JPS6130514Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は水切棚に取付けて使用される小物載
せ具に関するものである。

従来から使用されている水切棚は、左右両側の
棚枠の間に数本のパイプを配列して構成した水切
用棚板を掛け渡したものである。このような棚板
はパイプの間隔があるため、鍋、ボール等の比較
的大きな台所用品を載せるには適しているが、小
さな台所用品、例えば調味料を入れた容器、猪
口、箸、スプーン等は、パイプ間の間隙から抜け
落ちるため、上記の棚板に載せることはほとんど
不可能である。そのため、これらの小物は別の場
所に収納されることが普通であるが、台所用品と
して同時に使用するもの、或いは同時に洗浄され
るものは、その大小を問わず、同じ水切棚に載せ
ておくことが便利である。

上記のごとき不便を解消するために、小物載せ
棚を水切棚の下方に吊下げる手段が知られている
が（実公昭56−21000号公報参照）、このような吊
下げ棚は、いうまでもなく、その棚を取付けた水
切棚下方の空間の有効利用が妨げられる。また、
２段の水切棚において、上記の小物載せ棚を上段
の水切棚の下方に吊下げると、その部分において
は、下段の水切棚に物を載せる空間が実質上無く
なる欠点がある。

そこで、この考案は水切棚の上下空間の利用を
妨げることなく鍋、ボール等の比較的大きな台所
用品と併せて小物台所用品も載せられるようにす
るための小物載せ具を提供することを目的として
いる。

この考案に係る小物載せ具は、載せ板とその取
付具から成り、その載せ板は水切棚のパイプ上面
に載置されるものであり、上記取付具は載せ板に
挿通しその上面に係合されるボルトと、そのボル
トに載せ板の下方から挿通され水切棚のパイプ下
面に押当てられる係止板と、その係止板の下方か
らボルトにねじ込まれるナツトとから成り、上記
係止板のパイプ長さ方向に沿つた両側縁にパイプ
に係合しうる屈曲片を形成して成るものである。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

第１図に示すように、この考案に係る小物載せ
具は、皿状の載せ板１と水切用棚板２（第３図参
照）に対する取付具３とから成るものである。載
せ板１には適宜数の水切用スリツト４が形成され
ており、そのスリツト４のうちの載せ板１の両側
に片寄つた中央部分の２本のスリツト４に取付用
ボルト５を挿通し、その頭部６を係合する。

上記ボルト５には載せ板１の下方から係止板７
が挿通され、その係止板７の下方から蝶ナツト８
をねじ込んである。係止板７は棚板２の２本のパ
イプ９（第２図参照）に係合するようパイプ９の
長さ方向に沿つた折曲げ片１０を設けてある。こ
れらのボルト５，係止板７及びナツト８が取付具
３を構成している。

上記の小物載せ具は、第２図及び第３図に示す
ように、載せ板１を棚板２上に載せ、係止板７を
棚板２の下面から当てがい、ナツト８を締めるこ
とにより取付けられる。

以上のように、この考案の小物載せ具は、水切
棚上面の任意の個所に適宜取付けることができる
ものであるから、従来水切棚上に載せることがで
きなかつた小物台所用品を自由に載せることがで
き、水切棚の用途を多様化する効果がある。

また、載せ板に水切棚の上面に接し、また取付
具はその下面に接するものであるから、この考案
に係る小物載せ具を装着しても、水切棚の上下空
間の有効利用は妨げられない。

なお、載せ板に水切用スリツトを設けておく
と、水切り作用のほかに、取付具のボルト挿通孔
を兼用することができるので便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部切欠分解斜視図、第２図は取付状
態の断面図、第３図は取付状態の斜視図である。 １…載せ板、２…棚板、３…取付具、４…スリ
ツト、５…ボルト、７…係止板、８…ナツト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 載せ板と取付具の組合せから成り、上記載せ
   板は水切棚のパイプ上面に載置されるものであ
   り、上記取付具は載せ板に挿通しその上面に係
   合されるボルトと、そのボルトに載せ板の下方
   から挿通された水切棚のパイプ下面に押当てら
   れる係止板と、その係止板の下方からボルトに
   ねじ込まれるナツトとから成り、上記係止板の
   パイプ長さ方向に沿つた両側縁にパイプに係合
   しうる屈曲片を形成して成る水切棚取付用小物
   載せ具。 (2) 上記ボルトを載せ板に設けた水切用スリツト
   に挿通して成る実用新案登録請求の範囲第１項
   に記載の水切棚取付用小物載せ具。