JPS6130218Y2 - - Google Patents

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JPS6130218Y2
JPS6130218Y2 JP18413681U JP18413681U JPS6130218Y2 JP S6130218 Y2 JPS6130218 Y2 JP S6130218Y2 JP 18413681 U JP18413681 U JP 18413681U JP 18413681 U JP18413681 U JP 18413681U JP S6130218 Y2 JPS6130218 Y2 JP S6130218Y2
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current
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cathode
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は半導体素子の一つであるサイリスタの
熱平衡状態におけるPn接合温度と消費電力との
比と定義される熱抵抗の測定方法に関するもので
ある。
従来より、サイリスタ(トライアツクを含む)
の重要な特性試験項目に、上記定義に基いたサイ
リスタ熱抵抗測定がある。この測定によつて、サ
イリスタは電流容量についてランク分けすること
ができる。
而して従来このサイリスタ熱抵抗測定は次のよ
うな回路で行なつていた。
第1図に示す従来の第1の測定回路aにおい
て、1は逆阻止三端子型サイリスタである
SCR、IMは測定電流imを通電させる第1の定電
流源、ITは駆動電流itを供給する第2の定電流
源、IGは短い幅のトリガパルスigを通電させる
第3の定電流源、2はサイリスタとしてのSCR
1のアノードAとカソードK間の電圧を測定する
測定器である。
この測定回路aを用いた熱抵抗測定方法を、第
2図に示すタイミング図について説明する。
まず、第3の定電流源IGより短いパルス幅の
トリガパルスigをサイリスタ1の入力端子である
ゲートG・カソードK間に通電させると共に、第
1の定電流源IMより測定電流imの通電を開始さ
せる。これによつてサイリスタ1で点弧され、そ
の出力端子であるアノードA・カソードK間に定
電流である測定電流imが通電するようになる。
そして、一定時間後、第2の定電流源ITより駆
動電流itの短い幅のパルスを測定電流imに重畳す
るように通電する。この後測定電流imはサイリ
スタ1のペレツト全域に広がつて流れるようにな
る。この後、サンプルホールドパルスHの下ち下
がりのタイミングで、測定電流imに対するサイ
リスタ1のアノードA・カソードK間の電圧降下
AK0を測定器2で測定し、記憶する。この後、
第2の定電流源ITより所定時間Tパワー電流it
を通電して、サイリスタ1を発熱させる。そし
て、この後再び測定電流imのみの通電状態にな
ると、駆動電流itの遮断直後に、発する判定パル
スJの立ち下がりのタイミングで、サイリスタ1
のアノードA・カソードK間の測定電流imに対
する電圧降下VAK1を測定する。そしてこの値VA
K1から、先にサンプルホールドされていた電圧降
下VAK0を減算することにより、過度熱抵抗〓VF
(=VAK1−VAW0)を求めることができる。そ
して、この測定は、駆動電流itの通電時間T及び
大きさをサイリスタの品種に対応するよう変化さ
せて行なわれる。
なお、この測定は測定電流im及び駆動電流itを
第1図に示した向きで流して、測定結果を、過渡
熱抵抗一測定電流特性図の第1象限で得る他に、
測定電流im及び駆動電流itを第1図とは逆向きに
流して、測定結果を、その第3象限で得ることも
できる。
しかしながら、上記アノードA・カソードK間
の電圧降下に着目した熱抵抗測定方法では、装定
値にヒステリシスが生じ、測定誤差が大きくなつ
て、実際に使用することができない方法であつ
た。
この為、このヒステリシスが除去できる測定回
路として、従来サイリスタ1のグリツドG・カソ
ードK間に測定電流imを通電した時の電圧降下
を測定するようにしたものがある。
この測定回路を、第3図に従来の第2の測定回
路bとして示す。
第3図において、1はサイリスタ、IMはサイ
リスタ1のゲートG・カソードK間に測定電流
imを流す第1の定電流源、ITは駆動電流itを流
す第2の定電流源、2はサイリスタ1のゲートG
とカソードK間の電圧を測定する測定器である。
