JPS6147825B2 - - Google Patents

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JPS6147825B2
JPS6147825B2 JP12694480A JP12694480A JPS6147825B2 JP S6147825 B2 JPS6147825 B2 JP S6147825B2 JP 12694480 A JP12694480 A JP 12694480A JP 12694480 A JP12694480 A JP 12694480A JP S6147825 B2 JPS6147825 B2 JP S6147825B2
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JP
Japan
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trichloromethylphenyl
carbonate
ammonia
tri
formula
Prior art date
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Expired
Application number
JP12694480A
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Japanese (ja)
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JPS5750953A (en
Inventor
Arinobu Kataoka
Kazuhiko Hata
Katsuhisa Masumoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP12694480A priority Critical patent/JPS5750953A/en
Publication of JPS5750953A publication Critical patent/JPS5750953A/en
Publication of JPS6147825B2 publication Critical patent/JPS6147825B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

本発明はヒドロキシベンゾニトリル類の製造方
法に関する。 更に詳しくはα,α,α―トリハロメチルフエ
ニルエステル類とアンモニアまたはアンモニア水
(以下アンモニアと称す)との反応によるヒドロ
キシベンゾニトリル類の新規な製造方法に関す
る。 ヒドロキシベンゾニトリル類が殺虫剤、除草
剤、殺菌剤、染料、液晶等の製造の中間物として
極めて有用な化合物である事は良く知られている
ところである。 従来、その製造方法としては(イ)ヒドロキシ安息
香酸またはその誘導体とリン酸アミドまたはリン
酸イミドを反応させる方法(特公昭43―7937号公
報、特公昭43―26290号公報、特公昭51―40072号
公報)、(ロ)アミノフエノール類のサンドマイヤー
反応(J.Chem.Soc.,ジヤーナル オブ ケミカ
ル ソサエテイ,1942,第103頁),(ハ)ハロフエノ
ール類とシアン化銅との反応(J.Am.Chem.Soc.
,ジヤーナル オブ アメリカン ケミカル ソ
サエテイ,80,第3271頁(1958),米国特許第
3259646号明細書,(ニ)ヒドロキシベンズアルドキ
シムの脱水(特公昭45―3372号公報),(ホ)メチル
フエノール類のアンモ酸化による方法(ドイツ特
許第2020866号明細書,ドイツ特許第2037495号明
細書)等が知られている。 しかし、(イ)の方法は反応に250℃付近の高温を
必要とする点、また原料のヒドロキシ安息香酸の
製造に高温高圧が必要な点等に欠点がある。ま
た、(ロ)、(ハ)および(ニ)の方法は高価な原料を使用し
なければならない上、製造方法が繁雑である等工
業的に不利であり、さらに(ホ)の方法は収率が低
く、工業的製造方法としては極めて不満足である
等の欠点を有している。 本発明者らは上述のような欠点のないヒドロキ
シベンゾニトリル類の製造方法について鋭意研究
した結果、α,α,α―トリハロメチルフエニル
エステル類とアンモニアとを反応させる事によつ
て、トリハロメチル基からのニトリル基の生成と
エステル基の分解反応が一挙に起こり、ヒドロキ
シベンゾニトリル類を高収率で生成する事を見い
出し、本発明を完成するに至つた。 すなわち本発明は一般式() 〔式中、Rは同一または相異なり、水素原子、
ハロゲン原子またはニトロ基、Xは同種または異
種のハロゲン原子、Yは有機または無機の酸残
基、mおよびnはm+n=5の正の整数、PはY
の結合価数に応じた正の整数を表わす。〕 で示されるα,α,α―トリハロメチルエステル
類とアンモニアまたはアンモニア水との反応によ
る一般式() 〔式中、R、mおよびnは一般式()と同じ
意味を表わす。〕 で示されるヒドロキシベンゾニトリル類の製造方
法を提供するものである。 以下、本発明方法を詳細に説明する。 本発明方法で用いられる一般式()で示され
るα,α,α―トリハロメチルフエニルエステル
類としては、例えば、α,α,α―トリクロルメ
チルフエノール、α,α,α―トリブロムメチル
フエノール、α,α,α―トリクロルメチルフロ
ロフエノール、α,α,α―トリクロルメチルク
ロルフエノール、α,α,α―トリクロルメチル
ブロムフエノール、α,α,α―トリクロルメチ
ルヨードフエノール、α,α,α―トリブロムメ
チルクロルフエノール、α,α,α―トリクロル
メチルニトロフエノール、α,α,α―トリブロ
ムメチルニトロフエノール、α,α,α―トリク
ロルメチルジフロロフエノール、α,α,α―ト
リクロルメチルジクロルフエノール、α,α,α
―トリクロルメチルジブロムフエノール、α,
α,α―トリクロルメチルジヨードフエノール、
α,α,α―トリクロルメチルブロムクロルフエ
ノール、α,α,α―トリクロルメチルヨードク
ロルフエノール、α,α,α―トリクロルメチル
ブロムヨードフエノール、α,α,α―トリクロ
ルメチルフロロニトロフエノール、α,α,α―
トリクロルメチルクロルニトロフエノール、α,
α,α―トリクロルメチルブロムニトロフエノー
ル、α,α,α―トリクロルメチルヨードニトロ
フエノール、ジ(α,α,α―トリクロルメチ
ル)フエノール等のフエノール類の各異性体の有
機酸または無機酸のエステルであつて、例えば酢
酸等の有機酸、クロル炭酸、炭酸、リン酸、ホウ
