JPS6142156B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は圧力流体系統或は装置内で構成部品を
接続するための継手に係り、特に２つの圧力流体
管路の構成部品を密封された流体導通関係で着脱
自在に固定するための継手構造に関する。更に具
体的には、本発明はフイルタ、レギユレータ、注
油器、乾燥機及び排水装置のような圧縮空気管路
の構成部品を互いに着脱自在に固定し、組立てら
れた構成部品を支持するための継手構造に関する
ものである。

圧縮空気系統の如き流体圧力系統には、フイル
タ、レギユレータ、注油器、排水装置、乾燥機等
のような種々の装置を使用する必要がある。これ
らの構成部品は、これ迄標準的なねじ付配管装置
を用いて系統内に接続されていた。例えば、1978
年１月24日にJ.S.Colterその他に認可された米国
特許第4070045号の明細書に記載されている分離
可能な接続部材や、1978年４月４日にR.E.
Obrechtに認可された米国特許第4082324号の明
細書に開示されている接続装置の如く、種々の改
良された分離可能な接続装置が提案されている。

本発明の目的は、圧力流体管路の構成部品のた
めの改善された継手を提供することであり、より
具体的にはねじ付配管を使用しないで済み、かつ
何等の工具を用いることなく容易に装着し或は取
外すことが出来る接続装置を提供することであ
る。

この目的のため、本発明によれば、流体導通通
路を備える第１の構成部品の一部として形成され
たほぼ矩形の連接部分を、流体導通通路を備える
第２の構成部品の一部として形成されたほぼ矩形
の連続部分にこれら流体導通通路が連通するよう
に密封関係で連結するための継手構造であつて、
各連接部分は密封表面を形成しており、この密封
表面には圧力流体ポートが設けられかつこの密封
表面は他方の連接部分に設けられた対応の密封表
面と並列密封係合するようにされている継手構造
が提供される。この継手構造は、各連接部分に設
けられて前述の各密封表面に隣接した連接部分の
側部から外方へ延在するフランジであつて、それ
らの背面に隣接密封表面から離れて下方へ傾斜す
るカム表面を形成しているフランジと、上部棒部
分およびこの棒部分から垂下する脚部分を備える
Ｕ字形ヨークであつて、各脚部分は連接部分の密
封表面が圧力流体導通係合状に一緒に置かれる際
に前述のフランジと係合するようにされた一対の
対向した傾斜カム表面を形成するＵ字形ヨーク
と、このヨークを構成部品に着脱自在に固定する
ロツクピンとを含むことを特徴とする。

上述の構成において、圧力流体系統の接続が行
なわれる際には、流体導通通路を備えたフイル
タ、レギユレータ、マニホルド（多岐管）、ユニ
オン（結合管）等の構成部品は、それぞれの構成
部品に一体に設けられた連接部分の密封表面同士
が並列密封係合するように整合される。この整合
状態で、構成部品の連接部分の側部に形成された
フランジにはヨークが係合され、フランジ背面の
傾斜カム表面とヨークの各脚部分に形成されてい
る一対の対向した傾斜カム表面とが噛合う。ヨー
クをさらに押し進めると、フランジおよび脚部分
の傾斜カム表面の噛合いが強まり、そのカム作用
によつて整合された構成部品が互いにきつく引き
寄せられる。このため、連接部材の密封表面に開
口している圧力流体ポートが圧力流体導通位置に
保持されると共に、密封表面は互いにしつかりと
接触して密封された状態となる。その後、ロツク
ピンの装着によりヨークが構成部品に固定され、
構成部品間の圧力流体導通は密封関係で維持され
る。

また、必要に応じて構成部品を取外す場合に
は、ロツクピンを取外し、ヨークをフランジから
引き抜くだけで、圧力流体系統への接続を容易に
解除することができる。

なお、各構成部品の密封表面には、それら表面
が密封係合状態に互いに締付けられる際により強
力な密封を提供するために、適当な溝およびＯリ
ングを設けてもよい。さらに、ヨークは適宜装着
ブラケツト上に支持されることが可能であり、こ
の場合ブラケツトはヨークおよび構成部品の両者
を支持するのに役立つ。継手構造組立体はこの様
にして定位置にしつかりと保持されるが、１つ又
はそれ以上の構成部品を交換若しくは修理のため
に容易に取外すことが出来る。

添付図を参照して、以下に本発明のより具体的
な説明を行なう。

圧力流体系統の構成部品を着脱自在に密封状に
接続するための、本発明を具体化した継手構造が
添付図に示されている。例示の通り、この継手構
造は例えばフイルタ、レギユレータ、注油器、排
水装置、乾燥機等の圧力流体管路の構成部品２０
をユニオン２１乃至は他の同様な構成部品に接続
するのに用いられている。種々の構成部品の組合
せが本発明を利用することによつて接続可能であ
り、図示の２つの要素は単に例示の目的で示して
あるに過ぎない。

