JPS6129825Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、放水を水質異常時等に遮断する装置
に関する。

例えば、浄化した水を外部に放出する場合、浄
化が完全でないときは緊急に放水を遮断する必要
がある。放水の遮断に当つては、従来、口径の小
さい放水管には市販の電磁弁が採用されている
が、大口径になると市販品がなく、非常に大きな
装置を必要とした。

本考案は、特に大口径の放水管の場合に効果の
大きい簡単な放水遮断装置を提供するものであ
る。

図面によつて本考案を説明する。

１は放水管２の途中に介在させた水槽であり、
上方に流入口３、下方に流出口４を備えている。
流出口４には開閉板５を有している。該開閉板５
は上辺を蝶番６にて回動自在に固定してあり、外
力が加わらないときは重力により下方へ回動し、
流出口４を閉じる構造をなつている。通常、開閉
板５はロープ７によつて吊り上げられており、流
出口４を開いた状態にある。ロープ７の端部は台
車８に連結される。台車８はロツク９によりその
移動を制止されており、ロープ７の緊張力を保持
している。

一方、水槽１には水質検出器１０を浸漬してい
る。水質検出器は、例えば温度、PH、電導度等
の検出を行なうものである。水質検出器１０は電
磁石１１と連動しており、異常を検知すると電磁
石１１を作動せる。

電磁石１１の作動によりロツク９が外れると、
ロープ７は緊張力を失ない、開閉板５は重力によ
り回動し水質の異常を検出すると同時に流出口４
を閉じることになる。開閉板５が閉じたときの受
け口１２は、図面に示したθ角を90゜以上にして
傾斜さることにより確実に閉じ、従来の90゜では
開閉板の下部が完全に閉じないことによる水漏れ
がなくなつた。また、開閉板５は、上面に重り１
３を取付けることによりロープ７の緊張力が解除
されたとき、より早く閉じ、下面にゴム板１４が
貼付けることにより受口１２との密着力が高ま
り、流水の遮断を確実にできることになる。

上述のように、本考案は簡単な構造で放水の遮
断を早く確実に行なうことができ、特に、電磁弁
の使用がむずかしく大口径放水管にも容易に適用
できる点、実用的価値の極めて大なるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一例を示す断面説明図である。 １は水槽、２は放水管、３は流入口、４は流出
口、５は開閉板、６は蝶番、７はロープ、８は台
車、９はロツク、１０は水質検出器、１１は電磁
石、１２は受口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 放水管の途中に流入口と開閉板を有する流出
   口とを備えた水槽を介在させ、前記開閉板は上
   辺を螺着すると共にロープで吊り上げて開けて
   なり、水槽に浸漬した水質検出器の作動に連動
   して前記ロープの緊張力を解除する如く構成し
   た放水遮断装置。 ２ 開閉板の受け口を垂直方向から立ち上らせ傾
   斜面となした実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の放水遮断装置。