JPS6132714Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、人形玩具、動物玩具など例えばぬ
いぐるみ玩具に用いて好適の目玉が動く眼部に関
するものでる。

上記ぬいぐるみ玩具などに用いる目玉が動く眼
部としては、透明材料で作つた扁平中空体の内部
に円板を遊動できるように封入したものが普通で
ある。このものは構造簡単で安価に作ることがで
きるけれども、白目を現わす扁平中空体内で黒目
を現わす円板が人形の動揺により単に遊動するだ
けであつて表情に乏しい欠点があつた。

これに対し、この考案は白目部分を針山状の反
射板、その上を遊動する黒目部分を光輝面に形成
して眼部全体が目立つようにするとともに、白目
部分の反射により黒目部分の輪郭が引き立つて見
えるようにしたものである。

この考案の実施例を図面について説明すると、
第１図および第２図において、１は取付台であつ
て、円形、だ円形の底板２の周囲に低い周壁３を
有する白色等の着色合成樹脂で作られている。な
お、４は所要人形等に取りつけるための取付脚で
ある。

次に、５は反射板であつて、黄色、淡青色など
の着色ガラス、硬質樹脂で作られ、上記底板２に
適用する平板体６の上面に多数の小突起７…を千
鳥状に密に配列して形成されている。

この反射板５は上記取付台１中に固嵌あるいは
必要により接着して取付けられ一体の基台８を形
成する。

次に、９は黒目を現わすべき円板であつて、
黒、茶色などに着色された適宜厚さの合成樹脂板
よりなり、やや小径に作つて側方に遊動できる大
きさとする。この円板９はすべりをよくし、かつ
立体的に見せるため周縁に向つて厚さを減少する
碁石状とし、さらに上面に適宜の反射材１０、例
えばガラス粉末などを塗着して光輝面に形成され
ている。

次に、１１は透明蓋体であつて、透明樹脂など
で作られ、天板１２は上方に彎曲する膨出面に形
成されている。この透明蓋体１１は、周縁を基台
８の周壁に嵌合接着して一体に取りつけられてい
る。

この考案は上記の構造であつて、白目部分を現
わすべき基台８内面は、小突起７…を密にかつ千
鳥状に植設した反射板５で形成されているから、
この平板体６表面および小突起７…のそれぞれに
よる乱反射により、強く輝くから特に動物玩具な
どに用いて好適であり、さらに、小突起７…の多
数が互に千鳥状、つまり各小突起７…の間に、奥
部に位置する小突起７…が見える状態から生ずる
相互に距離感を持つた反射であるため、光線の方
向に対して明暗に変化するから興味深く、かつ小
突起７…の介在により板体９の陰影が生じて板体
９の存在を際立つて明瞭にする効果がある。そし
て前記したように板体９の上面を反射光輝面とし
て、白目部分中を光輝性の黒目が動くようにした
からより効果的である。

この考案は以上のように構造簡単で、各部材を
相互に嵌合して行くだけで全体を簡単に組み立て
ることができるとともに、前記硬質な小突起７…
により円板９は点接触で載架され、かつ碁石形状
により周縁が引かかることなくはるかに軽快に遊
動することができる等多くの利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は縦断面図、第２図は各部を分解的に示
した斜視図である。 図中の符号、１は取付台、２は底板、３は周
壁、５は反射板、６は平板体、７は小突起、８は
基台、９は円板、１０は反射材、１１は透明蓋
体、１２は天板を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円形・だ円形の底板２からなる取付台１上に、
   着色透明硬質材よりなり、上記底板２に適合する
   平板体６の上面に多数の小突起７…をその高さを
   そろえて千鳥状に密に植立した白目部分を現わす
   反射板５を敷装固定して基台８を形成するととも
   に、この反射板５上に、周縁に向つて厚さを減少
   する碁石状で、かつ上面を光輝面とした黒目部分
   を現わすやや小径の円板９を側方に遊動可能に載
   置し、さらに基台８上面を覆つて、周縁に連なる
   天板１２を上方に彎曲する膨出面とした透明蓋体
   １１を、周縁を基台８周面に重合接着して一体に
   被嵌してなる人形・動物玩具などの眼部。