圧力流体構成部品２０はヘツド２２を含んでお
り、このヘツドにはフイルタ、注油器、排水装置
等（図示せず）を納めているコンテナ兼ガード２
４が装着されている。ヘツドは懸架スカート２６
を形成されたボデー２５を備えており、このスカ
ートには前述のコンテナ兼ガード２４が装着され
ている。同様に、ユニオン２１にはボデー２８が
形成されている。構成部品のボデー２５及びユニ
オンのボデー２８の両者は、それらの両端におい
て適当なポート２９を備えた導管乃至通路を画成
している。ユニオン２１は２つ又はそれ以上のポ
ートを備えることが出来、また「Ｔ」字、「Ｙ」
字等の形状に形成されることが出来る。ポート２
９には内ねじが切られており、本発明の継手構造
の代替としてねじ付配管を用いて種々の構成部品
を接続するようにされている。

前述のボデーは対称形であり、それらの各端部
は種々の構成部品を直列に接続できるようにする
ために基本的に他方の端部の鏡像形状をなしてい
る。２つのボデーを互いに接続するために、各ボ
デーには縮小端部部分３０によつて形成された連
接部分すなわち継手部分が画成されており、当該
部分３０の一端部を通してポート２９が開口して
いる。ポート２９の両横側部において、縮小端部
部分３０にはテーパフランジ３１が設けられてい
る。添付図に示す形状では、フランジ３１は頂部
の比較的狭い部分から底部のより幅の広い部分へ
と傾斜しており、このためポート２９の開口方向
とは反対方向に向けられた傾斜肩部すなわちカム
表面３２を画成している。ボデーの各端部におい
て、両フランジ３１上のカム表面は互に平行であ
りかつ共通平面をなしている。ポート２９が開口
しているフランジ付端部部分の面３４は密封表面
を画成しており、またＯリングシール３６を入れ
るためにポートを取り巻く適当な溝３５を備える
ことが出来る。一般的には、構成部品の一方の端
部面３４にＯリングシールが設けられ、他方の表
面にはそのようなシールが含まれていない。従つ
て、隣接する構成部品上の２つの面３４が互いに
重ね合わされると、単一のＯリングシール３６が
これら２つの表面間に備えられることになる。

２つの構成部品の対応する端部面３４がポート
２９を互に整合させて並置された際にこれら構成
部品を保持するために、傾斜カム表面３２と噛合
つて構成部品を引き寄せかつ密封するための装置
が設けられる。この目的のために、上部棒部分す
なわちウエブ部分４１と、隣接するボデー２５，
２８の並置された端部部分３０をまたぐのに十分
なだけ隔置された懸架脚部分４２とによつて形成
されるヨーク４０が設けられている。傾斜カム表
面３２に噛合つて２つのボデーを互いに引寄せる
ために、各脚部分４２にはその内側表面上に、対
応する傾斜カム表面４５を画成する一対の隔置さ
れた肩部４４が設けられている。ヨーク４０が並
置されたボデーの端部部分３０上におろされる
と、傾斜カム表面４５はカム表面３２とカム係合
し、これらボデーをしつかりと引き寄せてそれら
の密封表面およびシール３６をぴつたりした密封
係合状態にする。ヨークが２つのボデーの端部部
分３０にきつく押圧されるに従つて、各カム表面
３２，４５は互いにきつく噛合う。

ヨークを定位置に保持して構成部品をしつかり
と係合させるために、ロツクピン５０が設けられ
ており、このロツクピンはヨークの脚部分４２の
整合孔５１中を挿入される。挿入時に、ロツクピ
ン５０は各ボデーの端部部分３０の下側前縁と摩
擦接触し、ヨークをしつかりと定位置に保持す
る。ロツクピン５０、ヨーク４０及び接触してい
るボデー２５，２８間に締付係合を与えるため
に、ロツクピン５０にはシヤンク部５２が設けら
れており、このシヤンク部はそれに沿つて長手方
向に形成された平担部分５４を備えている。ま
た、ロツクピン５０の一端部には羽根状部すなわ
ちウイング部５５が設けられている。ヨークを固
定する際には、ロツクピンを平担部分５４が上に
向いた状態でヨーク４０の整合孔５１中に挿入す
ることにより、当該ロツクピンは容易に滑入定置
され得る。ロツクピンが定着された後に、ウイン
グ部５５が回されてシヤンク部５２をその長手方
向軸線のまわりに回転させる。このため、シヤン
ク５２部の曲線部分が、隣接しているボデー２
５，２８の端部部分３０下側表面と摩擦係合せし
められる。このようにして、ロツキング作用は工
具を用いることなく迅速かつ効果的に達成され
る。ロツクピンはヨークを両ボデーのフランジ付
き端部部分上にさらにきつく引き下げ、以つて密
封効果を更に促進せしめる。

