JPS6135381B2 - - Google Patents

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JPS6135381B2
JPS6135381B2 JP52059213A JP5921377A JPS6135381B2 JP S6135381 B2 JPS6135381 B2 JP S6135381B2 JP 52059213 A JP52059213 A JP 52059213A JP 5921377 A JP5921377 A JP 5921377A JP S6135381 B2 JPS6135381 B2 JP S6135381B2
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JP
Japan
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turbine
pump
characteristic
shaped
point
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JP52059213A
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English (en)
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JPS53143841A (en
Inventor
Hisao Kuwabara
Hiroshi Okumura
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPS53143841A publication Critical patent/JPS53143841A/ja
Priority to US06/183,374 priority patent/US4382745A/en
Publication of JPS6135381B2 publication Critical patent/JPS6135381B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Landscapes

  • Control Of Water Turbines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、水車運転領域においてS字特性を有
するポンプ水車の案内羽根制御方法に関する。
〔発明の背景〕
一般的に、ポンプ水車、特に高揚程ポンプ水車
のランナーは、ポンプ運転時に高揚程を得るため
に、充分なる遠心ポンプ作用を発揮するべく設計
される。
しかしながら、この設計は、ポンプ水車の水車
運転に悪影響を与える。この設計が採用されるポ
ンプ水車の特性を、所定案内羽根開度の下におけ
る単位落差当り回転数(N1)と単位落差当り流量
(Q1)との関係を表わす特性曲線により示した場
合、この特性曲線は、水車運転領域において、
N1の値の増加に伴つてQ1の値が減少する第1の
部分と、N1の値の減少に伴つてQ1の値が減少す
る第2の部分とを有する。
説明の便宜上、本明細書においては、前記第2
の部分を、S字特性部分と称する。更に、S字特
性部分におけるポンプ水車の特性を、以後、S字
特性と称する。
このS字特性の出る理由は、本来、水車運転時
には、ランナーの外周側から中心に向つて水が流
れているが、ランナーの回転上昇により水に作用
する遠心力が大きくなつて、水流れが逆転しポン
プ流れに切り替ることによるものと考えられる。
更に、この状態に近くなるとランナー内での流
れモードが複雑に変化するためであると考えられ
る。S字特性部分における水車運転にあつては、
単位落差当りトルク(T1)もまた、単位落差当り
回転数(N1)の減少に伴い、減少する。
通常は、ポンプ水車の水車運転は、上記第1の
部分において行われる。しかしながら、負荷しや
断時、負荷急減時、水車起動時、調相運転から水
車運転への切換時など単位落差当りの回転数
(N1)が急激に大きく増加する場合は、ポンプ水
車は、S字特性部分において運転されることにな
る。S字特性部分における運転が開始されると、
ポンプ水車の運転点はS字特性部分を一端から他
〓〓〓〓
端へとたどりつつ、まず単位落差当りの流量
(Q1)と単位落差当りの回転数(N1)が減少する。
その後、今度は振子が振返すようにS字特性部分
