JPS6168534A - 圧延シミユレ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、鋼板等の厚板圧延の連続圧縮模擬試験を高精
度に行う圧延シミュレータに関する。

〈従来の技術〉 一般に、厚板圧延を対象とするタンデム型圧延機は、大
体において六スタンドの場合が多く六パス圧下を行うよ
うにしている。通常、厚板の圧延シミュレーションは８
００℃〜１２００℃程度の熱間域に加熱した試験片に対
し、各圧延機の通過圧下時間毎に各パス圧下と同時圧縮
量の圧下とを行う方法が採用されており、例えば−回の
圧縮時間を０１秒として圧縮後に除荷し、２〜１０秒後
に次の圧縮を行うといったような連続圧縮試験が知られ
ている。

このように実際の圧延を想定したシミュレーションを行
うことによって、圧延材料の靭性や強度等を調べたり、
圧縮時の荷重から変形抵抗を求め、乙の結果より圧延荷
重を計算する等してパススケジュールの決定に役立てる
ことができる。

この種の圧延シミュレータとしては、第５図に示すよう
に油圧シリンダ１により下ラム２を押し上げ、ハウジン
グ３に固定された上ラム４との間に挿入した試験片５を
圧縮させるようにし、油圧シリンダ１の油圧制御装置６
及び圧下凰検出器７により下ラム２の上昇距離を制御し
、複数回の圧縮を可能にした装置がある。しかし、この
従来の装置では圧縮量を制御する形式のため、圧縮中に
圧縮速度を高精度で制御できず、特に停止直前の圧縮速
度は圧縮量の精度を確保する必要から遅くなる欠点があ
る。

そこで、第６図に示すように下ラム２の下に取り付けた
可動ロール８とその下の固定ロール９との間にテーパー
状の楔ブロック１０を油圧シリンダ１１により挿入する
ことによって下ラム２を上昇させ、上下ラム２，４間の
試験片５を圧縮するようにした装置が考えられている。

この装置は、楔ブロック１０の厚さによって圧縮量が決
定されるため、この楔ブロック１０に第７図に示すよう
な段階的なテーパ部１２，１３，１４，１５を成形する
ことによって、連続的に試験片５の圧縮が可能となるが
、この場合、楔ブロック１０の全長ｌが非常に長くなっ
て装置が大きくなると共に試験条件の変更毎に楔ブロッ
ク１０の形状を違えたものを用意しなければならず、使
用上の不便がある等の問題があった。

本発明は、上述の如き従来の圧延シミュレータの各種欠
点を解消すへ〈発明されたものであり、高精度でしかも
簡単に各種の条件における連続した圧縮試験を行うこと
のできる圧延シミュ１／−タの提供を目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明（よ、圧延試験片の圧縮を一対の圧延ロールをも
って行わせ、その圧延ロール間の間隔を液圧を使用した
ロール間隙変換機構によって調整１７、前記圧延試験片
の両端を試験片送り機構により保持して圧延ロール間を
反復往復させるようにしている。

〈作　　　用〉 圧延試験片が試験片送り機構により圧延ロール間を反復
通過する毎にロール間隙変換機構により圧延ロールの間
隔が漸次狭められ、実際の厚板圧延と同様の張力及び圧
縮が付与されて圧延試験片の連続圧縮試験が行オ〕れる
。

く実　施　例〉 本発明の実施例の一例を第１図〜第４図を参照しながら
詳細に説明する。

第１図は本実施例の装置の全体の概略構造を示す概念図
であり、ハウジング２０内に上アンビル２１及び下アン
ビル２２が互いに上下に対向した状態で配置されている
。下アンビル２２はハウジング２０の下部に固定され、
上アンビル２１は上下に移動可能にハウジング頂部に取
り付けられている。そして、上下両アンビル２１，２２
には上下一対の圧延ロール２３．２４が回転自在に軸支
されている。

又、この再圧延ロール２３，２４には第２図に示すよう
にブレーキ装置２５が付設され、後述する試験片送り機
構による圧延試験片Ｗの送り動作に合わせて試験片Ｗの
通過中には回転自在となし、通過後には直ちに制動をか
け、次の逆向きの圧延試験片Ｗの通過に備えるようにし
ている。一方、上アンビル２１はロール間隙変換機構に
より上下駆動されるようになっており、この機構は上ア
ンビル２１を支持した油圧シリンダ２６と、この油圧シ
リンダ２６の動作を制御する油圧制御装置２７と、上下
両アンビル２１，２２の間隔を検出する間隙検出器２８
とから構成されている。

