JPS6133362B2 - - Google Patents

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JPS6133362B2
JPS6133362B2 JP8970179A JP8970179A JPS6133362B2 JP S6133362 B2 JPS6133362 B2 JP S6133362B2 JP 8970179 A JP8970179 A JP 8970179A JP 8970179 A JP8970179 A JP 8970179A JP S6133362 B2 JPS6133362 B2 JP S6133362B2
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JP
Japan
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stylus
displacement
air
contact
detection
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JP8970179A
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Seido Koda
Teruo Kotani
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Osaka Kiko Co Ltd
Original Assignee
Osaka Kiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Osaka Kiko Co Ltd filed Critical Osaka Kiko Co Ltd
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Publication of JPS5614109A publication Critical patent/JPS5614109A/ja
Publication of JPS6133362B2 publication Critical patent/JPS6133362B2/ja
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Measuring Arrangements Characterized By The Use Of Fluids (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はモデルの三次元形状を測定する三次元
形状測定装置に関し、特に静圧気体軸受を用いる
ことと、モデルと接触球の摩擦特性を改良するこ
とにより測定精度の向上を実現し、また静圧気体
軸受の有する一次遅れ特性を利用して耐振動特性
を改善した新規な三次元形状測定装置を提供せん
とするものである。
機械部品の製造においては、近年生産性の向上
と材料の有効利用の立場から金型を用いた成形加
工法が従来の機械に代つて部品製造の広い分野で
再認識され、プラスチツク製品等のみならず、粉
末治金成形法といつた新しい利用法まで実用に供
されて来ている。そしてこの種加工法の母型とな
る金型の製作についてはこれまで主として倣いフ
ライス盤等の倣い工作機械が使用されている。最
近では数値制御工作機械がかなり普及してきては
いるが、まだまだ倣い工作機械を必要としている
のが現状である。これは金型の形状が意匠的なデ
ザイン等に基づいているがため複雑であり、三次
元自由曲面で構成される部分が多く、幾何学的に
単純な面の仕上に用いられている従来の加工法を
そのまま適用することが困難であること、またた
とえ数値制御工作機械で加工するにしても、加工
形状の情報となる数値制御テープの作成に膨大な
費用と時間を要すること等技術的、経済的な面で
実用的でないためである。
ところで、上記倣い工作機械における倣い加工
の原理を倣いフライス盤を例に第1図に於いて説
明すると、送り螺子2により左右方向に移動可能
に構成されたテーブル1上に金型のモデル3と被
加工物4を載置し、送り螺子5により上下方向に
移動可能に構成された主軸頭6の下部に工具7を
取り付け、更に主軸頭6にトレーサアーム8を介
してトレーサヘツド9を設け、主軸頭6とトレー
サヘツド9とを同じ動作を行なわせるようにな
し、トレーサヘツド9に設けたスタイラス10を
モデル3の表面に沿わせて、これによりモデル3
の三次元形状を判別し、これを制御装置11に送
り、サーボモータ12,13を制御し、スタイラ
ス10と同じ動作を工具7に与えて被加工物4上
にモデル3と同じ形状を実現させるのである。
尚、制御装置11では倣い加工に必要な次の基本
的条件、つまり如何なる傾斜角も倣い得るために