を逆方向にたどりつつ、Q1とN1が増加する。S
字特性部分におけるこの往復運動は、案内羽根開
度が所定値以上に留まる限りほぼ永続的に継続
し、特別な手段を講じない限り終了しない。この
間、単位落差当りのトルク(T1)も、減少と増加
をくり返す。
ポンプ水車の運転は、S字特性部分を避けて行
われることが望ましい。なぜならば、S字特性部
分における運転は、ポンプ水車本体におけると同
様に、水圧鉄管とドラフトチユーブ内に大きな水
圧上昇と大きな水圧降下を含めて異常な水圧変動
をひき起し、強烈なウオーターハンマーや時には
水柱分離を招くからである。負荷しや断は、例え
ばポンプ水車に結合される発電機が、しや断器を
開かれた場合や変圧器の破損または焼損によつて
その負荷を失つた場合などに生ずる。またウオー
ターハンマーは、水圧鉄管又はドラフトチユーブ
の一方又はその両方が長い場合には、大きな振幅
になることに注意を払う必要がある。
水車運転領域においてS字特性を有するポンプ
水車の特性を、第1図Aおよび第1図Bに示す。
第1図Aにおいては、ポンプ水車の特性が、案内
羽根開度をパラメーターにより、単位落差当りの
回転数(N1)と単位落差当りの流量(Q1)との関
係として示されている。一方、第1図Bにおいて
は、ポンプ水車の特性が、同じパラメーターによ
り、単位落差当りの回転数(N1)と単位落差当り
のトルク(T1)との関係として示されている。
N1,Q1およびT1は次の式により表現される。
N1=N/√,Q1=Q/√,T1=T/H 上式において、符号N,QおよびTは、それぞ
れ、ポンプ水車の回転数、流量、およびトルクを
示し、Hはポンプ水車の有効落差を示す。
特性曲線1および1′は、所定の比較的大きな
案内羽根開度の下で得られる。特性曲線2および
2′は、それよりも小さな案内羽根開度の下で得
られる。特性曲線3および3′は更にそれよりも
小さい案内羽根開度の下で得られる。
特性曲線1のa―d部分において、Q1の値
は、N1の減少に伴い減少する。上述の様に、こ
の曲線部分a―dを、本明細書においては、S字
特性部分と称する。同様に、曲線部分b―eは、
特性曲線2のS字特性部分であり、曲線部分c―
fは、特性曲線3のS字特性部分である。一見し
て明らかなように、特性曲線1のS字特性部分a
―dは、特性曲線2のS字特性部分b―eより長
く、特性曲線2のS字特性部分b―eは、特性曲
線3のS字特性部分c―fよりも長い。このこと
は、案内羽根開度が小さくなるとS字特性部分の
長さが短くなることを意味する。
第1図Aにおけると同様に、第1図Bにおいて
も、曲線部分a′―d′,b′―e′、およびc′―f′は、

れぞれ特性曲線1′,2′および3′のS字特性部
分である。
第1図Bは、第1図Aと密接な関係がある。例
えば、第1図Aの曲線3上のQ1=Q1x,N1=N1x
を満たす点xは、第1図Bの曲線3′上の点x′に
対応している。点x′は、T1=T1x′,N1
N1x′(=N1x)を満たす点である。同様に、第1
図Aにおける点a,b,c,d,e,f,h,i
およびjはそれぞれ第1図Bにおける点a′,b′,
c′,d′,e′,f′,h′,i′およびj′に対応してい
る。
曲線Nrは、無負荷流量曲線である。曲線1,
2,3と曲線Nrとの交点α,β,γは、それぞ
れ、曲線1′,2′,3′と直線T1=0と交点
α′,β′,γ′に対応している。
次に、特性曲線1と1′を参照しながらポンプ
水車の水車運転(発電運転)について説明を行
う。上述したように特性曲線1と1′に対応する
特性は、案内羽根開度を比較的大きな値にした時
に得られる。通常は、ポンプ水車の水車運転は、
特性曲線1の上部、すなわち、S字特性部分a―
dより上部の曲線部分において行われる。しかし
ながら、もし例えばポンプ水車に加わつている負
荷が突然失われた場合は、ポンプ水車の回転数
(N)が急激に増加するので、N1の値も急激に増
加する。こうして、ポンプ水車は、S字特性部分
において運転され始まる。S字特性部分における
運転の間は、ポンプ水車の回転数(N)の減少及
び有効落差Hの上昇によりN1の値が減少し、こ
れにつれてQ1の値もまた減少する。いまHの値
が一定であると仮定すれば、Q1の値の減少は、
それに対応してポンプ水車流量(Q)が減少する
ことを意味する。現実には、Hの値、すなわち水
圧鉄管に結合するポンプ水車入口とドラフトチユ
〓〓〓〓
ーブに結合するポンプ水車出口との水頭差は、流
量Qの減少と同時に増加する。このようにして一
