JPS6139154B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6139154B2
JPS6139154B2 JP961681A JP961681A JPS6139154B2 JP S6139154 B2 JPS6139154 B2 JP S6139154B2 JP 961681 A JP961681 A JP 961681A JP 961681 A JP961681 A JP 961681A JP S6139154 B2 JPS6139154 B2 JP S6139154B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
current
seam
square steel
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP961681A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57124579A (en
Inventor
Ryoho Sakurai
Shigeo Mizuide
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP961681A priority Critical patent/JPS57124579A/ja
Publication of JPS57124579A publication Critical patent/JPS57124579A/ja
Publication of JPS6139154B2 publication Critical patent/JPS6139154B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K13/00Welding by high-frequency current heating
    • B23K13/04Welding by high-frequency current heating by conduction heating
    • B23K13/043Seam welding
    • B23K13/046Seam welding for tubes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、建築用鉄骨等に使用される角形鋼
管の製造装置に関する。
鉄骨造り又は鉄骨鉄筋コンクリート造り構造物
の鉄骨に角形鋼管を使用すれば構造体の軽量化、
建物の有効床面積の増加、施工費用の減少等に優
れた効果が得られるところから、大径の角形鋼管
を使用した構造物が漸次増加して来ている。
以前は、この種の角形鋼管はコの字形に曲げ加
工した鋼板を2つ突き合せて溶接することにより
製造されていたが、溶接長が長くなりコスト高に
なる点から、最近では一枚の鋼板をプレス加工し
て、第1図に示す如くシーム部が若干口を開いた
所定の角形鋼管100に近似の断面形状の角形鋼
管材(以下ワークと云う)1に成形し、次いで成
形ロールにより所定の正方形断面にし、シーム部
101を溶接することによつて角形鋼管とする単
品製造方法、及び電縫鋼管と同様コイルに巻いた
鋼板を片端から円形断面に成形した行き、シーム
を高周波溶接して円管に加工した後、成形ロール
により所要の正方形断面にする連続製造方法とに
よつて製造されるようになつた。
前者の単品製造におけるシームの溶接は、後述
する理由により従来一般にサブマージ溶接が使用
されている。サブマージン溶接は、手溶接に比較
すれば溶接速度は速いが、高周波溶接に比較すれ
ば格段に遅い。したがつて、連続製造方法により
エンドレスに製造する方が生産能率の点でははる
かに優れているが、長大な生産ラインを必要と
し、工場面積、敷地が非常に大きくなり、初期投
資が莫大になると云う難点がある。
さて、高周波溶接を単品製造に適用した場合
は、以下に述べるような問題点がある。第1図に
示した断面形状のワーク1のシーム部を高周波溶
接する場合、従来は第2図に示す如く、溶接点2
の上流側に数組(図では2組)の成形ロール3,
4を適宜の間隔に設けて、これらの間をワーク1
を走行させることによつて、ワーク1のシーム部
開口の間隙を漸次狭めて行き成形ロールの最終段
としてのスクイズロール5により正規の寸法に成
形する。ワーク1のシーム成形縁1aにはあらか
じめ数mmのアツプセツト量uが付けられており、
スクイズロール5で正規の寸法に押え込まれた際