酸等の無機酸のエステルがあげられる。 より具体的に例示すると、ジ(2―α,α,α
―トリクロルメチルフエニル)カーボネート、ジ
(3―α,α,α―トリクロルメチルフエニル)
カーボネート、ジ(4―α,α,α―トリクロル
メチルフエニル)カーボネート、ジ(3―α,
α,α―トリブロムメチルフエニル)カーボネー
ト、ジ(4―α,α,α―トリブロムメチルフエ
ニル)カーボネート、トリ(2―α,α,α―ト
リクロルメチルフエニル)ホスフエート、トリ
(3―α,α,α―トリクロルメチルフエニル)
ホスフエート、トリ(4―α,α,α―トリクロ
ルメチルフエニル)ホスフエート、3―α,α,
α―トリクロルメチルフエニルクロルカーボネー
ト、4―α,α,α―トリクロルメチルフエニル
クロルカーボネート、4―α,α,α―トリクロ
ルメチルフエニルアセテート、トリ(4―α,
α,α―トリクロルメチルフエニル)ボレート、
ジ(4―フロル―2―α,α,α―トリクロルメ
チルフエニル)カーボネート、ジ(2―フロル―
5―α,α,α―トリクロルメチルフエニル)カ
ーボネート、ジ(3―フロル―4―α,α,α―
トリクロルメチルフエニル)カーボネート、トリ
(3―フロル―4―α,α,α―トリクロルメチ
ルフエニル)ホスフエート、トリ(5―クロル―
2―α,α,α―トリブロムメチルフエニル)ホ
スフエート、トリ(4―クロル―2―α,α,α
―トリクロルメチルフエニル)ボレート、ジ(4
―クロル―2―α,α,α―トリクロルメチルフ
エニル)カーボネート、トリ(4―クロル―2―
α,α,α―トリクロルメチルフエニル)ホスフ
エート、ジ(4―クロル―3―α,α,α―トリ
クロルメチルフエニル)カーボネート、トリ(2
―クロル―5―α,α,α―トリクロルメチルフ
エニル)ホスフエート、ジ(2―クロル―4―
α,α,α―トリクロルメチルフエニル)カーボ
ネート、トリ(3―クロル―4―α,α,α―ト
リブロムメチルフエニル)ボレート、4―ブロム
―2―α,α,α―トリクロルメチルフエニルク
ロルカーボネート、ジ(5―ブロム―2―α,
α,α―トリクロルメチルフエニル)カーボネー
ト、4―ブロム―3―α,α,α―トリクロルメ
チルフエニルアセテート、ジ(2―ブロム―4―
α,α,α―トリクロルメチルフエニル)カーボ
ネート、トリ(2―ブロム―4―α,α,α―ト
リクロルメチルフエニル)ホスフエート、ジ(3
―ブロム―4―α,α,α―トリクロルメチルフ
エニル)カーボネート、トリ(4―ヨード―2―
α,α,α―トリクロルメチルフエニル)ボレー
ト、ジ(2―ヨード―5―α,α,α―トリクロ
ルメチルフエニル)カーボネート、ジ(2―ヨー
ド―4―α,α,α―トリクロルメチルフエニ
ル)カーボネート、トリ(2―ヨード―4―α,
α,α―トリクロルメチルフエニル)ホスフエー
ト、ジ(4―ニトロ―2―α,α,α―トリクロ
メチルフエニル)カーボネート、トリ(4―ニト
ロ―2―α,α,α―トリクロルメチルフエニ
ル)ホスフエート、ジ(5―ニトロ―2―α,
α,α―トリクロルメチルフエニル)カーボネー
ト、トリ(5―ニトロ―2―α,α,α―トリク
ロルメチルフエニル)ホスフエート、4―ニトロ
―3―α,α,α―トリクロルメチルフエニルア
セテート、ジ(2―ニトロ―5―α,α,α―ト
リクロルメチルフエニル)カーボネート、トリ
(2―ニトロ―5―α,α,α―トリクロルメチ
ルフエニル)ホスフエート、ジ(2―ニトロ―4
―α,α,α―トリクロルメチルフエニル)カー
ボネート、トリ(2―ニトロ―4―α,α,α―
トリクロルメチルフエニル)ホスフエート、トリ
(3―ニトロ―4―α,α,α―トリブロムメチ
ルフエニル)ボレート、ジ(2,6―ジフロル―
4―α,α,α―トリクロルメチルフエニル)カ
ーボネート、トリ(3,4―ジクロル―2―α,
α,α―トリクロルメチルフエニル)ホスフエー
ト、2,4―ジクロル―6―α,α,α―トリブ
ロムメチルフエニルアセテート、ジ(2,4―ジ
クロル―5―α,α,α―トリクロルメチルフエ
ニル)カーボネート、ジ(2,6―ジクロル―4
―α,α,α―トリクロルメチルフエニル)カー
ボネート、トリ(2,6―ジクロル―4―α,
α,α―トリクロルメチルフエニル)ホスフエー
ト、ジ(3,5―ジクロル―4―α,α,α―ト
リクロルメチルフエニル)カーボネート、トリ
(3,5―ジクロル―4―α,α,α―トリクロ
ルメチルフエニル)ホスフエート、2,4―ジブ
ロム―6―α,α,α―トリクロルメチルフエニ
ルアセテート、ジ(2,4―ジブロム―5―α,
α,α―トリクロルメチルフエニル)カーボネー
ト、ジ(2,6―ジブロム―4―α,α,α―ト
リクロルメチルフエニル)カーボネート、トリ
(2,6―ジブロム―4―α,α,α―トリクロ
ルメチルフエニル)ホスフエート、トリ(2,4
―ジヨード―6―α,α,α―トリブロムメチル
フエニル)ボレード、ジ(2,4―ジヨード―5
―α,α,α―トリクロルメチルフエニル)カー
ボネート、ジ(2,6―ジヨード―4―α,α,
α―トリクロルメチルフエニル)カーボネート、
トリ(2,6―ジヨード―4―α,α,α―トリ
クロルメチルフエニル)カーボネート、トリ
(2,6―ジヨード―4―α,α,α―トリクロ
ルメチルフエニル)ホスフエート、ジ(2―クロ
ル―4―ブロム―5―α,α,α―トリクロルメ
チルフエニル)カーボネート、トリ(2―ブロム
―4―ヨード―6―α,α,α―トリクロルメチ
ルフエニル)ホスフエート、ジ(3―クロル―5
―ニトロ―4―α,α,α―トリクロルメチルフ
エニル)カーボネート、ジ(2―クロル―4―ニ
トロ―6―α,α,α―トリクロルメチルフエニ
ル)カーボネート、ジ(2,3,6―トリクロル
―4―α,α,α―トリクロルメチルフエニル)
カーボネート、ジ〔3,4―ジ(α,α,α―ト
リクロルメチル)フエニル〕カーボネート、トリ
〔2,5―ジ(α,α,α―トリクロルメチル)
フエニル〕ホスフエート、ジ〔2,4―ジ(α,
α,α―トリクロルメチル)フエニル〕カーボネ
ート等があげられるが、本発明方法の実施に際し
て用いられる一般式()で示されるα,α,α
―トリハロメチルフエニルエステル類は、本発明
の主旨を超えない限りこれらに限定されるもので
はないが、特にα,α,α―トリクロルメチルフ
エノールの炭酸エステルが好ましく用いられる。 上記エステル類は通常、一般式() 〔式中、R、mおよびnは一般式()と同じ
意味を表わす。〕 で示されるメチルフエノール類から簡単に製造す
る事が可能であるが、また他の製品を製造する際
の副生物として副生したも等も使用する事ができ
る。 上記一般式()のα,α,α―トリハロメチ
ルフエニルエステル類を製造する場合が好ましい
方法を説明すると、まず一般式()で示される