旦N1の値が減少すると、流量Qが減少し、流量
Qの減少は、ポンプ水車の有効落差Hの増加をも
たらす。この有効落差Hの増加は、更にN1の減
少をもたらし、N1の減少は、更にQ1の減少をも
たらす。このようにして一旦S字特性部分におけ
る運転が始まると、Q1とN1は、S字特性部分を
Q1減少方向、すなわち点aから点dの方向にた
どりつつ、加速度的に、しかも連続的に減少す
る。Q1とN1は、正帰還制御回路におけると同様
に、加速度的に、しかも連続的に減少することが
理解できる。
ポンプ水車の運転点がS字特性部分を点aから
点dまでたどり終えると、上記の現象は、負帰還
制御回路におけると同様に次第に緩和されながら
点hに至り、その後、反転し、やがて点dからS
字特性部分をQ1増加方向、すなわち点dから点
aへたどることになる。S字特性部分を逆方向に
たどるのも矢張り正帰還制御回路と同様の様式で
行われる。
案内羽根開度が一定と仮定すると、ポンプ水車
が一度S字特性部分で運転され始めると、上記の
往復運動は、ほぼ永続的に繰り返される。前で説
明したように、このような運転は望ましいもので
はない。なぜならば、水力発電所各水路系統に異
常な水圧変化をもたらし、強烈なウオーターハン
マーと、時に水柱分離現象とをもたらすからであ
る。
S字特性部分における運転に伴うこのような悪
影響は、S字特性部分の長さが短くなれば減少す
ることに注目すべきである。例えば、もし案内羽
根開度を小さくして、より短いS字特性部分b―
eを有する特性曲線2にしたがつてポンプ水車を
運転するならば、S字特性に伴う悪影響は軽減さ
れる。
S字特性部分におけるポンプ水車の運転は、ポ
ンプ水車のトルクTにも悪影響を与える。S字特
性部分においてN1の値が減少すると、第1図B
に示すように、T1の値が減少する。ここで再び
第1図Aに示される特性曲線1上の点aとdは、
第1図Bに示される特性曲線1′上の点a′とd′に
それぞれ対応することに注意しなければならな
い。
運転状態がS字特性部分をT1減少方向にたど
つている時は前述のごとく有効落差Hは上昇し続
けdH/dt>0となり、T1の減少は、ポンプ水車トル クTの減少を意味する。更に、ポンプ水車トルク
Tの減少が、ポンプ水車回転数Nの減少をもたら
すことは明白である。ポンプ水車回転数Nが減少
すると、それに対応してN1が減少し、次にT1
更に減少することになる。尚この間に前記したよ
うに有効落差Hが増加しているのでこの加速傾向
は益々強まる。このようにして、ポンプ水車は、
特性曲線1を、Q1減少方向にたどる間、同時に
特性曲線1′を、点a′から点d′へとたどつている
ことになる。そのたどり方は、正帰還制御回路の
場合と同様である。その後、S字特性部分をたど
り終えてd′点で勾配が逆転すると、負帰還作用即
ち安定化作用が働きh′でたどる方向が反転し、特
性曲線1′を点h′から点a′の方向へと、たどるこ
とになる。明らかに、上述したようなトルク変化
は、不利益である。
一般に、負荷しや断があると、ポンプ水車の調
速機の作用により、案内羽根は、閉じられる。調
速機は、実回転数が設定回転数(通常は発電機の
同期回転数)よりも高いときは常に案内羽根を閉
じる方向に操作するが、S字特性を有するポンプ
水車では、こういう通常の案内羽根閉鎖を許すと
S字特性を助長する恐れがある。
負荷しや断があつたとしても、単位落差当りの
回転数(N1)が第1図Aの点aに至るまでは、ポ
ンプ水車の運転状態はS字特性部分には入つてい
ない。S字特性部分における運転は、負荷しや断
からある時間経過した後に始まる。負荷しや断か
らS字特性部分に突入するまでのある時間の間
は、案内羽根は急速に閉じる方が望ましい。なぜ
ならば、この急速な閉め込み操作により、ポンプ
水車の特性は、S字特性部分に起因する悪影響を
緩和させる方向に移行するからである。例えば、
案内羽根を閉じると、(すなわち、案内羽根開度
の減少)、第1図Aの特性曲線1で表わされるポ
ンプ水車の特性は、特性曲線2で表わされる特性
に移行する。この移行により、特性曲線2は、特
性曲線1よりも小さなS字特性部分を有している
ので、それだけ問題となる悪影響が緩和される。
次に、ポンプ水車が、S字特性部分をQ1減少
〓〓〓〓
方向にたどりつつ運転されている時は、急速な案
内羽根の閉め込みは行うべきではないことに注意
するべきである。なぜならば、急速な閉め込みに
より、運転状態はたとえば特性曲線2上のb点か
ら特性曲線上3上のf点に向つて斜めに走ること
