JPS6149868B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、時分割交換機におけるトーキー音供
給方式に関するものである。

一般に、電話交換機におけるトーキーサービス
は、これを要求する入回線に対し、トーキー音源
（アナウンスマシン）からのトーキー音をトーキ
ートランク，スイツチネツトワーク経由で供給す
るようにしている。

この場合、従来のトーキー音供給方式において
は、トーキーサービス（アナウンス）の種別ごと
に、そのトーキーサービスの要求呼量に見合つた
員数のトーキートランクを設備し、アナウンスの
頭出しが必要な場合は、それぞれのトランクに機
能を具備しなければならなかつた。

第１図は、従来のトーキー音供給方式の一例の
中継方式図であつて、１種別のトーキーサービス
に対するものである。

ここで、１は、時分割スイツチ（TDSW）、２
Ａ，２Ｂは、入回線に係る入トランク（ICT）、
３Ａ，３Ｂは、そのＤ―Ａ（デイジタル―アナロ
グ）変換器（Ｄ／Ａ）、４は、アナログのアナウ
ンスマシン（ANM）、５Ａ，５Ｂは、トーキート
ランク（TKT）、６Ａ，６Ｂは、そのＡ―Ｄ（ア
ナログ―デイジタル）変換器（Ａ／Ｄ）である。

トーキー音（アナウンス音）は、アナウンスマ
シン４から、当該トーキーサービスの要求呼量に
見合つて設備されている複数のトーキートランク
５Ａ，５Ｂ（中間省略をして代表の２個のみを図
示してある。）に対し、複式供給される。

所定数の入回線に対応して設けられた入トラン
ク２Ａ，２Ｂ（中間省略をして代表の２個のみを
図示してある。）のいずれかからトーキーサービ
スの要求が発生すると、交換機制御装置（図示省
略）は、公知のごとく、これを検出して時分割ス
イツチ１の通話路を設定し、トーキートランク５
Ａ，５Ｂのいずれかに接続する。

トーキートランク５Ａ，５Ｂでは、アナウンス
マシン４からの区切り信号を受けて、アナウンス
の先頭を検出したときに、入回線側とアナウンス
を接続する。一般に、この先頭の検出までは、呼
出し音をきかせている。

このようにして、サービス要求の入回線ごと
に、図示のごとく、例えば、入トランク２Ａ，ト
ーキートランク５Ａ間および入トランク２Ｂ，ト
ーキートランク５Ｂ間それぞれを１対１に接続す
る。

なお、アナウンスマシン４からのトーキー音
は、アナログ音声信号であるので、Ａ―Ｄ変換器
６Ａ，６Ｂでデイジタル信号化され、時分割スイ
ツチ１を通り、再び、Ｄ―Ａ変換器３Ａ，３Ｂで
アナログ信号化されて入トランク２Ａ，２Ｂへ供
給される。

トーキーサービスの種類を増加させるときに
は、更に別のアナウンス内容のアナウンスマシン
と、これに対応するトーキートランク群とを設
け、同様な構成によつて実現していた。

このような従来方式では、トーキーサービスの
種別ごとに、多数のトーキートランク５Ａ，５Ｂ
およびＡ―Ｄ変換器６Ａ，６Ｂを必要とし、ま
た、トーキーサービスの種別ごとにアナウンスマ
シンを必要とするので、経済性に欠けるところが
あつた。

本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、時分割交換機において経済的なトーキー音
供給方式を提供するもので、これを要するに、ア
ナウンスマシンからのトーキー音信号を時分割ス
イツチへ供給するトーキートランクを、各入回線
に対して共通とすること、また、この共通トーキ
ートランクにアナウンス間の区切り信号を検出す
る機能を設け、アナウンスの頭出しを可能とする
こと、が所期できるトーキー音供給方式の提供
を、その目的とするものである。

本発明のトーキー音供給方式に係る第１の発明
の構成は、多数の入回線に対し、その要求に応じ
て同時にトーキーサービスを行いうる時分割交換
機のトーキー音供給方式において、１種別のアナ
ウンス内容に係るアナログまたはデイジタルのア
ナウンスマシンからのトーキー音信号を、共通ト
ーキートランクを通して時分割スイツチへ供給す
るとともに、上記共通トーキートランクにアナウ
ンス間の区切り信号を検出する機能を設け、アナ
ウンスマシンからの区切り信号を共通トーキート
ランクで検出したとき、トーキーサービスを要求
している入回線と共通トーキートランクとの間の
時分割スイツチの通話路を設定し、当該入回線に
対してトーキー音信号を供給するごとくしたもの
である。