この従来の第2の測定回路bを用いた熱抵抗測
定方法を第4図に示すタイミング図について説明
する。
まず、第1の定電流源IMより測定電流imをサ
イリスタ1のゲートGとカソードK間に通電させ
る。この通電開始直後に発生するサンプルホール
ドパルスHの立ち下がりのタイミングで、定電流
imに対するサイリスタ1のゲートG・カソード
K間の電圧降下VGK0を測定器2で測定し記憶す
る。この後、第2の定電流源ITより駆動電流it
を所定時間T通電してサイリスタ1を発熱させ
る。そして、この後再び測定電流imのみを通電
状態になると、駆動電流itの遮断直後に、発する
判定パルスJの立ち下がりのタイミングでサイリ
スタ1のゲートG・カソードK間の測定電流im
に対する電圧降下VGK1を測定する。そしてこの
値VGK1から、先にサンプルホールドされていた
電圧降下VGK0を減算することにより、過度熱抵
抗〓VFG(=VGK1−VGK0)を求めることができ
る。そして、この測定は測定対象のサイリスタ1
の品種等に対応させて駆動電流itの通電時間T及
び大きさ、更に測定電流imの大きさを変えて行
なうことができる。
上記第3図に示したゲートG・カソードK間の
電圧降下に着目した従来の第2の測定回路bによ
れば、サイリスタ1の過渡熱抵抗測定を、ゲート
G・カソードK間のPN接合領域のダイオード特
性にのみ着目して求めているので、第1図に示し
た従来の第1の測定回路aにあつたヒステリシス
現象なしに測定ができる。
ところが、従来の第2の測定回路bの場合、ア
ノードA・カソードK間に浮遊容量が存在し、こ
こに電荷がチヤージされ、測定するサイリスタの
品種によつては測定誤差が大きくなつて測定不能
になる場合もあつた。
そこで本考案は上記第2の従来の測定回路bの
交点に鑑み、これを改良したものである。
すなわち本考案は第5図に示すように従来の第
2の方法の測定回路bに対して、サイリスタ1の
アノードA・カソードK間にスイツチング回路3
を接続し、このスイツチング回路3を、第2の定
電流源ITの駆動電流itの通電時間T以外の所定
期間導電させて、サイリスタ1のアノードA・カ
ソードK間に蓄積された電荷を放電させるように
したものである。第5図に示す本考案の測定回路
cにおいて、第3図と同一符号のものは同一名称
であり、スイツチング回路3は所定の短絡信号S
によつて開閉制御されるトランジスタ等で構成さ
れる。
この第5図に示す測定回路cでの測定は第6図
のタイミング図で表わされる手順に従つて行なわ
れる。すなわち、この測定は第3図の従来の第2
の測定回路bと同様に行なわれるが、スイツチン
グ回路3の短絡信号Sは、駆動電流itを反転した
波形の信号を用いている。この為、サイリスタ1
のアノードA・カソードK間は、駆動電流itの通
電期間T以外は短絡されている。従つて、駆動電
流itの通電前後のサイリスタ1のゲートG・アノ
ードA間の電圧測定は、アノードA・カソードK
間に蓄積電荷が略完全に放電された状態で行なわ
れる。従つて、測定器2により測定電圧VGK0
GK1は、アノードA・カソードK間に蓄積電荷
がない状態で検出され、熱抵抗〓VFG(=VGK1
−VGK0)は測定誤差のない値となる。
なお、サイリスタ1のアノードA・カソードK
間の短絡は、必ずしも第6図に示したように駆動
電流itの通電期間T以外の全期間に亘つて行う必
要はない。要は、測定器2によるサイリスタ1の
ゲートG・カソードK間の電圧測定時には、アノ
ードA・カソードK間の蓄積電荷がほぼ完全に放
電されているようにすればよい。
次に本考案の測定回路cによる測定結果を、従
来の第2の測定回路bによる測定結果と比較して
第7図に示す。これは、従来の第2の測定回路b
では、アノードA・カソードK間の蓄積電荷の影
響で測定できなかつた品種のサイリスタ(トライ
アツク)に対する両測定回路b,cによる測定結
果である。
すなわち第7図の測定結果は駆動電流itを3A
とし、その通電時間Tを0.3secに設定した場合、
測定用電流imを0〜500mAに亘つて変化させた
場合の熱抵抗〓VFGを示すものである。この図に
おいて〇印群dは従来の第2の測定回路bによる
ものであり、×印群eは本考案の測定回路cによ
るものである。この測定データから理解できるよ
うに、従来の第2の測定回路bでは、測定値に直
線性が得られず測定電流imの120mAから250mA
の範囲では、ダイオード特性が逆方向に反転して
測定できず、これでは熱抵抗測定は全く不可能で
