JPH10315129A - 研削量制御方法および測定器 - Google Patents

研削量制御方法および測定器

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JPH10315129A
JPH10315129A JP14855697A JP14855697A JPH10315129A JP H10315129 A JPH10315129 A JP H10315129A JP 14855697 A JP14855697 A JP 14855697A JP 14855697 A JP14855697 A JP 14855697A JP H10315129 A JPH10315129 A JP H10315129A
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JP
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work
air
grinding
micrometer
air nozzle
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JP14855697A
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Atsuo Amano
敦夫 天野
Akio Harada
彰夫 原田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クーラント、ワーク、砥石、研削盤等からの
誤差要因を排除して高精度研削を可能にする。 【解決手段】 平面研削盤のテーブル8上のマグネット
チャック9にワークWとダミーワークDWとを固定し、
砥石車1によりダミーワークDWをわずか研削した後、
このダミーワークDWの上面位置と未研削のワークWの
上面位置を、砥石カバー2に取付けた測定ヘッド部5内
のエアノズル7を構成要素とするエアマイクロメータに
より測定して、ワークWとダミーワークDWとの段差を
求める。そして、エアマイクロメータの表示を確認しな
がら、前記段差に必要取り代を加えた分だけ砥石車1を
送り、その位置で砥石車1を固定してワークWを研削す
る。これにより、必要取り代が1μm単位であっても正
確に研削できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面研削盤におけ
る研削量制御方法に係り、より詳しくは1μm単位の高
精度研削を可能にする研削量制御方法とその方法の実施
に用いる計測器に関する。
【0002】
【従来の技術】研削加工中には、砥石摩耗、熱変位、機
械振動などの多くの外乱が影響するため、ワークを1μ
m単位で高精度に研削仕上げしようとする場合は、いわ
ゆるインプロセスでの計測制御が不可欠となる。そこで
例えば、特開平2−198768号公報には、平面研削
盤のテーブル上にエアマイクロメータの空気吐出部(エ
アノズル)を設置し、これに砥石を近づけて基準点に対
する砥石研削面の位置を非接触で検出し、その検出結果
に基づいて研削開始点を定める方法が提案されている。
この方法によれば、測定精度の高いエアマイクロメータ
を用いることで、研削量を高精度に制御することができ
るようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の方法によれば、砥石研削面の位置を直接検出
する方式であるため、砥石の粒子間に滞留するクーラン
トによるエアマイクロメータの出力変動を避けることが
できないことに加え、被研削物としてのワークの測定誤
差、砥石の偏摩耗等の影響を吸収することができず、実
際上、1μm単位での高精度研削はきわめて困難である
という問題があった。また、エアマイクロメータのエア
ノズルが研削盤のテーブル上に上向きに設置されている
ため、そのエアノズルへのクーラントの浸入が避けられ
ず、この面からもエアマイクロメータの出力が変動し
て、高精度研削を困難にするという問題があった。さら
に、加工基準となるテーブル上からエアを吐出する方式
であるため、エアマイクロメータの測定範囲を超えてワ
ーク寸法が変更される場合は測定不能となり、ワーク寸
法が変更されるごとにエアノズルを交換しなければなら
ず、汎用性に乏しいという問題もあった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、クーラント、ワ
ーク、砥石等からの誤差要因を排除して高精度研削を可
能にすると共に、ワーク寸法に制約されることなく広範
囲に適用できる研削量制御方法を提供し、併せてこの方
法の実施に用いる測定器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の方法発明は、平面研削盤のテーブ
