JPS6160247A - 連続鋳造用浸漬ノズルの予熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、連続鋳造において、タンディツシュのよう
な溶融金属容器の底壁に下向きに取付けられた、前記タ
ンディツシュ内の溶鋼をモールドに注入する浸漬ノズル
を、その使用前に予熱するための連続鋳造用浸漬ノズル
の予熱装置に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

連続鋳造において、タンディツシュ内の溶鋼は、タンデ
ィツシュの底壁に下向きに取付けられ声、その下部がモ
ールド内の溶鋼中に浸漬される浸漬ノズルを通してモー
ルド内に注入される。

浸漬ノズルは、溶融シリカやＡＪ！２０ｓ　−Ｃ系の耐
火物からなっており、最近は耐溶損性に優れているＡＩ
！、０３−　Ｃ系の耐火物が多く使用されている。しか
しながらＡＪ２０．−　Ｃ系の耐火物からなる浸漬ノズ
ルは、使用中にスポーリングが発生しやすく、また熱伝
導度が高いために、鋳造初期に地金の付着による詰りゃ
折損が生じ、鋳造中の鋳片にブレークアウトが発生する
などの問題がある。

上述のような問題を防止するためには、浸漬ノズルを使
用前に１０００〜１２００℃位まで十分に予熱しておく
必要があり、このために各種の予熱装置が考案されてい
る。

第６図は上述した従来の予熱装置の一例を示す概略縦断
面図である。この従来の装置は、タンディツシュ１の底
壁に下向きに取付けられた浸漬ノズル２を覆うための予
熱用がツクス３と、予熱用ボックス３内に燃焼ガスを噴
射するための、前記予熱用ボックス３に設けられた左右
１対のバーナ４とからなっている。

予熱用ボックス３内の浸漬ノズル２は、左右１対のバー
ナ４から噴射される高温の燃焼ガスによって予熱される
。５はタンディツシュ１の側壁を予熱するためのバーナ
である。

しかしながら上述した装置によれば、浸漬ノズル２の外
面を十分に予熱することはできるが、ノズルの内面に燃
焼ガスが十分に通らないため、ノズルの内面は予熱不足
となシ、上述したノズル詰り等の発生する問題を解消す
ることはできない。

そこで、第７図に示すように、タンディツシュ１の上方
からタンディツシュ１内を通って、その下端がタンディ
ツシュ１の底壁に取付けられた浸漬ノズル２の上端に臨
む空気吹込み管６を設け、空気吹込み管６を通って浸漬
ノズル２内に吹込まれる高圧の空、気により、バーナ５
がらタンディツシュ１内を予熱するために噴射された燃
焼ガスを浸漬ノズル２内に導き、前記燃焼ガスによって
浸漬ノズル２を゛予熱する装置、および、第８図に示す
ように、予熱用ボックス３の排気管７の途中にエジェク
ター８を設け、エジェクター８から排気管７内に噴射さ
れる高圧の空気によって、バーナ５からタンディツシュ
１内を予熱するために噴射された燃焼ガスを浸漬ノズル
２内に導き、前記燃焼ガスによって浸漬ノズル２内を予
熱する装置が知られている。

しかしながら、上述した装置によれば、浸漬ノズル２の
内面を十分に予熱することはできるが、その外面の予熱
は十分に行なわれず、ノズル外面　　　′に地金が付着
することにより、ノズルの折損やブレークアウトの発生
等の問題を解消することはできない。

〔発明の目的〕

従って、この発明の目的は、連続鋳造において、タンデ
ィツシュのような溶融金属容器の底壁に下向きに取付け
られた、前記タンディツシュ内の溶鋼をモールドに注入
する浸漬ノズルを、その使用ある。

〔発明の概要〕

この発明は、溶融金属容器の底壁に下向きに取付けられ
た浸漬ノズルを予熱するための、前記浸漬ノズルを覆う
予熱用ボックスと、前記予熱用がツクスに設けられた、
前記予熱用ボックス内の前記浸漬ノズルに向けて燃焼ガ
スを噴射するためのバーナと、前記溶融金属容器の側壁
を予熱するために、前記溶融金属容器内に噴射された燃
焼ガスを、前記浸漬ノズル内に導いて、その内面を予熱
するための、前記予熱用がツクスの排気管の途中に設け
られたエジェクターーー・とからなることに特徴を有す
るものである。

