JPS6146669B2 - - Google Patents

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JPS6146669B2
JPS6146669B2 JP389879A JP389879A JPS6146669B2 JP S6146669 B2 JPS6146669 B2 JP S6146669B2 JP 389879 A JP389879 A JP 389879A JP 389879 A JP389879 A JP 389879A JP S6146669 B2 JPS6146669 B2 JP S6146669B2
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pressure
passage
pump
chamber
hydraulic oil
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JP389879A
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Kosaku Masuda
Haruo Okamoto
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Jidosha Kiki Co Ltd
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  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ベーンポンプに関し、例えば乗用自
動車、トラツク等の車輛に装着されたパワーステ
アリングシステムに用いて好適なベーンポンプに
関する。
〔従来の技術〕
一般に、車輌等に装着され、エンジンによつて
直接駆動されるこの種のベーンポンプは、カム内
周面が楕円形状をなすカムリングと、このカムリ
ングの両側に配設され、該カムリングと共にポン
プ室を形成するサイドプレートおよびプレツシヤ
ープレートと、前記ポンプ室内に収納されたロー
タと、このロータの周面に組込まれた複数枚のベ
ーン等によりポンプ本体を構成し、このポンプ本
体によつて吐出される作動油を油圧作動装置、例
えばパワーステアリング装置に供給するように構
成されている。また、このベーンポンプは1回転
当りの吐出量が一定であり、エンジンの回転数に
比例して吐出量が増減するので、油圧回路を流れ
る作動油の流量を制限し、パワーステアリング装
置に常に一定流量の作動油を供給し得るようにす
るための流量調整弁を備えると共に操舵抵抗によ
つて圧力室内の油圧が調整圧以上に上昇するのを
防止する圧力調整弁とを備えている。そして、通
常のステアリング操作時においては、作動油はポ
ンプ動作によりオイルリザーバ、ポンプ室、圧力
室およびパワーステアリング装置を常時循環す
る。したがつて、ポンプ自体はオイルリザーバか
ら送られてくる冷却した作動油によつて適度に冷
却されながらポンプ動作を行なうが、例えば停車
中あるいはステアリング性能テスト中において、
ハンドルが右あるいは左の極限まで回転された状
態に長時間維持されると、ベーンポンプからパワ
ーステアリング装置への作動油の供給が阻止ある
いは制限される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、この状態でもベーンポンプは依然とし
てポンプ動作を行つているので、吐出側の圧力が
急速に高くなり、この圧力上昇によつて圧力調整
弁が開いて作動油をポンプ内部で循環させるよう
にしているため、ポンプ内部のみが異状に高温と
なる。すなわち、ポンプ内部にて限られた僅かな
量の作動油が非常に速い速度で吸入、吐出を繰返
すと、圧力調整弁の前後において最高圧力から吸
込圧力へと急激でしかも大きな圧力変化が繰返さ
れるため、非常に大きな発熱現象を伴い、その発
熱量をポンプ内部を循環している作動油が吸収す
るので、短時間のうちに作動油およびポンプ本
体、部品等の温度が著しく上昇し、その結果摺動
部の潤滑が悪くなり、ロータとサイドプレートあ
るいはプレツシヤープレートとが焼付いたり、著
しく摩耗したり、あるいはシール部材、作動油等
が劣化するという大きな欠点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記のような欠点を解消すべくなされ
たもので、圧油が供給される入口通路またはリリ
ーフ時に圧力調整弁の作動によりパイロツト室内
の作動油を前記吸入通路へ導くバイパス通路と前
記パイロツト室とを連通させる側路を設け、この
