JPS6135242Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシヤワーヘツドに関するもので、詳し
くはハンドシヤワーのヘツドに水を集中して噴出
させる注水器を選択的に着脱できるようにしたシ
ヤワーヘツドに関する。

従来の手にもつて使われるハンドシヤーは、ほ
とんどが第１図に示したように給水ホースと連結
させたシヤワーヘツド１の開口部１６に、多孔板
２をパツキングリング７を介して固定ねじ８で固
定した構造を採つている。しかし、このような構
造のものでは、シヤワーのほかにも集中して注水
するような、たとえば髪に含まれたシヤンプーの
泡を流すときや、女性のビデとして使うことがで
きず、結局浴室にこれらの異る用途の設備がさら
に必要となる。

本考案はこのような事情にかんがみなされたも
ので、捕集部とノズルとからなる注水器をヘツド
本体に着脱自在に設けるという、きわめて簡単な
構成により、シヤワーを集中注水器としても兼用
できるシヤワーヘツドを提供するものである。

以下、本考案の実施例を添付図面を用いて詳細
に説明する。第２図は本考案に係るシヤワーヘツ
ドの一実施例を示す分解斜視図、第３図は同組立
斜視図である。図中、給水ホースと連結されるヘ
ツド本体１０の下流側開口部１１には、パツキン
グリング１２を介して多孔板１３が、ねじ１４を
ヘツド１０内部の固定座１５へ螺合することによ
り固定される。前記開口部１１には延出させた円
筒部１６が形成され、同じく多孔板１３にもこれ
と密接嵌合できる円筒状周縁部１７が一体に形成
してあつて、その先端内縁部には等間隔おいて複
数の凸起１８，１８……が突設されている。本考
案のシヤワーヘツドは、さらに前記多孔板１３の
上方より係合し連結することができる注水器２０
を備えている。注水器２０はヘツド本体１０より
スプレイ状に噴出する水を捕集する漏斗状を呈す
る捕集部２１と、この捕集部２１と一体に形成さ
れ先端のノズルより水を一本の水柱として集中噴
出させることができる注水管２２とからなる。捕
集部２１の開口側２３は、前記多孔板１３の円筒
状周縁部１７内に嵌合するような円筒状に形成さ
れ、その外周面には複数の螺旋形凸条２４，２４
……が等間隔おいて設けられ、開口縁部２３を周
縁部１７に回動しながら嵌合すれば、凸条２４，
２４……と凸起１８，１８……とが互いに係合螺
接することができるように形成されている。な
お、前記多孔板１３には注水器２０と結合したと
き、第４図に示すように注水器２０の先端が当接
する円形凹溝１３１に嵌合させたシールリング１
３２が設けてあり、水がそこから漏れないように
なつている。

上記構成によれば、通常のシヤワーを浴びると
きは、その開口部１１に上記多孔板１３だけを備
えたシヤワーヘツドを用いればよい。すなわち、
給水栓を開ければ給水ホースと接続されたシヤワ
ーヘツドへ流れた水または湯は、多孔板１３を経
てスプレー状に分散して噴射することができる。
一方、注水器２０の開口側２３をヘツド本体１０
の周縁部１７内に回動させながら嵌合すれば、凸
条２４，２４……と凸起１８，１８……とが係合
して密着結合する。したがつて水または湯を供給
すれば、前記多孔板１３を経て一旦スプレー状に
噴出された水は、注水器２０がその捕集部２１に
よつて捕集し、注水管２２を経てその先端ノズル
より一本の水柱として噴出されることになる。そ
して使用後は注水器２０をシヤワーヘツドに対し
逆回動させれば、前記凸条２４，２４……と凸起
１８，１８……とが互いに離れることにより、注
水器２０はシヤワーヘツドから容易に外すことが
できる。

本考案は以上述べたように、シヤワーヘツドに
スプレー状に噴出された水を捕集して一本の水柱
として射出することができる注水器を着脱自在に
して取付けたことにより、通常のシヤワーによる
沐浴と注水による洗滌とに兼用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のシヤワーヘツドの構造例を示す
斜視図、第２図は本考案の実施例を示す分解斜視
図、第３図は同組立斜視図、第４図は断面図とで
ある。 １０……ヘツド本体、１１……開口部、１３…
…多孔板、１７……円筒状周縁部、２０……注水
器、２１……捕集部、２２……注水管。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一端が給水ホースに接続され他端開口部に多
   孔板を有するヘツド本体と、前記開口部を覆う
   捕集部およびこの捕集部と一体に形成され先端
   にノズルを有する注水管からなる注水器とから
   なり、この注水器は前記ヘツド本体に対し着脱
   自在に連結できるシヤワーヘツド。 (2) 円筒状に形成されたヘツド本体の開口部内
   に、円筒状に形成した多孔板を嵌合した実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のシヤワーヘツ
   ド。 (3) 捕集部を漏斗状に形成した実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のシヤワーヘツド。 (4) 円筒状に形成した多孔板の開口端縁に、複数
   の凸起を突設し、この凸起に係合する螺旋形凸
   条を捕集部の外周面に突設した実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のシヤワーヘツド。