JPS6163764A - マイクロ波を利用した伸縮性編織物のセツト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はポリウレタン系弾性糸等の合繊弾性力 糸を原糸として編織した所謂伸縮性編Ｊ＠１をマイクロ
波による誘電加熱を利用し、セットする装置基こ係り、
更に詳しくは例えば婦人用下着に使用する肩紐又はイン
サイドベルト、ウェストバンド等比較的厚物の伸縮性編
織物のセット装置に関するものである。

（従来の技術） この種伸縮性ｔｉ織物の洗浄後のセット工程においては
、伸張後の回復を十分に且つ内・外層の熱収縮に差を生
せしめないことが要求されると共に、仕上り寸法の安定
性が要求されるが、一般には非伸縮性糸の布帛と同じよ
う憂ζ加熱シリンダーによるセットを行っている現状で
ある。

このような加熱シリンダーによるシリンダードライヤー
装置でセットを行った厚物の伸縮性編織は加熱シリンダ
ーにタッチするアイロン作用で、表面である外層が先に
熱収縮され、内層部の熱収縮が抑制される結果、内外層
に収縮差が生じ、且つ寸法安定性に欠は表面のみが張力
によって伸張した状態でセットされているため伸張後の
回復力も不十分である。更Ｉこポリウレタン系弾性糸に
あっては融点が低いため加熱シリンダーの温度管理を確
実に行う必要があり、これを怠ると老化現象を誘発し、
品質を阻害する欠点がある。

このような製品をブラジャー、スリップ等の婦人用下着
の肩紐に使用した場合、数回の洗濯によって内層が収縮
し波状を呈する。このように波状を呈した肩紐は美観を
そこない、且つ肌触りも悪い。更にインサイドベルトに
あっては内外層の収縮差によって洗濯後の伸縮回復に際
しスリッピングが発生し、外観が不体裁となる。

この原因は内層の収縮率が外層より高いからである。

このような従来技術では上述の要求を満たすことができ
なく、弾性Ｕ＆維の伸縮性から寸法安定性に斑があり、
且つシリンダードライヤー装置は熱源に多爪のエネルギ
ーを必要とするにも拘らず高品質の製品を得ることがで
きない。更にセット時の走行速度に限界があるところか
ら非能率的で生産性が悪くコスト高を免れない欠点があ
る。

（発明が解決しようとする問題点） 従ってこの発明においては、比較的厚物の伸縮性編織物
の洗浄に次ぐ乾燥セットをマイクロ波による誘電加熱を
利用し、被セット物をマイクロ波照射室内を走行せしめ
る間に、被セット物が室内の上流側より下流側に向って
受けるマイクロ波による内部加熱作用による熱収縮度に
よるテンション変動を、室内で順次直接検出しセット物
の設定伸度を一定に保持するように走行速度を制御しな
がら通過せしめることを技術的２１題としたものである
。

（問題点を解決するための手段） 上記の技術的課題を解決するために、この発明はマイク
ロ波照射セット室Ａ内に、第１図に示すように、内隅を
在し変速モータＭ、、Ｍ、及びＭ８を動源として駆動さ
れる少なくとも２′！ｆｉＪＵ上のローラＬｔ、１．１
及びＬ３を回転可能に支持し、前記一対のロー、うＬｌ
とＬ２間及びＬ２とＬ３間に変速モータＭ！、Ｍ、に変
速回転信号を発信する制御装置に連結したテンション検
出バーＴ、、Ｔ、を設け、更にセット室の下流側出口に
変速モータＭ４を動源として駆動される一対の送出ロー
ラＬ４を設け。

前記変速モータＭ４に変速回転信号を発信する前記テン
ション検出バーＴＩ、Ｔ、と同種のテンション検出バー
Ｔ３を下流末端セット室内に設けたものである６ （作　　用） 上記の技術的手段による作用は次の通りである。洗浄工
程を通過した被セット物Ｂを、水分含浸率約５０％程度
に絞った状態で、マイクロ波照射セット室Ａ内に上流側
人口−よりテンション制御装置９を通過せしめ一対のロ
ーラＬｌ、Ｌ。