になり動的に見れば特性曲線の勾配(dQ1
dN1)が強められたことになり、S字特性の影響
がより強くあらわれるからである。もしも、S字
特性部分を流量減少方向にたどつている時に、上
記急速閉め込みを行うとすれば、S字特性部分の
悪影響は極めて強烈に出現することになる。
ところで、前記したように案内羽根開度が所定
値以上に留る限り一度S字特性部分に突入すると
ほぼ永続的に一定の周期をもつてS字特性部分を
Q1減少方向に辿つた後すぐ増加方向に振返し又
減少方向に辿る。すなわちポンプ水車にとつて案
内羽根を急速に閉め込んではならない機会は、負
荷しや断後の所定時間に限定されるわけではなく
てくり返し出現する。このため、その全ての機会
において、不利益なる異常水圧変化を防がなけれ
ばならない。
第2図の方法は、特公昭49―40902号に開示さ
れている案内羽根閉鎖方法である。この方法で
は、突発的な負荷しや断後、案内羽根はまず最初
に急速に閉め込まれ、次にポンプ水車回転数の増
加に伴い流量が大きく減少する運転領域において
ゆつくりと閉動作され、そして次に急速に閉めら
れる。この方法は、最後の急速な閉め込みの時期
が明確にされていないという欠点がある。もしこ
の急速な閉め込みが、Q1減少方向にS字特性部
分をたどつている運転状態においてなされるなら
ば、上述した危険な状況が発生する。
更に途中でゆつくりと案内羽根を閉めている間
にもポンプ水車はS字部分をQ1減少方向、増加
方向と交互に辿つている筈だからどの時点で最後
の急速な案内羽根の閉め込みを行うかが重大問題
なのにこれについて何ら規定していない。
上述したように、従来技術では、S字特性を充
分に考慮に入れての案内羽根閉動作時期の決定が
なされていないという共通の欠点を有する。不利
益な異常水圧変動を回避するために、ポンプ水車
の運転状態がS字特性部分をQ1減少方向にたど
つている間は、案内羽根の急速な閉動作を行わな
いようにすることが必要である。また、S字特性
部分をQ1増加方向にたどつている間は、案内羽
根を開動作させるべきではない。
これは運転状態が例えば特性曲線2上の点eか
ら特性曲線1上の点aへと斜めに移動すること
で、矢張り動的に特性曲線の勾配が大きく傾いて
くることを考えれば納得できる。
〔発明の目的〕
本発明は上記欠点を改善しようとしてなされた
もので、S字特性に起因する上流側水圧の異常上
昇や下降、及び下流側水圧の異常低下による水柱
分離などの不具合を軽減又は回避することを目的
とするものである。
〔発明の概要〕
即ち、本発明の特徴とするところは、水車運転
領域においてN1=N/√(但しNは回転速
度、Hは有効落差)の低下にともない水車流量や
発生トルクが低下する特性を有するポンプ水車の
案内羽根制御方法において、水車の運転状態が上
記特性上を流量減少方向またはトルク減少方向に
辿るようになつたら案内羽根を現状の開度より開
動作し、水車の運転状態が上記特性上を流量増加
方向またはトルク増加方向に辿るようになつたら
案内羽根を現状の開度より閉動作せしめるポンプ
水車の案内羽根制御方法にある。
第1図Aおよび第1図Bから理解できるよう
に、ポンプ水車の運転がS字特性部分においてな
されている時は、∂Q1/∂N1>0および∂T1
∂N1>0の関係が満たされてる。S字特性部分
がQ1減少方向にたどられている時には、dN1/dt
<0およびdQ1/dt<0の関係が満たされてい
る。ここでtは時間である。dQ1/dt<0の時に
は、Q即ちポンプ水車への流入水量が減少してい
る訳で結果として上流側の水圧鉄管の下端(ポン
プ水車端)水圧Pは上昇しdp/dt>0の関係が
成立する。ところで発明者は上記S字特性内での
ポンプ水車の挙動を明らかにし、これに基づいて
S字特性部分が運転されているポンプ水車の検出
方法についてもいくつか便利な方法を発見した。
即ち、ポンプ水車の運転状態が、S字特性部分を
Q1減少方向にたどつていることの検出は、例え
ば回転数検出器、落差検出器、流量検出器とコン
ピユータを組合せ次の3つの条件のうち少くとも
1つの条件が満足していることを検出することに
よつて行うことができる。
〓〓〓〓
(A) dN1/dt<0とdQ1/dt<0が同時に成立す
る。
(B) dN1/dt<0とdp/dt>0が同時に成立す
る。
(C) dT1/dt<0とdN1/dt<0が同時に成立す
る。
このポンプ水車S字特性部分をQ1減少方向に
辿つていることの精密な検出のためには、上記条