側路中に通常のポンプ動作時には該側路を閉塞
し、作動油が所定温度以上に上昇した時応動して
前記側路を開放させる熱応動装置を配設して構成
したものである。
〔作用〕
本発明においては、吐出側の圧力負荷により作
動油がポンプ室内を高速循環し、油温が異常に高
温となつた時、熱応動装置が応動して側路を開放
させるため、吐出側の作動油を直接吸入側へ戻す
ことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の構成などを図面に基づいて詳細
に説明する。
第1図は本発明に係るベーンポンプの一実施例
を示す一部破断斜視図、第2図および第3図は第
1図の−線および−線断面図、第4図は
要部拡大断面図である。これらの図において、ベ
ーンポンプ1はポンプ本体2を収納する圧力室3
を備えたハウジング4と、ドライブシヤフト5を
支承するハウジング6とを備え、これら両ハウジ
ング4,6はハウジング4の各角部に設けられた
4個のボルト取付用孔7にボルト(図示せず)を
挿通してその先端をハウジング6のねじ孔36に
ねじ込むことにより、一体的に結合され、前記圧
力室3を密閉している。前記ベーンポンプ1はハ
ウジング6に一体に形成されたボルト取付用孔
8,9を有するフランジ10によつて車輛に搭載
されたエンジン(図示せず)に取付けられ、Vベ
ルトにより前記ドライブシヤフト5が直接駆動さ
れるようになつている。
このドライブシヤフト5は軸受11,12によ
つて支承され、その内端は圧力室3に臨んでポン
プ本体2を構成するロータ14をスプライン嵌合
により支持している。このロータ14は周方向に
等間隔をおいて放射状に形成された、例えば10個
の嵌合溝15を有し、これらの嵌合溝15にそれ
ぞれベーン16が摺動自在に挿入されている。ま
た、ロータ14およびベーン16の両側面および
外周囲はポンプ室を構成する1対の側板、すなわ
ちサイドプレート17およびプレツシヤープレー
ト18とカムリング19とによつて取り囲まれて
いる。前記サイドプレート17、プレツシヤープ
レート18およびカムリング19は上下1対のガ
イドピン20,20によつてハウジング6の内壁
面に位置決めされ、かつ1対のボルト21,21
により一体的に固定されている。
ハウジング6の上面には図示しないオイルリザ
ーバと連通する入口通路25が設けられており、
この入口通路25の下端はハウジング4からハウ
ジング6にかけて水平に設けられたバイパス通路
26と交差して互いに連通し、またハウジング6
に設けられたドライブシヤフト5の外周側を取り
巻く円弧状の通路27と連なつている。前記通路
27は、ドライブシヤフト5の左右両側に沿つて
伸び、ハウジング6の内壁面にそれぞれ開口して
いる1対の通路28,28と連通し、これら通路
28,28はサイドプレート17の左右対称な位
置に設けられた1対の吸入孔29,29およびカ
ムリング19の内空部19Aを通じて、前記サイ
ドプレート17の吸入孔29,29に対応してプ
レツシヤープレート18に設けられた溝30に連
通している。また、プレツシヤープレート18に
は上下対称な位置にカムリング19の内空部19
Aと圧力室3を連通させている1対の吐出孔3
1,31が穿設され、またサイドプレート17に
もこれらと対応して1対の溝32,32が削設さ
れている。前記圧力室3はメータリングオリフイ
ス33を介して吐出通路34に連通されている。
前記ハウジング4には流量調整弁40を収納す
る弁室41が形成されている。この弁室41は先
端面に突起42が設けられたプラグ43によつて
密閉されて前記バイパス通路26と連通し、流量
調整弁40の収納により、パイロツト室44と端
室45とに画成されている。前記パイロツト室4
4にはコイルばね46が収納されており、このコ
イルばね46により前記流量調整弁40がプラグ
43の突起42に通常圧接されている。また、流
量調整弁40の第3図右端部には吐出圧力を一定
値以下に抑える圧力調整弁47が配設されてい
る。この圧力調整弁47は流量調整弁40の右端
部に形成された軸方向に伸びる中空部48の開口
端部にねじ込まれるもので、パイロツト室44と
中空部48とを連通させる細い通路49を有し、
この通路49の内側開口端部にボール50が配設
され、このボール50をコイルばね51によりボ
ールリテーナ52を介して常時右方に付勢するこ
とにより、通常のポンプ動作時においては前記細
い通路49をボール50が閉塞している。前記流
量調整弁40の中空部48は直径方向に穿設され
た小孔53を通つてその外周面に削設された環状
溝54と連通し、この環状溝54は前述したバイ
パス通路26に常時連通されている。また、流量