平滑な輪郭を与えるために、ボデー２５，２
８、それらの各端部部分３０及びヨーク４０の脚
部分４２は、第２図に示される如く入れ子式に組
み合わされるような形状を備えている。このため
に、ボデー２５及び２８の端部部分３０は寸法が
減少されており、垂直な肩部３０を画成してい
る。この肩部６０は前述の端部部分を取囲み、ま
たその底部付近で傾斜して傾斜表面６１を画成し
ている。同様に、ヨークの脚部分４２は上部の幅
広部分から比較的に幅の狭い下部部分へと、中間
の傾斜部分を経て先細となつている。構成部品が
ヘツド２２及びスカート２６を含んでいる場合に
は、このスカートの上側部分が傾斜表面６１を画
成する。

ロツクピンを定位置に固定するために、ヨーク
の１つの脚部分内にはばね偏倚されたポールもど
り止め７０が設けられており、このもどり止めは
ロツクピン５０の挿入端部に設けられた適当な半
径方向溝７１内に係合可能である。

さらに、ヨーク４０は組立後の圧力流体管路構
成部品を壁又は他の表面（図示せず）上に装着す
るのにも利用することが出来る。この目的のため
に、装着ブラケツト７２が設けられる。このブラ
ケツトは第２図に示すようにヨークの一方の脚部
分に取付けられるか若しくは脚部分と一体に形成
されることが出来る。装着ブラケツトはボデー部
分７４を含み、ボデー部分はヨークの脚部分４２
に固定されるようにされた端部壁７５を備えてい
る。また、ブラケツトには端部壁７５の反対側に
装着フランジ７６が設けられており、このフラン
ジは適当なボルト孔７８を有している。ヨーク４
０及びこのヨークに組み合わされた装着ブラケツ
ト７２が壁又は他の表面上に装着されている場合
には、一連の圧力流体管路の構成部品はヨーク４
０に容易に取付け若しくは取外すことが出来る。
この様に、ヨークは構成部品を取付けるばかりで
なく、これら構成部品を支持するのにも役立つて
いる。

以上の説明では、本発明は単一の構成部品２０
及びユニオン２１に関連して説明されたが、前述
した様に広範囲の組合せが可能である。さらに、
幾つかの構成部分は、本発明の継手構造に加えて
若しくはその補足としてねじ付の配管接続部材を
利用することが出来る。

本発明の１つの例示的形態が添付図に示されか
つ詳細に説明されたが、これは本発明を開示され
た特定の形態に限定するためのものではないこと
を理解されたい。本発明は、特許請求の範囲に記
載の本発明の範囲から逸脱することのない全ての
修整例、代替構造例、等価例及び使用例をも含む
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る継手構造の展開斜視図、
第２図は本発明の継手構造の組立状態の斜視図、
第３図は本発明を適用した構成部品のボデーの立
面図、第４図は第３図に示された構成部品のボデ
ーの端面図、第５図は本発明の継手構造に用いら
れているヨークの端面図、第６図は第５図に示さ
れたヨークの立面図、第７図は第６図の線７−７
にほぼ沿つた断面図、第８図は第２図に示された
継手構造を支持するため第５図のヨークと係合す
るようにされた装着ブラケツトの端立面図、第９
図は第８図に示した装着ブラケツトの立面図、第
１０図は第１図に示した継手構造に用いるクラン
プピンの平面図、第１１図は第１０図に示したピ
ンの立面図、第１２図は第１０図に示したピンの
端面図である。 図中、２０……構成部品、２１……ユニオン
（構成部品）、２９……ポート、３０……端部部分
（連接部分）、３１……フランジ、３２，４５……
カム表面、３４……面（密封表面）、４０……ヨ
ーク、４１……ウエブ部分（上部棒部分）、４２
……脚部分、５０……ロツクピン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 流体導通通路を備える第１の構成部品の一部
   として形成されたほぼ矩形の連接部分を、流体導
   通通路を備える第２の構成部品の一部として形成
   されたほぼ矩形の連接部分にこれら流体導通通路
   が連通するように密封関係で連結するための継手
   構造であつて、各連接部分は密封表面を形成して
   おり、この密封表面には圧力流体ポートが設けら
   れかつこの密封表面は他方の連接部分に設けられ
   た対応の密封表面と並列密封係合するようにされ
   ている継手構造において、各連接部分に設けられ
   て前記各密封表面に隣接した連接部分の側部から
   外方へ延在するフランジであつて、それらの背面
   に前記隣接密封表面から離れて下方へ傾斜するカ
   ム表面を形成しているフランジと、上部棒部分お
   よびこの棒部分から垂下する脚部分を備えるＵ字
   形ヨークであつて、前記各脚部分は前記連接部分
   の密封表面が圧力流体導通係合状に一緒に置かれ
   る際に前記フランジと係合するようにされた一対
   の対向した傾斜カム表面を形成するＵ字形ヨーク
   と、前記ヨークを前記構成部品に着脱自在に固定
   するロツクピンとを含むことを特徴とする継手構
   造。