JPS6145405Y2 - - Google Patents

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JPS6145405Y2
JPS6145405Y2 JP3964781U JP3964781U JPS6145405Y2 JP S6145405 Y2 JPS6145405 Y2 JP S6145405Y2 JP 3964781 U JP3964781 U JP 3964781U JP 3964781 U JP3964781 U JP 3964781U JP S6145405 Y2 JPS6145405 Y2 JP S6145405Y2
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JP
Japan
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bellows
seal ring
retainer
seal
axial direction
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JP3964781U
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JPS57153854U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、密封端面で摺接される静止密封環と
回転密封環のうち、一方の密封環を保持するシー
ルリングリテーナを、ベーロズリテーナに支持さ
れて軸方向に延在されるベローズに保持させたメ
カニカルシール用ベローズの防振装置に関するも
のである。
従来、この種のメカニカルシール用ベローズ
は、高温、低温、腐食性液等で広範囲に利用され
ている。しかしながら、このベローズ形のメカニ
カルシールの致命的欠点は、取付機器との共振あ
るいは密封端面におけるステイツクスリツプによ
る自励振動によつてベローズが破損に至ることで
あり、その事例は少くない。従来、このベローズ
用防振装置として、板ばね、フインガースプリン
グなどが一般に使用されてきたが、シール系の振
動モードが多様でかつ未解明な部分もあり、充分
な防振効果を発揮していないとともに、その構造
が複雑であつた。
メカニカルシール用ベローズの振動は、軸方
向、回転方向、半径方向のベクトル(加振力)に
よつて起り、それぞれの固有値によつて振動状態
が異る。実験によると、メカニカルシール用ベロ
ーズの固有振動数は、軸方向に50〜150Hz、回転
方向に10000〜20000Hz、半径方向に300〜500Hzで
あり、また、メカニカルシールの静止密封環と回
転密封環とは常に液圧による推力とベローズのば
ね力で軸方向に押し付けられて密着しており、こ
のため、メカニカルシール用ベローズは、回転方
向すなわち捩りに対しては極めて剛であるととも
に、軸方向には強制支持されていることにより、
ベローズの破損は主として自由な半径方向の振動
によつて起ることになる。
本考案は上述した実情に鑑みなされたものでそ
の目的とするところは、上述した半径方向の振動
を強制的に阻止し、しかも軸方向および半径方向
には追随微動して密封端面における密封に悪影響
を及ぼすことがないようにしたメカニカルシール
用ベローズ防振装置を提供しようとするものであ
る。
以下、本考案を図面に示す一実施例にもとづい
て説明する。
第1図中、Xは大気側を示し、Yは密封液側を
示している。そして、図中1はシールケースであ
り、このシールケース1内の中心にたとえばポン
プのインペラに連結される回転軸2が挿通され、
この回転軸2とシールケース1との環状空間部3
に本考案を適用したメカニカルシールが装着され
る。
以下、このメカニカルシールを詳述すると、4
は静止密封環であり、5は回転密封環であり、こ
れら静止密封環4と回転密封環5とは密封端面4
a,5aで摺接される。そして、それら密封環
4,5のうち、一方の密封環たとえば静止密封環
4は、その外周および外端を被うようにしてたと
えば焼きばめにより被着されたシールリングリテ
ーナ6に保持されており、このシールリングリテ
ーナ6は、ベーロズリテーナ7に支持されて軸方
向に延在されるベローズ8に保持される。このベ
ローズ8は、板面方向に波をうつ環状の金属製波
板を多数並置し、その隣接するもの同士の内,外
周縁を互に溶着したもの、金属製筒状体より一体
成形したもの、あるいはゴム製、4フツ化樹脂製
のものが使用され、本実施例では金属製ベローズ
を使用している。そして、このベローズ8の内端
周縁8aはシールリングリテーナ6の外端に突出
する鍔状部6aに溶着され、また、ベローズ8の
