JPS6163976A - テ−プリ−ルのストツパ装置を備えたテ−プカセツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はテープリールを回転自在に収容したテープカセ
ットに係り、特にその不使用時にテープリールの回り止
めをなすストッパ装置の改良に関する。

〔発明の技術的背景〕

例えば、ビデオ用の、テープカセットにおいては、第６
図にその一例を示したように、カセット本体１内に、一
対のテープリール２．２間に向って進退動可能なスライ
ド体３を設けるとともに、このスライド体３に各テープ
リール２゜２のフランジ外周４に向って延びる一対の係
合片５，５を突設し、上記スライド体３をテープリール
２，２側に進出させることで、上記係合片５，５をフラ
ンジ外周４に設けた係合歯６・・・に係合させてテープ
リール２，２の回り止めをなし、このテープリール２，
２に巻かれたテープが、不使用時に緩んだシ、シわにな
るのを防止する対策が講じられている。（実開昭５９−
９５４６９号公報参照） 〔背景技術の問題点〕 ところで、上記従来のテープカセットでは、係合片５，
５を係合歯６・・・に係合させるために、スライド体３
とカセット本体１の側壁１１との間にコイルスプリング
８あるいは板ばねを介装し、このコイルスプリング８の
付勢力によってスライド体３をテープリール２．２側に
押圧するようにしている。

しかしながら、この構造の場合、コイルスゲリング８は
スライド体３とカセット本体１との間の狭い窒間部分に
圧縮状態で組み込まねばならないから、この組み込み作
業時にコイルスプリング８が弾は飛んでしまうことがら
シ、シたがって作業性が悪く、量産に不向きとなる等の
問題があった。

しかも、このコイルスプリング８自体が互に絡み付き易
いので、パーツフィーダを用いて自動供給することが甚
だ難しく、この組み込み作業を自動化する上での妨げと
なっていた。

〔発明の目的〕

本発明はこのような事情にもとづいてなされたもので、
組み付けの作業性が格段に向上し、作業の自動化を図る
上で好都合となるテープリールのスト、ツヤ装置を備え
たテープカセットの提供を目的とする。

〔発明の概要〕

すなわち、上記目的を達成する本発明のテープリールの
ストツノ母装置は、スライド体を押圧付勢する弾性部材
を、これまでのコイルスプリングや板ばねに代って、例
えばスポンジやモルトグレンに代表されるような柔軟性
を有し、かつ弾性的に拡縮可能な固形状の多孔質体によ
って構成したことを特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例を、ビデオ用のテープカセットに
適用した第１図ないし第５図（ムバｂ）にもとづいて説
明する。

図中１１は合成樹脂製のカセット本体であり、このカセ
ット本体１１は上ハーフ１２と下ハーフ１３とを衝合し
てなる二分割構造をなし、これら両ハーフ１２．１３は
ねじ等で結合されている。このようなカセット本体１１
内には、一対のテープリール１４．１４が回転自在に並
設されている。テープリール１４．１４は円筒状のハブ
１５と、このハブ１５の両端部に同心的に取付けた円板
状のフランジ１６．１７とから構成され、このハブ１５
の一端部が下ハーフ１３に開設した装着孔１８．Ｉｌｌ
内に挿入されて枢支されているとともに、ハブ１５の他
端面の回転中心が上ハーフ１２に取付けたリール押えば
ね３８によって押えられている。そして、カセット本体
１１の一側前面には、図示しないビデオデツキ側のチー
ブ引き出しピンが挿入される凹部１９が略全長に亘って
設けられておシ、この凹部１９の両端部には上記テープ
リール１４．１４に巻回された磁気チーｆ２ｏを案内す
るテープガイド２１．２１が形成されている。

したがって、一方のテープリール１４から繰り出された
磁気テープ２０は、テープガイド２１゜２１に案内され
て面部１９の前面開口に沿って引き出された後、他方の
テープリール１４に巻取られるようになりている。