スタイラス10がモデル3上の点で接線方向の送
りがかかること、如何なる形状でも接線方向の送
り速度とスタイラス10の変位量が一定であるこ
とを満足させるために各X,Y,Zの三軸方向の
演算処理が施され、サーボモータ12,13の制
御がなされる。
このような倣い加工においては、モデル3の三
次元形状を判別するトレーサヘツド9の検出精度
が倣い加工精度に大きく影響を与える。このトレ
ーサヘツド9は、従来の第2図及び第3図イ,ロ
に示すようにスタイラス10をバネもしくはダイ
ヤフラム等の弾性体14で、X,Y,Zの三軸方
向に均一に支持し、スタイラス10のX,Y,Z
の三軸方向の変位を夫々3組の変位検出差動トラ
ンス15a,15b,15cにて独立に検出する
ようになし、スタイラス10をモデル3の表面に
接触させた時に生じるスタイラス10の三次元変
位を夫々変位検出差動トランス15a,15b,
15cで検出し、これらの各出力電圧を制御装置
11に送り、ここで変位量を求め、サーボモータ
12,13を駆動させていた。ところが、通常、
スタイラス10とモデル3の触圧を低くして検出
精度を向上させるために極めて弱い弾性のバネや
ダイヤフラム等の弾性体14で支持させているた
め、倣い加工時の切削過程で生じる振動や工作機
械内部の歯車等の噛合振動等に影響されてスタイ
ラス10の検出精度が劣化し、そのため倣い加工
精度が低下するといつた欠点があつた。又、スタ
イラス10の動的応答はスタイラス10の質量と
弾性体14とから成る振動系を構成し、第4図点
線で示すように外部の励起周波数が所定周波数
になると共振を生じ、正確な変位検出が不能と
なり、その結果、サーボ系にハンチングといつた
不安定状態を生じ、倣い加工精度が著しく劣化す
るといつた欠点があつた。又、共振を防止するた
めにオイルダンパ等の減衰要素を用いたものがあ
るが、構造が複雑となり、必ずしも完全に問題が
解決されているとはいい難い。しかも、第2図に
見られるようにスタイラス10はボールスライド
ベアリング16を介してZ方向に摺動自在にし
て、変位検出差動トランス15cでZ方向変位を
検出する構造となつているが、この部分にも機械
的接触状態が存在し、このためスタイラス10の
Z方向戻り誤差が検出精度の低下につながるとい
つた欠点もあつた。
更にはスタイラス10先端とモデル3表面とは
常時接触しながら、モデル表面上の倣い動作を行
なつているため、両者の接触部で生じる摩擦力の
影響が倣い検出精度の誤差、ひいては倣い加工精
度の誤差となつてしまう。例えば第5図のような
直線部をもつモデル3をX方向に倣う場合、理想
的には、スタイラス10はY方向変位量△Yのみ
を検出して送り駆動系の制御を行なうべきである
が、実際にはスタイラス10とモデル3間接触部
の摩擦によつて、X方向変位量△Xも検出され
る。
実際に円弧の一部を測定した結果例を第6図に
示す。これは第7図に示すようにX方向にスタイ
ラス10を移動させ、その時の変位出力を記録し
たものである。理想的にはモデル3表面の法線方
向にスタイラス10が倒れ、その結果、その例れ
量と法線方向に応じて△X、△Yが検出されるこ
とになる。第6図の場合、円弧の曲率半径が大き
く、倒れ量も微小であり、△X成分は殆んど現わ
れず、△Y成分のみが検出されるべきものであ
る。ところが実際には第6図の△Xに示されてい
るように、△Yの変動と共に△Xにも大きな変動
が検出されている。このことはとりも直さず、ス
タイラス10とモデル3との接触部に生じる摩擦
力が検出誤差となつて現われていることを示して
いる。第6図の△X′は、同じ条件のもとでスタ
イラス10を自由に回転される機構として、モデ
ル表面上をころがつて倣う動作を行なわせたもの
で、この場合にはすべつて倣せた場合の検出変位
△Xの約1/4であり、それだけ摩擦力による検出
誤差が低減されていることが明らかである。
本発明は上記従来の欠点に鑑み、これを改良除
去したもので、スタイラスをテーパ形静圧気体軸
受により無接触状態で保持させ、外部振動の影響
を防止すると共に、機械的接触による戻り誤差を
無くし、またスタイラスの先端に多孔質性の接触
球を取り付けて、この接触球より低圧エアを放射
させてモデルに接触させ、モデルとの接触部に生
じる摩擦力を低減させるようにした三次元形状測
定装置を提供せんとするものである。
以下本発明の構成を図面に示す実施例に従つて
説明すると次の通りである。
第8図乃至第10図において、21は検出器本
体で、内周下端部にテーパ形静圧気体軸受22を
装設してあると共に内周上端部に補助静圧気体軸
受23を装設し、上記テーパ形静圧気体軸受22
及び補助静圧気体軸受23を介してスタイラス2
4を無接触状態で保持させている。すなわち検出
器本体21に開口してある圧縮空気供給口25及
び26よりテーパ形静圧気体軸受22及び補助静