上記アツプセツト量uが押し潰されて端面の不良
部が母材の両面にはみ出し、シームの両側の母材
は完全に密着圧接する。母材の良面にはみ出した
部分の、少くとも外面は図示しないビードカツタ
ーにより削り取られる。
高周波溶接の溶接点2は前記スクイズロール5
の位置より極く僅か上流側で、両側のアツプセツ
ト量uが互いに喰い込み始める両側母材の接触点
である。溶接点2よりだけ上流側の未接触の両
側の母材のシーム形成縁1aの上面に接触するよ
うにそれぞれ1個のコンタクトチツプ6,6′が
設けられており、これらの間に高周波電圧を印加
することにより、ワーク1のシーム形成縁1aに
沿つて溶接点2を経由して高周波電流が流れそれ
により電流の流れた部分が加熱される。ワーク1
は図中矢印7で示す方向に一定速度で走行してい
るので、ワーク1のシーム形成縁1a上のある点
がコンタクトチツプ6又は6′に接触する位置か
ら溶接点2に至る間にこの点は一定の溶接適温に
加熱され、密着圧接した両側母材は完全な高周波
溶接が行なわれる。
ワーク1の前端の溶接開始前に、スクイズロー
ル5で正規の寸法に押え込まれたシーム両側の母
材が所定の進入角θを保持するように、溶接開始
に先立つて、ワーク1の前端を第2図に示す如
く、スクイズロール5の下流側に相当の量aだけ
突出させてセツトした後、成形ロール3,4及び
スクイズロール5を所定の位置迄締込むことが必
要である。この状態からワーク1の走行を開始
し、同時にコンタクトチツプ6,6′間に電圧を
印加しても、走行開始時にスクイズロール5とコ
ンタクトチツプ6,6′との間のbの部分にあつ
たシーム形成縁は溶接点2に到達する迄の時間が
所定の加熱時間より短いため加熱不十分となり溶
接不良部となる。
したがつて、ワーク1の前端部には少くとも前
記の突出量aと、スクイズロールからコンタクト
チツプ迄の距離bとの和の溶接不良部が発生す
る。
溶接施工中、溶接点2への母材の進入角を一定
の角度θに保持するために、第3図及び第4図に
示す如く、溶接点2より上流側に適当な距離Cだ
け離れた点で周辺部のテーパー面が母材のシーム
形成縁に接触するように、周辺部にテーパー面を
有するシームガイドロール8が設けられており、
溶接点2より一定の距離Cだけ離れた位置での両
側母材間隔を規制することによつて進入角θを保
持している。したがつてシームガイドロール8が
ワーク1の後端から離脱すると正しい進入角θは
保持できなくなり、少くともワーク後端部Cの長
さは溶接不良部となる。シームガイドロール8は
強度、脆性等の関係上金属材料を使用せざるを得
ないので、これをコンタクトチツプ6,6′に接
近させると電流の一部がこれを介して流れ、溶接
部母材の加熱が阻害されるで、Cを短かくするこ
とは困難である。
以上の如く、従来の高周波溶接による角形鋼管
製造装置では、溶接開始に先立つて、ワーク先端
部をスクイズロールから相当突出させてセツトし
た後ロールを所定の位置迄締め込んで、ワークを
走行させる必要があるとともに、ワークの前後端
部にかなりの長さの溶接不良部が発生することが
避けられなかつた。
上記の時間的ロス及び材料面のロスは連続製造
の場合は全体に対する比率が極めて小さく問題に
ならないが、単品製造の場合は、ロスの割合が大
きくなり、極めて不経済であり、これが単品の角
形鋼管製造に高周波溶接が使用されない原因とな
つていた。
この点を改良する目的で、第5図に示す如く、
成形ロール3,4,5の少くとも一部をワーク1
を走行させながら開閉出来るようにするととも
に、スクイズロール5の僅か上流側に同じくワー
ク走行中に開閉可能な補助スクイズロール9を設
けた装置が提案されている。これにより、シーム
部が口を開いたワーク1を走行させながら成型ロ
ール列に挿入しながらワーク先端の通過に合せて
各ロール3,4,9,7を順次所定の位置迄締込
んで行くことによつて、ワーク1を走行させたま
ま溶接過程に入ることが出来るとともに、補助ス
クイズロール9によりワーク1の先端進入時に所
定の進入角θで進入されることが可能となり従来
の如くaだけ突出させてセツトする必要がなくな
り、ワーク先端が溶接点で接触した時点からコン
タクトチツプに通電することが可能となり、時間
的ロス及び溶接不良部の長さは従来に比してかな
り改善された。しかしなお、通電開始時に溶接点
2とコンタクトチツプ6,6′との間のの範囲
にあるワーク1のシーム形成縁1aは加熱時間が
不足し溶接不良部として残ることは避けられなか
つた。
又、ワーク後端部の溶接不良部を減少させる目
的で、第6図に示す如く、従来のシームガイドロ