〔発明の構成〕

次に、この発明を、図面を参照しながら説明する。

第１図はこの発明の装置の１つの実施態様を示す概略縦
断面図である。図面に示すように、この発明の装置は、
タンディツシュ１の底壁に下向きに取付けられた浸漬ノ
ズル２を覆うための予熱用がツクス３と、予熱用がツク
ス３の側壁上部に設けられた、浸漬ノズル２に向けて高
温の燃焼ガスを噴射するための左右１対のバーナ４と、
予熱用がツクス３の側壁下部に設けられた、予熱用ボッ
クス３内に吹込まれた燃焼ガスを排気するための排気管
７と、排気管７の途中に設けられたエジェクター８とか
らなっている〇 予熱用ボックス３内の浸漬ノズル２の外面は、予熱用ボ
ックス３の側壁上部に設けられた１対のバーナ４から噴
射され、側壁下部に設けられた排気管７から排出される
燃焼ガスによって予熱される。

一方、浸漬ノズル２の予熱と同時にタンディツシュ１の
内壁を予熱するためにバーナ５からタンディツシュ１内
に吹込まれた高温の燃焼ガスは、予熱用ボックス３の排
気管７に設けられたエジェクター８から排気管７内に噴
射される高圧の空気によって、浸漬ノズル２内に導かれ
、浸漬ノズル２内を通って予熱用ボックス３の排気管７
から排出されるまでの間に、浸漬ノズル２の内面を予熱
する。

このようにして、浸漬ノズル２の内外面は、１対のバー
ナ４によって予熱用ボックス３内に噴射される燃焼ガス
、および、バーナ５によってタンディツシュ１内に噴射
される燃焼ガスによって、適確に予熱される。

予熱用ボックス３の側壁上部に設けられた１対のバーナ
４を、第２図に予熱用デツクスの縦断面図で示すように
下向きに傾斜させて設け、バーナ４から噴射される燃焼
ガスによって、下向きのガス流を生じさせるようにして
もよい。

第３図は予熱用デツクスの他の実施態様を示す縦断面図
、第４図は第３図の平面図である。９は空気ヘッダー、
１０はパイロットバーナ、１１は覗き窓、１２は予熱用
ボックス３の上部を覆うカバノーである。

第５図は上述したこの発明の装置を使用して浸−漬ノズ
ルを予熱したときのノズル内外面の温度を示すグラフで
ある。第５図から明らかなように、とあ発明の装置によ
れば、約６０分間の１熱′によ・つてノズルは約１１０
０℃に予熱され、ノズル外面とノズル内面との温度差は
２０〜３０℃であり、ノズル内外面をほぼ均一な温度に
予熱することができた。

〔発明の効果〕

以上述べたように、この発明の装置によれば、浸漬ノズ
ルの内外面をほぼ同一温度に適確に予熱することができ
、従って、連続鋳造中に地金が付着してノズルに詰シや
折損が生ずることはなく、鋳片のブレークアウトの発生
が防止される等、工業上優れた効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の装置の１つの実施態様を示す概略縦
断面図、第２図は予熱用がツクスの縦断面図、第３図は
予熱用ボックスの他の実施態様を示す縦断面図、第４図
は第３図に示した予熱用ボックスの平面図、第５図はこ
の発明の装置を使用して予熱した浸漬ノズルの内外面の
温度を示すグラフ、第６図乃至第８図は従来の予熱装置
の概略縦断面図である。図面において、 １・・・タンディツシュ、　　　２・・・浸漬ノズル、
３・・・予熱用デツクス、　４，５・・・バーナ、６・
・・空気吹込み管、　７・・・排気管、８・・・エジェ
クター、　　９・・・空気ヘッダー、１０・・・パイロ
ットバーナ、　　１１・・・覗き窓、１２・・・カバー
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 溶融金属容器の底壁に下向きに取付けられた浸漬ノズル
   を予熱するための、前記浸漬ノズルを覆う予熱用ボック
   スと、前記予熱用ボックスに設けられた、前記予熱用ボ
   ックス内の前記浸漬ノズルに向けて燃焼ガスを噴射する
   ためのバーナと、前記溶融金属容器の側壁を予熱するた
   めに、前記溶融金属容器内に噴射された燃焼ガスを、前
   記浸漬ノズル内に導いて、その内面を予熱するための、
   前記予熱用ボックスの排気管の途中に設けられたエジェ
   クターとからなることを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズ
   ルの予熱装置。