外端周縁8bはベローズリテーナ7の内端に突出
する鍔状部7aに溶着されている。また、このベ
ーロズリテーナ7は、前記シールケース1にガス
ケツト9を介在してボルト10にて取付け固定さ
れた固定部材11に、ボルト12によつて固定さ
れる。さらに、回転密封環5は、その外周および
内端を被うようにしてたとえば焼きばめにより被
着されたシールリングリテーナ13に保持されて
おり、このシールリングリテーナ13は、その円
筒状部13aを前記回転軸2の小径部2a外周に
キー14を介在して嵌着して固定される。なお、
このシールリングリテーナ13の円筒状部13a
は、回転軸2の小径部2aによつて形成される段
部2bと、回転軸2に螺着したナツト15との間
に締付け固定されて、軸方向に抜けないようにな
つている。
また、前記シールリングリテーナ6の同軸上に
は筒状防振体16が配設される。この筒状防振体
16は、たとえば4フツ化樹脂製または摩擦係数
の小さい硬質ゴム等低弾性高分子材料製のもの
で、前記ベローズリテーナ7と一体的すなわちシ
ールケース1と固定部材11との間に基部16a
を挟着して支持して軸方向に延出されている。す
なわち、この筒状防振体16は、シールケース1
とベローズ8との間を軸方向に延出され、その延
出端部16bをシールリングリテーナ6の外周に
臨ませている。そして、この筒状防振体16の延
出端部16b側には、軸方向に沿うスリツト17
を周方向に90゜の間隔で切込み形成した弾圧保持
部18が設けられている。この弾圧保持部18の
内周面には周方向に沿う突条19が形成され、こ
の突条19が前記シールリングリテーナ6の外周
に臨んでいる。そして、この突条19の内径D1
はシールリングリテーナ6の外径D2より所定寸
法(たとえば2δ)小さくしてあり、これによ
り、弾圧保持部18は、第3図に示すように半径
寸法δだけ拡径された状態でシールリングリテー
ナ6の外周に嵌め込まれ、そのシールリングリテ
ーナ6の外周を弾圧保持するようになつている。
そして、シールリングリテーナ6の外周を弾圧保
持した弾圧保持部18の防振力は、弾圧保持部1
8における肉厚寸法T、スリツト17……の長さ
L、スリツト17,17間の寸法Sを適宜に選ぶ
ことで設定される。また、この場合の弾圧保持部
18のばね定数Kは、突条19の内径D1をシー
ルリングリテーナ6の外径D2より2δだけ小さ
く製作することで設定されるので、弾圧保持部1
8をシールリングリテーナ6の外周に嵌め込んだ
ときの半径方向の荷重Wは、W=Kδで与えられ
る。この荷重Wは、筒状防振体16に4フツ化樹
脂などの摩擦係数の極めて小さい材料を用い、か
つシールリングリテーナ6との接触部に突条19
によるアールを設けることで、シールリングリテ
ーナ6の軸方向および半径方向の追随微動に支障
をもたらすことなく、十分な振動減衰効果を得る
ように設定可能である。
また、前記シールケース1には、両密封環4,
5の密封端面4a,5aに臨んで冷却液流入通路
20が形成され、この冷却液流入通路20からシ
ールケース1内に流入した冷却液Aによつて前記
密封環4,5を外周側から冷却するようになつて
いる。
なお、第1図中、21は各部材間に介在されて
シール作用をするOリングである。
上記のようにして構成されたメカニカルシール
において、回転軸2の回転によつて回転密封環5
はシールリングリテーナ13と一体に回転し、ま
た、静止密封環4はシールリングリテーナ6、ベ
ローズ8、ベローズリテーナ7および固定部材1
1を介してシールケース1に固定された静止状態
にあり、静止密封環4と回転密封環5とは密封端
面4a,5aで摺接されて密封作用をすることに
より密封液側Yからの液漏れを防止する。このと
き、静止密封環4と回転密封環5とは密封端面4
a,5aで摺接することにより摺動熱を発生する
が、この熱は冷却液流入通路20からシールケー
ス1内に流入された冷却液Aによつて冷却され
る。
しかして、本考案は上述したように、シールリ
ングリテーナ6の同軸上に、ベローズリテーナ7
と一体的に支持されて軸方向に延出されかつその
延出端部16b側に軸方向に沿うスリツト17…
…を形成した弾圧保持部18を有する筒状防振体
16を配設し、前記シールリングリテーナ6の外
周を、前記筒状防振体16の、D1からD2に拡径
された弾圧保持部18で弾圧保持させてなるか
ら、筒状防振体16がシールリングリテーナ6の
半径方向の運動を規制し、もつて、このシールリ
ングリテーナ6を保持しているベローズ8の半径
方向の振動を強制的に阻止し、ベローズ8の破損
を防止できる。しかも、筒状防振体16の弾圧保
持部18は、筒状防振体16の延出端部16b側
に軸方向に沿うスリツト17……を形成してなる
ので、弾圧保持部18がシールリングリテーナ6