メチルフエノール類を有機酸または無機酸または
その誘導体を用いてエステル化する。 エステル化を行うに際しては、 (1) 有機または無機酸と一般式()で示される
メチルフエノール類を無触媒または酸触媒等の
存在下に直接反応させる。 (2) 有機または無機酸の無水物、ハロゲン化物等
と一般式()で示されるメチルフエノール類
とを、無触媒または酸、アルカリ等の触媒の存
在下に反応させる。 (3) 有機または無機酸エステルと一般式()で
示されるメチルフエノール類とを無触媒または
酸、アルカリ等の触媒の存在下にエステル交換
せしめる。 等の方法を採用することができ、一般式()で
示されるメチルフエノール類および有機または無
機酸の種類は、必要に応じ適宜選択される。 引続いてメチルフエノール類のエステルにおけ
るメチル基のハロゲン化を行う。 ハロゲン化は上記の如く製造したメチルフエノ
ール類のエステルに、光またはラジカル開始剤の
存在下または不存下にハロケンを導入する事によ
つて行う事ができる。ハロゲン化は溶媒不存在下
または四塩化炭素、クロロホルム、トリクロルベ
ンゼン等のポリハロゲン化炭化水素溶媒の存在下
に実施することができる。光源としては高圧水銀
灯、タングステン灯、太陽光等を用いる事がで
き、ラジカル開始剤としてはα,α′―アゾ―ビ
ス―イソブチロニトリル等のアゾ化合物、ベンゾ
イルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイ
ド、t―ブチルハイドロパーオキサイド等の過酸
化物等を使用する事ができる。反応温度は通常50
℃〜200℃が採用される。上述の如き方法によれ
ば一般式()で示されるα,α,α―トリハロ
メチルフエニルエステル類を高収率で簡単に製造
する事ができる。 本発明方法の実施に際し、アンモニアとしては
ガス状または液状のアンモニアまたはアンモニア
水を用いる事ができる。アンモニア水を使用する
場合は、一般に市販されている10〜30重量%程度
の通常のものを使用すれば十分であるが、この範
囲外でも用いることができる。用いるアンモニア
の量は一般式()で示されるα,α,α―トリ
ハロメチルフエニルエステル類1モルに対して5
〜300モル倍、好ましくは6〜200モル倍である。
アンモニアの量が少ないと収率の低下を来たす
し、アンモニアを過度に多く用いることは工業的
見地から不利である。 反応温度は一般に−20〜200℃、好ましくは0
〜130℃である。反応温度を上記温度より高くす
ると副反応が生じる様になり、一方低くすると反
応完結に長時間を要するのが好ましくない。 反応時間は反応温度に依存するが通常0.5〜10
時間程度で十分である。 本発明方法の実施に於いて、場合によつて前記
反応剤と全く反応しないか、または反応に際し、
実質的に不活性な溶媒を使用することができる。
かかる溶媒としてはヘキサン、ヘプタン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、クロル
ベンゼン、ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素
類、ジフエニルエーテル等のエーテル類等をあげ
る事ができる。 本発明方法によつて前記一般式()のα,
α,α―トリハロメチルフエニルエステル類とア
ンモニアとを反応せしめる方法としては、 1 アンモニアまたはアンモニア水中に前記一般
式()のα,α,α―トリハロメチルフエニ
ル類を添加し、反応せしめる方法。 2 前記一般式()のα,α,α―トリハロメ
チルフエニルエステル類中にアンモニアまたは
アンモニア水を添加し、反応せしめる方法。 3 前記一般式()のα,α,α―トリハロメ
チルフエニルエステル類とアンモニアまたはア
ンモニア水を同時に混合し、反応せしめる方
法。 等を採用する事ができ、いずれの方法を採用する
かは必要に応じ適宜選択される。 反応終了後、反応混合物から過剰のアンモニア
を分離した後、塩酸、硫酸等の鉱酸を用いて酸性
にし、適当な有機溶媒で抽出する等の手段により
目的生成物を得ることができる。 ここに得られたヒドロキシベンゾニトリル類は
そのままで充分次の行程に使用できる純度を有す
るが、必要により更に蒸留、再結晶その他の既知
の方法で精製使用する事ができる。 以上詳述した本発明方法によるヒドロキシベン
ゾニトリル類の製造方法の利点をあげると、 1 反応温度が比較的低温で進行する上、操作が
簡単である。 2 反応が極めて選択的であり、高純度のヒドロ
キシベンゾニトリル類が高収率で製造可能であ
る。 等従来法に比べてヒドロキシベンゾニトリル類を
工業的に製造するにあたつて極めて有利である。 以下、実施例により本発明方法を具体的に説明
する。 実施例 1 4―メチルフエノール162gと水酸化ナトリウ
ム61.2gを水870gに溶解し、さらに1,2―ジ
クロルエルタン545―および触媒としてトリメチ
ルベンジルアンモニウムクロリド0.86gを添加し
た後、撹拌しながらその中にホスゲンガス75gを
温度30℃で2時間30分にわたつて導入した。導入
終了後30分、同温度で撹拌した後水層を分離し、
有機層を500gの水で2回洗滌した。有機層から
1,2―ジクロルエタンを減圧留去してジ(4―
メチルフエニル)カーボネートの結晶180.5gを
得た。 得られたジ(4―メチルフエニル)カーボネー
ト48.4gを四塩化炭素436gに溶解し、100W高圧
水銀灯の照射下に塩素ガス98gを50〜60℃で3時
間40分にわたつて導入した。反応混合物から四塩
化炭素を減圧留去して、ジ(4―α,α,α―ト
リクロルメチルフエニル)カーボネートの白色結
晶90.0gを得た。融点98.5〜99.5℃、元素分析
値;C13.32%,H1.81%,Cl47.33%,(理論値;
C13.38%,H1.79%,Cl47.38%) 以上の如く製造したジ(4―α,α,α―トリ
クロルメチルフエニル)カーボネート45.0gと25
重量%アンモニア水105.0gを撹拌機付のステン
レス製オートクレープに仕込み、密閉し、100℃
で1時間加熱撹拌し、反応させた。次いで同温度
で過剰のアンモニアを分離し、冷却し、反応混合
物を取り出した後、濃塩酸にてPH1となし、エー
テル100mlで2回抽出した。エーテル層を合わ
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、エーテルを留去
してガスクロマトグラフイー分析による純度98.0
%の4―ヒドロキシベンゾニトリルの結晶23.7g
を得た。このものの融点は110℃〜113℃であり、
元素分析値はC70.6%,H4.3%,N11.7%(理論
値C70.58%,H4.23%,N11.75%)であつた。4