件AからCまでのどれかの条件が満たされている
ことを検出することが望ましい。しかしながら、
本発明の目的からすれば、条件AからCまでは、
次の条件A′からC′までに置きかえることができ
る。
(A)′ dN1/dt<負でゼロ近傍値とdQ1/dt<負で
ゼロ近傍値が同時に成立。
(B)′ dN1/dt<負でゼロ近傍値とdp/dt>正で
ゼロ近傍値が同時に成立。
(C)′ dT1/dt<負でゼロ近傍値とdN1/dt<負で
ゼロ近傍値が同時に成立。
ところで今考えているS字特性突入時の運転状
態はS字特性部分をQ1減少方向にたどり始めた
時だからこの時ポンプ水車の有効落差Hは上昇し
始めた時であり(即ちこの時の状態はほぼ第3図
のD点に相当し、dH/dtの値はゼロに近い正の値で ある)、これを考慮すると上記(A)′,(B)′,(C)′式

dN1/dtはdN/dtで、dQ1/dtはdQ/dtで、
dT1/dtはdT/dtで各々近似的に置換してもよ
い。
即ち、 この時前述のごとくdH/dt≒0から次第に増大す ること、更にNの変化に比し、Hの増大割合が大
きいことを勘案するとdN/dt<0。
この時前述のごとくdH/dt≒0から次第に増大す ること、更にQの変化に比し、Hの増大割合が大
きいことを勘案するとdQ/dt<0。
この時前述のごとくdH/dt≒0から次第に増大す ること、更にTの変化に比し、Hの増大割合が大
きいことを勘案するとdT/dt<0。
となるからである。
上記のような検出方法でポンプ水車がS字特性
部分を流量減少又はトルク減少方向に辿り始めた
ことが判明したら案内羽根の閉操作を止めて逆に
開操作にしてやればよい。かくて第1図のような
S字特性部分の特性曲線の勾配が少なくとも過度
に傾くことがない。したがつてS字特性に起因す
る上流側水圧の異常上昇や下降、及び下流側水圧
の異常低下による水柱分離などの不具合を軽減ま
たは回避できる。
〔発明の実施例〕
以下本発明の一実施例を負荷急減を例に第3図
を用いて説明する。点Aから点Bはある水車出力
を発生している定常運転状態の案内羽根開度を示
し、点Bにて負荷しや断が発生したら点Bから点
Fにて示す開閉を行つて案内羽根を閉鎖する。ま
ず点Bから点Cを経て点Dに至るまでの経過はS
字の大きさを少しでも小さくするための案内羽根
の急閉鎖を示し、点DについてS字領域へ突入し
たことを回転速度が最大値に達しdN/dtの符号
が正から負に反転したことによつて検出する。即
ち、S字領域に突入する時点というのは回転速度
〓〓〓〓
が最大値に達する時点とほぼ一致する。そして水
車の運転点がS字特性の流量減少方向またはトル
ク減少方向を辿るようになつたら案内羽根を点D
から点Eに向けて強制的に開動作し、この流量減
少方向またはトルク減少方向を辿つている間は開
動作を持続する。しかる後、流量検出益で水車の
運転点がS字特性の流量増加方向(またはトルク
増加方向)を辿るようになつたらdQ/dtの符号
が負から正への反転やdT/dtの符号が負から正
への反転等によりこれを検出し、即ち、この負か
ら正への符号反転するところが点Eであり、点E
から点Fに向けて案内羽根を急閉鎖させる。
即ち、符号が負から正へ反転すると、 このときdH/dtはゼロに近い負の値であるの
で、dQ/dt>0で判定してもよいことが判る。
同様にdT1/dt>0の代りにdT/dt>0でもよい
ことが判る。
運転状態がS字特性部分に突入し、Q1減少方
向に辿つたすぐ後のdQ/dt又はdT/dtの反転に
よりS字特性部分の逆辿りが始まつたと考えてよ
い。
このような案内羽根の制御により従来の点B、
点C、点D、点E′、点F′の閉動作と比較し、水
車上流側鉄管水圧の異常上昇や下降と下流側吸出
管水圧の異常下降を確実にかつ安全に大きく低減
することができる。
上述では、本発明を負荷しや断の場合に限定し
て説明してきたが、ランナー室の水面を押し下げ
て行う調相運転から発電運転に急に移行する時、
発電運転中に外部からの負荷増大指令により案内
羽根を急開した場合など有効落差Hが急降下し、
N1が増大して運転点がS字特性に突入する場合
もある。
更に案内羽根を急閉し上流側鉄管水圧が一度上
昇し即ちHが増大した時でも水撃波の振り返しに
よつてHが低下し同様にS字特性に突入すること
がある。この場合、回転速度は一定でもS字特性
特有の加振作用は働く、即ちQ低下→H増大→
N1低下→Q低下と正帰還になるからである。こ
の場合のS字突入の判定は前述した検出条件(A),
(B),(C)のいずれかによる。当然ながらこの場合は
