JPS6139753Y2 - - Google Patents

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JPS6139753Y2
JPS6139753Y2 JP11467981U JP11467981U JPS6139753Y2 JP S6139753 Y2 JPS6139753 Y2 JP S6139753Y2 JP 11467981 U JP11467981 U JP 11467981U JP 11467981 U JP11467981 U JP 11467981U JP S6139753 Y2 JPS6139753 Y2 JP S6139753Y2
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JP
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wire
boom
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drum
derrick
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JP11467981U
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JPS5820289U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、デリツククレーン等において、ブ
ームを俯仰させるワイヤや荷重吊上げワイヤの自
重をキヤンセルするためのワイヤ自重補償装置に
関するものである。
デリツククレーンは、デリツクポストの根元部
にブームを取付け、このブームをポストの頂部よ
り張つたワイヤで俯仰させ、ブームの先端に荷重
をつる構造であり、ブームを俯仰させるワイヤ及
び荷重の吊上げワイヤは、デリツクポストに沿つ
て地上に導かれ、地上に配置したウインチで操作
される。
このようなデリツククレーンは、その構造上、
現場組立てと解体ならびに移設が容易であるの
で、例えば送電用鉄塔のような高層物の組立てに
広く使用されている。
ところで、デリツククレーンを送電用鉄塔の組
立てに使用するには、鉄塔の組立て進行と共に、
デリツクポストを下部からの押上げと継足しによ
つて高くし、ブームを高所に位置させる必要があ
る。
このように、デリツクポストが高くなると、ブ
ーム俯仰ワイヤ及び吊上げワイヤの垂下長さが長
くなり、垂下部分の重量が無視できぬくらい大き
くなる。例えばワイヤの垂下長さは100mになる
こともあり、14mmφのワイヤを使用した場合、1
m当りの重量が0.651Kg/mであるので、65.1Kg
もの垂下自重が生じることになる。
このように、ワイヤの垂下自重が大きくなる
と、ワイヤは常に地上側へ引かれることになり、
吊上げワイヤにおいては、吊荷をはずしたとき、
ワイヤの繰出しが不能になり、吊上げフツクが降
下しないことになる。
この場合、吊上げフツクに、ワイヤの垂下自重
よりも重いウエイトフツクを使用すれば、降下は
可能になるが、吊上げ能力がウエイトフツクの重
量分だけ減少するという欠点がある。
また、俯仰ワイヤにおいては、ブームを一定の
角度にまで起立させると、ポスト頂部から数条が
けでブームを支持しているのでワイヤの垂下重量
の数倍に拡大された力でブームが強制的に引き起
され、ブームは直立するため、ワイヤをゆるめて
もブームを伏倒させることができないことになる
ことはもちろん、比較的ブームを起した位置で荷
を降した時にブームは自動的にワイヤの垂下重量
の数倍の力でポストに引きつけられるため、ブー
ムは勢いよくデリツクポストに衝突することにな
り、デリツクポストやブームを損傷する可能性が
ある。
このため、作業者はフツクに別のロープをかけ
地上からブームが引きつけられるのを防止するよ
う配慮しなければならないと共に、高所で組立作
業中に衝撃を受けるため作業が極めて危険とな
る。
この考案は、上記のような点に鑑みてなされた
ものであり、デリツクポストの上端でワイヤの垂
下自重をキヤンセルし、吊上げフツクの降下およ
びブームの伏倒が地上から確実に制御することが
できるワイヤ自重補償装置を提供するのが目的で
ある。
この考案の構成は、デリツクポストの上端にワ
イヤの途中を数回巻きするキヤプスタンドラム
と、このドラムを駆動するモータと、モータの回
転力をキヤプスタンドラムにブーム側へのワイヤ
送り出し方向への回転力となるように力を伝達す
るクラツチとを設け、クラツチ伝達力以上の力で