及びり、をテンション検出バーＴＩ、Ｔ、及びＴ３を経
て囲繞せしめ下流側の出口２より送出ローラし４に導く
ように仕掛ける。

上記被セット物Ｂの仕掛に際し、予め被セット物の伸度
、厚み等品種に応じモータＭ１の回転数を設定し、該モ
ータＭ１によって駆動される一対のローラＬ１の表面速
度を選定する。

斯くしてセット室Ａにテンション制御装置９を通過し、
適宜の張力で送り込まれた被セット物Ｂは、上流側より
マイクロ波による誘電加熱作用で内層部より加熱が行わ
れ、熱収縮が始まり被セット物は収縮によって導入時の
テンションより高いテンションが加わる。この導入時の
テンションと熱収縮によって生じたテンション変動を先
ずテンション検出バーＴｉで検出し、これと連結したテ
ンション制御装置１Ｔを介し、一対のローラＬｔの駆動
を司るモータＭｌに変速信号を電気的に発信し、ローラ
Ｌ、の表面速度を、該ローラを通過する際、スリップ現
象を生じない程度の最適テンションを維持するように低
下せしめる。斯くして一対のローラＬｌ及びＬ！を囲繞
走行する被セット物Ｂはセット室Ａの下流側出口２に至
るセット室内の滞溜時間の経過に追随してマイクロ波に
よる誘電加熱作用で乾燥度が高くなり内層部より外層部
に向って熱収縮を更に受ける。この熱収縮度、に比例し
、被セット物Ｂに更にテンションが加わる。このテンシ
ョン変動をテンション検出バーＴｔで検出し、これと連
結したテンション制御装置Ｔ、を介し、一対のローラＬ
８の駆動を司るモータＭ３に電気的に変速回転信号を発
信し、ローラＬ８の表面速度を変速し、被セット物が設
定伸度を維、持したテンション制御を行う。斯くしてロ
ーラＬｓを囲繞走行し、駆動を司るモータＭ４に変速回
転信号をテンション検出バーＴｌ、　Ｔｔと同じように
テンション検出バーＴ３に連結したテンション制御装置
！Ｔを介し、発信し、送出ローラし４の表面速度を制御
し、送出に際し、異状テンションが加わらないように設
定伸度を維持したテンション制御を行い、被本発明の実
施の一例を第１図及び第２図を基にし、具体的に説明す
ると下記の通りである。

Ａはセット室で、上流側Ｉこ入ロｌ、下流側に出口２が
開口され、又上壁に複数個の排気口３、下部に吸気口８
が開口されている。４は８排気フアン、５はセット室の
下流側の側１１に開口したマイクロ波照射口で、マイク
ロ波発振装置６と等波管７で接続され、＆４５０メガヘ
ルツのマイクロ波をセット室Ａに照射するようにする。

尚、マイクロ波照射口５はセント室内のマイクロ波の分
布を均等に行うためには縦方向に複数個設けるとよい。

Ｌｌ　、　１，１及びＬｌは上下一対のローラで、該ロ
ーラは弔独番こ夫々変速モータＭｌ。

Ｍ！及びＭ＠を動源としてチェーン伝動機構によって、
夫々上下同一表面速度で回転するように構成されている
。Ｔ＋、Ｔｔ及びＴ＄はセット室Ａ内に揺動可能１こ設
けた左右一対のテンション検出バーで、該テンション検
出バーはセット室外に設けたポテンションメータ式のテ
ンション制御器Ｔｌこ連結されている。テンション検出
バーＴＩはローラｔ、ｔと１２間に、テンション検出バ
ーＴ２はローラＬ！とローラｔ、ｓ間に、テンション検
出バーＴ８はローラＬ８の鉛直下に設けられている。Ｌ
４はセット室Ａの出口に設けた一対の送出ローラで、変
速モータＭ４を動源とし、チェーン伝導機構によって駆
動されるものである。前記テンション検出バーＴｌの変
位をモータＭ２に、又テンション検出バーＴ！の変位を
モータＭ８に１．更にテンション検出バーＴＩの変位を
モータＭ４に、夫々前記ポテンションメータ式のテンシ
ョン制御ＷＴを介し、電気的に変速回転信号を発振する
ように構成し、セット室Ａを走行し出口２より送出され
る被セット物Ｂの熱収縮によるテンション変動をローラ
Ｌｔ　、　Ｌｓ及び送出ローラし４の表面速度の変速に
よって、各ローラ群を走行する被セット物Ｂがスリップ
を生じないテンション制御を行い設定伸度を維持しなが
ら走行せしめるものである。