―ヒドロキシベンゾニトリルのジ(4―α,α,
α―トリクロルメチルフエニル)カーボネートに
対する収率は97.5%であつた。 実施例 2 3―メチルフエノール324g、無水塩化アルミ
ニウム10gを混合し、撹拌下にオキシ塩化リン
159gを、温度が30℃付近になる様調節しながら
添加した。添加終了後、温度を80℃〜120℃に昇
温し、N2ガスを吹き込みながら反応させた。塩
酸ガスの発生が認められなくなつてから60℃に冷
却し、300gの10重量%のNaOH水溶液で1回、
次いで500gの水で2回洗滌した。得られた反応
混合物から5mmHg減圧下に200℃以下の温度で留
出する蒸留分離して、トリ(3―メチルフエニ
ル)ホスフエート347gを得た。 得られたトリ(メタクレジル)ホスフエート
73.7gを、四塩化炭素570gに溶解し、触媒とし
てα,α′―アゾビスイソブチロニトリル1.4gを
添加し、撹拌しながら塩素ガス179gを75℃〜78
℃で5時間30分にわたつて導入した。反応生成物
から四塩化炭素を減圧留去してトリ(3―α,
α,α―トリクロルメチルフエニル)ホスフエー
ト136gを得た。元素分析値;C37.0%,H1.5
%,Cl47.2%(理論値;C37.18%,H1.78%,
Cl47.03%)。 以上の如く製造したトリ(3―α,α,α―ト
リクロルメチルフエニル)ホスフエート67.8g、
液体アンモニア122gおよび水5gをステンレス
製オートクレープに仕込み密閉し、100℃で1時
間加熱撹拌した。次いで同温度で過剰のアンモニ
アを分離し、冷却後、反応生成物を水300gに投
入し、以後実施例1と同様の操作を行つたとこ
ろ、ガスクロマトグラフイー分析による純度98.1
%の3―ヒドロキシベンゾニトリルの結晶34.7g
を得た。このものの融点は80℃〜82℃であり、元
素分析値はC70.5%,H4.20%,N11.5%(理論
値;C70.58%,H4.23%,N11.76%)であつた。
3―ヒドロキシベンゾニトリルのトリ(3―α,
α,α―トリクロルメチルフエニル)ホスフエー
トに対する収率は95.3%であつた。 実施例 3 2―クロル―4―メチルフエノールを出発原料
として、実施例1と同様の方法および操作を行つ
て製造したジ(2―クロル―4―α,α,α―ト
リクロルメチルフエニル)カーボネート51.8g、
トルエン70gおよび水10gをガス吹込み管、撹拌
機、温度計、還流冷却器を備えたガラス反応器に
仕込み、撹拌下に50℃でアンモニアガス34gを5
時間にわたつて導入した。次いでトルエン、アン
モニアおよび水を蒸留分離した後の反応混合物を
水300gに投入し、以後実施例1と同様の操作を
行つて、ガスクロマトグラフイー分析による純度
98.0%の3―クロル―4―ヒドロキシベンゾニト
リル28.6gを得た。このものの融点は152℃〜154
℃であり、元素分析値はC54.8%,H2.3%,N9.3
%,Cl22.7%(理論値;C54.75%,H2.63%,
N9.12%,Cl23.09%)であつた。3―クロル―4
―ヒドロキシベンゾニトリルのジ(2―クロル―
4―α,α,α―トリクロルメチルフエニル)カ
ーボネートに対する収率は91.3%であつた。 実施例 4 実施例3と同様の装置を用い、2―ニトロ―5
―メチルフエノールを出発原料として実施例2と
同様の方法および操作を行つて製造した。 トリ(2―ニトロ―5―α,α,α―トリクロ
ルメチルフエニル)ホスフエート23.1gを25重量
%アンモニア水105g中に、0℃で撹拌下に少量
ずつ30分にわたつて添加した。その後、反応器内
温度を0℃から90℃まで3時間にわたつて昇温し
た。以後実施例1と同様の操作を行つてガスクロ
マトグラフイー分析による純度94.8%の3―ヒド
ロキシ―4―ニトロベンゾニトリルの結晶13.1g
を得た。このものの融点は116℃〜119℃であり、
元素分析値はC51.9%,H2.3%,N17.3%,(理論
値;C51.23%,H2.46%,N17.06%)であつた。
3―ヒドロキシ―4―ニトロベンゾニトリルのト
リ(2―ニトロ―5―α,α,α―トリクロルメ
チルフエニルホスフエートに対する収率は86.0%
であつた。 実施例 5〜19 各種メチルフエノール類を出発原料とし、実施
例1と同様の方法にて製造した各種α,α,α―
トリハロメチルフエノールの炭酸エステルを25重
量%アンモニア水と反応させ、次いで実施例1と
同様の操作を行つた結果を第1表に示す。第1表
において収率はいずれもα,α,α―トリハロメ
チルフエニルエステル基準である。
The present invention relates to a method for producing hydroxybenzonitrile. More specifically, the present invention relates to a novel method for producing hydroxybenzonitrile by reacting α,α,α-trihalomethyl phenyl ester with ammonia or aqueous ammonia (hereinafter referred to as ammonia). It is well known that hydroxybenzonitriles are extremely useful compounds as intermediates in the production of insecticides, herbicides, fungicides, dyes, liquid crystals, and the like. Conventionally, the method for producing it is (a) a method of reacting hydroxybenzoic acid or its derivative with phosphoric acid amide or phosphoric acid imide (Japanese Patent Publications No. 7937-1983, Japanese Patent Publication No. 26290-1972, Japanese Patent Publication No. 40072-1972) (b) Sandmeyer reaction of aminophenols (J.Chem.Soc., Journal of Chemical Society, 1942, p. 103), (c) Reaction of halophenols with copper cyanide (J. Am.Chem.Soc.