ール8の代りにワーク1の側板内面をスクイズロ
ール5の接触点の僅か上流の位置で水平方向に押
圧するロール10を左右両側に有するシームロー
ルユニツト11を設けるとともにワーク1のシー
ム形成縁1aの後端にタブ状のコンタクトチツプ
受け12を溶接で取付けた装置が提案されてい
る。これによつて、溶接位置がワーク1の後端付
近に来た場合、最終端のシームの溶接が完了する
迄シームガイドロール10がワーク1から離脱す
ることなく、正規の進入角θを保持し、又、コン
タクトチツプ6,6′はワーク1の後端からはみ
出した後もコンタクトチツプ受け12上を摺動
し、電流はコンタクトチツプ受け12を介してシ
ーム溶接部に流れ、ワーク1は後端迄正常に加熱
されて完全に溶接が行なわれるようになつた。し
かし、この方法では、角形鋼管の単品1本ごとに
成形溶接施工に先立つてコンタクトチツプ受を溶
接により取付け、シームの溶接完了後、ガスで切
断し仕上げる必要があり、そのためのかなりの工
数が掛り、時間とコストが増加する欠点があつ
た。
この発明は、従来提案されている高周波溶接に
よる角形鋼管製造装置の上述の問題点を解消し、
ワーク前後端の溶接不良部が皆無となる角形鋼管
製造装置を提供することを目的とする。
以下、この発明をその実施例を示す図面にもと
づいて詳細に説明する。
この実施例の装置は、既述の第5図で説明した
改良提案による補助スクイズロール9を有し、か
つ成形ロール3,4,9,5の少くとも一部をワ
ーク走行中に開閉可能とした装置により成形溶接
を行うものであつて、ワークは搬送台に担持され
た状態で上述の成形溶接ラインを搬送させながら
成形溶接施工が行なわれる。
搬送台20は、第7図に示す如く、ワーク1の
長さよりも若干長く作られ、その中央部に第1図
に示したシーム部が口を開いた状態のワーク1が
載置固定され、その前部には前部通電部21を保
持する前部通電部架台22が、又後部には後部通
電部23を保持する後部通電部架台24が、夫々
中央部に載置されたワーク1に向つて進退可能に
取付けられている。
前部通電部架台22は、第8図及び第9図に詳
細に示す如く、その下面には搬送台20の上面両
側に長手方向に設けた2条の蟻溝25に嵌合する
台形断面の突起26を有し、これらが互いに嵌合
し、搬送台20のさらに前部に固定された前部架
台進退用液圧シリンダ27により突起26が溝2
5内を摺動して、搬送台20上に載置されたワー
ク1の前端に対して進退可能となつており、図示
せぬクランプ装置により搬送台に固定することが
出来るようになつている。
シリンダ27も前記の溝25に嵌合する突起を
有し、ワーク1の長さに応じて搬送台の据付位置
を調整した上図示せぬ手段で搬送台に対して固定
できるようになつている。
前部通電部架台22の頂板22bの上面にはワ
ーク1のサイズに合せて高さを調整するための中
間片31が取付けられている。中間片31には左
右両側に前後方向に各2個、都合4個のルーズ穴
31aが設けられており、これに前部通電部21
の支持部材32が貫通している。前部通電部21
は第8図乃至第10図に示す如く、左右に並んだ
1対の前部通電部材33、その前後端を軸支する
軸受部を有する軸受部材34、該軸受部材34を
載置しその前後方向の移動を案内する摺動案内部
材35、該部材35の下面に垂直に左右各側に
夫々2本づつ設けられた円柱状の支持部材32に
より構成されている。軸受部材34の前端には前
方に延びたながえ状の突出部36が設けられ、そ
の両側部材の間には下方から摺動案内部材35の
前端上面に設けられた突起35aが嵌入してい
る。突出部36の両側部材の前端を互いに連結す
る連結部材36aと前記の摺動案内部材前端突起
35aとの間には圧縮ばね37が取付けられてお
り、その力により通常時は軸受部材34はその前
面が摺動案内部材35の前端の突起35aに当接
する最前進位置に保持されている。2個の前部通
電部材33は第10図に示す如く、水平面内で後
方がやや開く如く並べて配置されている。この角
度は概ねワーク1のシーム形成縁の溶接点への進
入角θに合致しているが平行であつても差支えな
い。前部通電部材33は第11図に示す如く、軸
受部材34で軸支される両端部33aは円形断面
をなし、その間の接触部33bは軸支部33aよ
り上方に偏倚した軸に平行な短冊形に形成され、
両者はウエブ33cにより一体的に連結されてい
る。接触部33bの下面と軸受部材34の底板上
面との間には圧縮ばね38が設けられており、こ
れにより通常時は接触部33bは上方に押し上げ
