JPS61296934A - 螺旋状体製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、長尺物を螺旋状に成形して可とう電線管等
の螺旋状体を製造する螺旋状体製造装置に関する。

〔背景技術〕

長尺物を螺旋状に成形して可とう電線管等の螺旋状体を
製造する場合には、従来、第９図に示したような装置が
用いられてきた。この装置では、アンコイラ３から供給
され、断面成形機３１で成形された長尺物２を回転して
いるマンドレル３２に巻きつけていき、螺旋状体５を製
造している〔第９図（ａ）〕。ところが、この装置では
一時にはマンドレル３２の長さ分しか螺旋状体５を製造
することができず、連続して長尺の螺旋状体を製造する
ことは困難である。また、製造された螺旋状体５をマン
ドレル３２から抜きとる場合には、この螺旋状体５を回
転させながら抜きとらなければならないため、出来あが
った螺旋状体５を直ちに次の工程へ供給することはでき
ず、第９図中）に示したように、一旦巻取りドラム３３
に巻取ってから次の工程へ送らねばならなかった。　　
　′〔発明の目的〕 この発明は、螺旋状体を長尺物が続く限り製造すること
ができるとともに、製造された螺旋状体を直ちに次の工
程へ供給することができる螺旋状体製造装置を提供する
ことを目的としている。

〔発明の開示〕

以上の目的を達成するため、以下のような装置が開発さ
れた。すなわち、その製造装置は、回転駆動される回転
体の回転軸部分に螺旋成形具を設け、前記回転体を回転
しながら前記螺旋成形具に長尺物を供給し、この螺旋成
形具によって長尺物を螺旋状に成形して螺旋状体を製造
するものである。この装置では、マンドレルを必要とし
ないため、長尺物の供給が続く限り、螺旋状体を無制限
に製造することができる。また、この装置では、前述し
たように、回転体上に設けられた螺旋成形具自体が回転
軸を中心にして回転しながら、その回転軸部分に螺旋状
体を成形するようになっており、出来あがった螺旋状体
自身は回転することなく送り出されるようになっている
ため、直ちに次の工程へ供給することができ、生産性が
向上するところで、この装置では、長尺物のアンコイラ
も前記回転体と同調して回転させなければならないため
、長尺物の断面形状を所望の形状に成形する必要がある
ときには、長尺物をアンコイラに巻きとる前に、あらか
じめ、別工程で成形しておくことが考えられる。しかし
、そのようにすると、この装置とは別に成形のための装
置が必要になり、作業能率が悪くなってしまう。また、
アンコイラの輸送中や保管中にあらかじめ成形された長
尺物が変形してしまう可能性もある。そこで、発明者ら
は、第９図に示した従来例のように長尺物をアンコイラ
から回転体へ供給する途中で成形することを考えて、こ
の発明を完成した。

したがって、この発明は、回転体とこの回転体の回転に
同期して回転するアンコイラとを備え、前記回転体上に
は、前記アンコイラから送られてくる長尺物を回転しな
がら螺旋状に成形していく！Ｉｍ’旋成形具と、この螺
旋成形具に前記長尺物を押し込む押し込み手段とを有し
、前記アンコイラからこの螺旋成形具に至る長尺物の経
路上には、前回転体に同期して回転しながらこの長尺物
の断面を所定の形状に成形する断面形状成形手段をも有
している螺旋状体製造装置を、その要旨としている。

以下に、この発明を、その一実施例をあられす図にもと
づいて説明する。

第１図は、この発明の螺旋状体製造装置の要部をあられ
している。

回転体１と長尺物２を供給するアンコイラ３とが、それ
ぞれ、同期して回転するように設けられている。回転体
１の回転中心には長尺物２を螺旋状に成形していく螺旋
成形具４が設けられており、この螺旋成形具４が回転体
ｌの回転に伴って自転することにより、供給された長尺
物２は前記回転中心のまわりに螺旋状に成形されていく
。このため、出来上った螺旋状体５は、それ自体が回転
することな（送り出され、直ちに次の工程に供給するこ
とができるようになっているのである。

