JPS6134160Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は装飾板、更に詳しくはテレビ、ステレオ
等の表面に、又はその他の各種用途に使用する装
飾板に関するもので、照明時と不照明時とでは色
彩が異なるイルミネーシヨン効果が大で、かつ、
構造簡単で安価に提供できる装飾板を提供しよう
とするものである。

従来この種の装飾板として各種の構造が提供さ
れているが、従来品は構造が複雑で高価となる欠
点があり、かつ、意匠面においても決定的なもの
がなかつた。

この点に鑑み考案したのが本案で、本案は点滅
自由の証明器具を背面側に配置した装飾板であつ
て、透明体と該透明体上に一体に設けた透光性の
ある金属蒸着層とより成る基材に、不透明インキ
で型抜印刷層を形成し、該層の型抜部の表面に突
出状の透明突出体を設けた点を要旨とするもので
ある。

次に本案装飾板の一実施例を図面に基づいて説
明する。

１は基材で、該基材１は透明フイルム或は透明
シート等の透明体２に、アルミニウム、亜鉛、ニ
ツケル、銅等の各種金属の蒸着層３を形成して構
成するのであり、金属蒸着層３の厚みは光線が透
過できる程度、換言すればハーフミラー効果を期
待できる程度の厚みにするのである。又４は、前
記基材１に印刷した不透明インキより成る型抜印
刷層で、該印刷層４は型抜印刷部４ａと型抜部４
ｂとより成り、型抜印刷部４ａ又は型抜部４ｂに
より所望の文字、図形等を表現する如く成すので
あり、該型抜印刷層４は前記透明体２側或は金属
蒸着層３側何れに設けてもよいのである。

尚５は必要に応じて設けるもので少くとも前記
型抜部４ｂに対向する如く基材１の透明体２側或
は金属蒸着層３側又は両者に設けた透明着色層
で、該着色層５は有色透明のインキを前記個所に
印刷するか、或は有色透明のフイルム或はシート
等の材料を透明接着剤を介して貼合せて形成する
のであり、後記する作用効果を奏するのである。

しかして、前記型抜部４ｂには第２図に示す如
く、外方に突出した透明突出体６を形成して、該
透明突出体６を介して前記型抜部４ｂを透視でき
る如くして製品に立体観を与える如くするのであ
り、透明突出体６の形状は角柱状或は円柱状にす
るか或は第３図に示す如く截頭円錐形或は截頭角
錐形にして傾斜面７から光を発する如く、更には
レンズ効果を奏する如くしてもよいのであり、そ
の形状は問わないのである。

しかして透明突出体６を傾斜面７を有する形状
とした時は、その先端面に不透明着色層８を形成
するのである。

又前記型抜印刷層４の表面には図示されていな
いが必要に応じて透明フイルムを貼合せるか或は
透明合成樹脂をコーテイングして透明の保護層を
形成するのである。

本案装飾板は前記の如く構成するものであるか
ら、不照明時には金属蒸着層３と型抜部４ｂで現
した文字或は図形等が確認でき、しかも金属蒸着
層３が光を反射するので前記文字或は図形が浮上
つた状態となり奇麗な装飾板が得られるのであ
る。

しかして、例えば第３図に示した如く装飾板の
背面側に設けた照明器具Ａで照明する時は金属蒸
着層３のハーフミラー効果によつて、前記透明着
色層５及び照明器具Ａの色彩を前記透明突出体６
を介して透視でき、前記不照明時と異なつた感じ
で前記文字或は図形等が浮上つた状態で透視でき
るのである。

即ち本案装飾板は照明時と不照明時とでは意匠
が異なり、同じ装飾板であるに拘らず見る者に異
なつた感じを与える装飾板となるのである。

又第２図に示した型抜部４ｂに、突出状の透明
突出体６を設けたので、照明器具Ａを点灯した
時、透明突出体６を介して光が透過拡散しその結
果、立体感がでて更に奇麗な装飾板となるのであ
る。

又第３図に示す如く傾斜面７を有する透明突出
体６の上面（先端面）に、不透明着色層８を設け
たので、該不透明着色層８で、その裏面に設けた
金属蒸着層３による光の反射が殆んど遮断される
ので、不照明時には不透明着色層８のみが確認で
き、かつ、前記印刷層４と不透明着色層８とを異
色に構成すれば一層立体感が現出できるのであ
る。これに反して前記照明器具Ａで照明する時
は、透明着色層５の色彩が前記傾斜面７から発
し、その中心部に不透明着色層８が位置した状態
となる。即ち、換言すれば外周が輝き、中心が輝
かない状態の奇麗な装飾板となり、照明時と不照
明時とでは意匠的に顕著な差異のある装飾板とな
るので、例えばこれをテレビの装飾板として使用
し、テレビのスイツチを入れると照明器具が点灯
する如くすることにより、前記の如き状態となる
のでスイツチのON・OFFを遠方からでも確認で
きるという顕著な効果を奏するのである。

本案装飾板は、前記の如く構成したので以上の
説明により明白な如く、照明時と不照明時とでは
色彩（意匠）が異なり、しかも構造が簡単である
から安価に提供できるという顕著な効果を奏する
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部を断面で示した本案装飾板の一実
施例の斜面図、第２図及び第３図は他の実施例の
断面図である。 １……基材、２……透明体、３……金属蒸着
層、４……型抜印刷層、４ａ……型抜印刷部、４
ｂ……型抜部、５……透明着色層、６……透明突
出体、７……傾斜面、８……不透明着色層。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 点滅自由の照明器具を背面側に配置した装飾
   板であつて、透明体と該透明体上に一体に設け
   た透光性のある金属蒸着層とより成る基材に、
   不透明インキで型抜印刷層を形成し、該層の型
   抜部の表面に突出状の透明突出体を設けたこと
   を特徴とする装飾板。 (2) 透明突出体を傾斜面を具備する透明突出体と
   したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項に記載した装飾板。 (3) 透明突出体を不透明着色層を具備する透明突
   出体としたことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第２項に記載した装飾板。 (4) 型抜印刷層の表面に、透明の保護層を設けた
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項に記載した装飾板。