JPS6146034Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はドライバー席と反対側のフエンダーに
装着して用いられる投光機能を備えた自動車用コ
ントロールポールに関し、更に詳細には、特に夜
間時に於ける幅寄せ走行、曲折走行等に際し、ド
ライバー席より車幅を確認して安全走行をなし得
るための自動車用コントロールポールに関するも
のである。

この種のコントロールポールは、フエンダーへ
の取付板部から投光筒部の上部までの長さが概ね
30cm以上に作られ、又フエンダーに対し不変の直
立状態で固定して用いられている（注、一般には
取付板とポールとがコイルばねを介して連結さ
れ、これにより少しではあるが可撓性が付与さ
れ、高速走行時或は強風時等に於ける空気抵抗が
取付板及び取付板を介してフエンダーに影響しな
いようには構成されているが）。即ち30cm以上等
に直立してフエンダーに取付けられていることに
より、ドライバーが良くこれを確認し得るように
なつている。

しかし、前記の如く直立状態で取付けられたも
のに於ては、自動洗車に際しブラツシユローラー
の邪魔になり、即ちブラツシユローラーにより曲
折されたり、折損されたり、又車体に押付けら
れ、為に車体に押付けられ、為に車体が損傷する
ことがあつた（注、車体に押付けられる場合は、
前記のコイルばねが逆効果となり、即ち空気抵抗
の緩和可能な構成が、ブラツシユローラーの力に
よりコイルばね部が大きく撓曲してポール部或は
投光筒部が車体に反復摺動状態で押付けられたり
して車体が損傷を受けることが往々にしてあつ
た。）。

本考案は叙上の点に着目して成されたもので、
その目的は、フエンダーへの取付用板本体の先端
部に、ポール用取付体を略90゜横倒可能に設ける
と共に、その横倒状態とコントロールポールとし
ての使用状態たる直立状態とが確固に保持し得る
ように構成したことにより、自動洗車に際しブラ
ツシユローラー等の邪魔にならず、従つて前記さ
れた従来のものの如く折曲したり折損したり、或
は車体に損傷を与えたりすることがなく、且つ走
行時の使用状態を良く保持し得る自動車用コント
ロールポールを提供するにあり、又他の目的はワ
ンタツチで正しい横倒状態と直立状態に変換出来
る自動車用コントロールポールを提供するにあ
る。

次に、上記の目的を達成し得る本考案の一実施
例を、添付図面について詳細に説明する。

１はフエンダーへの取付用板本体、２はポール
用取付体が示され、その取付用板本体１の基部１
１には周知の所望構造より成る取付用部材が螺孔
１１ａを介して連結されるように構成されてい
る。取付用板本体１の先端部には円環部１２が一
体に形成され、この円環部１２内に、一端に側壁
１３ａを有する固定環体１３が嵌合固着されると
共に、この嵌合固着状態に於て側壁１３ａが存く
る側の外周面が円環部１２より少しく突出され、
これによりガイド面１３ｂが形成されている
（注、第４図参照）。又側壁１３ａの中心には螺杆
用の円孔１３a₁が穿たれ、この円孔１３a₁の外側
に上下方向の係止用突条１３a₂（注、図示例に於
ては２条）が形成されている（注、第４図及び第
６図参照）。

ポール用取付体２は一端に側壁２１ａを有する
可動円環部２１とポール取付部２２より成り、そ
の側壁２１ａの中心には螺杆用の円孔２１a₁が穿
たれ、又円孔２１a₁の外側に於ける内側には係止
用溝２１a₂が十字状に形成されている。ポール取
付部２２には螺孔２２ａが刻設され、又この実施
例のものに於てはポール取付部２２の一端に、前
記された取付用板本体１の円環部１２の外周の一
部に摺接する円弧状面２２b₁を有する板部２２ｂ
が形成され、これにより外観の保持と、可動円環
部２１との一体化の強固が図られている、（注、
図面特に第３図及び第４図参照）。そして斯く構
成されたポール用取付体２の可動円環部２１が取
付用板本体１の固定環体１３のガイド面１３ｂに
回動可能に嵌合されている。

３はヘツド３１を有する螺杆、４は弾発コルル
ばね、５は孔５１を有するばね受板、６はナツト
が示され、螺杆３がポール用取付体２の円孔２１
a₁より固定環体１３の円孔１３a₁を介してばね受
け板５の孔５１が嵌挿されると共にそのばね受け
板５と固定環体１３の側壁１３ａとの間に弾発コ
ルルばね４が挿入され、且つ螺杆３にナツト６が
螺合されている。

７は投光筒部７１とポール部７２、コイルばね
部７３及び図示されてないがコイルばね部７３の
下部に固着された螺杆より成る（注、符号７４で
示されたナツトを介して）従来周知のものと同様
のポールが示され、その螺杆（注、前記の如く図
示されていない。）がポール用取付体２の螺孔２
２ａに螺合されている。

叙上の構成に於て、ポール用取付体２の可動円
環部２１の上下物の係止用溝２１a₁に（十字状に
形成されたもののうちの上下方向の）取付用板本
体１の固定環体１３の係止用突条１３a₂が嵌合さ
れた状態に於て、ポール７は弾発コルルばね４の
力により第１図の如き直立状態が保持され、これ
を弾発コイルばね４の力に抗して矢印ａ方向に略
90゜回動することにより左右方向の係止用溝２１
a₂が係止用突条１３a₂に嵌合してポール７の横倒
可能状態が保持されるものである。

本考案は上記したように成るからコントロール
ポールをしてワンタツチで直立状態から横倒状態
にしたり、横倒状態から直立状態にしたり存し得
られ、又前記の如き所期の目的を良く達成し得る
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る自動車用コントロールポー
ルの一実施例を示し、第１図は全体の側面図、第
２図は同上を−線より見た平面図、第３図は
同上に於ける一部の拡大平面図、第４図は要部を
構成する部材の分解図（注、第３図を−線で
切断した場合に於ける）、第５図はポール用取付
体の内側側面図、第６図はフエンダーへの取付板
用本体の一部の側面図である。 １……フエンダ
ーへの取付用板本体、２……ポール用取付体、１
３a₂……係止用突条、２１a₂……係止用溝、４…
…弾発コルルばね、７……ポール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フエンダーへの取付用板本体先端の円環部に嵌
   合固着された一端に側壁を有する固定環体と、前
   記円環部及び固定環体の外周に回動可能に嵌合さ
   れた一端に側壁が形成された可動円環部を有する
   ポール用取付体と、前記可動円環部の側壁と前記
   固定環体の側壁を貫通し、かつ固定環体に内装さ
   れた弾発コイルばね及び該弾発コイルばねのばね
   受板を挿通する螺杆と、該螺杆に螺合するナツト
   とから成り、前記固定環体の側壁外面に上下方向
   の係止用突条を設けると共に、前記可動円環部の
   側壁の内面に前記係止用突条と選択的に係脱する
   十字状の係止用溝を設けたことを特徴とする自動
   用コントロールポール。