また、カセット本体１１には、凹部１９の前面開口部分
を開閉可能に覆う開閉蓋２２が枢支されている。この開
閉蓋２２は磁気テープ２Ｑの磁性面を保護する前蓋２３
＆と、この磁気チーｆ２０の裏面を保護する後蓋２３ｂ
とを備え、カセット本体１１をビデオ−ｒｙキに装着し
た状態では、両方の蓋２３＆、２３ｂが上向きに回動さ
れて磁気チーｆｚｏが露出されるようになりている。

ところで、上記カセット本体１１内には、凹部１９とは
反対側の側部に位置して、テープカセットの不使用時に
テープリール１４．１４の回り止めをなすストツノ々機
構２４が一体に組み込まれている。すなわち、上ノー−
７１２の上面および下ハーフ１３の下面には、夫々テー
グリールＪ４，１４間に向つて延びる一対のガイド壁２
５，２５が立設されておシ、これらガイド壁２５．２５
は両ハーフ１２，１３の衝合時に互いに対向されて、カ
セット本体１１内に上記テープリール１４．１４間に向
う、つまり言換えれば、テープリール１４，１４の回転
中心を結ぶ線Ｘ、−Ｘ、に対して直交する方向のガイド
溝２６ｆｔ構成している。また、ガイド壁２５゜２５の
両側には、ガイド壁２５．２５の補強をなすリプ壁２７
．２１が立設されている。これらリプ壁２７．２１の一
端は、ガイド壁２５゜２５のテープリール１４．１４９
１１１の先端部に連続して上記ガイド溝２６の一部を構
成しておシ、このガイド溝２６のテープリール側の先端
部には、テープリール１４．１４間に開口する開口部２
８が開設されている。そして、このｆイド溝２６内には
、合成樹脂製のスライド体２９が溝方向に沿って進退動
可能に案内されて嵌め込まれている。本実施例のスライ
ド体２９は略立方体形状をなし、このスライド体２９の
開口部２８側の先端面には、一対の薄板状の係合片３０
．３０７ｊＺ一体に突設されている。これら係合片３０
．３０は、上記開口部２８を通じてテープリール１４．
１４の下ハーフ１３側の７ラング１フ外周に向って延び
ており、この係合片３０．３０は先端側に進むに従りて
互いに拡開する如きＶ字形状に形成され、かつその拡開
方向に弾性復帰力を付与させた状態で拡縮方向に弾性変
形可能に形成されている。そして、この係合片３０．３
０の先端部には、先細υ状の爪部３０ｍが連設されてお
シ、この爪部３０ｈが上記フランジ１７．１７の外周に
刻設した係合歯３１・・・に係脱可能に係合されてテー
プリール１４．１４の回り止めをなすようになっている
。

上記ガイド溝２６内には、スライド体２９の係合片３σ
、３０とは反端側の端面とガイド溝２６の終端との間に
位置して、本発明に係る固形状の弾性部材３２が介装さ
れている。この弾性部材３２は柔軟性を有し、かつ弾性
的に拡縮可能な多孔質体例えばスポンジやモルトグレン
等によりて構成したもので、本実施例の場合は、上記ス
ライド体２９の端面とガイド溝２６の終端との間の空間
形状に合致するような略立方体形状に形成され、この弾
性部材３２が拡張しようとする際の弾性復帰力によって
、スライド体２９がテープリール１４．１４側に進出す
る方向に付勢されている。そして、この弾性部材３２は
第５図（−）および（ｂ）に示したように、スリーブ３
３内に針３４を挿通してなる治具３５を用いて上記ガイ
ド溝２６内に設置される。すなわち、まず第５図（、）
に示したようにスリーブ３３の一端開口部から針３４の
先端部を導出させ、この針３４の先端部に弾性部材３２
を突き刺してガイド＃４２６の上方に移動させる。次に
、第５図（ｂ）に示したように、スリーブ３３を軸方向
にスライドさせ、その一端開口部で以って弾性部材３２
を押圧して針３４から離脱させるとともに、この弾性部
材３２を〃イド溝２６内の所定位置に押し込む。

