JPS6132503Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は口腔内を清掃するための歯刷子に関す
るものである。

一般に歯刷子により口腔内を清掃する時、歯ブ
ラシを保持する指として特に親指が重要であり実
際のブラツシングの際の磨く部位、磨き方により
親指の位置を変え、適正圧力を歯牙に加えて磨い
ている。従来その親指のスベリ止めとして歯刷子
のハンドルの適宜位置の正面、背面両面に、両面
とも凹部を設けること、一方に凹部他方にギザ面
を設けること、ハンドルの適宜位置の正面或いは
背面の片方に凸部とギザ面を併設することが行な
われてきた。

しかしながら、前述したように、磨く部位磨き
方或いは手の大きさくせなどによる個人差により
親指の位置を変える必要があり、このような従来
の歯刷子では、親指の位置が固定されてしまうた
め、使用性が悪く、刷掃効果も低くなるおそれが
あつた。

本考案は、これら従来の欠点を適格に除去し、
取扱いやすく安定したブラツシング操作を可能に
し、使用性を著しく良好にする歯刷子とすること
を目的としたものである。

本考案は植毛部を有するハンドルに握り指先を
引つ掛けるための係止部を備えた歯刷子におい
て、該ハンドルの把握部のほぼ中央部に長手方向
に沿つたスリツトを形成して、このスリツトにス
ライダを摺動自在に嵌着し、このスライダに前記
指先係止部を形成したことを特徴とする歯刷子で
ある。

図示のものにおいて、歯刷子１のハンドル２
に、その長手方向に、スリツトとして正面から背
面に貫通した適宜長さの長孔３を設け、その長孔
３を摺動するスライダ４を配備して、該スライダ
４の表面に歯を磨く時指を引掛るための係止部５
を形成してある。係止部５としては、彎曲凹面、
凸部、ギザ面等スベリ止め及び力を加えやすい形
状が選ばれる。スライダ４は二分割されたボタン
部材４′，４″の対向面に互いに嵌合する凸部６、
凹部６′を設け、前記長孔３に臨んだハンドル２
を両側に上下から挾んだ状態で凸部６と凹部６′
が嵌合し長孔３を摺動するようにしてある。この
場合ボタン部材４′，４″の対向面とは反対の両面
に凸部で係止部５を設けてある。

第４図に示すものは、ハンドル２の正面又は背
面にスリツト７を形成し該スリツト７に嵌合する
凸部７′をスライダ４に設けた例であり、第５図
に示すものはハンドル２の長手方向両側面にガイ
ド用のスリツト８，８を設けスライダ４に設けた
凸部８′，８′を該スリツト８，８に嵌合して摺動
する例である。

なお第１図ないし第５図例ではハンドル２とス
ライダ４にはロツク模様として例えば一方にギザ
面他方にギザ面に係止される弾性部材を設けるこ
と、スライダの回転によつて係脱を操作しうる部
材を適宜設けること等公知のロツク手段を付設す
るのがよい。

第６図に示すものは片側或いは両側にギザ面を
有する長孔９をハンドル２に設け、スライダ４に
該ギザ面に嵌合する凸部９′を弾性部材で配備し
て所定位置に仮止めできるロツク機能を有する構
成としてある。

しかして、歯をブラツシングする際は、適宜位
置にスライダ４を摺動して係止部５を最適位置に
配し、機能的に安定した歯磨操作が可能となるも
のである。

本考案は植毛部を有するハンドルに握り指先を
引つ掛けるための係止部を備えた歯刷子におい
て、該ハンドルの長手方向に沿つて摺動自在のス
ライダを設け、このスライダに前記指先係止部を
形成したことにより、歯みがき操作の際にハンド
ルを握つて親指の位置が適正圧力を歯牙に加えら
れる位置に指先係止部がセツトできるので磨く部
位や磨き方に対応した変化がハンドルに与えられ
刷掃効果を著しく良好なものとし、しかも手の大
小差や大人・小人の差にも対応でき使用感もよく
安定したブラツシング操作が可能であると共に取
扱い簡便であるし体裁上も趣味感が増して商品価
値も高められる等の実用上の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は背面
図、第２図は側面図、第３図は第１図線にお
ける分離状態の縦断面図、第４図及び第５図は他
の実施例の縦断面図、第６図はさらに他の実施例
の分離状態を示す一部の斜面図である。 １……歯刷子、２……ハンドル、３……長孔、
４……スライダ、４′，４″……ボタン部材、５…
…係止部、６……凸部、６′……凹部、７……ス
リツト、７′……凸部、８……スリツト、８′……
凸部、９……長孔、９′……凸部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 植毛部を有するハンドルに握り指先を引つ掛
   けるための係止部を備えた歯刷子において、該
   ハンドルの把握部のほぼ中央部に長手方向に沿
   つたスリツトを形成して、このスリツトにスラ
   イダを摺動自在に嵌着し、このスライダに前記
   指先係止部を形成したことを特徴とする歯刷
   子。 ２ 前記ハンドルが、ハンドルを貫通した長孔の
   スリツトを設けてその長孔にスライダを滑動自
   在に装着したものである実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の歯刷子。 ３ 前記スライダが、嵌合片のある二分割された
   ボタン部材からなり、前記ハンドルを挟んだ状
   態で結合されるものである実用新案登録請求の
   範囲第１項又は第２項記載の歯刷子。 ４ 前記スライダが、円板部材からなるものであ
   つて、その表面に凹面からなる指先係止部を形
   成したものである実用新案登録請求の範囲第２
   項又は第３項記載の歯刷子。 ５ 前記スライダが、その表面にギザギザを含む
   粗面からなる指先係止部を形成したものである
   実用新案登録請求の範囲第２〜４項のいずれか
   一つの項記載の歯刷子。 ６ 前記スライダが、前記ハンドルとに滑動自在
   に嵌合されたものであつてその嵌合面にロツク
   機構を備えたものである実用新案登録請求の範
   囲第２〜５項のいずれか一つの項記載の歯刷
   子。 ７ 前記スライダが、弾性脚部を有するものであ
   つてて前記ハンドルに形成したガイド溝に挟圧
   支持されているものである実用新案登録請求の
   範囲第２〜６項のいずれか一つの項記載の歯刷
   子。