JPS6183387A - 木材チツプの解繊方法 - Google Patents
木材チツプの解繊方法Info
- Publication number
- JPS6183387A JPS6183387A JP20512184A JP20512184A JPS6183387A JP S6183387 A JPS6183387 A JP S6183387A JP 20512184 A JP20512184 A JP 20512184A JP 20512184 A JP20512184 A JP 20512184A JP S6183387 A JPS6183387 A JP S6183387A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wood chips
- roller
- fixing roller
- position fixing
- wood
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は、木材チップの解繊方法に関するもので、特に
、木材チップを従来法でパルプ化するに際し、その前処
理に適した木材チップの解繊方法に関するものである。
、木材チップを従来法でパルプ化するに際し、その前処
理に適した木材チップの解繊方法に関するものである。
「従来の技術」
木材チップからパルプを製造するためには、パルプとし
て使用するセルローズ繊維と、それを固着しているリグ
ニンとを分離するため、薬品によって蒸解する蒸解バル
ブ法と、機械的に解砕する機械バルブ法とが知られてい
る。これらのバルブ化工程に供送する原料は、木材を截
片状に加工した木材チップが使用され、繊維方向的25
mm。
て使用するセルローズ繊維と、それを固着しているリグ
ニンとを分離するため、薬品によって蒸解する蒸解バル
ブ法と、機械的に解砕する機械バルブ法とが知られてい
る。これらのバルブ化工程に供送する原料は、木材を截
片状に加工した木材チップが使用され、繊維方向的25
mm。
巾約25mm、厚さ4〜8 m m位のものが世界中で
標準的木材チップとして流通使用されている。
標準的木材チップとして流通使用されている。
しかし、このような木材チップを蒸解する際、大きな問
題としては薄い木材チップには早く約液が浸透し、厚い
木材チップでは薬液の浸透に時間がかかるため、薄い木
材チップを標準として蒸解すると厚い木材チップの一部
が未蒸解、即ち、パルプ化未了のかたちでパルプと共に
排出され、所謂ノット粕が発生し二次公害の原因になる
。一方、厚い木材チップを対象に蒸解すると、薄い木材
チップ煮えすぎて、所謂過75解の状態となって、セル
ローズ、ヘミセルローズの溶は込み、薬品の無駄等の損
失があるが、一般的には過蒸解で運転しているところが
多い。
題としては薄い木材チップには早く約液が浸透し、厚い
木材チップでは薬液の浸透に時間がかかるため、薄い木
材チップを標準として蒸解すると厚い木材チップの一部
が未蒸解、即ち、パルプ化未了のかたちでパルプと共に
排出され、所謂ノット粕が発生し二次公害の原因になる
。一方、厚い木材チップを対象に蒸解すると、薄い木材
チップ煮えすぎて、所謂過75解の状態となって、セル
ローズ、ヘミセルローズの溶は込み、薬品の無駄等の損
失があるが、一般的には過蒸解で運転しているところが
多い。
従来、上記問題を解決すべく、二本のローラ間に木材チ
ップを挟み、木材チップの一部に予め機械的な破壊を与
え薬液の浸透を良くすることが試みられ、デストラクチ
ュアと呼ばれている。
ップを挟み、木材チップの一部に予め機械的な破壊を与
え薬液の浸透を良くすることが試みられ、デストラクチ
ュアと呼ばれている。
「発明が解決しようとする問題点」
しかし、従来のデストラクチュアと称する装置は、二本
のローラが一定の狭いクリアランスを有して対設されて
なるものであるため、その狭いクリアランス間に多くの
木材チップを供送すると該木材チップが重なり合って強
い圧縮と剪断とを受けて繊維が損傷して、バルブ強度が
低下するという欠点があって実用化されないでいる。
のローラが一定の狭いクリアランスを有して対設されて
なるものであるため、その狭いクリアランス間に多くの
木材チップを供送すると該木材チップが重なり合って強
い圧縮と剪断とを受けて繊維が損傷して、バルブ強度が
低下するという欠点があって実用化されないでいる。
そこで本発明は、」二記欠点に鑑みなされたもの。
で、繊維の損傷が最小にとどめられる木材チップの解繊
方法を提供することを目的としたものである。
方法を提供することを目的としたものである。
「問題点を解決するための手段」
上記の目的に沿い、先述特許請求の範囲を要旨とする本
発明の構成は前述問題点を解決するために、木材チップ
を、一方を位置固定ローラ、他方を該位置固定ローラに
所定の間隙を有した位置まで近接できると共に該位置固
定ローラとの距離を変えても一定圧で該位置固定ローラ
側に向けて押圧される抑圧ローラとなした一対の平行ロ
ーラ体間を通過せしめるようになした技術的手段を講じ
たものである。
発明の構成は前述問題点を解決するために、木材チップ
を、一方を位置固定ローラ、他方を該位置固定ローラに
所定の間隙を有した位置まで近接できると共に該位置固
定ローラとの距離を変えても一定圧で該位置固定ローラ
