JPS61333A - 気泡除去装置付医用超音波診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は乳腺診断等圧多用される気泡除去装置付医用超
音波診断装置用水槽に関するものである。

〔発明の技術的背景〕

生体組織に超音波を照射すると、異なる組織の境界面よ
り超音波は反射する。

その反射波の強弱を電気信号に変換し、モニターに表示
することにより生体組織の断層像を得ることができる。

ところで、超音波送受信器（以下「プローブ」という）
と生体との間の減衰２反射等を防止するため音響結合剤
が使用されるが、その材料として生体組織に近い水等が
多く利用されている。

特に電子走査に比較し、機械走査は生体との密着が困難
であり、氷袋又は水槽が不可欠となる。

以下医用超音波診断装置用の氷袋及び水槽の従来例を説
明する。

第１図は精密検査等で比較的狭い範囲の走査に使用され
る水袋１を示すものであり、音響結合剤として一般に水
２が使用される。

そして水袋１を被検体３に接触させるとともに、水袋１
内に内装したプローブ４を同図の矢印方向に走査するこ
とにより被検体３の断層像を得ることができる。

また、プローブ４を同図の矢印方向と直角方向でかつ水
面と平行にシフトすることにより断層面の位置を変える
ことができるのが一般的である。

第２図は、従来の水槽５を示すもので、同図に示す水槽
５はその上部に開口部６′を設けるとともに内部に音響
結合剤としての水２を収納し、またその水２の中にグロ
ーブ４を内装している。

この水槽５は比較的広範囲の走査に使用されるものであ
り、第１図の水袋１の場合と異なり水槽５が被検体３の
下方に位置するのは水２の水量が多いため被検体３への
負担を軽減させつつ全体のｊ　　　　　　構成の大型化
を防ぐ意味からである。

第３図は、従来例の他側としての水槽７を示すものであ
り、この水槽７が第２図に示す水槽５と異なる点は開口
部６に被検体３の生体組織に近い音響特性を有し、かつ
、被検体３に＠右柱の良い柔軟な薄膜８を張設したこと
である。

この水槽７も水槽５と同様な目的に使用される。

上述した水袋１．水槽５．７のうち主に水槽５゜７の特
徴を以下に説明する。

水槽５は被検体３と水２が直接接触するため現在の超音
波技術では比較的良い画質を得やすい。

水槽７は特に乳腺等の柔軟な生体組織の診断において、
被検体３の対表面が薄膜８に圧迫され超音波の進行方向
に直角に岱ずくため超音波の反射が少なく感度の向上、
アーチファクトの減少等が図られるとともに視野深度の
向上につながる。

すなわち、第４図に示すように超音波の伝搬はプローブ
４ａから放射される超音波の音束が絞られたＳの範囲が
分解能に比較的優れしかもＳの範囲は短いため生体視野
は浅いほど良好となる。尚、同図において、Ｙは音束の
広がりを示している。

〔背景技術の問題点〕

水槽５，７は上述したような特徴を有するが、このうち
水槽５は被検体３と水２が直接接触するため被検体２が
漏れたり、水２の中に異物が混入し、これが超音波によ
る断層面の画像劣化の原因となる等の問題がある。

また、被検体２の呼吸による生体組織の移動のため良質
の画像を得ることが難しい。

一方、水＠７の場合は、薄Ｍ８にしわができることがあ
り、被検体３と薄膜８との間に空気が入り込んで画質劣
化の原因となるとともに、乳癌等の診断に際しては乳房
の脇の下付近も重要であるが、この部位は薄膜８との間
に空気が入り込み易く、期待通りの視野を得られないと
いう問題がある。また、乳房の大きさによっては、薄膜
に対する密着性が悪く、前述した視野深度に影＃を及ぼ
すとともに、水槽５の場合と同様級検体３の呼吸のため
良質な画像を得にくい。

上述した柚々の欠点は、１日に多数の被検体２を扱いか
つデータ採りの失敗が許されない集団検診等の場合に顕
著である。

〔発明の目的〕

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、薄膜
の長所を生かし欠点を最小限にととめて良質な断層像を
得ることに寄与し得る気泡除去装置付医用超音波診断装
置用水槽を提供することを目的とするものである。