ル上にワークとダミーワークとを固定し、ダミーワーク
をわずか研削した後、砥石カバーに取付けたエアマイク
ロメータのエアノズルからエアを吐出させて、該エアノ
ズル先端とダミーワークとの距離D1 および該エアノズ
ル先端とワークとの距離D0 を測定し、しかる後エアノ
ズルからダミーワークまたはワークに向けてエアを吐出
させてエアマイクロメータの表示を確認しながら、前記
測定距離の差[D1 −D0 ]分だけ砥石車をテーブル側
またはその反対側へ送るようにすることを特徴とする。
【0006】この請求項1に記載の発明においては、エ
アマイクロメータにより研削後のダミーワークの面と未
研削のワークの面との位置を測定して両者の差(段差)
を求めることで、この差分だけ砥石車をテーブル側また
はその反対側へ送れば、砥石研削面は、研削開始点に正
確に位置決めされる。しかも、エアマイクロメータの表
示を確認しながら砥石車を送るので、研削盤の送り誤差
を無視することができ、砥石研削面をより正確に研削開
始点に位置決めすることができる。
【0007】こゝで、研削目的によっては、ワークから
必要取り代s分だけ研削したい場合があるが、この場合
は、請求項2に記載の方法発明のように、請求項1に記
載の発明と同様に求めたダミーワークとワークとの段差
[D1 −D0 =δ]に必要取り代sを加えた値[δ+
s]分だけ砥石車をテーブル側またはその反対側へ送る
ようにする。このようにすることで、請求項3に記載の
発明のように、必要取り代sが1〜2μmの微小であっ
ても正確に、その取り代s分だけワークを研削すること
ができる。
【0008】また、上記目的を達成するため、請求項4
に記載の方法発明は、平面研削盤のテーブル上にワーク
と仕上寸法のゲージとを固定し、研削最終段階で、砥石
カバーに取付けたエアマイクロメータのエアノズルから
エアを吐出させて、該エアノズル先端とワークとの距離
0 および該エアノズル先端とゲージとの距離D2 を測
定し、両距離の差[D2 −D0 ]が最終研削代の範囲内
にあれば、エアノズルからゲージに向けてエアを吐出さ
せてエアマイクロメータの表示を確認しながら、D2
0 になるように砥石車をテーブル側へ送るようにする
ことを特徴とする。
【0009】この請求項4に記載の方法発明において
は、研削最終段階までワークを研削した後、エアノズル
先端とワークとの距離D0 および該エアノズル先端とゲ
ージとの距離D2 を測定し、エアマイクロメータの表示
を確認しながら、D2 がD0 になるように砥石車をテー
ブル側へ送ることで、研削盤の送り誤差はもとよりエア
マイクロメータの読取り誤差の介入なしに、最終研削代
すなわち研削残りを正確に研削してワークを所定寸法に
仕上げることができる。この場合、前記最終研削代は、
ワークの材種、砥石の種類等に応じて任意の大きさとす
るが、請求項5に記載の発明のように、1〜2μmの微
小範囲とすることができる。
【0010】本発明にかゝる測定器は、請求項6に記載
のように、アンビル部分を取除いたマイクロメータのス
ピンドルを中空構造とし、該スピンドルの先端にエアマ
イクロメータを構成するエアノズルを設け、該エアノズ
ルを前記スピンドルの中空内部を通じてエアマイクロメ
ータの計測部に連通させる構成としたことを特徴とす
る。
【0011】このように構成した測定器においては、荒
加工時は普通のマイクロメータとして用いる一方、仕上
加工時はエアマイクロメータとして用いることで、エア
ノズルを交換することなく広範囲の研削量制御に利用す
ることができる。また、エアマイクロメータは、そのエ
アノズル先端と測定対象との隙間を一定の範囲内に収め
ないと、その出力(読み)が前記隙間に対して直線関係
を維持せず、測定不能となるが、本測定器によれば、マ
イクロメータを利用してエアノズルを簡単に初期測定位
置にセットすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0013】図1〜図3は、本発明の第1の実施の形態
を示したものである。本第1の実施の形態においては、
予め平面研削盤の砥石車1を保護する砥石カバー2にブ
ラケット3を用いて測定器4の測定ヘッド部5を取付け
る。この測定器4は、汎用のマイクロメータとエアマイ
クロメータとを組合せたもので、その測定ヘッド部5
は、図3に良く示されるように、汎用のマイクロメータ
からアンビル部分を取除いたマイクロメータ本体部6と
エアマイクロメータを構成するエアノズル7とから成っ
ている。
【0014】マイクロメータ本体部6は、インナスリー
ブ10およびアウタスリーブ11から成るスリーブ組立
体12と、このスリーブ組立体12に摺動可能に嵌挿さ
れたスピンドル13と、スリーブ組立体12に嵌合され
かつスピンドル13の上端に結合一体化されたシンブル