調整弁40の左端部外周面には軸方向に延びる複
数の溝55が削設されており、これらの溝55は
端室45と連通している。前記端室45は溝55
および通路56を介して前述した圧力室3に連通
されている。
また、前記パイロツト室44は、通路57を介
して吐出通路34に連通され、この通路57の途
中には細長い筒体からなる絞り58が配設されて
いる。さらに、このパイロツト室44と前記バイ
パス通路26とは第4図に示すように側路60を
介して互いに接続され、この側路60の途中には
熱応動装置62を収容する室61が設けられてい
る。
前記熱応動装置62は、室61のバイパス通路
26側端部に収納された熱膨脹係数の大きいワツ
クス63と、ピストンロツド64の両端に固定さ
れ、室61に摺動可能に配設された1対のピスト
ン65a,65bおよびピストン65bを常時ワ
ツクス63側に押圧しているコイルばね66とに
よつて構成され、作動油の油温が50〜60℃の作動
適温以下で通常のポンプ動作を行なつている時に
は前記ワツクス63の熱膨脹量が少ないため、図
に示すように側路60がピストン65bによつて
閉塞されている。そして、連続リリーフ時、換言
すれば油圧作動装置側の圧力負荷により、圧力室
3からの作動油が供給が遮断されてポンプ室内を
作動油が循環し、この循環によつて作動油の油温
が過度に上昇した時、ワツクス63が膨脹してピ
ストン65a,65bをコイルばね66に抗して
右方に移動させ、もつて側路60を開き、バイパ
ス通路26とピストン室44とを連通させるよう
にしている。
次に、上記のような構成によるポンプ動作につ
き説明する。
ドライブシヤフト5がエンジンからの駆動力に
よつて回転するとロータ14が一体に回転するた
め、このロータ14に組込まれた10枚のベーン1
6が遠心力によつて飛び出し、カムリング19の
内周面形状に沿つて出入りする。そのため、相隣
る2枚のベーン16、例えば16a,16b、サ
イドプレート17、プレツシヤープレート18お
よびカムリング19とによつて囲まれた空間Q
(第3図)がロータ14の回転と共に次第に増大
する期間に作動油を吸入孔29より吸込む。次に
この作動油が満された空間Qがロータ14の回転
と共にその容積を今度は次第に減少させていき、
吐出孔31より圧力室3に吐出し、ポンプ動作を
行なう。
すなわち、図示しないオイルリザーバからの作
動油は入口通路25、通路27、通路28、吸入
孔29を通つてカムリング19の内空部19Aに
導かれ、ここで加圧された後、吐出孔31より圧
力室3に吐出され、メータリングオリフイス33
を通つて吐出通路34より図示しないパワーステ
アリング装置に供給される。
この場合、プレツシヤープレート18に設けら
れた通孔70(第2図参照)からはベーン16の
摺動をより確実にするために圧力室3内の圧油が
ロータ14の嵌合溝15の底部に導かれており、
これによつてベーン16の先端をカムリング19
の内周面に押付けるようにしている。
エンジン回転数の上昇に伴い、ベーンポンプ1
の回転速度が速くなると、必要以上の量の作動油
が吐出されるため、この余剰の作動油は圧力室3
から通路56、流量調整弁40の溝55を通つて
端室45に導かれる。一方、パイロツト室44に
も圧力室3からの作動油がメータリングオリフイ
ス33、吐出通路34、通路57を通つて導かれ
る。そして、メータリングオリフイス33を通過
する作動油は、その油量に応じてその前後に圧力
差P(P1−P2)が生じ、油量が増加すればPも増
加する。したがつて、ポンプの回転数が上昇(約
1050〜1150r.p.m)し、吐出量が増加すると、こ
の圧力差Pはパイロツト室44のコイルばね46
に抗して流量調整弁40を第3図および第4図に
おいて右方向に動かす。このような流量調整弁4
0の変位に伴い、溝55がバイパス通路26に連
通すると、圧力室3より端室45に導かれていた
余剰の作動油はバイパス通路26を通つて入口通
路25に流出することとなり、吐出通路34から
は常に一定量の作動油がパワーステアリング装置
に供給される。
次に、ステアリング操作に伴い、圧力室3から
のパワーステアリング装置への作動油の供給が遮
断されると、吐出側の圧力が急速に高くなるた
め、この圧力上昇に伴つて圧力調整弁47が作動
する。すなわち、吐出通路34が遮断されると、
吐出通路34と通路57を介して連通するパイロ
ツト室44の圧力が上昇し、この圧力は通路49
を経てボール50をコイルばね51に抗して左方
向に移動させる。この結果、通路49が開いてパ
イロツト室44と流量調整弁40の中空部48と
を連通させるため、パイロツト室44内の少量の
作動油が中空部48、小孔53を通つてバイパス