られその上面が水平に保持されるとともに上面を
左右に傾斜した面で押えられた場合は之に追随し
得るようになつている。両側の通電部材33はそ
の前端部付近でフレキシブルケーブル39により
互いに接続されている。軸受部材34は耐熱性及
び強度を有する絶縁材料で作られている。摺動案
内部材35の下面と中間片31との間には前記の
ルーズ穴31aに挿入された支持部材32を取巻
いて圧縮ばね40が設けられており、摺動案内部
材35はこのばね40により支承され、ワーク1
のシーム前端の成形溶接時のワークのシーム部両
側の板の前後の傾斜及び上下方向位置の変化に通
電部材33を追随させることが出来るようになつ
ている。
次に第12図及び第13図により、後部通電部
23及びその架台24の構成を説明する。図に示
す如く、架台24及びこれを前後方向に移動せし
める液圧シリンダ27′及び図示せぬクランプ装
置を有する点は前部通電部架台22の構成と同様
である。しかし、後部通電部架台24の頂板24
a上にはワーク1の寸法に対応する高さ調整のた
めの中間片43に左右各側2個づつ設けられたル
ーズ孔43aには、ワークのシーム線の左右に平
行に配設された後部通電部材44の下面に夫々2
本づつ垂直に設けられた円柱状の支持部材45が
挿入されており、各支持部材45を取巻いて後部
通電部材44の下面と中間片43の上面との間に
圧縮バネ46が設けられている。これにより後部
通電部材は成形ロールによりほぼ所定の形状に成
形されたワークのシーム部両側の板の下面に圧接
し、該板の前後左右の若干の傾斜及び高さの変化
に追随して密着できるようになつている。後部通
電部材44は図示の如く、段部44aを有し、こ
れより後方の上面はその前部の上面よりワーク1
の板厚相当分だけ高くなつている。この段部44
aの位置は架台24の台板前端をワーク1の後端
に当接させてセツトした場合にほぼワークの後端
に一致する如く設定されている。
後部通電部架台24は、上記のほか、第14図
に示す如く、後部通電部材44の下位の外側に、
ワーク後端がシームガイドロール8から外れた後
もワークのシーム部両側の母材の進入角を所定の
値に保持するための楔47が、架台44に前後方
向に設けられた案内溝48に摺動可能に設けられ
ており、通常時は図示しないばね等により、ワー
ク1の最後端部でシームガイドロールとオーバー
ラツプして働く位置に保持されている。
以上の如く構成された装置の動作を以下に説明
する。第7図に示す如く、搬送台20の両端部の
前部通電部架台22及び後部通電部架台24を
夫々液圧シリンダ27,27′を収縮させてワー
ク1の載置範囲より退避させた状態で、搬送台2
0上にシーム部が口を開いた状態のワーク1を載
置し芯出しを行つた上固定する。
次いで、シリンダ27,27′を伸長し、前部
及び後部通電部架台22,24の台板がワークの
底板の端面に当接する迄移動させて第15図の状
態とし、搬送台20上に固定する。
以上の如く、ワーク1及び前後部通電部架台2
2,24をその上に固定した搬送台20を成形、
溶接装置に向つて搬走し、成形ロール列の間を通
過させると、若干口を開いた状態のワーク1は前
端から漸次成形ロールにより押えられてシーム部
の開口幅が狭くなつてくるとともに、シーム部両
側の板は水平に近付きシーム形成縁部の高さが下
つてきて第16図に示す如く前端部のその下面が
前部通電部材33の接触部33bの上面に当接
し、ばね38,40の作用によりワークの板が多
少前後左右方向に傾斜していても完全に之に倣つ
て密着押圧される。
さて、ワーク1のシーム部の母材内面に前部通
電部材33が密着する位置は、ワーク1の先端が
溶接点2(第5図参照)より若干上流のコンタク
トチツプ6,6′の位置に設定されている。この
位置にワーク1の前端が来て、前部通電部材33
がワーク母材に当接するとワークの先端が口を開
いていても、母材、前部通電部材33、フレキシ
ブルケーブル39により電気回路が形成される。
そこで、ワーク1の前端の到来を図示せぬ検知手
段で検知して第17図に示す如くコンタクトチツ
プ6,6′をワーク1のシーム形成縁の上面に接
触させて高周波電圧を印加すると、第17図中に
破線で示す如く、高周波電流が一方のコンタクト
チツプ6から母材、前部通電部材33、フレキシ
ブルケーブル39、もう一方の前部通電部材33
を経由して流れる。
さて、コンタクトチツプ6,6′がワーク1に
接触を開始すると同時に、第18図に示す如く、
溶接装置側に設けられたストツパ50が、前部通
電部の軸受部材34より前方に突出た突出部36
