JPS6159981B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一体的本体部材と一体的補強部材と
を包含する多側面コルゲート板紙（段ボール）容
器に関する。更に詳しく言えば、本発明は、容器
の角での引裂けを避けながら容易且つ迅速に直立
させ得る２重厚さ底部構造を有する一体的補強部
材と一体的本体部材とから形成された六角形容器
に関する。

容器を強化し、従つて薬品及び食品のような材
料の輸送と貯蔵を安全で効率的且つ確実な方法で
容易にするために、内側補強部材の形態の側壁補
強をもつ六角形コルゲート容器を与えることは、
技術分野において知られている。六角形容器は、
習慣的に用いられている鋼ドラムよりも安価であ
ることに加えて、焼却可能であるので、廃物薬品
の処分のために益々多く使用されつつある。然し
ながら、これらの用途のすべてにおいて、容器の
中に容れられる重い荷重に対して保護するために
容器の側壁を強化し且つ補強しなければならない
のみならず、また容器の底壁は荷重の全重量を支
えるので、この底壁をも強化しなければならな
い。例えば、米国特許第3019787号は、端部にフ
ラツプ（flaps）をもつ壁片を有する内側補強部
材を開示している。然しながら、これらのフラツ
プは、補強部材用の底部構造体の形成を完成する
ために、別の要素即ち六角形板紙デイスクの挿入
を尚必要とする、部分的で不完全な内側底壁を形
成するにすぎない。従つて、先行技術は、このよ
うな付加される要素の利用によつてのみ、２重厚
さ底壁を作り出すことができる、ということを教
示している。

従つて、本発明の目的は、改良された底部構造
をもつ一体的補強部材と一体的本体部材とから形
成された補強された六角形容器を提供することで
ある。

本発明の他の目的は、一体的本体部材と一体的
補強部材とから形成され、その各々が、一体的底
部壁を有し、その結果分離した底部壁手段の挿入
を必要とすることになる２重厚さの底部壁を生じ
させる、補強された六角形容器を提供することで
ある。

前述の目的と以下に明らかとなるであろう他の
目的に従つて、新規な六角形板紙容器が本発明に
従つて提供されるが、その容器は： 端部にフラツプをもつ壁片を有する補強部材を
含む六角形板紙容器において： (a) ６つの折りたたみ得るように結合された実質
的に長方形の直立補強パネルから成る、一体的
で直立したほぼ管状の補強部材と； (b) ２組の３つの実質的に長方形の折りたたみ得
るように結合された直立側壁パネルと、側壁パ
ネルの各組の中央側壁パネルにその両側で折り
たたみ可能に結合された底壁と、を有する一体
的本体部とを有し、底壁は、各中央側壁パネル
に折りたたみ得るように結合された底部パネル
及び該底部パネルの各々に折りたたみ得るよう
に結合された一対のフランジからなり； (c) ２組の側壁パネルは管状補強部材の両側に配
置され、側壁パネルの各々は補強パネルに付着
され； (d) 中央側壁パネルに付着された前記補強パネル
のうちの２つが、その底壁でそこへ折りたたみ
可能に結合された当接する大きい方のフラツプ
を有し； (e) 残りの４つの補強パネルが、その底壁でそこ
へ折りたたみ可能に結合された小さい方のフラ
ツプを有し； (f) 前記大きい方と小さい方のフラツプは、実質
的に水平に延びて一緒に合わせられ、本体部材
の底壁の上に在る補強部材用の底壁を形成し、
それによつて二重厚さの容器底壁が形成され
る； ことを特徴とする六角形板紙容器。

第１図には、本発明の六角形容器のための、実
質的に長方形で一体的のコルゲート板紙（段ボー
ル）半加工品補強部材１０が示されている。補強
部材１０は、６つの折りたたみ可能に結合された
実質的に長方形の一列に配列された補強パネル１
１，１２，１３，１４，１５と１６を包含する。
６つの補強パネルのうちのパネル１３と１６は、
中央補強パネルである。製造フラツプ１１ａが、
パネル１１へ折りたたみ可能に結合されている。
パネル１１〜１６は、その端部でそこへ折りたた
み可能に結合しており、その端部は、本体部材の
組立ての際折りたたみ線１７と底部形成フラツプ
１８，１９，２０，２１，２２，２３に夫々沿つ
てその底縁となる。