圧気体軸受23に一定圧の空気を供給し、静圧気
体軸受22及び23の円周等配置に複数個設けて
ある空気流出路27及び28より流出する空気の
圧力によりスタイラス24は検出器21に無接触
状態に保持される。上記スタイラス24の上端に
はこのスタイラス24の下端に装設してある接触
球29がモデル30に接触して変位を生じるとそ
の変位に対応した量だけ変位する検出球31が固
設してある。この検出球31を同芯上に内装して
ガイドフランジ32が固設してあり、このガイド
フランジ32にスライド軸受33及び34を介し
てX軸方向及びY軸方向に摺動自在な移動子35
及び36が直交状に設けてあると共に、上記X軸
方向及びY軸方向に摺動自在な移動子35及び3
6に対向してスライド軸受37及び38を介して
摺動自在に移動子39及び40が直交状に設けて
ある。又、ガイドフランジ32上に固設してある
ブラケツト41にはスライド軸受42を介してZ
軸方向に摺動自在な移動子43が設けてある。
上記移動子35及び36を検出球31との間に
間在させてこの移動子35及び36のX軸方向及
びY軸方向の変位を検出するように動圧変位検出
型エアセンサー44及び45を設けてあると共
に、上記移動子39及び40を検出球31との間
に間在させて検出球31に求芯性をもたせるよう
にバランス用エアセンサー46及び47を設けあ
り、更に移動子43を検出球31との間に間在さ
せてこの移動子43のZ軸方向の変位を検出する
ように動圧変位検出型エアセンサー48を設けて
あり、而もエアセンサー44,45,46,4
7,48より流出する空気の圧力によりそれと対
応する移動子35,36,39,40,43を常
時低圧で検出球31に押圧させている。動圧変位
検出型エアセンサー44,45,48は夫々移動
子35,36,43に空気を噴出させるエアセン
サーノズル49,50,51と、このノズル4
9,50,51内を流動する空気の圧力(動圧)
変化を電気的に検出する半導体圧力変換器52,
53,54となり、夫々独立して移動子35,3
6及び43のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の
変位を検出する。バランス用エアセンサー46,
47はエアセンサーノズル55,56から空気を
噴出させ、常時検出球31に球芯性を与えるよう
にしている。尚、センサーは上記に限定されるも
のではなく、非接触式の変位センサーであつても
良い。
またこの発明での接触球29は、球形金属粉子
を焼結して構成したいわゆる多孔質性のもので、
スタイラス24の途中においてこのスタイラス2
4の外周面と検出器本体21の内周面との間に架
設された上下のダイヤフラム58により構成され
たチヤンバー59に、スタイラス24内の通路6
0を介して連通する。検出器本体21の中間に
は、上記チヤンバー59に低圧圧縮空気を供給す
る圧縮空気供給口61と、補助静圧気体軸受23
及びテーパ形静圧気体軸受22の排気を検出器本
体21の外部に放出する排出口57及び62が構
成されている。
上記構成において、検出器本体21の圧縮空気
供給口25及び26より静圧気体軸受22及び2
3に一定圧の空気を供給すると、各静圧気体軸受
22,23の円周等配位置に複数個設けてある空
気流出路27,28より一定圧の空気が流出し、
スタイラス24の外面に前記空気が作用してスタ
イラス24を検出器本体21に無接触状態に保持
させる。また各エアセンサー44,45,47,
48のエアセンサーノズル49,50,51,5
5,56に一定圧の空気を供給し、各ノズルの先
端より一定圧の空気を夫々の移動子35,36,
39,40,43に噴出する。スタイラス24に
変位が生じてない時は検出球31は半径方向に位
置決めされているので、移動子35,36,3
9,40,43がエアセンサーノズル49,5
0,51,55,56の先端との間に各々一定の
間隙αを保つており、動圧変位検出型エアセンサ
ー44,45,48のエアセンサーノズル49,
50,51内の空気圧は一定となる。一方、検出
器本体21の圧縮空気供給口61より低圧圧縮空
気を供給する。この空気はチヤンバー59に一旦
蓄積され、通路60を介してスタイラス下端の接
触球29に導入される。そして、この接触球29
の球表面から全方向に均一に放射される。
このような状態で接触球29がモデル30に接
触して変位が生じると、この変位に対応した量だ
けスタイラス24の上端に装設された検出球31
が変位を生じる。この時、テーパ形静圧気体軸受
22は接触球29のX軸方向及びY軸方向の変位
に対しては回転軸受としての機能を果し、Z軸方
向の変位に対しては気体軸受間隙内の移動を生じ
るスライド軸受としての機能を兼ね備えている。
また補助静圧気体軸受23はテーパ形静圧気体軸
受22に比べて軸受剛性を極めて低くし、スタイ