14とを備え、そのスリーブ組立体12が前記砥石カバ
ー2から延ばしたブラケット3に固定されている。スリ
ーブ組立体12を構成するインナスリーブ10とアウタ
スリーブ11との間には、前記スピンドル13の外周に
設けられたねじ部15に噛合するナット16が保持され
ている。このようなマイクロメータ本体部6において
は、シンブル14を介してスピンドル13を左回転また
は右回転させれば、スリーブ組立体12に対してスピン
ドル13が上昇または下降し、スリーブ組立体12の外
周およびシンブル14の外周に付した目盛17からスピ
ンドル13の移動量を検出できるようになる。
【0015】しかして、上記スピンドル13には、軸方
向に貫通する貫通孔18が形成されており、この貫通孔
18の下端開口部に上記エアノズル7が設定されてい
る。スピンドル13の貫通孔18はエアマイクロメータ
の通気路として構成されており、この通気路18には、
スピンドル13の上端部に螺着した継手19を介してエ
アマイクロメータの計測部20が配管接続されている。
本エアマイクロメータは流量式として構成されており、
その計測部20はフロート(図示略)を内蔵する表示管
21と、レギュレータ22とエア源23とを備えてい
る。測定に際しては、この計測部20からエアノズル7
に対してレギュレータ22で定まる所定圧のエアが給送
され、このエアがエアノズル7から被測定物(ワーク
等)24に向けて吐出される。この時、エアノズル7か
ら吐出される流量は、エアノズル7の先端と被測定物2
4との間の距離Dに応じて変化し、その距離Dの変化が
計測部20において前記フロートの位置変化に変換さ
れ、該フロートと表示管21に付した目盛25との対応
から距離Dを読取ることができるようになる。
【0016】こゝで、エアノズル7の先端と被測定物2
4との距離(隙間)Dを一定の範囲内に収めないと、表
示管21の読み(出力)が前記隙間Dに対して直線関係
を維持せず、エアマイクロメータとしての測定が不能と
なるので、本測定器4をマイクロメータとして用いる場
合は、一度、マイクロメータ本体部6のスピンドル13
を被測定物24に接触させた後、そのシンブル14を回
してスピンドル13の先端、すなわちエアノズル7の先
端を初期測定位置にセットする。なお、表示管21の目
盛25の一目盛は、0.5μm単位となるように設定さ
れている。
【0017】本第1の実施の形態は、ワークWから微小
(1〜2μm)な取り代s分だけ研削しようとするもの
で、研削に際しては、前出図1に示したように、平面研
削盤のテーブル8上のマグネットチャック9にワークW
とダミーワークDWとを固定する。ダミーワークDWと
しては、ワークWと同材質のものを選定するのが望まし
く、また、その厚さもワークWとそれほど違わないもの
を選定するのが望ましい。ただし、砥石車1とワークW
との干渉を避けて、テーブル8を最短距離で移動させる
ことを考慮すれば、ダミーワークDWとしては、ワーク
Wより10μm程度厚いものを選定するのが望ましい。
【0018】上記したようにマグネットチャック9にワ
ークWとダミーワークDWとを固定したら先ず、図示を
略すクーラントノズルからクーラントを放出させなが
ら、テーブル8を定ピッチ送りしてダミーワークDWを
わずか(5μm程度)研削する。次に、このダミーワー
クDWを研削した位置に砥石車1を固定したまま、テー
ブル8を横送りして上記砥石カバー2に取付けた測定ヘ
ッド部5を、図1に示すようにダミーワークDWの上方
に移動させる。そして、前記測定器4をエアマイクロメ
ータとして用いて、そのエアノズル7からダミーワーク
DWへ向けてエアを吐出させ、図2の右側に示すよう
に、エアノズル7の先端とダミーワークDWとの距離D
1 を測定する。
【0019】次に、砥石車1の位置を固定したまま、テ
ーブル8を横送りして測定ヘッド部5をワークWの上方
に移動させ、引き続き測定器4をエアマイクロメータと
して用いて、そのエアノズル7からワークWへ向けてエ
アを吐出させ、図2の左側に示すように、エアノズル7
の先端とワークWとの距離D0 を測定する。ダミーワー
クDWに対して求めた上記距離D1 とこのワークWに対
する距離D0 との差[D1 −D0 =δ]は、ダミーワー
クDWとワークWとの段差を表しており、したがって、
ワークWの上面を上記した微小取り代s分だけ研削する
には、この段差[D1 −D0 =δ]に必要取り代sを加
えた値[δ+s]分だけ砥石車1をテーブル8側へ送れ
ば良いことになる(ダミーワークDWがワークWより厚
いと仮定した場合)。そこで、エアノズル7からワーク
Wへ向けてのエア吐出をそのまま継続させ、エアマイク
ロメータの計測部20の表示管21を確認しながら、前
記[δ+s]分だけ砥石車1をテーブル8側へ送り、そ
の砥石車1位置でテーブル8を定ピッチ送りし、クーラ