底壁形成フラツプ１８，１９，２１と２２は、
パネル１１，１２，１４と１５へ夫々折りたたみ
可能に結合されているが、これらはすべて、雲形
定木の半径に沿つて切断された小さい方のフラツ
プである。小さい方のフラツプ１８と２２は、２
つの凸状表面を有する実質的に放物線の輪郭を有
し、本明細書においてそういうものとして言及さ
れるが、他方において、小さい方のフラツプ１９
と２１は、１つの凹面と１つの凸面をもつほぼ三
ケ月形の輪郭を有し、本明細書においてそういう
ものとして言及する。大きい方の底壁形成フラツ
プ２０と２３は、パネル１３と１５へ夫々折りた
たみ可能に結合されているが、凹形梯形の輪郭を
有する。凹形梯形の用語は、本明細書において
は、長方形のパネル１３と１６へ次にその自由端
で折りたたみ線１７に沿つて折りたたみ可能に結
合された端部に沿うより長いベースを有し、その
両側縁に沿つてくぼんでいるフラツプを意味し且
つ言及するように意図されている。内側底壁の形
成の際の、種々の大きい方と小さい方のフラツプ
の互に他方に対する配向を以下に述べる。

第２図には、本発明の六角形容器の本体部材２
４のための一体的なコルゲート板紙半加工品が示
されている。本体部材半加工品２４は、２組の３
つの実質的に長方形の折りたたみ可能に結合され
一列に配列された側壁パネル２６，２７を２８を
備えている。側壁パネルのうちのパネル２７は、
中央側壁パネルである。折りたたみ線２９と３０
を横切つてその間で測定された側壁の幅が、折り
たたみ線を横切つてその間で測定された補強パネ
ルの幅と実質的に同じであることを条件として、
側壁パネルの特定の寸法は重要ではない。好まし
くは、各側壁パネルの長さと幅は、実質的に同じ
である。また、側壁パネルの寸法は、補強パネル
の寸法と実質的に同じであることが好ましい。

頂部閉鎖形成片３１が、側壁２５の各組へ折り
たたみ可能に結合されている。頂閉鎖片３１は、
端部側壁パネル２６と２８へ夫々折りたたみ可能
に結合された３角形のパネル３２と、三角形パネ
ル３２の間に配設され且つ中央側壁パネル２７へ
折りたたみ可能に結合された梯形パネル３４と、
から成る。各頂部閉鎖片３１において、梯形パネ
ル３４から三角形パネルを分離するナイフカツト
は、中断され、従つて飛ばしカツト（skip cut）
又は欠き傷３５を生じ、この飛ばしカツトは、容
器が満されるまで各頂部閉鎖片を損わないでその
まま維持するのに役立つ。

底壁３８は、中央側壁パネル２７の各々の中間
で、そこへ折りたたみ可能に結合される。底壁３
８は、刻み目線４１と４２により折りたたみ可能
に結合された底部パネル３９と４０を包含する。
底部パネル３９と４０は、それらの基部におい
て、刻み目線４３と４４に沿つて中央パネル２７
へ折りたたみ可能に結合され、刻み目線４３と４
４は、相互に且つ刻み目線４１，４２に対して実
質的に平行である。

第３図は、全体を４６で示す、本発明のほぼ平
らな又は押しつぶされた容器の包被を示し、これ
は、第１図に示す補強部材半加工品１０と第２図
に示す本体部材半加工品２４とから形成されてい
る。

押しつぶされた包被４６を形成する際、第１図
の補強部材半加工品１０は、その折りたたみ可能
に結合された補強パネルの間の２つの折りたたみ
線の周りにまず折りたたまれ、パネル１６の自由
横縁は、例えば膠によつて、製造フラツプ１１ａ
へ実質的にその全長に沿つて重なり関係に固定さ
れるようになつている。膠付けの完了後、補強部
材は、第３図と第５図を参照して観察したよう
に、ほぼ管状の輪郭を有する。

本体部材半加工品２４は、次に、折りたたみ線
４１と４２の周りに半分に折りたたまれ、第３図
に示す折りたたまれた本体部材２４を形成する。
次に、２組の側壁パネル２６，２７，２８が、折
りたたまれた補強部材１０の対向側に設けられ
る。側壁パネル２６，２７，２８の一組が、補強
パネル１１，１６と１５の真下にそれに隣接して
設けられ、側壁パネル２６，２７と２８の他方の
組が、他の３つの補強パネルの上でそれに隣接し
て設けられる。

その後、側壁パネルの組は、それらの関連する
補強パネルへ付着され、好ましくは接着的に付着
され、第３図に示すような、本発明の押しつぶさ
れた包被４６を形成する。包被４６を形成する
際、各側壁パネルは、補強パネルの実質的に全面
積にわたり、補強パネルへ付着されるのが好まし
い。

