で
は、DO20pI)b以下、導電率0,3μS/国以下
などに設定する。
次に、水質制御法について述べる。まず上記目標値に対
して、炉水水質予測解析によシDO低減に必要な酸素抑
制剤注入量及び気体廃棄系過剰水素再結合用処理剤(0
1等)注入量を選定し注入する。−次系状悪が平衡に到
達してから、水質。
気体廃棄系データをフィードバックさせ、目標値と実測
値を対比して、解析値を修正するとともに、注入量補正
及び制御を行う。この状態で水質データ、気体廃棄系デ
ータ、及び材料試験データ等により、IGSCC防止に
有効な水質状態を確認し、予測解析の有効性を検証する
かくしてlG30C防止に最適な水質条件を維持可能と
なるが、プラント水質等の変動、例えば給水中不純物陰
イオンが増加した場合には、その増加量に対応した酸素
抑制剤注入nの増加及び気体廃棄系での水素再結合用処
理剤の注入補正量を解析的に求め、注入量制御を行う。
以上によシ、プラント状態に対して、最適炉水環境を維
持可能となる。
なお、上に述べた実測データとして、炉水水質環境で原
子炉構成材料の材料破断試験や腐食電位測定等の材料試
験を行い、この試験結果及び材料試験位置における水質
予測恒を用い、これと炉内各部の水質予測値と比較し、
炉水水質を補正するようにしてもよい。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図によシ説明する。この
図は、炉水水質解析装置18.給水系への水素注入装置
21.気体廃棄系酸素注入装置27を設置した原子炉−
次系の例である。
原子炉1で発生した蒸気は主蒸気管2を通ってタービン
系に送られ、タービン3を駆動した後、復水器4に送ら
れる。ここで蒸気は冷却凝縮され復水となるが、非凝縮
性ガスはエジェクタ5で吸引され、気体廃棄系に導かれ
る。非凝縮性ガス中の水素と酸素は再結合器6により反
応し水になり、排ガス復水器7で復水に戻され、他の非
凝縮性ガスは活性炭吸着塔8を経て放射能を低減後、ス
タック9から排出される。一方、復水は、復水器ホント
ウェル10から、復水ポンプ11により復水脱塩装置1
2に送られ、腐食生成物等を除去後、加熱器13で加熱
され、給水ポンプ15によジ原子炉1に供給される。ま
た、蒸気と気水分離された炉水は、再循環系16に設け
られた再循環ポンプ17により再び原子炉1内炉心へ送
られる。また、このポンプ入口には炉浄化系34が接続
される。炉水はポンプ入口で分岐して炉浄化系内に流入
する。炉浄化系内において、炉水は冷却器33で冷却さ
れ、濾過脱塩装置36で不純物を取り除かれた後、再び
加熱器13で加熱され、給水系から炉内に戻る。炉水中
のDO9溶存水素濃度(以下、DHという)、之溶存窒
素濃度(以下、DNという)、HxOz 、金属イオン
、金属クラッド濃度、不純物イオン(804”−、NH
4” 、 N Os−*C6−、COs”−イオン等)
等の濃度−pH*導電率、及び腐食電位等は、濾過脱塩
装置36人口に設けられた計測装置35Aによシ測定さ
れる。
また、主蒸気管2及び気体廃棄物処理系配管37にも蒸
気中の02 、H2、NHs 、HNOs 。
Now等の濃度を測定する計測袋[35B、35Cが取
り付けられており、これらの濃度を常時監視する。これ
らの計測装置35A、35B、35Cはプラント制御用
計算機19と接続される。プラント制御用計算機19に
はその他のプラントデータ(熱出力、炉心流量、再循環
流量、給水流量。
炉水温度等)も入力され、これらの値はディスプレイ2
0に表示される。
給水系14には、炉水中DOを下げ、SCC感受性を低
減させる酸素抑制設備として、水素供給源26からの水
素ガスを減圧弁24で減圧し、流量調節弁23によシ流
量調節後注入する゛水素注入装#21が設けられている
。気体廃棄系には過剰の水素ガスを再結合処理するため
、酸素供給孫32からの酸素ガスを減圧弁30で減圧し
、流量調節弁29により流量調節後、再結合器6人口に
注入する酸素注入装置27が設置されている。プラント
助御用計算機19には、炉水放射線発酵解析コードが組
み込まれ、炉水分解解析結果をディスプレイ20に表示
するとともに、この解析結果とプラントデータとを比較
して、水素注入装置21の流量制御器22と、酸素注入
装置27の流量Thi;制御器28を最適条件で制御し
ている。25と31とは遮断弁を表わす。
なお、上記実施例では、解析コードをプラント制御用計
算機19に組み込んでおるが、データ通信システムを使
用して、複数プラント計算センターまたは遠隔地計算機
を利用することも可能である。
炉内溝造材の応力腐食割れを防止するには、炉内のDO
,金属イオンや不純物イオン濃度、pH。
導電率等を正しく評価し、水素注入装置及び酸素注入装
置を制御する必要がある。ところが、炉内には短寿命ラ
ジカル(Hs OH@ HOx + 01−等)及びH
2O2が存在し、これらはOx 、金属イオン、不純物
イオンと化合しあるいは相互に反応して02等を生じ、
炉水中のDO1金属イオンや不純物イオン濃度等を変化