の前端36aに当接する。しかし、搬送台20は
一定の速度で走行し続けるので、軸受部材34は
圧縮ばね37の伸張力に抗して摺動案内部材35
上を摺動しながら搬送台20及びワーク1に対し
て後退し、コンタクトチツプを含む溶接装置に対
しては相対運動を停止する。したがつて前部通電
部材33の接触部33bの上面はワーク1の母材
の下面に押圧されながら摺動し、両側のコンタク
トチツプ6,6′間に母材、前部通電部材33、
フレキシブルケーブル39を介して電流が流れ
る。かくして、第19図に示す如く、ワーク1の
先端のシーム部が口を閉じて、コンタクトチツプ
6,6′間の電流が図中に破線で示すように両側
のワーク母材相互間を直接流れるようになると、
前部通電部材33はその任務が終了するので、こ
の時点で図示しない手段によりストツパ40が外
れて前部通電部材33を軸支する軸受部材34は
圧縮ばね37の力によりもとの位置に復帰する。
以上の動作によつて、コンタクトチツプ6,
6′がワーク1の上面に接触し高周波電流の通電
を開始してから母材のシーム部両側の先端が閉じ
て直接電流が流れるようになる迄の間、前部通電
部材33とコンタクトチツプ6,6′間の相対運
動は停止されるので、この間両側のコンタクトチ
ツプ6,6′間の導電径路長、ひいては電気抵抗
は一定に保持され、第19図でコンタクトチツプ
6,6′とワーク1の前端の間の母材のシーム形
成縁は所定の時間、所定の発熱量で加熱され、溶
接点に達した時点では溶接適温になる。なお、前
部通電部材33を軸支する軸受部材34は絶縁材
料で作られているので、他の部分に電流が流れる
ことはない。
その後のシーム部の溶接については既に第2図
及び第5図により説明した従来の装置と同様に行
なわれる。
シームの溶接が進捗し、いよいよワーク1の後
端部に達すると、ワーク1のシームの両側の母材
は複数段の成形ロールにより漸次所定の製品の高
さに接近し、母材の下面が後部通電部材44の段
部44aより前方の部分の上面に当接し、ばね4
6により互いに密着圧接する(第13図参照)。
この状態で後部通電部材の段部44aとワーク1
の後端面との隙間が最少限になるように段部44
aの位置は設定されているが、ワーク1の後端が
口を閉じかけてから後部通電部をワーク1の後端
面に押圧するようにすればコンタクトチツプの乗
り移りの際の電流変動、コンタクトチツプの破損
防止上有利である。
後部通電部材44の段部44aの前後の段差は
ワーク1の板厚に一致させてあるので、コンタク
トチツプ6,6′はワーク1の後端から外れると
そのまま円滑に通電部材44の段部44aより後
部の上面に乗り移る。
さて、第20図に示す如く、ワーク1の後端が
スクイズロール5より若干上流側に設けられたシ
ームガイドロール8より離脱するより以前に、ワ
ーク1の側板内面に楔47のテーパー面が当接す
る。したがつて、シームガイドロール8がワーク
1より離脱する迄の僅かの間はワークのシーム形
成縁の進入角θはシームガイドロール8と楔47
の両者によつてダブつて保持される。楔47がワ
ーク側板内面に当接する時点で、楔の後部に設け
た突起47aに成形溶接装置側に設けられたスト
ツパ51が係合し、楔47は搬送台20及びワー
ク1に対しては後退し、成形溶接装置に対しては
停止する。したがつて一定の速度で走行する搬送
台20上に載置されたワーク1の母材は成形ロー
ルと楔47とによつてシーム部の後端迄所定の進
入角で溶接点に到達することが出来る。なお、楔
47の代りに第6図で説明したようなワークの側
板内面に当接するロールを両側に有するシームガ
イド手段を使用してもよい。
一方コンタクトチツプ6,6′はワーク1の後
端から離脱した後も、後部通電部材44上を摺動
し、左右のコンタクトチツプ6,6′間には後部
通電部材44からワークの母材を経て電流が流れ
らるので、ワーク1の母材シーム形成縁はその後
端迄所定の時間通電され、所定の溶接温度に加熱
され、完全な溶接が行なわれる。
上記の如く、コンタクトチツプ6,6′はワー
ク上面から後部通電部材44の上面に通電状態で
乗り移るのでその際火花が出て接触部を焼損する
ことのないように、コンタクトチツプは左右各側
にそれぞれ2個を前後方向にタンデム配列し、乗
移り時点の前後若干の間は両方に通電するように
することが望ましい。
ワーク1の成形溶接が完了すれば、前後の通電
部架台22,24及びワーク1のクランプを解除
し、前後通電部架台22,24をワーク1から退
避させ、ワーク1を搬送台20上より搬出し、搬
送台20は戻される。
以上の如く、本発明によれば、角形鋼管材の前