同様に、第２の発明の構成は、多数の入回線に
対し、その要求に応じて同時にトーキーサービス
を行いうる時分割交換機のトーキー音供給方式に
おいて、２以上のアナウンス内容に係るデイジタ
ルのアナウンスマシンからのトーキー音信号を、
共通トーキートランクで多重チヤンネル処理を行
い、これを通して更に時分割スイツチへ供給する
とともに、上記共通トーキートランクにアナウン
ス間の区切り信号を検出する機能を設け、アナウ
ンスマシンからの区切り信号を共通トーキートラ
ンクで各チヤンネルごとに検出したとき、トーキ
ーサービスを要求している入回線と共通トーキー
トランクとの間の時分割スイツチの通話路を設定
し、当該入回線に対してトーキー音信号を供給す
るごとくしたものである。

以下、これらの発明の実施例を図に基づいて説
明する。

第２図は、本発明に係るトーキー音供給方式の
一実施例の中継方式図、第３図は、その共通トー
キートランクの回路図である。

ここで、５は、共通トーキートランク
（CTKT）、６は、そのＡ―Ｄ変換器（Ａ／Ｄ）、
その他の符号は、第１図における同一符号のもの
と均等のものである。

まず、入トランク２Ａからトーキーサービスの
要求が発生すると、交換機制御装置（図示省略）
は、公知のごとき制御により、当該サービス用の
共通トーキートランク５を選択・捕捉する。

次いで、時分割スイツチ１を制御し、その通話
路を設定する。

これにより、 入トランク２Ａ―Ｄ―Ａ変換器３Ａ―時分割ス
イツチ１の通話路―Ａ―Ｄ変換器６―共通ト
ーキートランク５―アナウンスマシン４、 の経路が完成し、所望のトーキー音信号が入トラ
ンク２Ａに供給される。

更に、別の入トランク２Ｂから同一のトーキー
サービスの要求が発生すれば、時分割スイツチ１
の通話路を設定し、これを通して上記と同様な
経路でトーキー音信号を入トランク２Ｂに供給す
る。

通話路，は、Ａ―Ｄ変換器６を介して同一
の共通トーキートランク５に接続されるが、トー
キー音信号は、時分割スイツチ１において、その
通話路，に時分割多重分配が行われる。

このようにして、入トランク２Ａ，２Ｂその他
多数の入トランクに対して、１つの共通トーキー
トランク５を通して所望のトーキー音信号が同時
に供給されるのである。

アナウンスマシン４には、一般に、アナウンス
内容がエンドレスに記録されているので、トーキ
ーサービスの要求時に直ちにトーキー音の供給を
開始すると、発呼者は、アナウンスの先頭でなく
途中からトーキー音を聴取しなければならない場
合が多く、サービス上好ましくない。

したがつて、交換機制御装置は、共通トーキー
トランク５からアナウンス間の区切信号を受信
し、その受信後に上記通話路，を設定すれ
ば、トーキー音を発呼者に対して先頭から聴取せ
しめることができる。

この間、発呼者に無音で待合せをさせてもよい
が、待合せ信号音を聴取せしめて待合せをさせて
もよい。

更に、共通トーキートランク５の詳細を第３図
に基づいて説明する。

共通トーキートランク５は、その接続に際し
て、交換機制御装置の駆動点により、起動リレー
Ｓが動作させられる。

起動リレーＳの動作により、その接点ｓが閉じ
て地気なアナウンスマシン４に送出されるので、
アナウンスマシン４が起動し、トーキー音信号が
通話線Ａ，Ｂに供給される。

アナウンスマシン４は、アナウンス間の区切り
になると、その区切り信号を共通トーキートラン
ク５へ送出し、その受信リレーＲを動作せしめ
る。

受信リレーＲが動作すると、その接点ｒが閉じ
て区切り信号が中継されるので、交換機制御装置
は、その走査点により、これを検出し、その時に
前述のごとく通話路，を設定する。

