JPS6145659Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はFM受信機のスプリアスレスポンスの
存在を監視する装置に関するものである。

従来、FM受信機のスプリアスレスポンスが存
在するかどうかを検査するためにはFM受信機の
受信アンテナに接続された信号発生器のレベルを
規格値レベルに設定し、さらに周波数を変化させ
てFM受信機の音声出力端子に接続されたレベル
メータのふれを読み取つていたが、近年の一台当
たり数百チヤンネルの大容量無線機器の出現によ
り、各チヤンネルにわたつて前述のような方法で
スプリアスレスポンスの存在を検知確認すること
は非常な長時間の作業となり、検査者は長時間に
わたつて緊張を強いられスプリアスレスポンスの
存在を見落とすおそれもあつた。

本考案はこれらの欠点を除去するために、受信
アンテナにトラツキングジエネレータを接続し、
これで各チヤンネルごとにスプリアスレスポンス
の存在を監視する必要のある帯域にわたつて周波
数を掃引させ、音声出力信号をスプリアスレスポ
ンス規格値に相当する基準電圧と比較してこの電
圧を越えた回数をカウントしこれが２回以上にな
つたとき希望波以外のスプリアスレスポンスが存
在したと判定するものであり、レベルメータの指
針を直接読み取る必要のない装置を提供するもの
である。

本考案によれば、被供試FM受信機の受信アン
テナ接栓に接続される出力端子２を持つトラツキ
ングジエネレータ１と、被供試FM受信機の音声
出力端子を入力端子７に接続しバイアス回路３で
設定された電圧を比較基準電圧端子に接続したコ
ンパレータ４と、コンパレータ４の出力を入力に
接続しかつトラツキングジエネレータ１の一掃引
の終了ごとに発生する同期信号出力をリセツト端
子に接続したカウンタ５と、カウンタ５の出力を
入力に接続し、出力端子８とリセツト端子９を設
けたフリツプフロツプ６で構成されたことを特徴
とするスプリアスレスポンス監視装置が得られ
る。

図は本考案の一実施例を示す構成図で、被供試
FM受信機の受信アンテナ接栓にトラツキングジ
エネレータ１の出力端子２を接続して出力レベル
を規格値レベルに保ちトラツキングジエネレータ
１の周波数を掃引させると被供試FM受信機の音
声出力の雑音レベルは希望波に同調した場合やス
プリアスレスポンスが存在した場合に抑圧され
る。前記音声出力よりの雑音のレベルをバイアス
回路３で設定されるスプリアスレスポンス規格値
に相当する電圧とコンパレータ４で比較し雑音が
スプリアスレスポンスの規格値以上に抑圧された
回数を次段のカウンタ５により積算する。ここで
カウンタ５はトラツキングジエネレータ１の１回
の掃引の完了ごとに発生する同期パルスでリセツ
トされるのでカウンタ５はトラツキングジエネレ
ータ１の１回の掃引中に発生する雑音が抑圧され
た回数に対応する。したがつて当然存在する希望
波の受信を含めて２回以上のカウンタ５の積算が
あると、希望波以外のスプリアスレスポンスが存
在したことになり、カウンタ５に２回以上の入力
があると次段のフリツプフロツプ６をセツトす
る。フリツプフロツプ６の出力端子８からの出力
によりランプを点灯させて検査者に送信スプリア
スの存在を知らせることができる。さらにフリツ
プフロツプ６のリセツトを行なえば次のチヤンネ
ル測定が可能となる。

以上説明したように、本考案によれば多チヤン
ネルにわたつてレベルメータの指針を読み取る必
要がなく、検査者の負担は大幅に軽減され、作業
ミスも非常に少なくなる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す構成図で、１はト
ラツキングジエネレータ、２は出力端子、３はバ
イアス回路、４はコンパレータ、５はカウンタ、
６はフリツプフロツプ、７は入力端子、８は出力
端子、９はリセツト端子である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. FM受信機の受信アンテナ接栓に接続される出
   力端子２を持つトラツキングジエネレータ１と、
   FM受信機の音声出力端子を入力端子７に接続し
   バイアス回路３で設定された電圧を比較基準電圧
   とするコンパレータ４と、コンパレータ４の出力
   を入力としトラツキングジエネレータ１の一掃引
   の終了ごとに発生する同期信号をリセツト端子に
   接続したカウンタ５と、カウンタ５の出力を入力
   とし出力端子８とリセツト端子９を設けたフリツ
   プフロツプ６とで構成されたことを特徴とするス
   プリアスレスポンス監視装置。