JPS6141207Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は安価で軸のガタツキの少ない可変抵抗
器を提供しようとするものである。

従来における可変抵抗器について第１図ととも
に説明する。まず、図において１は絶縁性の操作
軸、２は上記操作軸１の軸ガタをなくすための軸
受で、キヤツプ状の金属カバー３の底面部に装着
されている。４は上記金属カバー３の開口部にそ
のカバー３の取付足を折曲げることにより取付け
られた取付基板である。５は取付基板４の表面上
に装着された抵抗体で、この抵抗体５側を被うよ
うに取付基板４に金属カバー３が取付けられてい
る。６は前記金属カバー３と取付基板４の空間内
に位置する操作軸１の先端部に取付けられた金属
製の刷子で、上記抵抗体５上を操作軸１の回動に
つれて摺動する。７は上記刷子６と常時接してい
る金属製の接触子、８は接触子７から取出された
端子である。

本考案は前述の軸受を使用することなく軸のガ
タツキをなくすように考案されたものであり、以
下その一実施例について第２図及び第３図ととも
に従来例と同一箇所には同一番号を附して説明す
る。

９は絶縁性の操作軸で、中心部に円柱状の穴９
ａを設けてある。１０は樹脂で成形された取付基
板で、中央部に上記操作軸９の穴９ａと嵌まり合
い、かつ上記金属カバー３の底面部を貫通して外
部に突出する円柱状の凸部１０ａを設けてあり、
両者を嵌合させて軸９のガタツキをなくすように
構成されている。また、刷子６は凸部１０ａの外
周囲に位置するように操作軸９に取付けられ、そ
して刷子６は接触子７と凸部１０ａの外周部分に
おいて接している。また軸９は金属カバー３の底
面部に直接装着されている。その他の部品及び構
成は従来例と同じであり、説明を省略する。

すなわち、本考案では、取付基板１０に設けた
凸部１０ａが金属カバー３の底面部を貫通して外
部に突出し、そしてその凸部１０ａに操作軸９の
穴９ａを嵌合させることにより、操作軸９が金属
カバー３の底面部と凸部１０ａとにより支持さ
れ、軸受を用いなくても操作軸をガタツキなく支
持することができる。

以上のように、本考案の可変抵抗器によれば、
操作軸は取付基板の凸部と金属カバーの底面部と
によつて支持されるため、軸受を使用することな
く軸のガタツキを少なくすることができ、かつ安
価に構成することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来における可変抵抗器の断面図、第
２図は本考案に係る可変抵抗器の一実施例を示す
断面図、第３図は同分解斜視図である。 ３……金属カバー、５……抵抗体、６……刷
子、９……軸、９ａ……穴、１０……取付基板、
１０ａ……凸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 抵抗体を装着してなる取付基板と、この取付基
   板の抵抗体側を被うように取付けられるキヤツプ
   状の金属カバーと、上記抵抗体上を摺動する刷子
   を装着した軸とを有し、上記取付基板の抵抗体側
   の中央部に上記金属カバーの底面部を貫通して外
   部に突出する円柱状の凸部を設けるとともに、軸
   にはその凸部と嵌まり合う円柱状の穴を設け、こ
   れらの凸部と穴とを嵌合させ、上記軸を金属カバ
   ーの底面部に直接装着してなる可変抵抗器。