アンコイラ３から前記螺旋成形具４に至る長尺物２の経
路上には、この長尺物２の断面を所定の形状に成形する
断面形状成形手段６が設けられている。断面形状成形手
段６の形状やその位置は特に限定されないが、この実施
例では、第２図に示したように、回転体１上に設けられ
た１対のフィードローラ６ａ、６ａが断面形状成形手段
６として用いられている。また、この実施例では、この
１対のフィードローラ６ａ、６ａが長尺物２を螺旋成形
具４に押し込む押し込み手段をも兼ねておリ、長尺物２
はこのフィードローフ　６　ａ、６　ａ　Ｌよって所定
の断面形状に成形されながら同時に螺旋成形具４に押し
込まれ螺旋状体５に成形されるようになっている。１対
のフィードローラ６ａ。

６ａには、その周囲に成形面が形成されており、この成
形面を長尺物２が通過することでその形状が長尺物２に
賦与され、断面形状の成形が行なわれるのである。

成形面の形状は、製造される螺旋状体によって、それに
必要な長尺物の断面形状を成形できる形状を選ぶことが
必要である。例えば、第３図（ａ）に示したような可と
う電線管を螺旋状体５として製造する場合には、長尺物
２は、同図（′ｂ）に示した断面形状である必要があり
、この場合には、フィードローラ６ａ、６ａの周囲に設
けられた成形面を第４図に示したような形状とする。ま
た、！ｌ！Ｉ旋状体５が針金状の長尺物２からなるコイ
ルバネ状の製品である場合には、例えば、第５図（ａｌ
に示したような成形面を有するフィードローラ６ａ’、
６ａ′を使用すれば、半円状の断面を有した製品となり
、同図（ｂ）に示したような成形面を有するフィードロ
ーラ６ａ″＋６ａ″を使用すれば、だ円状の断面を有し
た製品が得られるのである。

このように、この発明の螺旋状体製造装置では、アンコ
イラ３から送られてくる長尺物２の断面は、螺旋成形具
４に送り込まれる直前に所定の形状に成形されるように
なっており、アンコイラ３に巻かれた長尺物２はその断
面が所定の形状に成形される前の状態であるため、アン
コイラ３の輸送や保管に際しても長尺物２の変形を心配
する必要はなくなる。また、この発明では、例えば、こ
の実施例のように、断面形状の成形をフィードローラ６
ａ、６ａのような簡単な手段で成形するようになってい
るため、装置が大がかりになることもなく、断面形状成
形のための特別の装置を用窓する必要もなくなる。さら
に、この発明の螺旋状体製造装置は、以上のように、フ
ィードローラを交換するだけで同一の長尺物から仕様の
異なる各種の螺旋状体を得ることができ、多品種小量生
産に適している。

フィードローラ６ａ、６ａと螺旋成形具４との間には、
第６図に示したように、長尺物２を螺旋成形具４に導く
ための誘導手段７．７が設けられている。誘導手段７．
７はこの発明には必ずしも必要なものではないが、この
実施例のように誘導手段７．７が設けられていれば長尺
物２の始端を確実に螺旋成形具４に投入できるため、作
業の自動化をはかることができるようになる。さらに、
この実施例では、アンコイラ３から前記フィードローラ
６ａ、６ａに至る長尺物２の経路上に、第２図に示した
ように、長尺物２の断面形状を予備成形する予備成形手
段を兼ねる長尺物２のガイド８ａ・・・が設けられてい
る。この８ａ・・・は、この発明に必ずしも必要なもの
ではないが、この実施例のように回転体１上にガイド８
ａ・・・が設けられていれば、アンコイラ３からフィー
ドローラ６ａ。