, Journal of the American Chemical Society, 80, p. 3271 (1958), U.S. Patent No.
3259646 specification, (d) Dehydration of hydroxybenzaldoxime (Japanese Patent Publication No. 1983-3372), (e) Method by ammoxidation of methylphenols (German Patent No. 2020866 specification, German Patent No. 2037495 specification) (book) etc. are known. However, method (a) has disadvantages in that the reaction requires a high temperature of around 250°C, and that high temperature and high pressure are required to produce the raw material hydroxybenzoic acid. In addition, methods (b), (c), and (d) require the use of expensive raw materials and are industrially disadvantageous, such as complicated manufacturing methods, and method (e) has low yields. It has drawbacks such as a low value and is extremely unsatisfactory as an industrial manufacturing method. The present inventors have conducted intensive research on a method for producing hydroxybenzonitrile without the above-mentioned drawbacks, and have found that trihalomethyl The inventors discovered that the production of nitrile groups from groups and the decomposition reaction of ester groups occur all at once, producing hydroxybenzonitrile compounds in high yields, leading to the completion of the present invention. That is, the present invention is based on the general formula () [In the formula, R is the same or different, a hydrogen atom,
Halogen atom or nitro group, X is the same or different halogen atom, Y is an organic or inorganic acid residue, m and n are positive integers of m+n=5, P is Y
represents a positive integer according to the bond valence of . ] General formula () resulting from the reaction of α,α,α-trihalomethyl esters shown by and ammonia or aqueous ammonia [In the formula, R, m and n represent the same meanings as in the general formula (). ] A method for producing hydroxybenzonitrile represented by the following is provided. The method of the present invention will be explained in detail below. Examples of α,α,α-trihalomethylphenyl esters represented by the general formula () used in the method of the present invention include α,α,α-trichloromethylphenol, α,α,α-tribromomethylphenol , α,α,α-trichloromethylfluorophenol, α,α,α-trichloromethylchlorophenol, α,α,α-trichloromethylbromophenol, α,α,α-trichloromethyliodophenol, α,α,α -Tribromomethylchlorophenol, α,α,α-trichloromethylnitrophenol, α,α,α-tribromomethylnitrophenol, α,α,α-trichloromethyldifluorophenol, α,α,α-trichloromethyl Dichlorophenol, α, α, α
-Trichloromethyldibromophenol, α,
α,α-trichloromethyldiiodophenol,
α,α,α-Trichloromethylbromochlorophenol, α,α,α-trichloromethyliodochlorophenol, α,α,α-trichloromethylbromoiodophenol, α,α,α-trichloromethylfluoronitrophenol, α, α、α―
Trichloromethylchlornitrophenol, α,
Esters of organic or inorganic acids of each isomer of phenols such as α,α-trichloromethylbromnitrophenol, α,α,α-trichloromethyliodonitrophenol, and di(α,α,α-trichloromethyl)phenol. Examples include esters of organic acids such as acetic acid, and inorganic acids such as chlorocarbonic acid, carbonic acid, phosphoric acid, and boric acid. To give a more specific example, di(2-α, α, α
-trichloromethylphenyl) carbonate, di(3-α,α,α-trichloromethylphenyl)
carbonate, di(4-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate, di(3-α,
α, α-Tribromomethylphenyl) carbonate, di(4-α, α, α-tribromomethylphenyl) carbonate, tri(2-α, α, α-trichloromethylphenyl) phosphate, tri(3 -α,α,α-trichloromethylphenyl)
Phosphate, tri(4-α,α,α-trichloromethylphenyl)phosphate, 3-α,α,
α-Trichloromethylphenylchlorocarbonate, 4-α,α,α-trichloromethylphenylchlorocarbonate, 4-α,α,α-trichloromethylphenylacetate, tri(4-α,
α,α-trichloromethylphenyl)borate,
Di(4-fluoro-2-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate, di(2-fluoro-2-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate
5-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate, di(3-fluoro-4-α,α,α-
trichloromethylphenyl) carbonate, tri(3-fluoro-4-α,α,α-trichloromethylphenyl)phosphate, tri(5-chloro-
2-α,α,α-tribromomethylphenyl) phosphate, tri(4-chloro-2-α,α,α
-trichloromethylphenyl)borate, di(4
-Chlor-2-α,α,α-trichloromethylphenyl) carbonate, tri(4-chloro-2-
α, α, α-Trichloromethylphenyl) phosphate, di(4-chloro-3-α, α, α-trichloromethylphenyl) carbonate, tri(2
-Chlor-5-α,α,α-trichloromethylphenyl)phosphate, di(2-chloro-4-
α,α,α-Trichloromethylphenyl) carbonate, tri(3-chloro-4-α,α,α-tribromomethylphenyl)borate, 4-bromo-2-α,α,α-trichloromethylphenyl enylchlorocarbonate, di(5-bromo-2-α,
α,α-Trichloromethylphenyl) carbonate, 4-bromo-3-α,α,α-trichloromethylphenylacetate, di(2-bromo-4-
α, α, α-Trichloromethylphenyl) carbonate, tri(2-bromo-4-α, α, α-trichloromethylphenyl) phosphate, di(3
-bromo-4-α,α,α-trichloromethylphenyl) carbonate, tri(4-iodo-2-
α,α,α-Trichloromethylphenyl)borate, di(2-iodo-5-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate, di(2-iodo-4-α,α,α-trichloromethyl) phenyl) carbonate, tri(2-iodo-4-α,
α,α-Trichloromethylphenyl) phosphate, di(4-nitro-2-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate, tri(4-nitro-2-α,α,α-trichloromethylphenyl) ) phosphate, di(5-nitro-2-α,
α,α-trichloromethylphenyl) carbonate, tri(5-nitro-2-α,α,α-trichloromethylphenyl)phosphate, 4-nitro-3-α,α,α-trichloromethylphenyl acetate, Di(2-nitro-5-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate, tri(2-nitro-5-α,α,α-trichloromethylphenyl)phosphate, di(2-nitro-4