側に向けて押圧される抑圧ローラとなした一対の平行ロ
ーラ体間を通過せしめるようになした技術的手段を講じ
たものである。
「実施例J
次に、本発明の実施例を第1図乃至第4図に示す本発明
を実施した装置例に従って説明すれば以下の通りである
。
を実施した装置例に従って説明すれば以下の通りである
。
図中、10が一対の平行ローラ体である。この平行ロー
ラ体10は、位置固定ローラ11と、該位置固定ローラ
11に所定の間隙を有した位置まで近接できると共に該
位置固定ローラ11との距離を変えても一定圧で該位置
固定ローラ11側に向けて押圧される抑圧ローラ12と
からなる。そして、該位置固定ローラ11は螺子式位置
設定器13によりその固定位置が調整できるようになし
てあり、この螺子式位置設定器13により上記抑圧ロー
ラ12との最近接間隙であるクリアランスCを予め設定
できるようになしている。また、上記押圧U−ラ12は
油圧シリンダ14により前記位置固定ローラ11との距
離を変えても一定圧で該位置固定ローラ11側に向けて
押圧されるようになしてあり、15が該油圧シリンダ1
4の油圧ユニット、でこの油圧ユニット15には該油圧
シリンダ14の押圧力を一定に保つ油圧回路が収納され
ていることは無論である。そして、上記位置固定ローラ
11と押圧ローラ12とは駆動電動器16a、16bに
連結され、矢印AI 、A2の方向に回転するようにな
っている。
ラ体10は、位置固定ローラ11と、該位置固定ローラ
11に所定の間隙を有した位置まで近接できると共に該
位置固定ローラ11との距離を変えても一定圧で該位置
固定ローラ11側に向けて押圧される抑圧ローラ12と
からなる。そして、該位置固定ローラ11は螺子式位置
設定器13によりその固定位置が調整できるようになし
てあり、この螺子式位置設定器13により上記抑圧ロー
ラ12との最近接間隙であるクリアランスCを予め設定
できるようになしている。また、上記押圧U−ラ12は
油圧シリンダ14により前記位置固定ローラ11との距
離を変えても一定圧で該位置固定ローラ11側に向けて
押圧されるようになしてあり、15が該油圧シリンダ1
4の油圧ユニット、でこの油圧ユニット15には該油圧
シリンダ14の押圧力を一定に保つ油圧回路が収納され
ていることは無論である。そして、上記位置固定ローラ
11と押圧ローラ12とは駆動電動器16a、16bに
連結され、矢印AI 、A2の方向に回転するようにな
っている。
そして、本発明法は、上記平行ローラ体10の上方より
木材チップを供送し、該平行ローラ体10の回転にとも
なって木材チップを該平行ローラ体10間を通過せしめ
る。
木材チップを供送し、該平行ローラ体10の回転にとも
なって木材チップを該平行ローラ体10間を通過せしめ
る。
第1図実施例では、上記位置固定ローラ11と押圧ロー
ラ12とを、外径560mmの鋳鋼製を使用し、毎分4
0回転、クリアランスCが1mm、油圧シリンダ】4へ
の供送油圧が60 K g / cm′を保つようにな
して、厚み8〜10 m mの木材チップを供送しつつ
運転したところでは、処理後の木材チップには細かいク
ラックが多数入り、蒸解用の薬液浸透性が4〜5mm厚
みの木材チップと同等であり、この処理後の木材チップ
を常法蒸解パルプ法でパルプ化したところパルプの強度
低下は、はぼ認められなかった。
ラ12とを、外径560mmの鋳鋼製を使用し、毎分4
0回転、クリアランスCが1mm、油圧シリンダ】4へ
の供送油圧が60 K g / cm′を保つようにな
して、厚み8〜10 m mの木材チップを供送しつつ
運転したところでは、処理後の木材チップには細かいク
ラックが多数入り、蒸解用の薬液浸透性が4〜5mm厚
みの木材チップと同等であり、この処理後の木材チップ
を常法蒸解パルプ法でパルプ化したところパルプの強度
低下は、はぼ認められなかった。
なお、上記位置固定ローラ11と押圧ローラ12とには
、木材チップの食い込みをよくするために第2図に示す
ごとき溝を配するとよい。
、木材チップの食い込みをよくするために第2図に示す
ごとき溝を配するとよい。
第3図および第4図例は、上記平行ローラ体10を複数
設配した例で、第3図例では」二段の押圧ローラ12の
押圧力が下段の押圧ローラ12の押圧力よりも弱くなっ
ており、また、第4図例では上段の平行ローラ体10の
クリアランスC1が下段の平行ローラ体10のクリアラ
ンスc2より大きくなしである。このようになすと、全
体的には8〜10mmの厚みで、部分的に15mm程度
の過厚部を有する木材チップにおいて上段で過厚部に荒
いクラックが入り、下段の平行ローラ体1゜を通過した
木材チップは前記と同様蒸解用の薬液浸透性が4〜5
m m厚みの木材チップと同等であり、この処理後の木
材チップを常法蒸解パルプ法でパルプ化したところでは
パルプの強度低下はより完全に防止できた。
設配した例で、第3図例では」二段の押圧ローラ12の
押圧力が下段の押圧ローラ12の押圧力よりも弱くなっ
ており、また、第4図例では上段の平行ローラ体10の
クリアランスC1が下段の平行ローラ体10のクリアラ
ンスc2より大きくなしである。このようになすと、全
体的には8〜10mmの厚みで、部分的に15mm程度
の過厚部を有する木材チップにおいて上段で過厚部に荒
いクラックが入り、下段の平行ローラ体1゜を通過した
木材チップは前記と同様蒸解用の薬液浸透性が4〜5