押しつぶされた包被４６において、側壁パネル
の一方の組２５へ結合された底壁パネル４０は、
側壁パネルの他方の組２５へ結合された底壁パネ
ル３９のすぐ上に在る。頂部閉鎖片３１は、第３
図の包被の開いた位置で手をつけないままのもの
であるとして画かれている。

第４図は、容器がまだ押しつぶされた包被の状
態にある間の、本体部材の底壁パネルに対する、
補強部材の大きい方と小さい方の若干のフラツプ
の配向を示している。大きい方のフラツプ２０と
２３は、その自由縁を互に接触させたままで、底
壁パネル３９と４０の真下に在り且つそれに対し
実質的に平行である。三ケ月形の小さい方のフラ
ツプは、放物線形の小さい方のフラツプに関して
部分的な重なり接触状態にあること、が見られ
る。

第５図は、各頂部閉鎖片が側壁パネルの表面と
接触するまで頂部閉鎖片３１を下方へ実質的に
180゜折り曲げたままの直立状態にある、本発明
の六角形容器４７を示す。飛びカツト
（skipcuts）３５は、容器４７が満されつつある
間頂部閉鎖片３１をその下向きの姿勢に位置する
のに役立つ。この頂部閉鎖の押え付けの特徴は、
例えばプラスチツクの袋４８の中に容れた廃物薬
品で容器４７を満すことを著しく容易にする。容
器４７が満された後、飛びカツトが次に破られ、
新しい分離された三角形パネルと梯形パネルを自
由にし、それらが上方へ動くことを可能とする。
頂部閉鎖の完成を、第８図、第９図と第１０図を
参照して以下に説明する。容器の底部にあるフラ
ンジ４５は、直立した容器の側壁パネルに対して
実質的に配設され、接着剤のような付着材料が、
それらの表面上へ塗布された。

第５図の容器は、側壁パネルの底縁が底壁パネ
ル３９と４０に接触するまで、側壁パネルの上縁
に下向きの力を及ぼすことにより、第３図の押し
つぶされた包被から組立てられる。この組立て手
順の間に、本体部材と補強部材との底壁が形成さ
れ、フランジ４５が、上方へ折り曲げられて側壁
パネルへ接着固定され、容器を直立の姿勢に維持
する。容器は、手作業により又は自動装置の何れ
によつても組立てることができる。

補強部材の大きい方と小さい方のフラツプの配
向と相互嵌合は、すべて実質的に水平に即ちその
補強パネルに関して垂直に配置され、本体部材２
４の底壁３８へ付着されない完全に分離した別個
の底壁４９を形成することが、第６図に明瞭に示
されている。凹形梯形のフラツプ２０と２３は、
それらの自由縁で当接接触状態にある。三ケ月形
のフラツプ１９と２１は、凹形梯形フラツプ２０
の両側に配置され、フラツプ１９，２１の凸面が
梯形フラツプ２０の凹面と互に嵌合する。

同様に、放物線状の小さい方のフラツプ１８と
２２は、他方の凹形梯形フラツプ２３の両側に配
置されて、フラツプ１８と２２の凸面が大きい方
のフラツプ２３の両側の凹面を満たし、フラツプ
１８と２２の他方の凸面がフラツプ１９と２１の
凹面を満たす。２つの大きい方のフラツプと４つ
の小さい方のフラツプが底壁４９を形成するため
の相互嵌合または相互係合は、はめ絵の片が一緒
に嵌まつて、その結果補強部材１０のための一体
的で同一平面の付着されない完全な底壁を生じさ
せる方法と最もよく対比することができる。

補強部材１０の底壁４９は、容器の本体部材２
４の底壁３８を形成する底部パネル３９と４０の
上にあり且つこれと接触する。その結果生ずる容
器底壁は、容器の構造的一体性を危くすることな
く重い荷重に効果的に耐え得る重厚さのコルゲー
ト板紙を包含する。

従つて、本発明に従つて、大きい方のフラツプ
２０と２３は、自由に折り曲げられ且つ積極的に
当接することができ、それによつて刻み目線の間
の角は、直立の間に引裂けを生じることなく外側
へ折りたたむように押しやられる。それに加え
て、小さい方のフラツプ１８，１９，２１，２２
は、それらが本体部材２４の底部パネル３９と４
０により持上げられて次に中断することなく折り
たたまれることを可能とし、補強部材１０の底壁
４９の滑らかな中断されない組立てを行ないうる
ような、半径と長さに切断される。