-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate, tri(2-nitro-4-α,α,α-
trichloromethylphenyl) phosphate, tri(3-nitro-4-α,α,α-tribromomethylphenyl)borate, di(2,6-difluor-
4-α,α,α-trichloromethylphenyl) carbonate, tri(3,4-dichloro-2-α,
α,α-Trichloromethylphenyl) phosphate, 2,4-dichloro-6-α,α,α-tribromomethylphenylacetate, di(2,4-dichloro-5-α,α,α-trichloromethyl) phenyl) carbonate, di(2,6-dichloro-4)
-α,α,α-trichloromethylphenyl) carbonate, tri(2,6-dichloro-4-α,
α,α-Trichloromethylphenyl) phosphate, di(3,5-dichloro-4-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate, tri(3,5-dichloro-4-α,α,α- trichloromethylphenyl) phosphate, 2,4-dibromo-6-α,α,α-trichloromethylphenylacetate, di(2,4-dibromo-5-α,
α,α-Trichloromethylphenyl) carbonate, di(2,6-dibromo-4-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate, tri(2,6-dibrom-4-α,α,α- trichloromethylphenyl) phosphate, tri(2,4
-diiodo-6-α,α,α-tribromomethylphenyl)borade, di(2,4-diiodo-5
-α,α,α-trichloromethylphenyl) carbonate, di(2,6-diiodo-4-α,α,
α-trichloromethylphenyl) carbonate,
Tri(2,6-diiodo-4-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate, Tri(2,6-diiodo-4-α,α,α-trichloromethylphenyl)phosphate, Di(2- Chlor-4-bromo-5-α,α,α-trichloromethylphenyl) carbonate, tri(2-bromo-4-iodo-6-α,α,α-trichloromethylphenyl)phosphate, di(3- Chlor-5
-nitro-4-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate, di(2-chloro-4-nitro-6-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate, di(2,3,6 -Trichlor-4-α,α,α-trichlormethylphenyl)
carbonate, di[3,4-di(α,α,α-trichloromethyl)phenyl]carbonate, tri[2,5-di(α,α,α-trichloromethyl)]
Phenyl]phosphate, di[2,4-di(α,
α,α-Trichloromethyl)phenyl] carbonate, etc., and α, α, α
-Trihalomethyl phenyl esters are not limited to these as long as they do not go beyond the gist of the present invention, but carbonic acid esters of α,α,α-trichloromethylphenol are particularly preferably used. The above esters usually have the general formula () [In the formula, R, m and n represent the same meanings as in the general formula (). ] It can be easily produced from the methylphenols shown in the following, but it can also be used as a by-product when producing other products. To explain the preferred method for producing α,α,α-trihalomethylphenyl esters of the above general formula (), first, methylphenols represented by the general formula () are treated with an organic acid, an inorganic acid, or a derivative thereof. esterification using When performing esterification, (1) an organic or inorganic acid and a methylphenol represented by the general formula () are directly reacted without a catalyst or in the presence of an acid catalyst. (2) Anhydrides, halides, etc. of organic or inorganic acids are reacted with methylphenols represented by the general formula () without a catalyst or in the presence of a catalyst such as an acid or an alkali. (3) An organic or inorganic acid ester and a methylphenol represented by the general formula () are transesterified without a catalyst or in the presence of a catalyst such as an acid or an alkali. The types of methylphenols and organic or inorganic acids represented by the general formula () are appropriately selected as necessary. Subsequently, the methyl group in the methylphenol ester is halogenated. Halogenation can be carried out by introducing a halokene into the methylphenol ester produced as described above in the presence or absence of a photo or radical initiator. Halogenation can be carried out in the absence of a solvent or in the presence of a polyhalogenated hydrocarbon solvent such as carbon tetrachloride, chloroform, or trichlorobenzene. As a light source, a high-pressure mercury lamp, a tungsten lamp, sunlight, etc. can be used, and as a radical initiator, an azo compound such as α, α'-azo-bis-isobutyronitrile, benzoyl peroxide, lauroyl peroxide, t - Peroxides such as butyl hydroperoxide can be used. The reaction temperature is usually 50
℃~200℃ is adopted. According to the method described above, α,α,α-trihalomethyl phenyl esters represented by the general formula () can be easily produced in high yield. When carrying out the method of the present invention, gaseous or liquid ammonia or aqueous ammonia can be used as ammonia. When aqueous ammonia is used, it is sufficient to use a commercially available aqueous ammonia with a concentration of about 10 to 30% by weight, but it is also possible to use aqueous ammonia outside this range. The amount of ammonia used is 5 to 1 mole of α,α,α-trihalomethylphenyl ester represented by the general formula ().
~300 times by mole, preferably 6 to 200 times by mole.
If the amount of ammonia is small, the yield will decrease, and using too much ammonia is disadvantageous from an industrial standpoint. The reaction temperature is generally -20~200℃, preferably 0
~130℃. If the reaction temperature is higher than the above-mentioned temperature, side reactions will occur, whereas if it is lower than the above temperature, it is undesirable that a long time is required for the reaction to be completed. The reaction time depends on the reaction temperature, but is usually 0.5 to 10
About an hour is enough. In carrying out the process of the present invention, in some cases there may be no reaction at all with the reactant, or during the reaction,
Substantially inert solvents can be used.
