JPS6135123B2 - - Google Patents

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JPS6135123B2
JPS6135123B2 JP57059733A JP5973382A JPS6135123B2 JP S6135123 B2 JPS6135123 B2 JP S6135123B2 JP 57059733 A JP57059733 A JP 57059733A JP 5973382 A JP5973382 A JP 5973382A JP S6135123 B2 JPS6135123 B2 JP S6135123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
graphite
carbon
temperature
fluorine
Prior art date
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Expired
Application number
JP57059733A
Other languages
English (en)
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JPS58176110A (ja
Inventor
Hidefumi Yamashita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Central Glass Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
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Publication of JPS58176110A publication Critical patent/JPS58176110A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフツ化黒鉛中空体の製造法に関し、特
に炭素材料として微小中空炭素球を使用すること
を特徴とするフツ化黒鉛中空体の製造法に関する
ものである。
従来、炭素とフツ素とから合成されたフツ化黒
鉛として(CF)oの構造を有するものが知られて
おり、かかるフツ化黒鉛(CF)oはその特異な諸
性質から電池の活物質、潤滑剤、防濡剤、防汚
剤、撥水撥油剤などとして広範な分野で工業的に
高く評価されている。更に最近新規な構造を有す
るフツ化黒鉛として比較的安価に収率よく製造で
きる(C2F)o型フツ化黒鉛が、そのユニークな化
学的、物理的特性から(CF)oと同様に工業材料
として注目されている。
これら2種フツ化黒鉛の生成反応は次式で表わ
される。
2nC(s)+nF2(g)→2(CF)o(s) …(1) 4nC(s)+nF2(g)→2(C2F)o(s)…(2) 上記の反応において、フツ素としては、フツ素
単独或は不活性ガスによる希釈フツ素ガスが使用
されるが、Cで表示される炭素の種類は極めて多
く、又構造が複雑であるため、反応条件も多岐に
亘り、生成物の組成、結晶度もそれらに伴つて多
少異なることは炭素や黒鉛の性質が構造と共に異
なることに類似している。
さらに、これらフツ化黒鉛はその製造過程にお
いて種々の技術的、経済的問題の欠点があり、そ
の一つは(CF)o型フツ化黒鉛においてはその熱
分解温度がフツ化黒鉛の生成温度域に近接してい
る点である。例えば天然黒鉛を炭素材料として用
いた場合には500℃以上の高温と長時間の反応時
間を要し、例えば600℃付近でフツ素化反応を24
時間行うと(CF)o型フツ化黒鉛が得られるが、
こうして得られた(CF)oは610℃で分解を起すた
め、その生成温度と熱分解温度との差は約10〜50
℃ときわめて近接している。更に加えてフツ化黒
鉛の生成反応と分解反応とはいずれも発熱反応で
あるため、生成反応段階で温度が上昇し生成した
フツ化黒鉛が一旦ある温度を超えると熱分解を起
し、更にこの熱分解によつてまた反応系の温度が
上昇するという困難な問題がある。このためフツ
化黒鉛の分解が促進され、時には反応系全体の温
度が生成したフツ化黒鉛の分解温度より高い温度
にまで上昇してしまうため、生成フツ化黒鉛は無
定形炭素とガス状フルオロカーボンとに分解して
しまうのである。かかる実情から、従来(CF)o
で表わされるフツ化黒鉛の収率は数10%と極めて
低いものでありこの収率を改善するための試みと
して反応系温度を常に生成フツ化黒鉛の温度に適
合するよう制御したり或は反応を幾つかの段階に
分けて行う方法が採られているが、前者はその温
度制御が難しく、また後者はその製造工程が複雑
となるため工業的実用性に乏しい。
一方(C2F)o型フツ化黒鉛は(CF)oに比べほ
ぼ同様の性質と用途を有しながら、その製造にあ
たつては高価なフツ素の量が著しく節減できると
共に、その新たな特性により新しい用途が開拓さ
れつつあるが、その製造法は、例えば黒鉛を100
〜760mmHgのフツ素圧下において300〜500℃で
フツ素化することにより製造することができる。
しかし、(C2F)oを高い選択率をもつて得るため
には反応に付すべき炭素材料の結晶度が高いこと
が好ましいが、そのような結晶度の高い黒鉛材料
を原料とした場合、原料黒鉛が完全にフツ素化さ
れて(C2F)oを生成するに要する時間は、特に
(C2F)oを選択的に得るために好ましいマイルド
な反応条件下では、極めて長く、例えば200〜
250mesh(Tyler)のマダガスカル産天然黒鉛を
375℃、フツ素圧200mmHgでフツ素と反応させた
場合、その生成には120時間もの長い時間を必要