させる。従って、炉水を炉外に取り出し、冷却、減圧し
た後測定する計測装置35Aにより測定結果からは、炉
内におけるこれらの濃度を直接に把握することは困難で
おる。
このため、本実施例では、計測装置35A。
35B、35Cの測定結果を基に、水の放射線分解理論
に基づく解析コードを用いて、炉内のpH1DO9金属
イオンや不純物イオン濃度を解析的に予測し、これらの
濃度及びこれらの濃度から予測される導電率が構造材に
IGSCCを生じさせない値に止まるように、水素注入
装置及び酸素注入装置を制御する。以下に、プラント制
御用計算機19に組み込んだ解析コードによる炉水水質
予測及び最適な炉水水質制御方法について説明する。
まず、水質予測に必要なデータを解析コードに入力する
。これらには基礎物性データとプラント運転時の実測に
より得られるデータがある。
1、基礎物性データ 水の放射線分解収率9反応速度定数1反応の活性化エネ
ルギー、気体の溶解度等。これらは、文献値や実験値等
を用いて、予め入力しておく。
2 プラント運転時の実測データ α)プラント−次系主壁データ 熱出力、再循環流量、給水流量、給水と炉水温度、給水
中水素性入量等。
、(2)水質データ Do、DH,DNの値。
金属イオンや不純物イオン(Soと、ct”。
Non−、NH4°、COs’−等)濃度、 pH,導
電率等。
(3)主蒸気系、気体廃棄物処理系データ主蒸気や排ガ
ス中のOx 、 Hz 、 r’h 、 NHs 。
HNO3,No2等の濃度、主蒸気と排ガス流量等。
これら実測データはプラントに設けられた計測装置によ
り、プラント制御用計算機にオンライン入力される。
次に、実測することの困難な、プラント特有のパラメー
タの初期値を適当に定める。このようなパラメータとし
ては、炉水中のガス成分、例えばOx 、Hz 、Nz
等のボイド中への放出速度あるいはボイドから炉水中へ
の溶解速度、炉心から流出する炉水と給水がダウンカマ
ー近傍で混合する比等がある。これらパラメータの初期
値、及び炉心熱出力、再循環、給水流量、炉水温度、主
蒸気流量、排ガス流量等のプラント運転データを用いて
計測装置35Aの位置におけるDO,DH。
DN、金属イオンと不純物イオン濃度、及び主蒸気系の
計測装置35Bと気体廃棄物処理系の計測装置35Cの
位置におけるO2 HHz @ Nz +NH3、NO
x 、HNOs 、NO2等の気本成分濃度を計算する
。これを実測データと比較し、解析結果と一致するまで
、仮定した初期値パラメータを修正しながら解析を行い
、最適なパラメータを求める。最後に得られた最適パラ
メータを用いて、炉内外部における各成分濃度を算出し
、この値を炉内の各成分濃度と見なし、ディスプレイに
表示する。こうして解析的に求めた炉内各部の溶存酸素
と溶存水素濃度の一例を第5図及び第6図に、また主蒸
気中ガス放出量を第7図に示しだ。
次に水質調査装置の制御方法について述べる。
まずSCC防止に最適な炉水条件を設定する。設定にあ
たっては、水質データ及び材料試験データを基に、炉内
各部においてSCC防止可能と推定されるDO,ECP
等の制限値を定める。制限値の一例として例えば、D 
O20ppb以下、ECP−300mVSHE以下、E
C0,3μ8/cm以下(25C’)の値を設定する。
そしてこの制限値に対する予測値の判断を行い、DOが
制限値以下となる水素注入量を決定し、指示する。この
注入量指示出力信号により注入量制御及び注入を行う。
また、決定された水素注入量において、気体廃棄系に排
出されるHz、02量が予測されるので、Hzの再結合
に必器な酸素注入量もあわせて決定し指示できる。かく
して、炉内各部における水質を制限値以下に維持可能で
ある。
最後に、水素注入一定時間経過後、プラント状態は新た
な平衡状態に到達するので、この時のプラント状態と水
質及び気体廃棄系データとをフィードバックさせ、制限
値以下であれば注入を継続し、制限値を満足しない時は
注入量の補正値を求め、注入量の補正制御を行う。
なお、水質状態変動、例えば不純物陰イオンの増加の場
合には、DOの制限値を下げ、水素注入量を増加させる
よう、予めコードに組み込むことができる。
以上述べたように、本実施例によれば、原子炉−次系の
状態に対応して、Scc防止に最適な水質を維持できる
効果がある。
上記実施例は、原子炉−次系に適用した場合であるが、
本発明は原子炉まわり及び核融合装置本体まわりの補助
冷却水系等に対しても、入力データを変更すると適用可
能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、以下の効果が得られる。
1、解析コードにより、水素注入時の炉内各部の溶存酸
素、水素、過酸化水素の各濃度、 pH及び導電度、主
蒸気中に放出される水素及び酸素量を解析的に予測でき
るので、プラント状態及び炉水状態の変化に対応して、
応力腐食割れ防止に最適な炉水環境を維持できる。
2−次冷却系各部の酸素低減結果を予測可能で、プラン