Examples of such solvents include hydrocarbons such as hexane, heptane, benzene, toluene and xylene, aromatic hydrocarbons such as chlorobenzene and dichlorobenzene, and ethers such as diphenyl ether. By the method of the present invention, α of the general formula (),
The method of reacting α,α-trihalomethylphenyl esters with ammonia is as follows: 1. A method of adding α,α,α-trihalomethylphenyl of the general formula () to ammonia or aqueous ammonia and allowing the reaction to occur. . 2. A method in which ammonia or aqueous ammonia is added to the α,α,α-trihalomethyl phenyl ester of the general formula () and reacted. 3. A method in which α,α,α-trihalomethyl phenyl esters of the general formula () and ammonia or aqueous ammonia are simultaneously mixed and reacted. etc., and which method to adopt is selected as appropriate. After the reaction is completed, the desired product can be obtained by separating excess ammonia from the reaction mixture, making it acidic using a mineral acid such as hydrochloric acid or sulfuric acid, and extracting with a suitable organic solvent. The hydroxybenzonitrile obtained here has sufficient purity to be used in the next step as it is, but if necessary, it can be further purified and used by distillation, recrystallization or other known methods. The advantages of the method for producing hydroxybenzonitrile by the method of the present invention detailed above are as follows: 1. The reaction temperature proceeds at a relatively low temperature and the operation is simple. 2. The reaction is extremely selective, and highly pure hydroxybenzonitrile can be produced in high yield. This method is extremely advantageous in industrially producing hydroxybenzonitrile compounds compared to conventional methods such as hydroxybenzonitrile. Hereinafter, the method of the present invention will be specifically explained with reference to Examples. Example 1 162 g of 4-methylphenol and 61.2 g of sodium hydroxide were dissolved in 870 g of water, and 1,2-dichloroerthane 545- and 0.86 g of trimethylbenzylammonium chloride were added as a catalyst, and then phosgene gas was added to the solution while stirring. 75 g were introduced over a period of 2 hours and 30 minutes at a temperature of 30°C. After stirring at the same temperature for 30 minutes after the introduction, the aqueous layer was separated.
The organic layer was washed twice with 500 g of water. 1,2-dichloroethane was distilled off from the organic layer under reduced pressure to obtain di(4-
180.5 g of crystals of methylphenyl carbonate were obtained. 48.4 g of the obtained di(4-methylphenyl) carbonate was dissolved in 436 g of carbon tetrachloride, and 98 g of chlorine gas was introduced at 50 to 60° C. over 3 hours and 40 minutes under irradiation with a 100 W high-pressure mercury lamp. Carbon tetrachloride was distilled off from the reaction mixture under reduced pressure to obtain 90.0 g of white crystals of di(4-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate. Melting point: 98.5-99.5℃, elemental analysis: C13.32%, H1.81%, Cl47.33%, (theoretical value;
C13.38%, H1.79%, Cl47.38%) 45.0 g of di(4-α,α,α-trichloromethylphenyl) carbonate produced as above and 25
Pour 105.0g of ammonia water (wt%) into a stainless steel autoclave equipped with a stirrer, seal it, and heat it at 100℃.
The mixture was heated and stirred for 1 hour to react. Excess ammonia was then separated at the same temperature, cooled, and the reaction mixture was taken out, adjusted to pH 1 with concentrated hydrochloric acid, and extracted twice with 100 ml of ether. The ether layers were combined, dried over magnesium sulfate, the ether was distilled off, and the purity was determined to be 98.0 by gas chromatography analysis.
% 4-hydroxybenzonitrile crystals 23.7g
I got it. The melting point of this substance is 110°C to 113°C,
The elemental analysis values were C70.6%, H4.3%, and N11.7% (theoretical values C70.58%, H4.23%, N11.75%). 4
-Hydroxybenzonitrile di(4-α, α,
The yield based on α-trichloromethylphenyl) carbonate was 97.5%. Example 2 324 g of 3-methylphenol and 10 g of anhydrous aluminum chloride were mixed, and phosphorus oxychloride was added with stirring.
159 g was added while controlling the temperature to be around 30°C. After the addition was completed, the temperature was raised to 80°C to 120°C, and the reaction was carried out while blowing N2 gas. After the generation of hydrochloric acid gas was no longer observed, the temperature was cooled to 60°C, and 300 g of a 10% by weight NaOH aqueous solution was added once.
It was then washed twice with 500 g of water. The resulting reaction mixture was separated by distillation under a reduced pressure of 5 mmHg at a temperature below 200°C to obtain 347 g of tri(3-methylphenyl) phosphate. Obtained tri(methacresyl) phosphate
73.7g was dissolved in 570g of carbon tetrachloride, 1.4g of α,α'-azobisisobutyronitrile was added as a catalyst, and 179g of chlorine gas was heated at 75°C to 78°C while stirring.
℃ for 5 hours and 30 minutes. Carbon tetrachloride was distilled off under reduced pressure from the reaction product to obtain tri(3-α,
136 g of α,α-trichloromethylphenyl)phosphate were obtained. Elemental analysis value; C37.0%, H1.5
%, Cl47.2% (theoretical value; C37.18%, H1.78%,
Cl47.03%). 67.8 g of tri(3-α,α,α-trichloromethylphenyl)phosphate produced as above,
122 g of liquid ammonia and 5 g of water were placed in a stainless steel autoclave, the autoclave was sealed, and the autoclave was heated and stirred at 100° C. for 1 hour. Next, excess ammonia was separated at the same temperature, and after cooling, the reaction product was poured into 300 g of water, and the same operation as in Example 1 was carried out. As a result, the purity was 98.1 as determined by gas chromatography analysis.
% 3-hydroxybenzonitrile crystals 34.7g
I got it. The melting point of this material is 80°C to 82°C, and the elemental analysis values are C70.5%, H4.20%, N11.5% (theoretical values: C70.58%, H4.23%, N11.76%). It was hot.