第７図は、本発明の六角形容器４７の２重厚さ
底壁を形成するため、本体部材の底部壁３８の上
にあり且つこれと接触する補強部材のフラツプ２
０，１９と１８を示す。

第８図は、頂部閉鎖片３１を閉じた位置にし、
フランジ４５を側壁パネルへ接着させた、本発明
の完成した直立した六角形容器４７を示す。

第９図は、頂部閉鎖片３１を含むパネルの整列
を示す断面図である。梯形パネル３４の一部が、
三角形パネル３２の間に配置されて示されてお
り、閉鎖フラツプ３６は、六角形容器４７の頂部
を止めるのに役立つている。

第１０図は、頂部閉鎖片３１に隣接する六角形
容器４７の内部を示す。梯形パネル３４は、容器
４７の縦軸線に関して実質的に水平に延び、水平
に延びる三角形と重なり接触にある。閉鎖フラツ
プ３６は、中心で会い、梯形パネル３４に対し実
質的に直角に容器４７の中へ下方に延びている。

前述の説明から、一体的２重底壁構造を有する
本発明の補強された六角形容器は、先行技術の容
器を凌駕する多数の長所をもつていることを理解
することができる。容器の底壁は、六角形容器の
組立ての速さ、容易さ及び確実性を増大させなが
ら、強度と耐久性に関する限り論証できる程に改
良された。

本発明は、自明の修正態様と均等物が当業者に
とつて明らかであるので、図示し説明した構成、
作用の正確な細部又は正確な材料又は実施態様に
限定されないことが理解されるべきであり、それ
故、本発明は、特許請求の範囲によつてのみ限定
されるべきである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の補強部材用の板紙半加工品
の平面図である。第２図は、本発明の本体部材用
の板紙半加工品の平面図である。第３図は、第１
図の補強部材用の半加工品と第２図の本体部材用
の半加工品から形成された、本発明の押しつぶさ
れた外被の斜視図である。第４図は、第３図の４
―４線に沿つてとられた断面図である。第５図
は、容器内に置く用意のできた荷を入れたプラス
チツク袋を示す、本発明の部分的に組立てられた
六角形容器の斜視図である。第６図は、第５図の
６―６線に沿つてとられた断面図である。第７図
は、第６図の７―７線に沿つてとられた断面図で
ある。第８図は、本発明の組立てられた容器の斜
視図である。第９図は、第８図の９―９線に沿つ
てとられた断面図である。第１０図は、第８図の
１０―１０線に沿つてとられた断面図である。 １０…補強部材、２４…本体部材、１１，１
２，１３，１４，１５，１６…補強パネル、１
８，１９，２０，２１，２２，２３…底壁形成フ
ラツプ、２６，２７，２８…側壁パネル、２７…
中央側壁パネル、１８，１９，２１，２２…小さ
い方のフラツプ、２０，２３…大きい方のフラツ
プ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 端部にフラツプをもつ壁片を有する補強部材
   を含む六角形板紙容器において： (a) ６つの折りたたみ得るように結合された実質
   的に長方形の直立補強パネルから成る、一体的
   で直立したほぼ管状の補強部材と； (b) ２組の３つの実質的に長方形の折りたたみ得
   るように結合された直立側壁パネルと、側壁パ
   ネルの各組の中央側壁パネルにその両側で折り
   たたみ可能に結合された底壁と、を有する一体
   的本体部とを有し、底壁は、各中央側壁パネル
   に折りたたみ得るように結合された底部パネル
   及び該底部パネルの各々に折りたたみ得るよう
   に結合された一対のフランジからなり； (c) ２組の側壁パネルは管状補強部材の両側に配
   置され、側壁パネルの各々は補強パネルに付着
   され； (d) 中央側壁パネルに付着された前記補強パネル
   のうちの２つが、その底壁でそこへ折りたたみ
   可能に結合された当接する大きい方のフラツプ
   を有し； (e) 残りの４つの補強パネルが、その底壁でそこ
   へ折りたたみ可能に結合された小さい方のフラ
   ツプを有し； (f) 前記大きい方と小さい方のフラツプは、実質
   的に水平に延びて一緒に合わせられ、本体部材
   の底壁の上に在る補強部材用の底壁を形成し、
   それによつて二重厚さの容器底壁が形成され
   る； ことを特徴とする六角形板紙容器。 ２ ２つの大きい方のフラツプが、凹形梯形の輪
   郭を有する、ことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項に記載の容器。 ３ 小さい方のフラツプの２つが放物線形状を有
   し、小さい方のフラツプの他の２つが三ケ月形の
   輪郭を有する、ことを特徴とする特許請求の範囲
   第２項に記載の容器。 ４ 放物線形フラツプが、凹形梯形フラツプのう
   ちの１つの両側に配設され、三ケ月形フラツプ
   が、他方の凹形梯形フラツプの両側に配設されて
   いる、ことを特徴とする特許請求の範囲第３項に
   記載の容器。