JPS6130818Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ロケートリングの端面に、段部状の
挿込みガイドを形成することにより、成形機取付
盤への取付けを容易ならしめた成形用金型を提供
することを目的とする。

以下、本考案の一実施例を図について説明す
る。第１図において、１は射出成形用金型であつ
て、そのロケートリング１１の端面Ａには、第２
図イ及びロに拡大して示す如く、挿込みガイド１
２が、段部状に形成されている。この挿込みガイ
ド１２は、底面が、ロケートリング１１外周面と
連続する所定周長の円弧周面をなし、該底面から
所定高さまで、スプールプツシユ挿入孔１１ａの
中心を通る鉛直線に対してほゞ対称に、端面Ａに
突出して形成されている。

一般に、成形用金型は、クレーン等３で吊りな
がら、そのロケートリングを成形機取付盤２の取
付孔２１に嵌入した後、ボルト等で取付盤２に固
定されるが、ロケートリング１１の外径と取付孔
２１の内径との差は通常0.2〜0.4程度である為、
挿込みガイド１２のない従来のロケートリングの
場合には、取付孔２１えの挿入に手間どり、成形
用金型のセツト作業に時間がかゝつていた。

しかし、この実施例の場合には、挿込みガイド
１２を、取付孔２１内に臨ませた後、クレーン等
３を少し下げて、挿込みガイド１２の底面を取付
孔２１の底部にひつかければ、後は、成形用金型
１を取付盤２に当たるまで押すだけで、ロケート
リング１１が円滑に取付孔２１に嵌入する。挿込
みガイド１２は、取付孔２１に対して、上下方向
には、第４図イに、Ｌで示す挿込み裕度を有し、
左右方向には、同図ロに、Ｗで示す挿込み裕度を
有している為、挿込みガイド１２の取付孔２１内
えの挿入は極めて容易に行える。第３図ハは、ロ
ケートリング１１の嵌入完了状態を示している。

なお、挿込みガイド１２は、第３図に示すよう
に、偏平な切欠円状のものにしても、前記実施例
の場合と同様の効果を有する。

以上の如く、本考案によれば、挿込みガイドを
設けたことにより、成形用金型のセツト作業時、
そのロケートリングの中心が成形機取付盤の取付
孔中心に一致するように吊下げなくても、又ロケ
ートリングの中心線が移動取付孔の中心線に対し
て傾斜するように成形用金型が吊り下げられてい
ても、ロケートリングを簡単に取付孔に嵌入する
ことができるので、成形用金型のセツト時間を従
来に比して大幅に短縮して生産性を上げることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による成形用金型の実施例の
側面図、第２図イ及びロは、夫々上記実施例にお
けるロケートリングの拡大側面図及び拡大正面
図、第３図は、本考案の他の実施例の要部正面
図、第４図は、第２図に示す実施例の作用説明図
である。 １……成形用金型、１１……ロケートリング、
１２……挿込みガイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロケートリングの端面に、下面が、前記ロケー
   トリングの外周面に連続する所定周長の円弧周面
   をなす挿込みガイドが段部状に突出形成されてい
   ることを特徴とする成形用金型。