後端部の溶接不良部を皆無にすることが出来、か
つ角形鋼管材の前後端部に設ける通電部材は角形
鋼管材と共通の搬送台上に取付けて成形溶接ライ
ンを搬送されるので、角形鋼管材の前端部僅かの
部分に通電する間に前部通電部材と母材の下面が
摺動する以外は通電部材が角形鋼管材と不必要に
摩擦して摩耗することがなく、又後端部の溶接の
ためのタブ状のコンタクトチツプ受けを溶接で取
付けたりガス切断したりする手間も不要となり、
高周波溶接法による単品の角形鋼管製造の時間の
短縮、経済性向上に顕著な効果を得ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は成形溶接前の角形鋼管材の断面形状を
示す断面図、第2図は従来の高周波溶接による角
形鋼管製造装置の一例による角形鋼管前端部加工
時の状態を示す平面図、第3図はその後端部加工
状態を示す平面図、第4図はシームガイドロール
の側面図、第5図は第2図に対して先になされた
改良提案を示す図、第6図は第3図に対応する改
良提案を示す平面図、第7図は本発明の実施例の
全体を概略的に示す側面図、第8図はその前部通
電部及びその架台の側面図、第9図は一部断面を
含むその正面図、第10図はその平面図、第11
図は前部通電部材の斜視図、第12図は後部通電
部及びその架台の側面図、第13図は後部通電部
の斜視図、第14図は楔の配置を示す平面図、第
15図乃至第20図は上記実施例の動作を経時的
に説明するための説明図である。 1…製品近似の断面形状に成形した角形鋼管材
(ワーク)、1a…母材のシーム形成縁、2…溶接
点、3,4,5,9…成形ロール、5…スクイズ
ロール、6,6′…コンタクトチツプ、8…シー
ムガイドロール、20…搬送台、22…前部通電
部架台、24…後部通電部架台、33…前部通電
部材、44…後部通電部材、47…楔(シームガ
イド手段)、51…ストツパ(相対運動停止手
段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一枚の鋼板をシーム部が口を開いた概ね所要
    の角形鋼管に近似の断面形状に成形した後、成形
    ロールにより所定の形状に成形し、シームを形成
    する両側の母材の縁の溶接点への進入角をシーム
    ガイドロールにより一定に保持しつつ、両側の母
    材の縁にそれぞれ接触するコンタクトチツプ間に
    高周波電流を通電することによつてシームを溶接
    して角形鋼管を製造する角形鋼管製造装置におい
    て、前記の口を開いた状態の角形鋼管材をその中
    央部に固定して成形溶接ラインを走行する搬送台
    と、該搬送台の前後部に夫々配設され、中央部に
    置かれた上記角形鋼管材に対して進退可能な前部
    通電部架台及び後部通電部架台と、前部通電部架
    台上に設置され上記角形鋼管材のシーム形成縁前
    端部に接触し高周波電流の通電回路を形成せしめ
    る前部通電部材と、後部通電部架台上に設置され
    上記角形鋼管部材のシーム形成縁後端部とコンタ
    クトチツプとに接触し角形鋼管材に通電する後部
    通電部材と、後部通電部架台に設置され、少くと
    もシームガイドロールが角形鋼管材後端より離脱
    する以前に角形鋼管材板内面に当接し、その後成
    形溶接装置との相対運動を停止し角形鋼管材のシ
    ーム形成縁の溶接点への所定の進入角を保持する
    シームガイド手段と、上記搬送台を走行せしめる
    搬送装置とを有することを特徴とする角形鋼管製
    造方法。 2 前記の前部通電部材が少くとも角形鋼管材の
    前端にコンタクトチツプが接触した後、シームの
    両側の母材の前端が互いに接触する迄の間、成形
    溶接装置との相対運動を停止する手段を有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の角
    形鋼管製造方法。 3 角形鋼管材のシーム部両側に夫々設けられた
    コンタクトチツプは各側夫々2個を角形鋼管材の
    搬送方向に並べて配設されたことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の角形鋼管製造装置。