ントを放出させながらワークWを研削する。これにより
ワークWは、所望の取り代s分だけ研削されたことな
る。なお、ダミーワークDWの初期厚さがワークWより
小さい場合は、上記段差δはマイナスとなるが、この場
合は、砥石車1をテーブル8と反対側(テーブル8から
離間する方向)へ送ることになる。ただし、この場合
は、砥石車1とワークWとの干渉を避けるため、距離D
1 の測定に際してテーブル8をワークWを迂回して移動
させる必要がある。
【0020】このように、実際に研削したダミーワーク
DWの上面を基準にしてワークの研削量を求めると共
に、エアマイクロメータの表示を確認しながら砥石車1
を位置決めするので、ワークWの測定精度や砥石の偏摩
耗、あるいは研削盤の送り誤差などの影響を受けること
なく、砥石車1の研削面を正確に位置決めすることがで
き、1μm単位の取り代sでも正確に研削することがで
きるようになる。しかも、エアノズル7は下向きに設置
されているので、その内部にクーラントが浸入すること
がないことに加え、ダミーワークDWやワークWの上面
を測定対象としているので、クーラント滞留の影響もな
く、エアマイクロメータの出力は安定するものとなる。
さらに、測定器4の測定ヘッド部5は砥石車1と一体に
移動するので、ワークWの寸法が変更されても、常にエ
アマイクロメータの測定範囲(10μm程度)内で測定
を行うことができる。
【0021】図4および図5は、本発明の第2の実施の
形態を示したものである。なお、こゝで用いる研削盤、
測定器4等は上記第1の実施の形態と同じであるので、
同一部分には同一符号を付し、その説明は省略すること
とする。本第2の実施の形態は、最終研削代を正確に設
定してワークWを所望の寸法に仕上げるようにするもの
で、テーブル8上のマグネットチャック9には、予めワ
ークWと仕上寸法のゲージGとを固定する。なお、ここ
では、ワークWは、全体として10μmを超える取り代
があるものとして説明を行う。
【0022】上記したようにマグネットチャック9にワ
ークWとゲージGとを固定したら、最初は測定器4の測
定ヘッド部5を通常のマイクロメータとして用い、その
スピンドル13をワークWに接触させてワークWの寸法
を確認しながら研削を進め、残りの取り代が10μm以
下になったら、測定器4をエアマイクロメータに切り換
える。そして先ず、測定ヘッド部5をワークWの上方に
移動させ、そのエアノズル7からワークWへ向けてエア
を吐出させ、図2の右側に示すように、エアノズル7の
先端とワークWとの距離D0 を測定する。次に、測定ヘ
ッド部5をゲージGの上方に移動させ、そのエアノズル
7からゲージGへ向けてエアを吐出させ、図2の左側に
示すように、エアノズル7の先端とゲージGとの距離D
2 を測定する。このゲージGに対して求めた距離D2
ワークWに対して求めた距離D0との差[D2 −D0
は、残りの取り代を表しており、そこで、この残りの取
り代に基づいて研削最終段階までの研削回数を設定す
る。例えば、残りの取り代が9μmであったら、研削回
数を3回(3μm+3μm+2μm)とする。
【0023】このようにして、研削最終段階まで所定回
数の研削を行ったら、再び測定ヘッド部5のエアノズル
7をワークWとゲージG上に順次移動させ、図5に示し
たと同様の態様でエアノズル7の先端とワークとの距離
0 およびエアノズル7の先端とゲージGとの距離D2
をそれぞれ測定する。そして、両距離の差[D2 −D
0 ]が予定どおりに最終研削代の範囲内に入っていれ
ば、エアノズル7からゲージGに向けてエアを吐出させ
て、エアマイクロメータの計測部20の表示管21を確
認しながら、D2 がD0 になるように砥石車1をテーブ
ル8側へ送る。次に、その砥石車1位置でテーブル8を
定ピッチ送りし、クーラントを放出させながらワークW
を研削する。これによりワークWは、残りの取り代が正
確に研削されて、所望の寸法に仕上がるようになる。
【0024】本第2の実施の形態によれば、研削途中で
ワークWとゲージGとの上面位置を検出し、最終研削段
階までの取り代を正確に割り出して研削回数を設定する
ので、最終研削段階で残りの取り代が過剰であったり不
足することがなくなる。しかも、エアマイクロメータの
表示を確認しながら、D2 がD0 になるように砥石車を
テーブル側へ送ることで、研削盤の送り誤差はもとより
エアマイクロメータの読取り誤差の介入する余地はなく
なり、最終研削を正確に行って高精度に部品を仕上げる
ことができる。また、計測器4をマイクロメータとエア
マイクメータとに切り換えて、広範囲の測定に利用でき
る。
【0025】なお、上記各実施の形態において、測定器
4のマイクロメータを流量式として構成したが、このマ
イクロメータは背圧式として良いもので、この場合は、
表示管21に代えて指示計が用いられることになる。ま