の外周を拡径により弾圧保持している状態におい
ても、シールリングリテーナ6は静止密封環4の
密封動作に応じて軸方向および半径方向に追随微
動でき、密封端面4a,5aにおける密封に悪影
響を及ぼすことがない。
また、上記実施例において、筒状防振体16の
弾圧保持部18の外径を、シールリングリテーナ
6の内径より所定寸法大きくしておき、このシー
ルリングリテーナ6の内径より大きな外径とした
弾圧保持部を縮径させた状態でシールリングリテ
ーナ6の内周に嵌め込んで、そのシールリングリ
テーナ6の内周を弾圧保持させても、本考案を実
施できる。
なお、本考案は上記実施例に限定されるもので
はなく、たとえば回転密封環を保持するシールリ
ングリテーナをベローズで保持させるタイプのメ
カニカルシール用ベローズにも適用できることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は縦断
面図、第2図は第1図の−線に沿つて断面し
て見た斜視図、第3図は本考案に用いる筒状防振
体の作用状態を示す説明図である。 1……シールケース、2……回転軸、4……静
止密封環(一方の密封環)、4a……静止密封環
の密封端面、5……回転密封環、5a……回転密
封環の密封端面、6……シールリングリテーナ、
7……ベローズリテーナ、8……ベローズ、11
……固定部材、16……筒状防振体、16b……
筒状防振体の延出端部、17……スリツト、18
……弾圧保持部、A……冷却液、X……大気側、
Y……密封液側。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 密封端面で摺接される静止密封環と回転密封環
    のうち、一方の密封環を保持するシールリングリ
    テーナを、ベローズリテーナに支持されて軸方向
    に延在されるベローズに保持させたメカニカルシ
    ールにおいて、前記シールリングリテーナの同軸
    上に、前記ベローズリテーナと一体的に支持され
    て軸方向に延出されかつその延出端部側に軸方向
    に沿うスリツトを形成した弾圧保持部を有する筒
    状防振体を配設し、前記シールリングリテーナの
    外周または内周を、前記筒状防振体の、拡径また
    は縮径された弾圧保持部で弾圧保持させてなるメ
    カニカルシール用ベローズ防振装置。
JP3964781U 1981-03-20 1981-03-20 Expired JPS6145405Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3964781U JPS6145405Y2 (ja) 1981-03-20 1981-03-20

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JP3964781U JPS6145405Y2 (ja) 1981-03-20 1981-03-20

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Publication Number Publication Date
JPS57153854U JPS57153854U (ja) 1982-09-27
JPS6145405Y2 true JPS6145405Y2 (ja) 1986-12-20

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ID=29836773

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JP3964781U Expired JPS6145405Y2 (ja) 1981-03-20 1981-03-20

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009049093A1 (de) * 2009-10-01 2011-04-07 Kaco Gmbh + Co. Kg Gleitringdichtung
JP5589632B2 (ja) * 2010-07-16 2014-09-17 株式会社Ihi 圧縮機シール装置
EP3974685A4 (en) * 2019-05-23 2023-06-28 EagleBurgmann Japan Co., Ltd. Mechanical seal

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JPS57153854U (ja) 1982-09-27

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