つまり、油圧制御装置２７により油圧シリンダ２６に動
作油を送り込んで上アンビルを降下させ、上下の圧延四
−ル２３，２４間が所定の間隔に達すると、これを間隔
検出器２８により検出して油圧制御装置２７にフィード
バックし、動作油の送り込みを停止させて圧延ロール２
３．２４間の間隙を調整するようにしている。又、ハウ
ジング２０の両側には試験片送り機構を構成する一対の
油圧シリンダ２９．３０が備えられている。この油圧シ
リンダ２９．３０は前述した油圧制御装置２７により動
作されるようになっており、その動作ロッド２９ａ、３
０ａの先端に圧延試験片Ｗの両端を保持するチャック３
１．３２が取付けられ、このチャック３１．３２をもっ
て前述した再圧延ロール２３，２４間に挿通された圧延
試験片Ｗの両端を保持するようにしている。一方、圧延
試験片Ｗは第３図に示すように中央部分に最大板厚Ｈｏ
の試験部Ｗ、が形成され、その両側に圧延噛み込みを良
好ならしめるためのテーパ部Ｗ２が形成され、更にその
両端側にチャック部曳が前述したチャック３１．３２に
保持されるように形成されており、両チャック部胤長さ
は試験部Ｗ１が圧延ローラ２３，２４間を通過後、両圧
延ローラ２３゜２４が試験部Ｗ、及びチャック３１．３
２に接触しないような長さに成形されている。

乙のように構成される圧延シミュレータは、両チャック
３１．３２に圧延試験片Ｗのチャック部Ｗ３を保持させ
、−刃側の油圧シリンダ２９（又は３０）で圧延試験片
Ｗを引張ることにより、圧延試験片Ｗの試験部蔚を圧延
ロール２３．２４間を通過させる。そして−回の通過完
了後にロール間隙変換機構により、圧延ロール２３．２
４間の間隔を必要な量だけ狭め、次いで先の通過方向と
は逆向きにもう一方の油圧シリンダ３０　（又は２９）
により引張り、再度試験部Ｗ８を圧延ロール２３゜２４
間を通過させる。このように（ッて順次圧延ローラ２３
，２４間の間隔を狭めつつ圧延試験片Ｗを往復動作させ
て圧延模擬試験を行う。

なお、上述の実施例では試験片送り機構として一対の油
圧シリンダを使用したものを示しているが、乙の試験片
送り機構は上述した油圧シリンダの代りに第４図に示す
ようにスライドガイド４１内を摺動自在なスライダ４２
をクランク４３によりコネクティングロッド４４を介し
て往復動作させるようにし、スライダ４２に長さを調節
するターンバックル４５を有するロッド４６を介してチ
ャック４７を取付けたものをハウジング２０の両側に設
け、そのいずれかのクランク４３を動作させて前述と同
様に圧延試験片Ｗを往復動作させるようにしてもよい。

〈発明の効果〉 本発明の圧延シミュレータによると、圧延試験片の両端
を試験片送り機構により保持しながら圧延ロール間を強
制通過させると共に圧延ロールの間隔を変更するように
したため、実際の圧延と同じ圧縮状態を得ることができ
る。又、この試験片送り機構と関連させて圧延ロール間
を液圧を利用したロール間隙変換機構により変換させる
ようにしたので、小型の装置で正確な圧延量を容易に連
続して得ることができる。この結果、より実際の圧延に
近い圧延模擬試験を行うことができ、パススケジュール
をより高精度なものに設定することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の圧延シミュレータの一実施例の概略構
造を示す概念図、第２図はその圧延ロールの正面図、第
３図は圧延試験片の側面図、第４図は試験片送り機構の
他の実施例の概念図、第５図は油圧を使用した従来の圧
延シミーレー＝８− 夕の概念図、第６図は他の従来の圧延シミュレータの概
念図、第７図はその楔ブロックの一例の側面図である。 又、図中の符号で Ｗは圧延試験片、 ２０はハウジング、 ２１は上アンビル、 ２２は下アンビル、 ２３．２４は圧延ロール、 ２６．２９，３０は油圧シリンダ、 ２７は油圧制御装置、 ２８は間隙検出器、 ３］、、３２．４７はチャック、 ４１はスライドガイド、 ４２はスライタ、 ４３はクランク、 ４４はコネクティングロッド、 ４６はロッドである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一対の圧延ロールと、これら圧延ロールの間隔を液圧に
   より任意に調整し得るロール間隙変換機構と、前記圧延
   ロールに挾圧される圧延試験片の両端を保持してこの圧
   延試験片を前記圧延ロールの間を往復通過させる試験片
   送り機構とを具えた圧延シミュレータ。