６ａへの長尺物２の送りを円滑に行うことができる。ま
た、このガイド８ａ・・・が、この実施例のように予備
成形手段を兼ねていれば、長尺物２の断面を所定の形状
に成形することが確実に行なえるようになる。すなわち
、アンコイラから送られて来た長尺物２はこのガイド８
ａ・・・を通る間に徐々に所定の断面形状に近づくよう
に予備成形されていき、最終的にフィードローラ６ａ、
６ａによって所定の断面形状に成形されるのである。

フィードローラ６ａ、６．ａの駆動機構は特に限定され
ないが、例えば、第７図および第８図に示したような機
構が採用される。すなわち、回転体１はその後端部にプ
ーリー９が設けられたスリーブ１０およびこれを受ける
ベアリング１１によって、螺旋状体製造装置の本体１２
に設けられた軸受は部１２ａと回転自在に支持されてい
る。スリーブ１０は中空になっており、その中空部分に
は、その後端にプーリー１３が取付けられた内軸管１４
がベアリング１５を介してこのスリーブ１゜と回転自在
に取付けられている。内軸管１４にはギヤ１６が取付け
られており、回転体１上に設けられたフィードローラ６
ａ、６ａの一方の軸６ｂに取付けられたギヤ１７とこの
ギヤ１６が互いにかみ合っている。ここで、プーリー１
３を回転させると内輪管１４が回転し、この回転が先の
ギヤ１６および１７を介して一方のフィードローラ６ａ
に伝えられる。一方のフィードローラ６ａに伝えられた
回転は、ギヤ１８から図には示されていない複数のギヤ
を介して他方のフィードローラ６ａのギヤ１９に伝えら
れ、１対のフィードローラ６ａ、６ａが互いに反対方向
に回転する。先述したように、フィードローラ６ａ、６
ａに回転を伝える内輪管１４は、回転体１に回転を伝え
るスリーブｌＯとは回転自在になっているため、フィー
ドローラ６ａ、６ａを回転体１の回転とは関係なく駆動
させることができる。

本体１２にはモータ２０が設けられており、このモータ
２０の回転がベルト２１を介してカウンターシャフト２
２に伝えられ、このカウンターシャフト２２に取付けら
れたプーリー２３および２４が回転されるようになって
いる。プーリー２３の回転はベルト２５を介して無段変
速機２６の入力軸２６ａに伝えられ、この無、段変速機
２６の出力軸２６ｂの回転がベルト２７を介して前記ス
リーブ１０後端のプーリー９に伝えられている。プーリ
ー２４の回転はベルト２８を介して前記内軸管１４後端
のプーリー１３に直接伝えられている。以上のように、
この機構では、回転体１の回転速度を前記無段変速機２
６で調整することで、フィードローラ６ａ、６ａによる
長尺物の送り込み速度と、この回転体１の回転による螺
旋状体５の成形速度との関係を自由に調整できるため、
螺旋状体５の形状に見合った送り込みと螺旋状成形の条
件を設定することができる。

その他の部分の構成も特に限定はされないが、例えば、
第８図（ａ）〜（Ｃ）に示したような構成とすることが
できる。すなわち、回転体１の前方には、アンコイラ３
を回転自在に支持する軸体２９が回転体１の回転軸と同
軸上に、かつ、この回転体１と同期して回転するように
設けられている。軸体２９は回転体１の回転軸と必ずし
も同軸上にある必要はないが、アンコイラ３と回転体１
とが同軸上にあれば、いずれの回転角度においても同一
の位置関係を保つことができるため、両者の間における
長尺物２の受は渡し機構を簡略化することが可能となる
。

軸体２９には、その中心部に貫通孔３０が設けられてお
り、回転体１の回転中心に設けられた螺旋成形具４によ
って成形された螺旋状体５が、第１図に示したように、
この貫通孔３０を通って次の工程へ送り出されるように
なっている。軸体２９は本体１２に対して前後に移動で
きるようになっており、アンコイラの交換時や、アンコ
イラの巾が異なる時には、軸体２９を前後させることで
その目的を達成することができるのである。