とする。
このように(CF)o,(C2F)oともに収率、反応
度の面で問題が多いものであり、生成時間を短く
するための試みとして、例えば、(1)小さい粒径の
黒鉛を用いる方法、(2)反応温度を上げる方法、(3)
フツ素圧を高くする方法などが行なわれている
が、それぞれ(1)分解反応が起こりやすくなるこ
と、(2)生成(CF)o,(C2F)oの純度が下がるこ
と、(3)それ相応の効果が小さいという問題があつ
た。
本発明者等はこれら問題点を解決すべく、フツ
化黒鉛製造用の炭素原料について研究を重ねた結
果、粒径5〜1000μ、嵩比重0.05〜0.4g/cm3
肉厚0.5〜50μの微小中空炭素球を炭素原子とし
て用いたとき、(CF)o,(C2F)oのいずれにおい
ても反応が効率よく進行することを有出し、本発
明に到達したものである。
本発明では微小中空炭素球を用いることによ
り、(CF)oの製造にあつては極めて反応速度を大
にすることができるため分解を防ぐことができ、
よつて収率を飛躍的に向上させることができるも
のである。また(C2F)oの製造にあつてはカーボ
ン原料の熱履歴等に影響されることなく比較的お
だやかな条件下においても大きな反応速度で収率
よく製造が可能となり、極めて工業的に優れたも
のとなる。
本発明で用いられる微小中空炭素球は球状フエ
ノール樹脂を小滴状にスプレーしながら加熱発泡
させると同時に硬化させたのち焼成炭化させる方
法や、石油ピツチを低沸点有機溶媒、水に懸濁さ
せ、加熱発泡後炭化焼成する方法等によつて得ら
れる、5〜1000μの径をもち嵩比重0.05〜0.4
g/cm3、肉厚0.5〜50μの炭素100%の微小中空球
であり、製造条件によつて粒子径、肉厚、嵩比重
等は自由に制御可能であるが、工業的には主とし
て径20〜500μのものが製造されており、本発明
ではその範囲のもので十分である。このような微
小中空炭素球をカーボン原料として用いるとによ
り、(CF)o,(C2F)oいずれの製造においても、
反応速度の著しい短縮を図ることができる。
微小中空炭素球とフツ素との反応条件として
は、反応温度350〜600℃、フツ素分圧は100〜760
mmHgが適当である。この反応温度の如何で
(CF)oあるいは(C2F)oのいずれかが製造され、
さほど厳密ではないが、一般に500℃以下では
(C2F)oが、500℃以上では(CF)oが製造され
る。反応時間は粒度、肉厚によつても異なるが10
分〜数時間で完遂させることができ、通常のカー
ボン原料を用いた場合の1/10以下の反応時間とす
ることができる。またフツ化黒鉛の収率は黒鉛に
対し100%であつて未反応カーボンが極めて少な
いことも特徴であるが、勿論、反応を中途で止め
て部分的にフツ素化されたフツ化黒鉛を造ること
も自在である。
このようにして得られる(CF)oまたは
(C2F)oは、フツ化黒鉛の微小中空球ともいえる
もので、軽量、断熱、撥水、撥油、潤滑性といつ
た特性を有する微小中空体として新しい用途が展
開できる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例 1 直径250mm、高さ200mmのNi製反応器と外部加
熱用ヒーターからなる反応装置を用いて、嵩比重
0.1、平均径80μの微小中空炭素球300gを反応器
内に仕込み、反応器を真空脱気後、フツ素ガスを
導入し、大気圧に達したのち2.5℃/分で加熱
し、フツ素圧760mmHg、380℃の反応温度でフツ
素化反応を行なつたところ、5時間で、(C2F)o
を生成したことがX線回折で確認され、生成した
(C2F)o型フツ化黒鉛中空体の組成はCF0.65であ
つた。
比較のため80μの人造黒鉛を用いて同一の反応
を実施したところ、完全にフツ素化が行なわれて
(C2F)oを生成するのに150時間以上を要した。
実施例 2 実施例1と同一の装置で嵩比重0.07、平均径
100μの微小中空炭素球300gを入れ、外部より加
熱しつつ器内をN2ガス置換して、500℃で反応を
行なつたところ40分で(CF)oが590g生成した。
比較のため100μの天然黒鉛を用い同一条件で
反応を行なうと、590gの(CF)oの生成量を得る
ためには8時間の反応時間を要した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カーボン原料として粒径5〜1000μ、嵩比重
    0.05〜0.4g/cm3、肉厚0.5〜50μの微小中空炭素
    球とフツ素を反応させることを特徴とするフツ化
    黒鉛中空体の製造方法。
JP57059733A 1982-04-12 1982-04-12 フッ化黒鉛中空体の製造法 Granted JPS58176110A (ja)

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JPS58176110A JPS58176110A (ja) 1983-10-15
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JPS62191617U (ja) * 1986-05-27 1987-12-05
JPH0625109U (ja) * 1992-08-28 1994-04-05 日本紙業株式会社 組立紙器

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JPS5139597A (en) * 1974-10-01 1976-04-02 Nippon Carbon Co Ltd Futsukakokuenno seizoho

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