JPS6146496Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は光路を切り換える装置の考案に関する
もので、光路の途中に設けられた光学プリズムを
光路と交差する方向に移動させることによつて光
路を切り換えるようにした構造の簡単な光路切り
換え器を提供することを目的としている。

次に、図面に関して先ず光路切り換えの基本的
原理を説明することにする。

第１図は基本的原理説明のために示した第１の
光路切り換え器の構成例である。

図中、１は光出射端、２，２′は光入射端で、
これらは図示を昇略したがレンズを組み合わせた
光学系または光フアイバー光学系に接続されてい
る。

３は凸型の光学プリズムで、底面が光出射端１
より出射される光の方向と垂直になるように光出
射端１と光入射端２，２′の間に設けられ、底面
に沿つた方向に移動可能である。

光学プリズム３が第１図ａの位置に位置決めさ
れている時、光出射端１１より点線で示すように
出射される光は光学プリズム３に入射し、該光学
プリズム３の一方の頂面で屈折して出射し、光入
射端２に入射する。

次に光学プリズム３が第１図ｂの位置に移動し
て位置決めされる時は、光出射端１より出射する
光は光学プリズム３の他方の頂面で屈折して光入
射端２′に入射する。

このように光学プリズム３を移動させることに
よつて光路の切り換えを行なうことができる。

第２図に基本的原理説明のための第２の光路切
り換え器の構成例を示す。

本例の場合は、光学プリズム４は凹型のもの
で、この場合も前例と同様に光学プリズム４を移
動させることによつて光路の切り換えが行なわれ
る。光学プリズム４が第２図ａの位置に位置決め
される時は、光出射端１より出射される光は光学
プリズム４の一方の頂面で屈折して光入射端２′
に入射し、光学プリズム４が第２図ｂの位置に位
置決めされる時は、光出射端１より出射される光
は光学プリズム４の他方の頂面で屈折して光入射
端２に入射する。

以上、本考案を説明するに当り、光路切り換え
の基本的原理と構成例を説明したが、これらは、
なお欠点を有するものである。即ち、入射側の光
フアイバおよび出射側の光フアイバの光軸を平行
にすることができない、また、入射側と出射側の
光フアイバを対称に配置できないという問題があ
る。これはモジユール化する場合の障害になり、
また光路切り換えを行なつた時に光路差が生じ、
出射光にレベル差が生じ好ましくない。そこで、
この問題点を解決するためになしたのが本考案で
あり、以下第３図の実施例により本考案を説明す
る。

本例の場合は光入射端５，５′は平行して設け
られており、これらの光入射端５，５′と光学プ
リズム４との間にはレンズ６が設けられている。
光路の切り換えは前例と同様に光学プリズム４を
移動させることによつて行なわれる。すなわち、
光学プリズム４が第３図ａの位置に位置決めされ
る時は、光出射端１より出射される光は、光学プ
リズム４の一方の頂面より出射した後レンズ６を
通る際に方向を変換されて光入射端５′に入射
し、光学プリズム４が第３図ｂの位置に位置決め
される時は、光出射端１より出射される光は、光
学プリズム４、レンズ６を通り光入射端５に入射
する。

以上述べたように、本考案によれば、光源より
の光路の途中に光学プリズムを光路と交差する方
向に移動可能に設け、この光学プリズムを移動さ
せることにより光路の切り換えを行なうようにな
つており、構造は極めて簡単である。また、前記
して問題点を解決し、入射側の光フアイバおよび
出射側の光フアイバの光軸を平行にすることがで
き、また、これら入射側と出射側の光フアイバを
対称に配置できる。それにより、本考案の構成は
モジユール化が容易であり、また、光路切り換え
を行なつた時に光路差が生じ、出射光にレベル差
が生じることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は光路切り換え器の基本的
原理を説明するための第１および第２の構成例の
切り換え要領図、第３図は本考案の実施例の光路
切り換え器の切り換え要領図である。 図中、１は光出射端、２，２′，５，５′は光入
射端、３，４は光学プリズム、６はレンズであ
る。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 少なくとも１本の光フアイバとこれに対応して
   配置された少なくとも２本の光フアイバと、該光
   フアイバ間に形成される光路の途中に、底面が該
   １本の光フアイバに、２つの傾斜面が該２本の光
   フアイバに夫々対向し、該底面に沿つて直線移動
   可能に配置されたプリズムを有する光路切り換え
   器において、 該プリズムとして、傾斜面が凹部を形成する様
   なプリズムとし、該光フアイバの光軸を平行とす
   るとともに、該１本の光フアイバに対し、２本の
   光フアイバを対称に配置し、該プリズムと該２本
   の光フアイバ間に設けられ、該プリズムからの出
   射光を平行にする１個のレンズを設けたことを特
   徴とする光路切り換え器。