m m厚みの木材チップと同等であり、この処理後の木
材チップを常法蒸解パルプ法でパルプ化したところでは
パルプの強度低下はより完全に防止できた。
「発明の効果J
本発明は、上記のごときで、木材チップを位置固定ロー
ラ11と押圧ローラ12とからなる平行ローラ体10間
を通過せしめるため、一度に多量な木材チップが該平行
ローラ体1o間に食い込んで該抑圧ローラ12が移動し
たとしても、該押圧ローラ12の押圧力が一定に保たれ
、その結果木材チップに過剰な圧力が加えられず、該木
材チップの繊維破壊が最少にとどめられる。
ラ11と押圧ローラ12とからなる平行ローラ体10間
を通過せしめるため、一度に多量な木材チップが該平行
ローラ体1o間に食い込んで該抑圧ローラ12が移動し
たとしても、該押圧ローラ12の押圧力が一定に保たれ
、その結果木材チップに過剰な圧力が加えられず、該木
材チップの繊維破壊が最少にとどめられる。
また、該押圧ローラ12は、位置固定ローラ11対しに
所定の間隙を有した位置まで近接し、両者間に一定のク
リアランスを残すようになしているため、木材チップの
供送量が少ないときでも押圧力が該木材チップに集中す
ることがなく、木材チップの供送量に関係無く繊維破損
の少ない木材チ・ンプの解繊方法を提供できるものであ
る。
所定の間隙を有した位置まで近接し、両者間に一定のク
リアランスを残すようになしているため、木材チップの
供送量が少ないときでも押圧力が該木材チップに集中す
ることがなく、木材チップの供送量に関係無く繊維破損
の少ない木材チ・ンプの解繊方法を提供できるものであ
る。
そして、本発明法により処理された木材チップは、収率
向上、蒸解用薬液の節減の効果が認められた。また、本
発明法は、単に蒸解パルプ法の前処理としてのみでなく
、予め木材チップの組織を弛緩させる効果によって、機
械パルプ法に対しても、リフフイナ入口部における初期
剪断及び解繊部の過大な動力を節減でき、さらに、酸素
やオゾンを利用した気相蒸解パルプ法にも適したもので
ある。
向上、蒸解用薬液の節減の効果が認められた。また、本
発明法は、単に蒸解パルプ法の前処理としてのみでなく
、予め木材チップの組織を弛緩させる効果によって、機
械パルプ法に対しても、リフフイナ入口部における初期
剪断及び解繊部の過大な動力を節減でき、さらに、酸素
やオゾンを利用した気相蒸解パルプ法にも適したもので
ある。
第1図は本発明法を実施した装置の要部側面図、第2図
は本発明法に使用する位置固定ローラの一実施例側面図
、第3図は別の装置例要部側面図、第4図はさらに別の
装置例要部側面図である。 10〜平行ローラ体 11〜位置固定ローラ
12〜押圧ローラ 代 理 人
は本発明法に使用する位置固定ローラの一実施例側面図
、第3図は別の装置例要部側面図、第4図はさらに別の
装置例要部側面図である。 10〜平行ローラ体 11〜位置固定ローラ
12〜押圧ローラ 代 理 人
Claims (1)
- 木材チップを、一方を位置固定ローラ、他方を該位置固
定ローラに所定の間隙を有した位置まで近接できると共
に該位置固定ローラとの距離を変えても一定圧で該位置
固定ローラ側に向けて押圧される押圧ローラとなした一
対の平行ローラ体間を通過せしめるようになした木材チ
ップの解繊方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20512184A JPS6183387A (ja) | 1984-09-29 | 1984-09-29 | 木材チツプの解繊方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20512184A JPS6183387A (ja) | 1984-09-29 | 1984-09-29 | 木材チツプの解繊方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6183387A true JPS6183387A (ja) | 1986-04-26 |
Family
ID=16501766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20512184A Pending JPS6183387A (ja) | 1984-09-29 | 1984-09-29 | 木材チツプの解繊方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6183387A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58132188A (ja) * | 1982-01-26 | 1983-08-06 | 山陽国策パルプ株式会社 | 木材チツプの蒸解前処理方法 |
-
1984
- 1984-09-29 JP JP20512184A patent/JPS6183387A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58132188A (ja) * | 1982-01-26 | 1983-08-06 | 山陽国策パルプ株式会社 | 木材チツプの蒸解前処理方法 |
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