ラス24のX軸方向及びY軸方向の変位に支障を
きたさないようにし、同時にスタイラス24のX
軸方向及びY軸方向の変位するダンパーの役割を
果している。
接触球29とモデル30の上記接触は、接触球
29の球表面より放射される空気により両者の間
に空気膜が形成されるため(第10図参照)、接
触球29はモデル30に対して半浮動(完全な固
体接触ではないという意味)の状態でモデル表面
を倣うことになる。これにより、接触球29とモ
デル30間に発生する摩擦力を大幅に低減させる
ことが可能となり、この摩擦力に起因して発生す
る検出誤差を大幅に改善することが出来る。また
接触球29のこの半浮動形式の構成を用いれば、
例えば第11図に示すような急激な変化のあるモ
デルを倣う場合に、空気膜Aの他に形状急変によ
る空気膜Bがコーナー部Cの近傍で形成され、そ
の結果チヤンバー59内の圧力が変化するように
なる。このチヤンバー59内の圧力変動に着目し
て感圧素子(図示せず)等でこれを検出し、この
検出信号によりコーナー部で減速をかけるように
すれば、コーナー部での喰い込み(オーバーシユ
ート)を防止出来、倣い精度の向上を図ることが
できる。
このようにして接触球29がモデル30の表面
上を倣い、その変位に対応してスタイラス24上
端の検出球31が変位すると、移動子35,3
6,43が摺動し、移動子35,36,43とエ
アセンサーノズル49,50,51の先端との間
隙αが各々変化し、これに伴つてエアセンサーノ
ズル49,50,51内の圧力が各々変化し、こ
の圧力変化を対応する半導体圧力変換器52,5
3,54が検出し、この動圧変化により検出球3
1の各軸方向の変位を独立して検出し、各々電気
信号を発する。例えば検出球31がX軸方向に変
位したとすると、移動子35がX軸方向に摺動
し、動圧変位検出型エアセンサー44のエアセン
サーノズル49の先端と移動子35との間隙αが
変化し、これに伴つてエアセンサーノズル49内
の空気圧が変化して半導体圧力変換器52がそれ
を検出する。上記と同様にして検出球31のY軸
方向の変位、Z軸方向の変位も検出され、この出
力電圧によりモデル30の三次元形状の精密測定
が可能となる。
また静圧気体軸受及びエアセンサーは一般的に
第4図実線に示すような一次遅れ系の動的応答特
性を有しているため、スタイラス24の固有振動
数と一致した外部振動周波数が作用しても良好な
吸振特性を有し、スタイラス24が共振すること
なく常に安定した検出が行なえる。またスタイラ
ス24は殆んど無接触状態で保持されており、摩
擦による戻り誤差が生じず、しかも極めて軽い回
転トルクで回転可能であるため、接触球29とモ
デル30との接触部にて生じる摩擦に対してもス
タイラス24が回転し、あたかも接触球29が転
がるようにしてモデル30上を倣つていくのでそ
れだけ検出精度が向上することになる。しかも、
静圧気体軸受の剛性は外部から供給圧を調整する
ことにより極めて容易に変更し得るので、スタイ
ラス24とモデル30の触圧調整が容易となる。
以上説明したように本発明は、下端にモデルへ
接触する接触球をもち、上端に検出球を有するス
タイラスの軸方向適当個所一個所を筒状の検出器
本体下部内に軸受スキマが断面〕形環状をしたテ
ーパ形静圧気体軸受によつて軸方向及び半径方向
に無接触状態で自動調心的に静圧支承し、かつ、
スタイラスの上端部を検出器本体内に軸受スキマ
が円筒形をした補助静圧気体軸受によつて半径方
向に無接触状態に静圧支承し、上記検出器本体の
上部に、上記検出球の変位を、検出器本体の中心
軸線及びこれに直交する平面に含まれるX,Y,
Z軸方向の変位に変換する移動子を上記検出球と
対向させて上記三軸方向に摺動自在に設け、上記
各移動子の反検出球側端面に所定間隔を隔ててエ
アセンサーノズルを検出器本体に固設し、各エア
センサーノズル毎に、上記間隙変化に比例した噴
射背圧変化を電気量に変換して検出する動圧変位
検出型エアセンサーを設け、前記スタイラス下端
の接触球を通気性を有する多孔質性材料で形成
し、検出器本体外部から、該検出器本体とスタイ
ラスとの間に形成された可撓性材料で構成される
チヤンバー及び該スタイラス内に形成され、上記
チヤンバーに連通する通路を経て上記接触球に低
圧エアを供給し、該接触球の外表面から低圧エア
を放射させるようになしたから、スタイラスを検
出器本体に無接触状態に支持させることができ、
支持部の摩擦による誤差の介入を防止でき、検出
精度を向上させることができる。特に筒状の検出
器本体下部内に、スタイラスの軸方向適当個所一
個所を、軸受スキマが断面〓形環状をしたテーパ
形静圧気体軸受によつて軸方向及び半径方向に無
接触状態で自動調心的に静圧支承し、かつ、スタ
イラスの上端部を検出器本体内に軸受スキマ円筒
形をした補助静圧気体軸受によつて半径方向に無
接触状態に静圧支承したことによつて、スタイラ
