JPS6149961B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は下駄箱に関するものである。

スキー板等の長物類を購入して収納する場合、
従来第１図に示すようにしていた。すなわち、下
駄箱１の長物類収納部２の棚板３を全て外してス
キー板を収納する。４はその他の棚である。とこ
ろが、その結果収納部２に短物類が収納できなく
なるという欠点があつた。

したがつて、この発明の目的は、スペースを大
とすることなく長物類と短物類の両方を収納でき
る下駄箱を提供することである。

この発明の第１の実施例を第２図ないし第６図
に示す。すなわち、この下駄箱は、下駄箱本体５
の前面開口部に扉６をヒンジ付けし、内部に中仕
切板７を設けて長物類収納部８と短物類収納部９
とを形成し、短物類収納部９の内側面に所定間隔
で棚板１０を架設する。長物類収納部８はその内
側の両側面の前側と奥側の２列で所定間隔にだぼ
穴を実施例とする棚受部１１を形成するものと
し、その際縦方向の相互間隔と横方向の列間間隔
を同一にする。棚１２は第４図のように、平板状
棚部１２ｅを線材により四角形の枠状に形成し、
その両側となる一対向側片１２ａ，１２ｂの前端
部側を同一平面上で長手方向に延出し、その先端
部を外向きに折曲して軸部を実施例とする第２の
係合部１３とする。また前記一対向側片１２ａ，
１２ｂの他端部側を枠平面と直角上向に折曲によ
り延出し、その延出部の先端を円弧状にわん曲し
て軸受部を実施例とする第１の係合部１４とす
る。さらに平板状棚部１２ｅの一端である前片１
２ｃを靴踵引掛部としている。

スキー板等の長物類を収納しない場合は棚１２
を第５図のように横置状態に架設する。すなわ
ち、内側面の奥側の所定位置の棚受部１１に棚受
だぼ１５を取付け、それと水平方向に並ぶ前側の
棚受部１１に棚１２の第２の係合部１３を嵌合さ
せ、第１の係合部１４を棚受だぼ１５に係合す
る。このとき棚１２の枠は第１の係合部１４の張
出量だけ前片１２ｃが高く奥片１２ｄが低い傾斜
をなし、短物類である靴１６のかかと１６ａを前
片１２ｃに掛けて靴先を奥片１２ｄに載せるよう
にする。

スキー板１７を収納する場合は第６図のように
縦置状態にする。長物類収納部８より棚１２を全
て外してスキー板１７を納め、つぎに前列の棚受
部１１の縦方向の１つおきに棚受だぼ１５を取付
ける。そして前記棚１２の第２の係合部１３を棚
受だぼ１５の上側の棚受部１１に嵌め、棚受だぼ
１５に第１の係合部１４を引掛ける。このとき棚
１２は傾斜しているので、靴１６のかかと１６ａ
を上位の前片１２ｃに引掛け先端を下位の奥片１
２ｄに載せて縦姿勢に支持する。この結果スキー
板１７の収納空間部Ｐを形成して短物類を収納で
きる。なお、５′は裏板である。

この発明の第２の実施例を第７図ないし第９図
に示す。すなわち、この下駄箱は、棚１２′の第
１の係合部１４′の張出方向を下向きにするとと
もに第１の係合部１４′の開口部も下向きになる
ように折曲し、かつそれと反対方向にスキー板１
７の倒れ受け部１８を形成したもので、その他は
第１の実施例と同様である。

この棚１２′は第８図のように第２の係合部１
３′を奥側の所定位置の棚受部１１に嵌合し、同
じ高さの前側の棚受部１１に棚受だぼ１５を取付
けて第１の係合部１４′を引掛け、これによつて
略水平姿勢で靴１６を使用する。一方スキー板１
７を収納する場合、第９図のように第１の係合部
１４′を前記棚受だぼ１５から外し、奥側の下位
の棚受部１１に棚受だぼ１５′を取付けて第１の
係合部１４′を第２の係合部１３を中心に回動し
その棚受だぼ１５′に引掛け、想像線のように靴
１６を倒立姿勢に支持する。このとき、スキー板
倒れ受け部１８が水平状態となつて前方に張すの
で、棚１２′を縦にしたことにより形成される収
納部８の前側空間P′にスキー板１７を納め、倒れ
受け部１８に立て掛けて収納できる。

このように構成したため、棚１２′を外すこと
なくスキー板１７を収納できるほか、第１の実施
例と同効果がある。

なお、棚１２，１２′は平板状棚部１２ｅに靴
先収納保持袋を設けて短物類を収納するようにし
てもよく、また棚受部１１との係合手段は着脱で
きる手段であればよい。

以上のように、この発明の下駄箱は、縦方向に
２列に所定間隔で棚受部を形成し、棚受部に棚が
水平または垂直状態に架設できるようにし、この
棚に短物類を係載できるようにしたため、スキー
板等の長物類を収納すると同時に短物類を収納で
き、既設のものにも適用できるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図はこの発明の
第１の実施例の斜視図、第３図は扉を外した状態
の斜視図、第４図は棚の斜視図、第５図は棚の水
平架設状態の断面図、第６図は棚の縦架設状態の
断面図、第７図は第２の実施例の棚の斜視図、第
８図は棚の水平架設状態の断面図、第９図は棚の
縦架設状態の断面図である。 ８……長物類収納部、１１……棚受部、１２，
１２′……棚、１２ｃ……靴踵用引掛部となる前
片、１２ｅ……平板状棚部、１３，１３′……第
２の係合部、１４，１４′……第１の係合部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ スキー板等の長物類を縦姿勢に収納できる長
   物類収納部と、この長物類収納部の内側の両側面
   に所定間隔の２列でしかもその間隔と同間隔縦方
   向に設けられた複数の棚受部と、平板状棚部の一
   端両側より平板状棚部の平面に対して略直角方向
   に延出する延出部の端部に設けられて前記棚受部
   のうちの前記両側面の対向する棚受部に係止する
   一対の第１の係合部を有するとともに前記平板状
   棚部の他端両側に設けられて前記第１の係合部が
   係止した棚受部の前記長物類収納部における前後
   方向または縦方向の隣の棚受部に係止する一対の
   第２の係合部を有しかつ前記平板状棚部の両端の
   少なくとも一方の縁部を靴踵用引掛部とした棚と
   を備えた下駄箱。 ２ 前記棚は前記平板状棚部より略直角方向に突
   出する長物類の倒れ受け部を有する特許請求の範
   囲第１項記載の下駄箱。