ガお、この弾性部材３２は立方体形状に限らず、例えば
球状でありても良いことは勿論である。

また、スライド体２９の下面には、第４図に示したよう
に、カセット本体１ノをテーフア。

キに装着した際に、このデツキ側の解除棒３６が下ハー
フ１３に開けた貫通孔３７を介して挿入される凹部３８
が形成されている。この凹部３８の斜面３９に上記解除
棒３６が接触すると、スライド体２９が弾性部材３２の
付勢力に抗してテープリール１４．１４間から後退させ
られるとともに、係合片３０．３０かガイド溝２６の開
口部２８に案内されてその拡開幅を狭めつつ後退し、先
端の爪部３０１が７ランノ１７゜１７の係合歯３１・・
・から離脱してテープリール１４．１４の回り止めが解
除されるようなっている。

このような構成の一実施例によれば、カセット本体１ノ
をチーｆｆ’フキから取外してスライド体２９の動きが
フリーとなっている状態では、弾性部材３２が拡張しよ
うとする弾性復帰力によって、このスライド体２９がガ
イド溝２６内を開口部２８側に進出されることになシ、
このため爪部３０ａ２３０ｇが係合歯３１・・・に係合
してテープリール１４．１４の回り止めがなさ″　　れ
る。

したがって、従来のコイルスプリングに代りてスライド
体２９の付勢を行なえるので、コイルスプリングは勿論
、このコイルスプリンｒｔ縮めて挿入する等の面倒で煩
雑な組み込み作業を省略できる。しかも、この弾性部材
３２は固形状をなしているから、互に絡み付くこともな
く、パーツフィーダによる自動供給が゛可能となる。

よって、作業能率が向上し、組み込み作業の自動化を図
る上で好都合となるとともに、量産に好適する利点があ
る。

なお、本発明に係るテープカセットはビデオ用に特定さ
れず、例えばオーディオ用にも同様に適用可能である。

〔発明の効果〕

以上詳述した本発明によれば、従来のスプリングに代っ
てスライド体の付勢を行なえるので、このスプリングは
勿論、スプリングを縮めて挿入する等の面倒で煩雑な組
み込み作業を省略でき、かつまた弾性部材相互の絡み付
きもなくなるので、パーツフィーダ等による自動供給も
可能となる。したがりて、作業能率が向上し、組み込み
作業の自動化を図る上で好都合となるとともに、量産に
も好適する利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図（ａ）　（ｂ）は本発明の一実施例
を示し、第１図はテープカセットの内部構造を示す平面
図、第２図は斜視図、第３図は第２図中■−■線に沿う
断面図、第４図はストッパ機構の断面図、第５図（、）
　（ｂ）は弾性部材の取付は手順を示す断面図、第６図
は従来のストッパ機構の平面図である。 １１・・・カセット本体、１４・・・テープリール、１
７・・・フランジ、２４・・・ストッパ機構、２６−・
・ガイド溝、２８・・・開口部、２９・・・スライド体
、３０・・・係合片、３１・・・係合歯３２・・・弾性
部材。 出願人代理人　　弁理士　鈴　江　武　彦第２区 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 一対のテープリールが回転自在に並設されたカセット本
   体内に、これらテープリール間に向って進退動可能なス
   ライド体を設け、このスライド体は上記テープリールの
   フランジ外周に向って延びる一対の係合片を有するとと
   もに、このスライド体とカセット本体内面との間には、
   スライド体をテープリール側に向って付勢する弾性部材
   を設け、この弾性部材の付勢力により上記スライド体を
   テープリール側に進出させ、その係合片の先端部をフラ
   ンジ外周に設けた係合歯に係脱可能に係合させることに
   よって、上記テープリールの回り止めをなすテープリー
   ルのストッパ装置を備えたテープカセットにおいて、 上記弾性部材は柔軟性を有し、かつ弾性的に拡縮可能な
   固形状の多孔質体によって構成したことを特徴とするテ
   ープリールのストッパ装置を備えたテープカセット。