スは軸方向一個所のテーパ形静圧気体軸受部を支
点として、検出器本体の中心軸線と直交する平面
内で二次元運動可能となり、しかも、検出器本体
の中心軸線方向にも移動可能であり、常に静圧に
よる自動調心作用を有しているため、スタイラス
下端の接触球の三次元変位を、スタイラス上端で
直接三次元方向変位として検出させることができ
る。しかも、スタイラスとモデルの静圧調整が容
易である。さらに静圧気体軸受及び動圧変位検出
型エアセンサーは、一次遅れ系の動的応答特性を
有しているので、検出系の固有振動数と一致した
外部振動であつても、良好な吸収特性を有し、ス
タイラスの共振が防止され、倣い工作機械に使用
し、高精度で安定した測定結果が得られ、加工精
度の向上に寄与し得る。特に、動圧変位検出型エ
アセンサーのノズルをスタイラス上端の検出球に
直接対向させるのではなく、移動体を介して間接
的に対向させたから、スタイラスの三次元変位に
よる検出球の中心位置変位があつてもノズルと移
動体端面とを常に同一角度に対応させておくこと
ができ、上記検出球の中立位置変位によるノズル
噴射角度の変化が防止でき、高精度の検出を達成
できる。また、三次元の各方向のエアセンサーを
スタイラスの上端にまとめて配置でき、装置全体
を簡単コンパクト化し得る。
さらに、スタイラス下端の接触球とモデルとの
間の接触摩擦抵抗を減少させることができると共
に、この間に形成される空気膜がダンパー効果を
有し、大幅な検出精度の向上が図れる。また、上
記接触球への低圧エアの供給を、検出器本体とス
タイラスとの間に形成した可撓性材料で構成した
チヤンバーを介してスタイラス内通路を経て行わ
せたことにより、スタイラス変位の検出精度に悪
影響を与えないで目的を達成できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は倣い加工の加工原理を説明するための
フライス盤の略図、第2図は従来の一般的な三次
元形状測定装置の構造を示す略図、第3図イは第
2図イ−イ線断面図、ロは第2図ロ―ロ線断面
図、第4図は従来のスタイラスと本発明に係るス
タイラスとの動的応答特性を示すグラフ、第5図
は直線部を有するモデルとスタイラスの関係を示
す略図、第6図は円弧モデルを倣わせた場合のス
タイラスのX,Y軸方向の変位を表わすグラフ、
第7図は円弧モデルとスタイラスの関係を示す略
図、第8図は本発明に係る検出器の構造を示す断
面図、第9図は第8図の―線断面図、第10
図はモデルと接触球の関係を示す要部拡大図、第
11図は急激な形状変化のあるモデルと接触球の
関係を示す略図である。 22……テーパ形静圧気体軸受、21……検出
器本体、24……スタイラス、29……接触球、
59……チヤンバー、60……通路、31……検
出球、44,45,48……動圧変位検出型エア
センサー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 下端にモデルへ接触する接触球をもち、上端
    に検出球を有するスタイラスの軸方向適当個所一
    個所を筒状の検出器本体下部内に軸受スキマが断
    面〕形環状をしたテーパ形静圧気体軸受によつて
    軸方向及び半径方向に無接触状態で自動調心的に
    静圧支承し、かつ、スタイラスの上端部を検出器
    本体内に軸受スキマが円筒形をした補助静圧気体
    軸受によつて半径方向に無接触状態に静圧支承
    し、上記検出器本体の上部に、上記検出球の変位
    を、検出器本体の中心軸線及びこれに直交する平
    面に含まれるX,Y,Z軸方向の変位に変換する
    移動子を上記検出球と対向させて上記三軸方向に
    摺動自在に設け、上記各移動子の反検出側端面に
    所定間隔を隔ててエアセンサーノズルを検出器本
    体に固設し、各エアセンサーノズル毎に、上記間
    隙変化に比例した噴射背圧変化を電気量に変換し
    て検出する動圧変位検出型エアセンサーを設け、
    前記スタイラス下端の接触球を通気性を有する多
    孔質性材料で形成し、検出器本体外部から、該検
    出器本体とスタイラスとの間に形成された可撓性
    材料で構成されるチヤンバー及び該スタイラス内
    に形成され、上記チヤンバーに連通する通路を経
    て上記接触球に低圧エアを供給し、該接触球の外
    表面から低圧エアを放射させるようになしたこと
    を特徴とする三次元形状測定装置。
JP8970179A 1979-07-13 1979-07-13 Three-dimensional shape measuring instrument Granted JPS5614109A (en)

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