JP961681A 1981-01-27 1981-01-27 Manufacturing device for rectangular steel tube Granted JPS57124579A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP961681A JPS57124579A (en) 1981-01-27 1981-01-27 Manufacturing device for rectangular steel tube

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP961681A JPS57124579A (en) 1981-01-27 1981-01-27 Manufacturing device for rectangular steel tube

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57124579A JPS57124579A (en) 1982-08-03
JPS6139154B2 true JPS6139154B2 (ja) 1986-09-02

Family

ID=11725216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP961681A Granted JPS57124579A (en) 1981-01-27 1981-01-27 Manufacturing device for rectangular steel tube

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57124579A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5947075A (ja) * 1982-09-10 1984-03-16 Kawatetsu Kenzai Kogyo Kk 電縫管溶接装置
JPS6064780A (ja) * 1983-09-17 1985-04-13 Nakajima:Kk 溶接用電気接点支持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57124579A (en) 1982-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101063085B1 (ko) 금속 박판 스트립을 접합하는 용접 장치 및 공정
EP0258454B1 (en) Method and device for cutting and welding steel belts
US4854493A (en) Method and apparatus for cutting welding steel strips
JP2010503541A5 (ja)
EP0641614A1 (en) Continuous hot rolling method and rolled material joining apparatus
US2782488A (en) Strip splicer
US3403833A (en) Strip clamp assembly
US4063061A (en) Butt-welding device
US3391267A (en) Manufacture of welded beams
JP2899276B1 (ja) 帯状金属薄板の突き合せ接合装置及び接合方法
US2265129A (en) Method of and apparatus for welding tubing or the like
JPS6139154B2 (ja)
US3458103A (en) Strip joining apparatus and method
JP3666682B2 (ja) 圧延材接合装置
US1661970A (en) Electbic welding machine
JPH0753284B2 (ja) 熱間圧延設備
JP3397922B2 (ja) 移動鋼板の接合方法および装置
JPH0137234B2 (ja)
US2874266A (en) Welding apparatus, particularly for continuous strip lines
JPH11319911A (ja) 帯状鋼板の長手方向の連続溶接方法および溶接設備
JP3763326B2 (ja) 走間接合装置
JPS6116926Y2 (ja)
KR100415639B1 (ko) 열간압연재의접합방법
JPH0249191B2 (ja)
JP3411181B2 (ja) 連続熱間圧延設備における被圧延材の接合方法および装置