JPS6135044B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は製造ラインからコンベアにより連続的
に送られてくるケーキ類を人手を要することなく
包装箱に箱詰めするケーキ類の箱詰め方法に関す
るものである。

（従来の技術） カステラ台の表面をチヨコレートクリーム等の
クリーム類でコーテイングしたケーキ類はカステ
ラ台が壊れ易いうえに表面のコーテイング層も傷
付き易いため、これを箱詰めするには自動化がで
きず、トングと称せられる把持具で作業者がケー
キ類を１個宛把持して包装箱に収納するのを普通
とする。

（発明が解決しようとする問題点） このため従来の方法は包装作業が非能率的で大
量の取扱が極めて厄介でケーキ類の製造から包装
までの一連の工程を完全自動化できず、このため
ケーキ類のコストが高くつき、また、衛生上にも
問題があつた。

（問題点を解決するための手段） 本発明は前記のような問題点を解決して人手を
要することなく大量のケーキ類を効率よく箱詰め
できるようにしたケーキ類の箱詰め方法を目的と
して完成されたもので、製造ラインより包装ライ
ンに向けケーキ類を送り込む搬送コンベアの一側
下方に該搬送コンベアの送り出し側を積み込み側
とする包装ライン側コンベアを配列するとともに
搬送コンベアの先方位置に該搬送コンベアの先端
方部下方への往復動と包装ライン側コンベアの積
み込み部上方への往復動とを行う積み換え用のト
レーを設け、該トレーにはケーキ類が通過できる
透孔を前記包装ライン側コンベアに配列される包
装箱の区画に対応して多数設けるとともに各透孔
の下側にはこれを閉塞する一対の観音開き式の受
板を設け、前記搬送コンベアにより送られるケー
キ類をその進行速度に合わせて前進するトレーの
各受板に受けたうえ該トレーを包装ライン側コン
ベア上に向きを変えて移動させて両受板を同時に
下方に向け開くことにより両受板の案内下にケー
キ類を降下させて包装箱に箱詰めすることを特徴
とするものである。

（実施例） 次に、本発明を図示の箱詰め装置を実施例とし
て詳細に説明すれば、１は製造ラインにおいて製
造された多数個のケーキ類をその外径より僅かに
大きい底板に載せられた状態として包装ラインに
向け送り込むベルト式の搬送コンベアであつて、
該搬送コンベア１の一側下方にはその送り出し側
を積み込み側としてベルト式の包装ライン側コン
ベア２が配列されている。３は該搬送コンベア１
の先方位置に設けられて該搬送コンベア１の先端
方部の下方への往復動と、包装ライン側コンベア
２の基端方部にあたる積み込み部上方への往復動
とを行う積み換え用のトレー３であつて、該トレ
ー３にはケーキ類イの底板が通過できる大きさの
透孔４を包装ライン側コンベア２上に配列される
包装箱の各区画に対応して所要の間隔下に設ける
とともに各透孔４を下側から各別に閉塞する一対
の観音開き式の受板５，５を設けて該受板５，５
はトレー３が包装ライン側コンベア２上の包装箱
ロと対応する位置に移動されたときに下方に向け
開かれて両受板５，５の案内下にケーキ類イを包
装箱ロに降下させて箱詰めできるようになつてい
る。なお、図中６はトレー３の駆動装置であつ
て、図示の駆動装置６は搬送コンベア１の移動方
向に延びる案内レール７に沿つて該トレー３をシ
リンダ８の作動で進退動させるスライダ９と、前
記案内レール７をシリンダ１０の作動によつて該
搬送コンベア１の移動方向と直交する方向に進退
動させるクロススライダ１１とよりなるものとし
てトレー３が搬送コンベア１の先端方部下方から
該搬送コンベア１の移動方向への往復動と該搬送
コンベア１の移動方向に直交する方向への往復動
とを行うようになつている。

このように構成された装置によりケーキ類の箱
詰め方法を説明すれば、まず、製造ラインより包
装ラインに向けケーキ類を送り込む搬送コンベア
１に載せられて移送されてくる最前列のケーキ類
イが該搬送コンベア１の先端より送り出されてく
ると、該搬送コンベア１の先端方部の下方位置に
あるトレー３は前記したケーキ類イの送り出され
る速度に合わせて前進し、各ケーキ類イは該トレ
ー３に配設された最前列の透孔４を下側から閉塞
している観音開き式の受け板５，５上に受けられ
ることとなるから、トレー３に所要列のケーキ類
が配列されて包装ライン側コンベア２の基端方部
の積み込み側上方位置に移動したら、該搬送コン
ベア１とトレー３の前進を一時的に停止させると
ともに包装箱ロを載せて前進する包装ライン側コ
ンベア２も一時的に停止させたうえ観音開き式の
受板５，５を下方に向け開けば、第４図に一点鎖
線で示すように受板５，５上のケーキ類イはホツ
パー状に開かれる受板５，５の案内下に透孔４の
口縁に接触することなく降下して包装箱ロの所定
区画内に形崩れすることなく箱詰めされる。この
ようにして箱詰めが終了したら包装ライン側コン
ベア２を前進させて施蓋工程へ送り込んで施蓋す
ることともにトレー３を後退させて搬送コンベア
１の先端方部の下方位置までこのトレー３が復帰
したら搬送コンベア１を再度前進させ、以下、こ
の作動を繰り返すことによつて製造ラインより送
り込まれてくるケーキ類イを連続的に箱詰めすれ
ばよい。

（発明の効果） このようにしてケーキ類を箱詰めすれば、箱詰
め工程において人手がケーキ類に全く触れること
がないので衛生的であり、また、表面にコーテイ
ングされたチヨコレートクリーム類に手指や把持
具類の接触跡が残ることがないうえに各透孔より
降下される際に一対の受板の案内下に滑動される
こととなるので落下衝撃により型崩れすることも
なく、箱詰め作業を体裁よく効率的に行うことが
できるので、製造から包装までの全工程を自動化
することも可能となる。

従つて、本発明は在来のケーキ類の箱詰め作業
上の問題点を一率に解決できるケーキ類の箱詰め
方法として業界の発展に寄与するところ極めて大
なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施する装置の１例を示
す一部切欠正面図、第２図は同じく要部の一部切
欠正面図、第３図は同じく要部の一部切欠平面
図、第４図はトレーの受板が開かれた状態を示す
要部の一部切欠正面図である。 １：搬送コンベア、２：包装ライン側コンベ
ア、３：トレー、４：透孔、５，５：受板、イ：
ケーキ類、ロ：包装箱。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 製造ラインより包装ラインに向けケーキ類を
   送り込む搬送コンベアの一側下方に該搬送コンベ
   アの送り出し側を積み込み側とする包装ライン側
   コンベアを配列するとともに搬送コンベアの先方
   位置に該搬送コンベアの先端方部下方への往復動
   と包装ライン側コンベアの積み込み部上方への往
   復動とを行う積み換え用のトレーを設け、該トレ
   ーにはケーキ類が通過できる透孔を前記包装ライ
   ン側コンベアに配列される包装箱の区画に対応し
   て多数設けるとともに各透孔の下側にはこれを閉
   塞する一対の観音開き式の受板を設け、前記搬送
   コンベアにより送られるケーキ類をその進行速度
   に合わせて前進するトレーの各受板に受けたうえ
   該トレーを包装ライン側コンベア上に向きを変え
   て移動させて両受板を同時に下方に向け開くこと
   により両受板の案内下にケーキ類を降下させて包
   装箱に箱詰めすることを特徴とするケーキ類の箱
   詰め方法。