ワイヤを地上側へ巻き込む時はその回転力に逆ら
つて回転が許容されるように形成され、ワイヤの
ブーム側への送り出しを停止したときに、前記の
ドラムとワイヤにスリツプを生じさせるようにし
たものである。
以下、この考案を添付図面の実施例に基づいて
説明する。
第1図は、デリツククレーン1を送電用鉄塔2
の組立てに使用した例を示しており、デリツクク
レーン1はデリツクポスト3の根元部に設けた旋
回台4上にブーム5,5′が俯仰自在に取付けら
れ、デリツクポスト3は、地上に設置されたデリ
ツクベース6上において、継足しポスト7が順次
接続され、鉄塔2の組立てに平行して上部に押上
げられるようになつている。
前記デリツクポスト3の上端にこの考案のワイ
ヤ自重補償装置11が取付けられ、ブーム5を俯
仰させるワイヤ12と荷重吊上げワイヤ13は、
地上のウインチ14からデリツクベース6を通
り、継足しポスト7及びデリツクポスト3に沿つ
て上昇し、ワイヤ自重補償装置11を介してブー
ム5の上端に達し、ウインチ14の操作によるワ
イヤ12,13の繰出しと巻取りにより、ブーム
5の俯仰及び吊上げフツク15の昇降が行なわれ
る。
前記ワイヤ自重補償装置11は第2図乃至第5
図に示すように、デリツクポスト3の頂部に取付
けた旋回台16上にフレーム17を設け、フレー
ム17で水平に支持した軸18に俯仰ワイヤ12
用のキヤプスタンドラム19と、吊上げワイヤ1
3用のキヤプスタンドラム26とが取付けられて
いる。
フレーム17上に、同じくフレーム17上に設
置したモータMとプーリ31,32及びエンドレ
スベルト33を介して駆動される中間軸34を回
動自在となるよう架設し、この中間軸34に取付
けた一方のインダクシヨンクラツチ23をスプロ
ケツト35,36とエンドレスチエン37でキヤ
プスタンドラム19と連動し、他方のインダクシ
ヨンクラツチ23′をスプロケツトとエンドレス
チエンでキヤプスタンドラム26と連動してい
る。
俯仰ワイヤ12は、インダクシヨンドラム19
の外周に数回巻きされた後、フレーム17の上部
にアーム24で取付けられたシーブ25を介して
ブーム5の頂部に向かつている。
荷重吊上げワイヤ13は、インダクシヨンドラ
ム26の外周に数回巻きされた後シーブ25′を
介してブーム5の頂部に向かつている。
前記モータMは、両クラツチ23,23′を介
してキヤプスタンドラム19,26に常時ワイヤ
12,13を第5図矢印Aで示すように、ブーム
5側に送り出す方向に一定のトルクで回転させる
ものである。
また、インダクシヨンクラツチ23と23′
は、モータMの回転をキヤプスタンドラム19と
26に伝達すると共に、ドラム19,26が第5
図矢印Bの方向に回転したとき、即ち、ワイヤ1
2,13をクラツチの伝達力以上の力で地上から
引張つてブーム5を起立させたり荷物を吊上げた
ときの回転時には、滑りが生じてドラム19,2
6の逆転を許容するようになつている。
なお、図示の場合、他方のブーム5′は釣合い
錘27の取付用に利用したので、各キヤプスタン
ドラム28はフリー回転するものを示したが、こ
のブーム5′側にもワイヤ自重補償装置を採用す
るようにしてもよく、また補償装置は一方のブー
ム5におけるブーム起伏にのみ採用するようにし
てもよい。
この考案のワイヤ自重補償装置は上記のような
構成であり、ブーム5の起伏を操作する場合を説
明する。第1図に示すように、送電用鉄塔2の組
立てに使用したデリツククレーン1において、ワ
イヤ自重補償装置11のモータMに通電し、イン
ダクシヨンクラツチ23,23′を介してキヤプ
スタンドラム19,26に回転を与える。
キヤプスタンドラム19と26は俯仰ワイヤ1
2と吊上げワイヤ13をブーム5側に送り出そう
とするが地上のウインチ14が停止しているた
め、ワイヤ12と13に対してスリツプ回転す
る。
この状態でブーム5を起立させるには、地上の
ウインチ14によりワイヤ12を巻取ればよい。
地上にあるウインチ14は強力であるので、地上
に向けて走行するワイヤ12はキヤプスタンドラ
ム19に第5図矢印Bの逆回転を与えることにな
る。
このとき、インダクシヨンクラツチ23がスリ
ツプし、モータMはそのまま回転を続けることに
なる。
この場合、ワイヤ12の垂下自重はインダクシ
ヨンドラム19により支持され、ブーム5には作
用しないので、ウインチ14によるワイヤ巻取速
度をもつて起立することになる。
また、ブーム5を伏倒させるには、地上のウイ
ンチ14によりワイヤ12の繰出しを行なえばよ
く、モータMによつて回転が与えられるインダク