これにより、トーキー音信号は、入トランク２
Ａ，２Ｂに対してアナウンスの先頭から送出され
ることになる。

なお、上記実施例において、アナウンスマシン
４は、アナログ形式のものとして説明されている
が、デイジタル形式のものでもよい。

この場合には、共通トーキートランク５を後述
するインターフエースユニツトの単一チヤンネル
形式のごときものとすればよく、Ａ―Ｄ変換器は
不要となる。

次に、第４図は、本発明に係るトーキー音供給
方式の他の実施例の中継方式図、第５図は、その
インターフエースユニツトのブロツク図である。

ここで、７は、デイジタルのアナウンスマシン
に係り、２以上の種別のアナウンス内容を発生し
うるデイジタル音源（DTG）、８は、共通トーキ
ートランクのデイジタル多重チヤンネル形式のも
のに係るインターフエースユニツト（IFU）、８
ａは、その直並列変換器（Ｓ―Ｐ）、８ｂは、同
照合回路（COL）、８ｃ―１〜８ｃ―ｎは、同タ
イマ（TIM）、８ｄは、同クロツク分配器
（CLK）、その他の符号は、第１図または第２図
における同一符号のものと均等のものである。

まず、入トランク２Ａからある種別のトーキー
サービスの要求が発生すると、交換機制御装置
（図示省略）は、公知のごとき制御により、イン
ターフエースユニツト８の当該トーキーサービス
種別に対応する１つのチヤンネルを選択する。

次いで、時分割スイツチ１を制御し、その通話
路を設定する。

これにより、 入トランク２Ａ―Ｄ―Ａ変換器３Ａ―時分割ス
イツチ１の通話路―インターフエースユニツ
ト８―デイジタル音源７、 の経路が完成し、デイジタル音源７の当該チヤン
ネルから所望のトーキー音信号が入トランク２Ａ
に供給される。

更に、別の入トランク２Ｂから同一または別の
種別のトーキーサービスの要求が発生すれば、イ
ンターフエースユニツト８の当該チヤンネルを選
択する。

次いで、時分割スイツチ１の通話路を設定
し、これを通して上記と同様な経路でデイジタル
音源７の当該チヤンネルから所望のトーキー音信
号が入トランク２Ｂに供給される。

この場合、入トランク２Ａ，２Ｂに対するトー
キー音信号の供給は、そのトーキーサービス種別
にかかわらず、前述の先の発明の実施例と同様
に、時分割スイツチ１の通話路，に時分割多
重分配される。

このようにして、入トランク２Ａ，２Ｂその他
多数の入トランクに対して、それぞれ所望のトー
キー音信号がデイジタル音源７から１つのインタ
ーフエースユニツト８を通して同時に供給され
る。

この時、インターフエースユニツト８からの区
切り信号により、各アナウンスの先頭からトーキ
ー音信号が送出されるように接続が制御される
が、この点に関しては、以下にインターフエース
ユニツト８の詳細内容とともに詳述する。

デイジタル音源７は、所定数（例えば、ｎ）の
種別のアナウンスに係るデイジタルのトーキー音
信号を時分割されたｎチヤンネルに発生・送出す
るとともに、それぞれ、そのアナウンス間に区切
り信号として特定ビツト（例えば、８ビツト符号
“11110000”）を一定時間（例えば、300ms）だけ
挿入する。

デイジタルのトーキー音信号は、デイジタル音
源７からインターフエースユニツト８の通話路Ｐ
を通し、各時分割チヤンネルに従い、例えば、直
列８ビツトで時分割スイツチ１へ送出されてい
る。

直並列変換器８ａは、これを常に取込んで並列
データに変換し、照合回路８ｂに与える。

照合回路８ｂは、これを検証し、区切り信号パ
ターン（“11110000”）を検出し、それ以外を無視
する。

照合回路８ｂは、区切り信号パターンを検出し
たときにのみ、各時分割チヤンネルごとに、出力
をタイマ８ｃ―１〜８ｃ―ｎへ送出する。

タイマ８ｃ―１〜８ｃ―ｎは、この信号の継続
時間を計測し、区切り信号の所定時間（例えば、
300ms）を超えたときには、走査点へ出力を送出
し、その所定時間に達しないうちに区切り信号パ
ターンが途切れたときには、自身をリセツトして
次の区切り信号パターンの到来に備える。