3-hydroxybenzonitrile tri(3-α,
The yield based on α,α-trichloromethylphenyl) phosphate was 95.3%. Example 3 Di(2-chloro-4-α,α,α-trichloromethylphenyl)carbonate produced using 2-chloro-4-methylphenol as a starting material and performing the same method and operation as in Example 1 51.8g,
70 g of toluene and 10 g of water were placed in a glass reactor equipped with a gas blowing tube, a stirrer, a thermometer, and a reflux condenser, and 34 g of ammonia gas was added to the reactor at 50°C while stirring.
introduced over time. Next, the reaction mixture after distilling and separating toluene, ammonia, and water was poured into 300 g of water, and the same operation as in Example 1 was performed to determine the purity by gas chromatography analysis.
28.6 g of 98.0% 3-chloro-4-hydroxybenzonitrile was obtained. The melting point of this thing is 152℃~154
℃, and the elemental analysis values are C54.8%, H2.3%, N9.3
%, Cl22.7% (theoretical value; C54.75%, H2.63%,
N9.12%, Cl23.09%). 3-Chlor-4
-Hydroxybenzonitrile di(2-chloro-
The yield based on 4-α,α,α-trichloromethylphenyl) carbonate was 91.3%. Example 4 Using the same equipment as in Example 3, 2-nitro-5
-Produced using the same method and operation as in Example 2 using methylphenol as a starting material. 23.1 g of tri(2-nitro-5-α,α,α-trichloromethylphenyl)phosphate was added little by little to 105 g of 25% by weight aqueous ammonia at 0° C. with stirring over 30 minutes. Thereafter, the temperature inside the reactor was raised from 0°C to 90°C over 3 hours. Thereafter, the same operation as in Example 1 was carried out to obtain 13.1 g of crystals of 3-hydroxy-4-nitrobenzonitrile with a purity of 94.8% as determined by gas chromatography analysis.
I got it. The melting point of this substance is 116°C to 119°C,
The elemental analysis values were C51.9%, H2.3%, N17.3% (theoretical values; C51.23%, H2.46%, N17.06%).
The yield of 3-hydroxy-4-nitrobenzonitrile based on tri(2-nitro-5-α,α,α-trichloromethylphenyl phosphate) is 86.0%.
It was hot. Examples 5 to 19 Various α, α, α- produced in the same manner as in Example 1 using various methylphenols as starting materials.
Table 1 shows the results of reacting trihalomethylphenol carbonate with 25% by weight aqueous ammonia and then carrying out the same operation as in Example 1. In Table 1, all yields are based on α, α, α-trihalomethyl phenyl ester.

【表】【table】

【表】【table】

【表】 実施例 20〜25 各種メチルフエノール類を出発原料とし、実施
例2と同様の方法にて製造した各種α,α,α―
トリハロメチルフエノール類のリン酸エステルを
25重量%アンモニア水と反応させ、次いで実施例
1と同様の操作を行つた。 結果を第2表に示す。 第2表において収率はいずれもα,α,α―ト
リハロメチルフエニルエステル基準である。
[Table] Examples 20 to 25 Various α, α, α- produced in the same manner as in Example 2 using various methylphenols as starting materials.
Phosphate esters of trihalomethylphenols
It was reacted with 25% by weight aqueous ammonia, and then the same operation as in Example 1 was performed. The results are shown in Table 2. In Table 2, all yields are based on α, α, α-trihalomethyl phenyl ester.

【表】 実施例 26〜28 実施例1と同様の方法および操作で4―α,
α,α―トリクロルメチルフエノールの各種有機
酸および無機酸エステルとアンモニア水とを反応
させた。 結果を第3表に示す。 第3表において収率はいずれも4―α,α,α
―トリクロルメチルフエニルエステル基準であ
る。
[Table] Examples 26 to 28 4-α,
Various organic and inorganic acid esters of α,α-trichloromethylphenol were reacted with aqueous ammonia. The results are shown in Table 3. In Table 3, the yields are all 4-α, α, α
-Based on trichloromethyl phenyl ester.

【表】【table】

Claims (1)

【特許請求の範囲】 1 一般式() 〔式中、Rは同一または相異なり、水素原子、
ハロゲン原子またはニトロ基、Xは同種または異
種のハロゲン原子、Yは有機または無機の酸残
基、mおよびnはm+n=5の正の数、PはYの
結合価数に応じた正の整数を表わす。〕 で示されるα,α,α―トリハロメチルフエニル
エステル類をアンモニアまたはアンモニア水と反
応させる事を特徴とする一般式() 〔式中、R、mおよびnは一般式()と同じ
意味を表わす。〕 で示されるヒドロキシベンゾニトリル類の製造方
法。 2 一般式()で示される。α,α,α―トリ
ハロメチルフエニルエステル類をアンモニアまた
はアンモニア水とを−20゜〜200℃で反応させる
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のヒ
ドロキシベンゾニトリル類の製造方法。 3 一般式()で示されるα,α,α―トリハ
ロメチルフエニルエステル類1モルに対して5〜
300モル倍のアンモニアまたはアンモニア水を用
いる事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
ヒドロキシベンゾニトリル類の製造方法。 4 一般式()においてYが【式】 【式】【式】【式】または 【式】の化学式で示される酸残基であることを特 徴とする特許請求の範囲第1項記載のヒドロキシ
ベンゾニトリル類の製造方法。
[Claims] 1 General formula () [In the formula, R is the same or different, a hydrogen atom,
Halogen atom or nitro group; represents. ] General formula () characterized by reacting α, α, α-trihalomethyl phenyl esters with ammonia or aqueous ammonia [In the formula, R, m and n represent the same meanings as in the general formula (). ] A method for producing hydroxybenzonitrile. 2 It is represented by the general formula (). A method for producing hydroxybenzonitrile according to claim 1, characterized in that α,α,α-trihalomethyl phenyl ester is reacted with ammonia or aqueous ammonia at -20° to 200°C. 3 5 to 1 mole of α, α, α-trihalomethyl phenyl ester represented by the general formula ()
The method for producing hydroxybenzonitrile according to claim 1, characterized in that 300 moles of ammonia or aqueous ammonia is used. 4. Hydroxybenzo according to claim 1, wherein in the general formula (), Y is an acid residue represented by the chemical formula [Formula] [Formula] [Formula] [Formula] or [Formula] Method for producing nitriles.
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