〔発明の概要〕

上記目的を達成するための本発明の概要は、水槽本体の
上部に設けた開口部に、水槽本体より突出した薄膜を備
え、その内部に音響結合剤及びプローブを備えた医用超
音波診断装置用水槽釦、薄膜の上部に生じた気泡を除去
する気泡除去装置を設けたことを特徴とするものである
。

〔発明の実施例〕

以下に本発明の実施例″ｆｆ第５図を参照して説明する
。同図において水槽１０は上部に開口部１１ａと、底部
に水槽内へ注排水を行う出入口１１ｂを設けた水槽本体
１１を有している。開口部１１ａには、断面凸状の薄膜
１２が取り付けられている。

蓋体１３は水槽本体１１の内部に収納した音響結合剤と
しての水２が外部に漏れないよう圧するととともに被検
体３を保護する役割をも果している。

気泡除去装置はチューブ１５．弁１６．予備タンク１７
から構成されている。チューブ１５の一端は薄膜１２の
上側部に設けられた出入口１２ａに他端は予備タンク１
７に接続され、その中間には気泡抜き弁１６が具備され
ている。この予備タンク１７には空気抜き口１８が設け
られている。

次に上記構成の水槽１０における気泡除去装置の作用を
説明する。

薄膜１２内に、気泡が生じた場合、これらの気泡は圧力
制御手段（図示せず）によって薄膜１２が水槽本体より
突出されているので、気泡は薄膜１２の突出部に集まる
。その突出部端にチューブ１５が取り付けられているの
で、気泡はチューブ１５を通りチューブ１５の他端に取
り付げられた予備タンク１７に集積される。予備タンク
１７では気泡と共に流されて来た水は、下部に集められ
、（気泡内の空気は空気抜き口１８を通って外へ排気さ
れる。したがって予備タンク１７はほぼ密封されている
が内部の水で満杯になるまで使用する事ができ、水の再
利用にも役立つ。またチューブ１５に具備されているコ
ック１６によって、空気が薄膜１２内に逆流しないよう
に気泡抜き装置の制御が行なわれている。

次に上記構成の水槽１００作用を説明する。

水槽１１に薄膜１２を張り、水槽１１内部に水１４を送
り込むことにより、薄膜１２を蓋体１３より盛り上げる
。この盛り上がった薄膜１２に乳房たる被検体３を押し
付け、水槽内部にある超音波プローブ４からの超音波に
より生体の情報な得る。

盛り上った薄膜１２に被検体１３を押し付ける際、薄膜
１２内の水２中に気泡が無くなることにより、水２は薄
膜１２を介して被検体３に密着し、プローブ４からの超
音波が均一に反射し、良質な画像が得られる。

〔発明の効果〕

以上詳述した本発明によれば薄膜と水の間に生　　　　
　　　ｉじた気泡の除去が図れ、良質な超音波の画像な
得ることに寄与し、また気泡と、気泡と共に排出された
水を空気抜き穴付きの容器に集める事により水の再利用
にも寄与し得る気泡除去装置付医用超音波診断装置を提
供し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の氷袋を示す概略断面図、第２図は、従
来の水槽を示す概略断面図、第３図は、従来の水槽の他
側を示す概略断面図、第４図は、超音波の集束及び広が
りを示す説明図、第５図は本発明の気泡除去装置付水輪
の実施例を示す概略断面図である。 １０・・・水桶、　　ｌｌａ・・・開口部、　　ｌｌｂ
・・・出入口、１２・・・薄膜、１３・・・蓋体、　　
１４・・・水、　　１５・・・チューブ、　　１６・・
・気泡抜き弁、　　１７・・・予備タンク、　　１８・
・・空気抜き口。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）水槽本体の上部に設けた開口部に本体よりも突出
   させた薄膜を備え、その内部に音響結合剤及びプローブ
   を備えた医用超音波診断装置用水槽に前記水槽内の気泡
   を除去する気泡除去装置を設けたことを特徴とする気泡
   除去装置付医用超音波診断装置。
2. （２）前記気泡除去装置は一端は水槽に連道するチュー
   ブとこのチューブの他端に接続する予備タンクと前記チ
   ューブに設けられた弁とからなることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の気泡除去装置付医用超音波診断
   装置。
3. （３）前記予備タンクには空気抜き穴が設けられている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の気泡除去
   装置付医用超音波診断装置。
4. （４）チューブの一端は薄膜に連通することを特徴とす
   る特許請求の範囲第２項記載の気泡除去装置付医用超音
   波診断装置。