た、本発明は、このマイクロメータの計測部20の出力
を電気量で取出すようにしても良いもので、この場合
は、出力としての電気量を数値制御装置(NC)にフィ
ードバックして全自動で研削を行わせることもできる。
【0026】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明にかゝる
研削量制御方法によれば、ダミーワークまたは仕上寸法
のゲージとワークとの位置を比較して研削量を決定し、
かつエアマイクロメータの表示を確認しながら砥石を位
置決めするので、クーラント、ワーク、砥石、研削盤等
からの誤差要因を排除すると共に、エアマイクロメータ
を有効活用して、1μm単位で研削量制御を行うことが
できるようになり、その利用価値は大なるものがある。
また、本発明にかゝる測定器によれば、マイクロメータ
とエアマイクロメータの機能を併せ持つので、ワーク寸
法に制約されることなく広範囲の測定に利用できること
に加え、マイクロメータの機能を用いてエアマイクロメ
ータを初期測定位置に簡単にセットすることができ、本
研削量制御方法の実施に向けて好適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の実施要領を示す模
式図である。
【図2】第1の実施の形態における測定状態を示す模式
図である。
【図3】本発明の実施に用いる測定器の構造を一部断面
として示す側面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の実施要領を示す模
式図である。
【図5】第2の実施の形態における測定状態を示す模式
図である。
【符号の説明】
1 砥石車 2 砥石カバー 4 測定器 5 測定ヘッド部 6 マイクロメータ本体部 7 エアノズル 13 スピンドル 20 計測部 21 表示管 W ワーク DW ダミーワーク G ゲージ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面研削盤のテーブル上にワークとダミ
    ーワークとを固定し、ダミーワークをわずか研削した
    後、砥石カバーに取付けたエアマイクロメータのエアノ
    ズルからエアを吐出させて、該エアノズル先端とダミー
    ワークとの距離D1 および該エアノズル先端とワークと
    の距離D0 を測定し、しかる後エアノズルからダミーワ
    ークまたはワークに向けてエアを吐出させてエアマイク
    ロメータの表示を確認しながら、前記測定距離の差[D
    1 −D0 ]分だけ砥石車をテーブル側またはその反対側
    へ送ることを特徴とする研削量制御方法。
  2. 【請求項2】 平面研削盤のテーブル上にワークとダミ
    ーワークとを固定し、ダミーワークをわずか研削した
    後、砥石カバーに取付けたエアマイクロメータのエアノ
    ズルからエアを吐出させて、該エアノズル先端とダミー
    ワークとの距離D1 および該エアノズル先端とワークと
    の距離D0 を測定し、しかる後、エアノズルからダミー
    ワークまたはワークに向けてエアを吐出させてエアマイ
    クロメータの表示を確認しながら、前記測定距離の差
    [D1 −D0 =δ]に必要取り代sを加えた値[δ+
    s]分だけ砥石車をテーブル側またはその反対側へ送る
    ことを特徴とする研削量制御方法。
  3. 【請求項3】 必要取り代sが、1〜2μmであること
    を特徴とする請求項2に記載の研削量制御方法。
  4. 【請求項4】 平面研削盤のテーブル上にワークと仕上
    寸法のゲージとを固定し、研削最終段階で、砥石カバー
    に取付けたエアマイクロメータのエアノズルからエアを
    吐出させて、該エアノズル先端とワークとの距離D0
    よび該エアノズル先端とゲージとの距離D2 を測定し、
    両距離の差[D2 −D0 ]が最終研削代の範囲内にあれ
    ば、エアノズルからゲージに向けてエアを吐出させてエ
    アマイクロメータの表示を確認しながら、D2 がD0
    なるように砥石車をテーブル側へ送ることを特徴とする
    研削量制御方法。
  5. 【請求項5】 最終研削代の範囲が、1〜2μmである
    ことを特徴とする請求項4に記載の研削量制御方法。
  6. 【請求項6】 アンビル部分を取除いたマイクロメータ
    のスピンドルを中空構造とし、該スピンドルの先端にエ
    アマイクロメータを構成するエアノズルを設け、該エア
    ノズルを前記スピンドルの中空内部を通じてエアマイク
    ロメータの計測部に連通させたことを特徴とする測定
    器。
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