水車に直結された同期発電機が定格周波数運転を
している状態で水車の回転速度Nは定格値のまま
であり、dN/dtは常に0である。したがつて、
dN/dtを判別条件にできないので、Hを加味し
た(A),(B),(C)による。
〔発明の効果〕
本発明によれば、S字特性に起因する上流側水
圧の異常上昇や下降、下流側水圧の異常低下によ
る水柱分離等の不具合を軽減又は回避し、これら
の水路やポンプ水車自身の設計条件を緩和し経済
設計を可能にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図A及び第1図Bはポンプ水車特のS字特
性説明図、第2図は従来の負荷しや断時の案内羽
根制御方法を示す線図、第3図は本発明の案内羽
根制御方法を示す線図である。 N……回転速度、H……有効落差、Q……水車
流量、T……水車トルク、N1……単位落差当り
の回転速度、Q1……単位落差当りの水車流量、
T1……単位落差当りの水車トルク。 〓〓〓〓

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水車運転領域においてN1=N√(但しN
    は回転速度、Hは有効落差)の低下にともない水
    車流量や発生トルクが低下する特性を有するポン
    プ水車の案内羽根制御方法において、水車の運転
    状態が上記特性上を流量減少方向またはトルク減
    少方向を辿るようになつたら案内羽根を現状の開
    度より開動作し、水車の運転状態が上記特性上を
    流量増加方向またはトルク増加方向を辿るように
    なつたら案内羽根を現状の開度より閉動作せしめ
    るようにしたことを特徴とするポンプ水車の案内
    羽根制御方法。
JP5921377A 1977-05-20 1977-05-20 Control of pump water wheel Granted JPS53143841A (en)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5921377A JPS53143841A (en) 1977-05-20 1977-05-20 Control of pump water wheel
US06/183,374 US4382745A (en) 1977-05-20 1980-09-02 Method of controlling wicket gates of a pump-turbine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5921377A JPS53143841A (en) 1977-05-20 1977-05-20 Control of pump water wheel

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53143841A JPS53143841A (en) 1978-12-14
JPS6135381B2 true JPS6135381B2 (ja) 1986-08-13

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ID=13106880

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JP5921377A Granted JPS53143841A (en) 1977-05-20 1977-05-20 Control of pump water wheel

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JPS54145827A (en) * 1978-04-13 1979-11-14 Hitachi Ltd Pump water wheel control
JP3374696B2 (ja) * 1997-03-03 2003-02-10 株式会社日立製作所 ポンプ水車
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US6336322B1 (en) 1999-11-09 2002-01-08 Hitachi, Ltd. Method of controlling a pump turbine

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