JPS6137381A - 溶接用スパツタ−付着防止剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ　発明の目的 産業上の利用分野 本発明は鋼材等の溶接時に発生するスパッターが溶接周
辺の母材等に付着するのを防出するための塗布剤、すな
わち溶接用スパッター付着防上剤に関するものである。

従来の技術 従来より、溶接」スパッター付着防出剤には、溶接後も
塗布皮膜を残した寸まその上から直接塗料を塗シ重ねて
行く直接塗装タイプと、溶接後に塗布皮膜をシンナー、
アルカリ、酸などによって脱脂洗浄して除去す名脱脂洗
浄タイプとが存在している。

直接塗装タイプとしては、特公昭５１−２９８７１号や
特公昭Ｆ１２−４０２９５号に見られる如く合成樹脂に
無機物を加えたものなどかあシ、大抵は樹脂を主成分と
して有機溶剤に溶解させたり界面活性剤を添加して水分
散型にしたシしておシ、その形成皮膜は脱脂洗浄によっ
ては容易に除去できないものとなっている、一方、脱脂
洗浄タイプは、例えば特公昭５４−２５５（１６号に見
られる様に酸化珪素と水溶性無機塩とを混合したものな
どがあり、通常水に炭酸カルシウム等の無機物を分散さ
せたり、鉱油を界面活性剤と混合し可溶化したり或いは
水分散型にしたりして用いるものであや、容易に脱脂洗
浄はできても、この皮膜の上から直接塗装することは弱
い塗膜しか得られないので轟然に不適切なものとなって
いる。

発明が解決しようとする問題点 上記の如く、従来のスパツターイ」殖防市剤は２通りの
タイプに明確に区別されるものであり、したがって実際
の使用に当っては溶接鋼材の種Ｍ、例えば鉄、ステンレ
ス、アルミニウム等によってスパッター付着防上剤を（
吏い分けたり、また後工程の種類、例えば直接塗装、メ
ッキ、リン酸塩皮膜処理、静電塗装等によシ上記のどち
らかのタイプを選択する必要があり、この使い分けが非
常に不便で、誤って（受用されることも度々あり、例え
ばステンレスの溶接に直接塗装タイプを使用すると後の
酸洗いで皮膜が取れない七いうトラブルが起るなど、不
都合なことが多いものであった。

また、鉄とステンレスの溶接の様に異種金屈の溶接にお
いては一方に直接塗装タイプを、他方に脱脂洗浄タイプ
を吏う必要が生じることが多く、さらに鉄骨の溶接では
ボルト装着部はスパッター付着防上剤を除去する必要が
あるが防錆塗料を塗る箇所と隣９合っているので、従来
はその部分をマスキングしてスパッター付着防上剤を塗
布するか、溶接後化学処卯を行なうなど、かなシ面倒な
作業となっていたのである一木発明はこの点を解決しよ
うとするもので、直接塗装月にも脱脂洗浄用にも使用で
きるという両用タイプの非常に便利な溶接用スパッター
付着防上剤を提供することを目的とするものである。

口　発明の構成 本発明の構成は、ＨＬＢが９以上である非イオン系界面
活性剤に、必須成分として水溶性樹脂及び皮膜形成性の
陰イオン系界面活性剤を配合したことを特徴とする溶接
用スパッター付着防上剤、を要旨とするものである。

問題点を解決するための手段 本発明者等は前述の目的を達成するべく、種々なる界面
活性剤と合成樹脂との組合せやその配合量について検討
を重ねたところ、ＨＬＢが９以上である非イオン系界面
活性剤に水溶性樹脂と皮膜形成性を有する陰イオン系界
面活性剤を配合してやれば非常にすぐれた結果が得られ
ることを見い出したのである。

本発明における非イオン系界面活性剤とは、例エハポリ
エチＶングリコールアルキルエーテル、　ポ　リ　エ　
チ　し　ン　グ　リ　コ　−　ルア　ル　キ　ル　］　
エ　ニルエーテル、ポリエチＶングリコール脂肪酸エス
テル、ポリエチＶングリコールアルキルアミン、ソルビ
タン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアマイドシュ
ガーエステル、などが、Ｍ”らｉ、いずれもＨＬＢが９
以上のものを選定する必要がある、このＨＬＢが９未満
の低いものでは得られたスパッター付着防上剤に濁シが
生じて液の安定性が悪くなるのである。

捷だ、本発明における水溶性樹脂とけ、例えばアルキッ
ド系、アクリル系、ポリビニルアルコール、セルロース
多糖Ｌ（４、ポリエチＶンオキサイド、ポリビニールピ
ロリドン、メチロールメラミン、゛ポリエチレンイミン
などの樹月旨があげられ、特にアルキッド系ｍ脂が上か
ら塗料を塗る場合この塗料との相容性が良いのですぐれ
た結果が得られるものである、 さらに本発明における皮膜形成性の陰イオン系界面活性
剤としては、有機酸エステル塩又はこれと他のモノマー
との共重合物であってその分子量が１０００〜４０００
のものが好適に利用できるものである、この分子量が１
０００未満のものは皮膜形成性が悪くなシ、４０００を
こえるものでは界面活性剤としての機能が低下するので
ある。なお、この有機酸エステル塩における有機酸とし
ては、脂肪酸、アクリル酸、マレイン酸、アルキル硫酸
、アミノ酸などがあげらねる。