これは、デイジタル音源からのデイジタルのト
ーキー音信号ビツトパターン誤りによる誤動作を
防止するためである。

なお、クロツク分配器８ｄは、各タイマ８ｃ―
１〜８ｃ―ｎに対し、その対応する時分割多重チ
ヤンネルに係るクロツクを供給する。

これにより、各タイマ８ｃ―１〜８ｃ―ｎは、
照合回路８ｂの出力によつて歩進（時間計測），
リセツトをし、歩進結果が300msを超えると走査
出力を走査点へ中継・送出する。

交換機制御装置は、各時分割多重チヤンネルご
とに当該走査出力を読取り、時分割スイツチ１を
制御し、入トランク２Ａ，２Ｂその他入トランク
に対する通話路，その他のものを設定する。

このようにして、各所望のアナウンスのトーキ
ー音信号が先頭から入回線に対して送出される。

このインターフエースユニツト８は、デイジタ
ル音源７のチヤンネル数に応じ、タイマ８ｃ―１
〜８ｃ―ｎを増減すればよく、当然、１チヤンネ
ルに対しても適合することができるので、前述の
ごとく、先の発明の実施例におけるデイジタル形
式の場合にも、その共通トーキートランクとして
使用することができる。

なお、上記いずれの実施例においても、入トラ
ンク２Ａ，２Ｂをアナログ形式のものとして説明
したが、デイジタル形式のものであつてもＤ―Ａ
変換器３Ａ，３Ｂが不要となるだけであつて、何
等根本的に変るところはない。

以上、詳細に説明したように、本発明によれ
ば、アナウンスマシンからのトーキー音信号を時
分割スイツチへ供給するトーキートランクを、各
入回線に対して共通とすること、また、この共通
トーキートランクにアナウンス間の区切り信号を
検出する機能を設け、アナウンスの頭出しを可能
とすること、が所期できるもので、時分割交換機
におけるトーキー音供給方式の経済化を含み、顕
著な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のトーキー音供給方式の一例の
中継方式図、第２図は、本発明に係るトーキー音
供給方式の一実施例の中継方式図、第３図は、そ
の共通トーキートランクの回路図、第４図は、本
発明に係るトーキー音供給方式の他の実施例の中
継方式図、第５図は、そのインターフエースユニ
ツトのブロツク図である。 １…時分割スイツチ、２Ａ，２Ｂ…入トラン
ク、３Ａ，３Ｂ…Ｄ―Ａ変換器、４…アナウンス
マシン、５…共通トーキートランク、６…Ａ―Ｄ
変換器、７…デイジタル音源、８…インターフエ
ースユニツト、８ａ…直並列変換器、８ｂ…照合
回路、８ｃ―１〜８ｃ―ｎ…タイマ、８ｄ…クロ
ツク分配器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 多数の入回線に対し、その要求に応じて同時
   にトーキーサービスを行いうる時分割交換機のト
   ーキー音供給方式において、１種別のアナウンス
   内容に係るアナログまたはデイジタルのアナウン
   スマシンからのトーキー音信号を、共通トーキー
   トランクを通して時分割スイツチへ供給するとと
   もに、上記共通トーキートランクにアナウンス間
   の区切り信号を検出する機能を設け、アナウンス
   マシンからの区切り信号を共通トーキートランク
   で検出したとき、トーキーサービスを要求してい
   る入回線と共通トーキートランクとの間の時分割
   スイツチの通話路を設定し、当該入回線に対して
   トーキー音信号を供給するごとくしたことを特徴
   とするトーキー音供給方式。 ２ 多数の入回線に対し、その要求に応じて同時
   にトーキーサービスを行いうる時分割交換機のト
   ーキー音供給方式において、２以上のアナウンス
   内容に係るデイジタルのアナウンスマシンからの
   トーキー音信号を、共通トーキートランクで多重
   チヤンネル処理を行い、これを通して更に時分割
   スイツチへ供給するとともに、上記共通トーキー
   トランクにアナウンス間の区切り信号を検出する
   機能を設け、アナウンスマシンからの区切り信号
   を共通トーキートランクで各チヤンネルごとに検
   出したとき、トーキーサービスを要求している入
   回線と共通トーキートランクとの間の時分割スイ
   ツチの通話路を設定し、当該入回線に対してトー
   キー音信号を供給するごとくしたことを特徴とす
   るトーキー音供給方式。