通路26に導かれ、入口通路25へと戻される。
この圧力調整弁47の作動は瞬間的に行なわれる
が、一時的に端室45の圧力とパイロツト室44
の圧力とに差が生じ、これによつて流量調整弁4
0の作動が行なわれ、端室45内の作動油を入口
通路25に逃す。かくして、前記流量調整弁40
と圧力調整弁47とが互いにバランスを取りつつ
作動して作動圧力を一定に保ち規定圧力以上に上
昇するのを防止する。
上記のようにハンドルが左または右の極限まで
回転された時、流量調整弁40と圧力調整弁47
の作用によつて吐出通路34から入口通路25に
戻された余剰の作動油は再び通路27、通路28
を通つてポンプ本体2を循環することとなり、そ
の間吸入圧力から最高圧力へ、最高圧力から吸入
圧力へと最大限の急激な圧力変化を繰返す。その
ため、非常に大きな発熱現象を起す。したがつ
て、この発熱量をポンプ内を循環している少量の
作動油が吸収して短時間のうちに異常な温度(例
えば200℃)にまで上昇する。
この場合、従来のベーンポンプにおいては上述
した油温の上昇に伴い、ロータ14、ベーン16
等の摺動部材の焼付け、摩耗あるいはシール部
材、作動油の劣化等を起していたのに対して、本
発明に係るポンプにおいては油温の上昇現象が生
じると吐出側と吸入側との間に配設された熱応動
装置62を作動させて圧油を圧力調整弁47を介
することなく直接パイロツト室44から側路60
を介してバイパス通路26、入口通路25へ戻す
ことにより上述したような問題を解決することが
できる。
すなわち、作動油の温度が過度に上昇すると、
ワツクス63がこの油温によつて熱膨脹してピス
トン65a,65bをコイルばね66に抗して右
方向に移動させ、これによつて閉塞されていた側
路60を開放させる。この結果、パイロツト室4
4とバイパス通路26とが連通され、圧力室3か
らの作動油が圧力調整弁47の作動とは無関係に
入口通路25へと戻される。そのため、従来のよ
うにポンプ内で高圧油が高速循環することがなく
なるので、ポンプ内部の作動油の温度並びにポン
プを構成する部材の温度上昇を緩和し、これによ
つてロータ14等の焼付け、摩耗さらにはシール
部材および作動油の劣化を防止することができ
る。
第5図は本発明の他の実施例を示す要部断面図
である。この実施例においては、バイメタルを用
いて熱応動装置62を構成したものである。すな
わち、この熱応動装置62は、側路60に設けら
れた室16の一端をバイパス通路26に開口させ
て側路60を開閉制御するピストン65を摺動可
能に嵌挿し、このピストン65をコイルばね66
によつて常時左方向に付勢することにより、ロツ
ド64の左端をバイパス通路26内に配設された
バイメタル71に当接させている。このバイメタ
ル71は、その一端が止めねじ72によつてバイ
パス通路26の内壁面に固定されており、自由端
側は前記室61の開口部を覆うに充分な面積を有
するものの、その表面には複数個の小孔73が穿
設されてバイパス通路26の中心側に反つてい
る。そして、ピストン65は通常のポンプ動作時
においてコイルばね66の力により側路60を閉
塞する位置に係止されている。
このような構成において、作動油がポンプ内を
循環して油温が過度に上昇した場合には、バイメ
タル71がこの油温に応動してバイパス通路26
の内壁面側に変形するので、この変形によりピス
トン65をコイルばね66の力に抗して右方向に
移動させ、側路60と室61とを連通させる。し
たがつて、パイロツト室44内の作動油は上述し
た実施例と同様に、圧力調整弁47の作動とは別
に側路60、室61、バイメタル71の小孔73
を通つてバイパス通路26へと戻されることとな
り、上記と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施例においてはピストン65をコ
イルばね66によつて付勢したが、バイメタル7
1にロツド64を回動自在に直接ジヤーナル結合
し、コイルばね66を省略してもよい。
第6図はさらに本発明の他の実施例を示す要部
断面図である。この実施例においては、バイパス
通路26に温度センサ80を配設し、この温度セ
ンサ80が油温の上昇に伴つて動作した時サーモ
リレー81を動作させてリング状のソレノイドコ
イル82を励磁させる。この励磁によつて生じる
磁界によりロツド64の一端に設けられた鉄製の
磁性体84に電磁力が作用し、これによつて側路
60を開閉制御するピストン65を摺動させるよ
うにしたものである。
この場合にも、油温により側路60を電気的に
開閉制御することができるので、上記実施例と同
様吐出圧力の低下に伴い油温の温度上昇を緩和さ