この陰イオン系界面活性剤に安定な皮膜形成性がないと
硬化皮膜を形成しないため、この上から他の塗料を塗装
するとしわ、ちぢみ、リフティング、にじみ等による外
観不良を生じたシゴノベン目密着性が劣った−りするの
である、従来の脱脂洗浄りＩブが直接塗装タイプに利用
できなかったのは主としてこの様な安定な皮膜形成能が
なかったからである、 なお、本発明付着防市剤がこの様に皮膜プ１ネ成性が良
いにもかかわらず脱脂洗浄できるのは、水溶性樹脂が配
合されていることと、以下に述べる如く非イオン系界面
活性剤の配合量がかなり多いということに起因し、従来
の直接塗装タイプではこの様な多量の非イオン系界面活
性剤は使用されていなかったのである。

本発明において、前記の非イオン系界面活性剤の配合割
合が多過ぎると硬化皮膜が形成しにく くなり塗料を塗り重ねても正常な塗装塗膜が得へ られないものとなり、一方この配合割合が少な過ぎると
脱脂洗浄タイプとして使用するときの洗浄性が悪くなる
のである、 本発明付着防市剤は、この非イオン系界面活性剤がその
配合組成中に最も多く含１れており、その好適な配合割
合としてはこの非イオン系界面活性剤を１００重量部と
した場合、水溶性樹脂は２０〜６０重量部−ｈ；好まし
く、陰イオン系界面活性剤は３０〜９０重量部が望せし
いものである。

この場合、水溶性樹脂が前記の２０重量部未満では直接
塗装タイプとして使用するときに塗料との相容性が低下
し限られた塗料しか筒用できなくなυ、−力水溶性樹脂
が前記の６０重量部をこえると脱脂洗浄タイプとして使
用するときにアルカリ、酸、シンナーでの洗浄性が悪く
なり溶接ビード近辺に炭化物が残るという欠点が生じる
のである。また陰イオン系界面活性剤塗り重ねても正常
な塗装塗膜が得られなくなるのである。一方この陰、イ
オン系界面活性剤の配合割合が前記の９０重量部をこえ
るとアｌレカリ洗浄性は良くなるが、酸洗浄性が悪くな
り、丑だ非イオン系界面活性剤の配合割合が低くなるの
でこれ以上の配合は好着しくないのである。

なお、これら必須成分としての配合物の他に、必要に応
じて防錆剤、無機粉末などを適宜添加してもよいことは
勿論である。

作用 本発明は以上の如きｗｉ成でアシ、以下に示す如き作用
によって直接塗装タイプとしても脱脂法海タイプＰＬで
本使用できるものである。

本発明スパッター付着防市剤を金属表面に塗布すると、
かなり硬化した状態の乾燥皮膜が形成されるのであるが
、この皮膜は親水性の成分が金属面に向って並び親油性
の成分が処世１１に配向した状態となって皮膜化してい
るのである。

この皮膜の上に直接塗料を塗ると塗料になじみやすい親
油性成分が親水性の成分を包み込んで塗料の塗膜中に均
一に分散′して行き、終にけ塗膜の１部になって固化す
るのである、この結果、強固に塗膜と結合した親油性の
成分の働きで親水性の成分は完全に塗膜の中にとじ込め
られて、屋外で雨ざらしになったり塩水噴霧試験を行な
っても塗膜を劣化させることはないのである、 一方、本発明スパッター付着防旧剤の乾燥皮膜は上記の
如く親油性の成分が外側に配向しているが、多量の非イ
オン系界面活性剤を含有しているので、洗剤や酸、アル
カリ等の水性の洗浄剤をかけると、水になじみやすい親
水性の成分が水をはじきやすい親殖性の成分を包みこん
し、終にはとのスパッター付着防市剤は完全に洗浄除去
され同時に金属面の油分も除去され、きれいな金属面が
得られるのである。そしてこの後はメッキ、リン酸処理
（パーカー）等の任童の表面処岬加工ができるのである
。

実施、例 下記の一覧表の如き種々なる配合例及び市販品ニついて
テストを行なった、 （１゛）　下　′ｊミ　リ 但し、非イオン系界面活性剤としてはポリエチＶングリ
コールラウリルエーテルのＨＬＢ］７のものを使用し、
水溶性樹脂は水溶性アルキッド樹脂を（重用した。