ある。これに対して、本考案の測定回路cでは、
測定電流imの150mAから500mAを越える範囲に
亘つて、直線性を持つた測定値が得られた。すな
わち、この直線部分fが高信頼性で、精度の高い
熱抵抗測定ができる範囲である。
また、図示しないが、従来の第2の測定回路b
にても測定可能であつたサイリスタの別の品種に
対して、従来の第2の測定回路bで測定した結果
と、本考案の測定回路cを使用して測定した結果
とを比較すると、本考案の測定回路cによる測定
結果の方が、その直線部分が測定電流imの広い
範囲に亘つて得られる。
また、この第7図に示す測定結果は、第1の定
電流源IMと第2の定電流源ITを、第5図の測定
回路cで示した方向に接続した場合の、過渡熱抵
抗一測定電流特性図であり、その第1象限に得ら
れたものである。これに対して第5図の測定回路
cにおいて、第1及び第2の定電流源IM,IT
接続方向を逆向きにして測定すると、その測定結
果は過渡熱抵抗一測定電流特性図の第3象限に得
られる。この測定結果は同一サイリスタ1に対し
ては、第7図の第1象限に示された結果と原点に
対して略対称に得られる。
従つて本考案の測定回路cを用いるとサイリス
タの熱抵抗測定が、駆動電流itの大きさ及び通電
時間Tをその品種に等に対応させた値に変えて、
測定電流imの広い範囲において行うことができ
る。
以上説明したように、本考案によればサイリス
タの熱抵抗測定が、アノードA・カソードK間の
蓄積電荷の影響を受けずに行なえるようになり、
正確な測定できる測定電流imの範囲が大きくな
つて、実用性が増す。特に従来のゲートG・カソ
ードK間測定方法にても、測定できなかつた品種
のサイリスタに対しても測定ができるようにな
り、使用範囲が広くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の第1のサイリスタ熱抵抗測定回
路を示す図、第2図はその動作手順を表すタイミ
ング図、第3図は従来の第2のサイリスタ熱抵抗
測定回路を示す図、第4図はその動作手順を表す
タイミング図、第5図は本回路の実施例を示すサ
イリスタ熱抵抗測定回路図、第6図はその動作手
順を表すタイミング図、第7図は従来の第3図に
示した測定回路を用いた場合と、第5図に示した
本考案の測定回路を用いた場合の、ある品種のサ
イリスタについて測定結果を比較して示す測定電
流−熱抵抗相当起電力特性曲線図である。 1……サイリスタ、2……測定器、3……スイ
ツチング回路、IM……第1の定電流源、IT……
第2の定電流源、im……測定電流、it……駆動電
流、A……アノード、K……カソード、G……ゲ
ート、c……測定回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. サイリスタの入力端子間に測定電流を通電させ
    る第1の定電流源と、サイリスタの出力端子間に
    所定のタイミングで駆動電流を通電させる第2の
    定電流源と、上記駆動電流通電期間以外の所定期
    間に上記サイリスタの出力端子間を短絡するスイ
    ツチング回路と、所定のタイミングでサイリスタ
    の入力端子間電圧を測定して、駆動電流通電前後
    の入力端子間電圧の変化を検出する測定器とを持
    つことを特徴とするサイリスタ熱抵抗測定回路。
JP18413681U 1981-12-09 1981-12-09 サイリスタ熱抵抗測定回路 Granted JPS5888171U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18413681U JPS5888171U (ja) 1981-12-09 1981-12-09 サイリスタ熱抵抗測定回路

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JP18413681U JPS5888171U (ja) 1981-12-09 1981-12-09 サイリスタ熱抵抗測定回路

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Publication Number Publication Date
JPS5888171U JPS5888171U (ja) 1983-06-15
JPS6130218Y2 true JPS6130218Y2 (ja) 1986-09-04

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