せ得ることは明らかであろう。
なお、上記実施例のほかにサーミスタ、熱電対
等を利用して熱応動装置を構成するようにしても
よい。
また、上記実施例は、圧力調整弁47を流量調
整弁40に組込んでなるベーンポンプについて説
明したが、この発明はこれに何ら限定されるもの
ではなく、これら両弁をそれぞれ別個独立に設け
たベーンポンプに対しても同様に実施し得ること
は勿論である。
また、上記実施例は側路60の一端をバイパス
通路26に開口させたが、これに限らず直接入口
通路25に開口させて該入口通路25とパイロツ
ト室44とを連通させてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係るベーンポン
プは、ポンプ本体に圧力調整弁を収容するパイロ
ツト室と入口通路とを連通させる側路を設け、こ
の側路中に油温によつて該側路を開閉制御する熱
応動装置を配設したので、吐出側の圧力負荷によ
り作動油がポンプ室内を高速循環し、油温が異常
に高温となつた時、熱応動装置が応動して側路を
開放させることができる。したがつて、この開放
時に吐出側の作動油を吸入側へ圧力調整弁を介す
ることなく直接戻して吐出圧力を低下させること
ができ、ポンプ内を循環する作動油の温度上昇を
緩和防止する。この結果、ロータ等の焼付け、摩
耗を防止すると共にシール部材、作動油の劣化を
防止し、ポンプの耐久性を向上させることができ
るという大きな効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るベーンポンプの一実施例
を示す一部破断斜視図、第2図および第3図は第
1図の−線、−線断面図、第4図は要部
拡大断面図、第5図および第6図は本発明の他の
実施例を示す要部拡大断面図である。 1……ベーンポンプ、2……ポンプ本体、3…
…圧力室、25……入口通路、26……バイパス
通路、40……流量調整弁、44……パイロツト
室、47……圧力調整弁、60……側路、62…
…熱応動装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポンプ回転速度の変動により吐出量が増減す
    るポンプ本体と、油圧作動装置へ一定流量の圧油
    を供給するための流量調整弁と、最高吐出圧力を
    規定する圧力調整弁とを備えたベーンポンプにお
    いて、圧油が供給される入口通路またはリリーフ
    時に前記圧力調整弁の作動によりパイロツト室内
    の作動油を前記入口通路へ導くバイパス通路と前
    記パイロツト室とを連通させる側路を設け、また
    通常のポンプ動作時においては前記側路を閉塞
    し、作動油が所定温度以上に上昇した時応動して
    前記側路を開放させる熱応動装置を前記側路中に
    配設したことを特徴とするベーンポンプ。
JP389879A 1979-01-19 1979-01-19 Vane pump Granted JPS5596387A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP389879A JPS5596387A (en) 1979-01-19 1979-01-19 Vane pump

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JP389879A JPS5596387A (en) 1979-01-19 1979-01-19 Vane pump

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JPS5596387A JPS5596387A (en) 1980-07-22
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JPS59125321A (ja) * 1982-12-29 1984-07-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス燃焼装置
DE3468261D1 (en) * 1984-03-03 1988-02-04 Vickers Systems Gmbh Power steering pump
US5277028A (en) * 1990-03-26 1994-01-11 Mercedes-Benz Ag Hydraulic flow control with temperature sensitive spring biased bypass valve

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