JPH0210551Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は看板に関する。

金属板等の函体の内部に光源を設置し、該函体
の一部に穿設穴を設けて、文字等を切抜加工した
透明プラスチツク板を上記穿設穴から突出させて
なる看板は、従来第３図の如く、透明プラスチツ
ク板Ｃの背面に、色半透明プラスチツク板Ｓを一
体に接着したものからなつていた。

従つて、透明プラスチツク板Ｃは、垂直面及び
側面の板厚側からみれば同色になり、金属板等の
函体Ｂに、色半透明プラスチツク板をはめ込んだ
場合と同じように、全方向均一な色相を呈してし
まつた。

叙上の事情に鑑み、本考案の看板は、文字等を
切抜加工した透明プラスチツク板の垂直方向から
みると、色半透明プラスチツク板の色相が全面に
写し出され、一方、透明プラスチツク板の側面方
向からみると、透明プラスチツク板は透明のまま
の色調で現われる内面反射の美しさを生かした看
板の提供を目的とするものである。

以下、添付の第１図と第２図について、本考案
の看板の一実施例を説明する。

１は金属板等の函体で、２は内部に設置してい
る光源、３は函体１の一部を文字の輪郭にあわせ
て穿設した穿設穴である。４は文字等に切抜加工
したアクリル板等からなる透明プラスチツク板
で、上記文字の輪郭にあわせた穿設穴３から突出
させている。

透明プラスチツク板４は、函体１の内部から支
える形で、且つ文字等より大きい寸法の透明平板
５を背面から密着さして当着し、函体１から外部
へ脱落しないように固定してある。透明平板５の
背面には、極く僅かな空隙６を介して色半透明プ
ラスチツク板７を積層し、間挿材８，８によつて
空間６を設けて両者は一体化されている。そし
て、色半透明プラスチツク板７は、詳細を図示し
てないが、函体１と強固に固定している。

本考案の看板は、以上の如き構成からなるが、
一般に透明又は半透明の材料は、各々固有の屈折
率を有するために、板の表面、即ち異物質間の界
面に於いて、先の透過と反射を繰り返えす。本考
案は、こうした層間の先の性質と、透明及び色半
透明の透過度の組み合わせを応用したものであ
る。

本考案は、透明板と色半透明板との間隙に空隙
を設けている。即ち、この文字等に切抜加工した
底部は、色半透明板の積層側の表面にのみ、色調
が写し出される。そして電飾看板の文字は透明な
文字である。従つて、透明板の底部のみ着色があ
り、他は透明性を残しているので、透明なクリス
タルの内面反射が美しく、立体的な文字を創り出
すことができる。

一般に透明板の美しさは、空気層との界面に於
いて、内部反射を生みだす平滑な鏡面にあり、本
考案のように明確に視角による透明と色半透明を
識別しうる構成をとることによつて、透明感、反
射光択、発色性などの美しさを充分に生かすこと
のできる有用且つ実用的な看板である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の看板の一実施例を示す斜視
図、第２図は本考案の看板の一実施例を示す縦断
面図、第３図は従来の看板の例を示す縦断面図で
ある。 図中：１……函体、２……光源、３……穿設
穴、４……透明プラスチツク板、５……透明平
板、６……空隙、７……半透明プラスチツク板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属板等の函体１の内部に光源２を設置し、該
   函体１の一部に文字の輪郭に合わせた穿設穴３を
   設けて、文字等を切抜加工した透明プラスチツク
   板４を上記穿設穴３から突出させてなる看板にお
   いて、該透明プラスチツク板４の背面に透明平板
   ５を当着させ、該透明平板５の背面に空隙６を介
   して色半透明プラスチツク板７を積層させるよう
   にしたことを特徴とする看板。