尚、第１列のローラＬ１の表面速度は被セット物Ｂの伸
度、厚み等品種に応じ適宜予めモータＭ１の回転数を設
定して置くものである。

前記ポテンショメータ式のテンション制御装置１Ｔはこ
れに連結したテンション検出バーＴＩ　。

Ｔ２及びＴ畠のテンション変動による上下動を電気的に
、前記各モータＭ、　、　Ｍ、及びＭ４に変速回転信号
を発信する公知のものである。

本発明は上述の実施例で説明したように、被セット物Ｂ
をマイクロ波照射セット室を蛇行走行せしめる間に受け
る内部加熱作用による熱収縮度に応じ、被セット物の走
行テンションを設定伸度に維持せしめるようにローラ群
の表面速度の変速によって行うものである。

更に本発明の実地に際し、超肉厚例えば４闘以上の伸縮
性編織物のセットを行う場合、セット室内のローラ群を
ヒータローラとすれば、マイクロ波による内部加熱とヒ
ータローラによる接触加熱作用で、内外層の熱収縮斑を
防止することが更に向上するが、内部加熱方式であって
も熱収縮度によるテンション変動を制御し、設ｆ＃Ｌ＋
８’本発明の目的を十分に達成することができる。

（発明の効果） 本発明は次のような効果を有する。

ｆｔｌ　　本発明によってセットを行った伸縮性編織は
従来のシリンダ一方式のセットで行ったらのに比較し、
内外層の収縮差がなく且つ伸張回復性も十分で、寸法安
定性が良好で、従来のセット品に比較し、洗濯収縮率が
低く、数十回の洗濯後も内外層の収縮斑の発生がなく、
従来のように波状を呈することがなく、長期間に亘り原
型を保持する□ことができる。

（２）　　セット室を走行する被セット物の熱収縮によ
るテンション変動を直接セット室内で検出し、ローラ群
の表面速度を制御し、常に異常テンションを抑制し、設
定伸度を維持するようにしたから長さ方向に対する伸度
斑を防止することができる。

力 （３）　　セット室の走行に際し、低張下による内部加
熱セットを行うものであるから、従来のシリンダーセッ
トの場合のように高張力によるテンション斑が生じない
ため長さ方向の伸度斑を防止且つ、組織乱れがなく、伸
張回復性が優れている。

（４１セットの熱源をマイクロ波による誘電加熱を利用
したからエネルギーの節約を計り得ると共に、ポリウレ
タン系弾性糸の物性による老化を防止し、構成が比較的
簡単で、セット速度を大巾に上昇せしめることができる
ので従来のシリンダーセットに比較し、生産性に優れコ
ストの低減を計ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の実施の一例を示す縦断側面図で、
第２図はその縦断正面図を示すものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. マイクロ波発振装置に連結した導波管のマイクロ波照射
   口を設けたセット室内に、間隔を在し一対のローラを少
   なくとも２列以上並列に支持し、且つ前記セット室の下
   流側出口に送出ローラを設け、前記一対のローラと送出
   ローラを、夫々単独に変速モータを動源として駆動する
   ように構成すると共に、セット室内に前記２列目以降の
   一対のローラの駆動を司る変速モータと、送出ローラに
   変速回転信号を発信する少なくとも二つ以上の制御装置
   に連結したテンション検出バーを設け、被セット物を、
   前記テンション検出バーを経て前記一対のローラ間を走
   行せしめるようにしたことを特徴とするマイクロ波加熱
   を利用した伸縮性編織物のセット装置。