また、陰イオン系界面活性剤（ａ）（ｂ）（Ｃ）（ｄ）
Ｉ′ｉ共にポリアクリル酸塩であり、その分子量は下記
の通シである。

分子量 （ａ）２０００〜２５００ （ｂ）５００〜８００ （ｃ）１０００〜１５００ （ｄ）７０００〜８０００ この各試験において、本発明スパッター付着防市剤とし
て適切な実施例はＮα２、Ｎα３、Ｎα９、であシ、他
は比較のための試験例となっている、この各試験Ｎａの
スパッター付着防市剤を、ベーパーかはをした磨鋼板Ｌ
　］　Ｏｎ　ｗｎｒ　Ｘ　２　ｆｌ　ＯｍＭ×９ｍ・・
りに塗布して次の如き工程でテストした、工程 各試験品による塗布 ↓ １０分間放置乾燥 ↓ 溶　　接 １日放置 ７日放置後ゴバン目試験 （１）直接塗装試験 各種の塗料で直接塗装を行ない７日放置後にゴバン目試
験をしたところ、下記の表の如き結果が得られた。

Ｃ以下余白） 但し、Ａ・・・合成樹脂系、Ｂ・・・フタル酸系、Ｃ・
・・つＶタン糸、Ｄ・・・塩化ゴム系、Ｆ・・・ＮＣ・
ラッカー系、Ｆ・・・エポキシ系、Ｇ・・・メラミン系
、Ｈ・・・エナメル系、の塗料を示している。

各種洗浄剤で脱脂洗浄したところ、下記の表の如き結果
が得られた。

但し、◎印・・・完全に除去できる。

○印・・・溶接ビード部に薄く残る。

△印・・・皮膜がやや残シ後工程によっては問題を生じ
る、 ×印・・・全く除去できない、 これらの表から、Ｎα２　、Ｎｉｌ　３　、Ｎｌ　９の
本発明実施例に相当するものは、直接塗装性においても
、洗浄性においてもきわめてすぐれた結果を示している
。

陰イオン系界面活性剤が少ないＮα】では洗浄・性は良
好であるが直接塗装性は悪く、甘たこ陰イオン系界面活
性剤の多過ぎるＮα４、及び水溶性樹脂・陰イオン系界
面活性剤が共に多すぎるＮα５は直接塗装性はやや劣る
だけであるが洗浄性において悪くなっている。（但しＮ
α５はアルカリ洗浄性は良いＣ） 才た、Ｎｕ　６、Ｎα７の市販品は当然に画用タイプで
はないので、Ｎ１１Ｌ６は洗浄性が全くな（、Ｎ［Ｌ７
は直接塗装性は全くないものとなっている、なお、Ｎｉ
ｌ　６は直接塗装性は良いと（ｄ云え本発明実施例より
は劣るもので、Ｎ［Ｌ　７の洗浄性のよいのはシンナー
洗いと酸洗いだけである。

また陰イオン系界面活性剤の分子量の低いＮα８では洗
浄性は良好であるが、直接塗装性はやや劣るものとなっ
ているし、分子量の高過ぎるＮα］０は直接塗装性は良
好であるが、シンナーや酸による洗浄性がやや劣るもの
となっている。

この実施例の他に、非イオン系界面活性剤とシテポリエ
チＶングリコールノニルフェニルエ一テ７ＶＡ　ＨＬ　
Ｂ　］　４のものを使用し、陰イオン系界面活性剤とし
て分子量１５００〜２０００のポリマノイン酸塩誘導体
を用いて、前記実施例と同様なテストを行なったところ
、前記実施例とほとんど変らない各試験データーが得ら
れた。

したがってそのデーターについてはほぼ同一事項を繰返
すことになるので省略する。

ハ　発明の効果 以上、詳細に説明した様に本発明スパッター付着防市剤
は、直接塗装用としても脱脂洗浄用としても使用できる
という両用タイプのものであυ、溶接鋼材が種々間って
も異種金属の溶接においてもいちいちスパッター付着防
上剤を庚い分ける必要がなく、また後工程の種類が反っ
てもさらに鉄骨のＷに同一のスパッター付着防上剤が画
用でき、非常に便利であり、従来の如く誤って（資）用
してトラブルを発生させた９手直しをすることは全くな
く、溶接作業の能車内上と省力化に顕著な効果を奏する
ものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ＨＬＢが９以上である非イオン系界面活性剤に、必
   須成分として水溶性樹脂及び皮膜形成性の陰イオン系界
   面活性剤を配合したことを特徴とする溶接用スパッター
   付着防止剤。 ２、非イオン系界面活性剤１００重量部に対して、水溶
   性樹脂を２０〜６０重量部及び陰イオン系界面活性剤を
   ３０〜９０重量部配合した特許請求の範囲第１項記載の
   溶接用スパッター付着防上剤。 ３、水溶性樹脂としてアルキッド系樹脂を用いた特許請
   求の範囲第１項又は第２項記載の溶接用スパッター付着
   防上剤。