ト運転時に酸素抑制剤注入及び気体廃棄系水素再結合処
理剤注入設備の効率的な運転管理が行える。
3、解析コードによる予測解析は、短時間で実行され、
プラントの過渡状態に対して速やかに対処できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は炉水水質予測機能と水素注入設備及び気体廃棄
系酸素注入設備とを設えた沸騰水型原子炉−次系の概略
図、第2図は応力腐食割れに及ぼす溶存酸素濃度と腐食
電位の関係を示す実験データを表わす図、第3図は硝酸
イオンと応力腐食割れの関係を示す図、第4図は同じく
不純物陰イオンと応力腐食割れの関係を示す実験データ
を表わす図、第5図は水素注入量と炉水中溶存酸素濃度
の関係を示す図、第6図は水素注入量と炉水中溶存水素
濃度の関係を解析的に求めた結果を示す図、第7図は同
様に水素注入量を主蒸気中の水素及びよ素放出量との関
係を解析的に求めた結果を示す図である。 1・・・原子炉、2・・・主蒸気管、3・・・タービン
、4・・・復水器、5・・江ジェクタ、6・・・再結合
器、7・・・排ガス復水器、8・・・活性炭吸着塔、9
・・・スタック、10・・・復水器ホントウェル、11
・・・復水ポンプ、12・・・復水脱塩装置、13・・
・加熱器、14・・・給水系、15・・・給水ポンプ、
16・・・再循環系、17・・・再循環ポンプ、18・
・・炉水水質解析装置、19・・・7’ −y y )
制御用計算機、2o・・・ディスプレイ、21・・・水
素注入装置、22・・・水素注入量調節制御器、23・
・・流調弁、24・・・減圧弁、25・・・遮断弁、2
6・・・水素供給源、27・・・酸素注入装置、28・
・・酸素注入量調節制御器、29・・・流調弁、3o・
・・減圧弁、31・・・遮断弁、32・・・酸素供給源
、33・・・冷却器、34−・・炉浄化系、35A、 
35B、 35C・・・計測装置、36・・・濾過脱塩
装置、37・・・気体廃棄物処理系配管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、原子炉冷却系配管の応力腐食割れ等の腐食損傷を防
    止するための炉水水質制御方法において、水の放射線分
    解理論に基づく解析コードとプラント運転データとを用
    いて、プラント定格運転時及び過渡運転時の原子炉系統
    内の分解生成物濃度及び炉水水質条件をオンラインで予
    測し、この予測値に基づき炉水水質調整材を注入して、
    炉水水質目標値と実測データとを対比し解析値を修正す
    るとともに、注入量補正と制御とを行うことを特徴とす
    る炉水水質制御方法。 2、特許請求の範囲第1項において、炉水水質実測デー
    タとして、炉水を減温減圧後測定して得られる炉水水質
    測定データを用いることを特徴とする炉水水質制御方法
    。 3、特許請求の範囲第1項または第2項において、炉水
    水質実測データとして、炉水を減温減圧する前の測定値
    をひとつ以上用いることを特徴とする炉水水質制御方法
    。 4、上記特許請求の範囲のいずれか一項において、実測
    データとして、、主蒸気中成分濃度測定データを用いる
    ことを特徴とする炉水水質制御方法。 5、特許請求の範囲第1項において、実測データとして
    、炉水水質環境で原子炉構成材料の材料破断試験や腐食
    電位測定等の材料試験の結果及び材料試験位置における
    水質予測値を用いることを特徴とする炉水水質制御方法
    。 6、原子炉冷却系配管の応力腐食割れ等の腐食損傷を防
    止するための炉水水質制御装置において、主蒸気系のプ
    ラント運転データを計測する装置と、炉浄化系のプラン
    ト運転データを計測する装置と、それらから得られるプ
    ラント運転データと水の放射線分解理論に基づく解析コ
    ードとを用いてプラント定格運転時及び過渡運転時の原
    子炉系統内の分解生成物濃度及び炉水水質条件をオンラ
    インで予測しこの予測値に基づき炉水水質調整信号を出
    力する炉水水質解析装置と、この炉水水質調整信号を受
    けて還元剤等を注入し炉水中溶存酸素濃度等の炉内環境
    を調整する装置とを含むことを特徴とする炉水水質制御
    装置。 7、特許請求の範囲第6項において、炉水水質解析装置
    が各計測装置及び炉内環境調整装置とデータ通信回路で
    結合され、複数の原子炉の水質測定データの管理と水質
    の制御とを集中的に行うことを特徴とする炉水水質制御
    装置。 8、特許請求の範囲第6項または第7項において、前記
    炉水水質調整時に水素過剰となる気体廃棄系に設置され
    、前記炉水水質解析装置の出力に応じて過剰水素再結合
    処理のために酸素または空気を注入する装置を含むこと
    を特徴とする炉水水質制御装置。
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