シヨンドラム19は、ワイヤ12の垂下自重に見
合うトルクをもつてワイヤ12を引上げ、ブーム
5側に送り出すため、ウインチ14によるワイヤ
12の繰出しのみでブーム5の伏倒が行なえる。
上記の説明は、ブーム5の俯仰を行なう例を示
したが、吊荷の昇降も同様に行なうことができ
る。
また、使用するクレーンは図示のようなデリツ
ククレーンに限定されるものではなく、ワイヤの
自動がかかる構造のもの、例えば、タワークレー
ンや大型のクレーであつてもよい。
以上のように、この考案によると、ワイヤの途
中を数回巻きするインダクシヨンドラムにクラツ
チを介してモータで回転を与え、クラツチの作用
でインダクシヨンドラムの逆転を許容するように
したので、ワイヤの垂下自重をインダクシヨンド
ラムの回転力でキヤンセルすることができ、ブー
ムの起伏や吊荷の昇降操作がワイヤの垂下自重に
関係なく行なえ、高所において使用したデリツク
クレーン等のブームの俯仰や吊荷の昇降が地上か
らのウインチ接作のみで円滑に行なえるようにな
る。
また、ブームを起立させたとき、ポストに衝撃
を与えるようなことがなく、しかもブームの伏倒
や吊荷フツクの地上からの引下げ作業が一切不要
になり、高所での危険な作業を省略できる。
さらに、吊荷フツクにウエイトの使用が省け、
吊上げ能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るワイヤ自重補償装置の
使用状態を示す正面図、第2図は同上要部の拡大
縦断面図、第3図は同要部の拡大横断面図、第4
図は同上の要部構造を示す説明図、第5図はイン
ダクシヨンドラムの回転を示す説明図である。 1はデリツククレーン、3はデリツクポスト、
5はブーム、11はワイヤ自重補償装置、12は
俯仰ワイヤ、13は吊荷ワイヤ、14はウイン
チ、18は回転軸、19,26はキヤプスタンド
ラム、23,23′はインダクシヨンクラツチ、
Mはモータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポストの根元部にブームを取付けこのブームを
    ポストの頂部より張つたワイヤで俯仰させブーム
    の先端に荷重をつる形式のデリツククレーン等に
    おいて、ポストの頂部に、ポストの下部からポス
    トの頂部を経てブームに向かうワイヤの途中を数
    回巻きするキヤプスタンドラムと、このドラムを
    駆動するモータと、前記キヤプスタンドラムがワ
    イヤをブーム側に送り出す方向に回転するようモ
    ータの回転力をキヤプスタンドラムに伝達するク
    ラツチとを設け、ワイヤがクラツチの伝達力以上
    の力で逆に引張られた場合キヤプスタンドラムの
    逆転を許容するように構成されていることを特徴
    とするデリツククレーン等のワイヤ自重補償装
    置。
JP11467981U 1981-07-31 1981-07-31 デリツククレ−ン等のワイヤ自重補償装置 Granted JPS5820289U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11467981U JPS5820289U (ja) 1981-07-31 1981-07-31 デリツククレ−ン等のワイヤ自重補償装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11467981U JPS5820289U (ja) 1981-07-31 1981-07-31 デリツククレ−ン等のワイヤ自重補償装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5820289U JPS5820289U (ja) 1983-02-08
JPS6139753Y2 true JPS6139753Y2 (ja) 1986-11-13

Family

ID=29908952

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11467981U Granted JPS5820289U (ja) 1981-07-31 1981-07-31 デリツククレ−ン等のワイヤ自重補償装置

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Publication number Publication date
JPS5820289U (ja) 1983-02-08

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