以上のように、この発明の螺旋状体製造装置では、回転
体の回転中心に設けられた螺旋成形具自体が回転しなか
ら長尺物を螺旋状に成形していくようになっており、成
形された螺旋状体は回転することなく送り出されるよう
になっているため、直ちに次の工程に供給することがで
きる。また、この発明では、マンドレルを必要としない
ため、長尺物の続く限り、螺旋状体を製造することがで
きる。しかも、この発明では、アンコイラから螺旋成形
具に至る長尺物の経路上に、長尺物の断面を所定の形状
に成形できる断面形状成形手段が設けられており、長尺
物は螺旋状に成形される直前に所定の断面形状に成形さ
れるようになっているため、アンコイラの輸送中や保管
中に長尺物の変形を心配する必要もなくなる。また、こ
の断面形状成形手段は、例えば、以上に示した実施例の
ように、簡単な機構で形成されるため、装置が大がかり
となる恐れもない。さらに、この発明の螺旋状体製造装
置は、前記断面形状成形手段を交換するだけで種々の形
状の螺旋状体を製造できるため、多品種小量生産にも適
したものとなっている。

〔発明の効果〕

この発明の螺旋状体製造装置は、以上のように構成され
ており、成形された螺旋状体はそれ自体が回転すること
なく送り出されるため、直ちに次の工程に供給すること
ができ、マンドレルを使用しないため、長尺物の続く限
り螺旋状体を製造することができ、しかも、長尺物は螺
旋状に成形される直前に、フィードローラ等の簡単な機
構によりその断面が所定の形状に成形されるようになっ
ているため、アンコイラの輸送中や保管中に長尺物の変
形を心配する必要も、装置が大がかりとなる恐れもなく
、特に多品種小量生産にも適したものとなっている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の要部をあられす一部切欠
き斜視図、第２図はこの実施例の回転体の部分をあられ
す平面図、第３図（ａ）および（ｂ）はこの実施例で製
造される螺旋状体をあられす平面図およびその部分拡大
断面図、第４図はこの螺旋状体を成形するための断面形
状成形手段の部分拡大図、第５図（ａ）および（ｂｌは
他の螺旋状体を成形するため、の断面形状成形手段の部
分拡大図、第６図は第２図の要部を拡大した部分拡大図
、第７図はこの実施例における断面形状成形手段の駆動
機構をあられす断面図、第８図（８１〜（Ｃ）はこの実
施例の全体をあられす平面図、正面図および側面図、第
９図（ａ）および（ｂ）は従来例をあられす概略説明図
である。 １・・・回転体　２・・・長尺物　３・・・アンコイラ
　４・・・蝮旋成形具　６ａ、６ａ・・・断面形状成形
手段代理人　弁理士　　松　本　武　彦 第２図 １５７　。 第３図 第４図 第５図 （０１（ｂ） 第６図 第７図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転体とこの回転体の回転に同期して回転するア
   ンコイラとを備え、前記回転体上には、前記アンコイラ
   から送られてくる長尺物を回転しながら螺旋状に成形し
   ていく螺旋成形具と、この螺旋成形具に前記長尺物を押
   し込む押し込み手段とを有し、前記アンコイラからこの
   螺旋成形具に至る長尺物の経路上には、前回転体に同期
   して回転しながらこの長尺物の断面を所定の形状に成形
   する断面形状成形手段をも有している螺旋状体製造装置
   。
2. （２）断面形状成形手段が回転体上に設けられている特
   許請求の範囲第１項記載の螺旋状体製造装置。
3. （３）断面形状成形手段がその周囲に成形面を有した１
   対のフィードローラであり、このフィードローラが長尺
   物の押し込み手段をも兼ねている特許請求の範囲第２項
   記載の螺旋状体製造装置。
4. （４）長尺物の経路上にその断面形状を予備成形する予
   備成形手段を兼ねる長尺物のガイドをも備えている特許
   請求の範囲第１項から第３項までのいずれかに記載の螺
   旋状体製造装置。
5. （５）予備成形手段が長尺物をガイドするガイドロール
   である特許請求の範囲第４項記載の螺旋状体製造装置。