JPS61293846A - 包装材料 - Google Patents

包装材料

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JPS61293846A
JPS61293846A JP11753186A JP11753186A JPS61293846A JP S61293846 A JPS61293846 A JP S61293846A JP 11753186 A JP11753186 A JP 11753186A JP 11753186 A JP11753186 A JP 11753186A JP S61293846 A JPS61293846 A JP S61293846A
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palladium
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は包装材料に関し、包装容器内に混在する有害気
体により包装物品が変質、劣化するのを防止することを
目的とする。
食品や、精密な電気、機械部品の包装においては、外気
との接触による酸化、変質、腐蝕、汚れ等を防止するた
め、外気との遮断ができる密封性の包装材料が用いられ
ている。
しかし、外気との完全な密封遮断を達成するのは困難な
ことが多く、また、包装容器内の物品の間隙に存在する
気体により包装物品の酸化、腐蝕、変質を避けることは
できない。かかる問題を引き起こす最も大きな原因は、
包装容器内部に酸素等の反応性気体が混入、残存してい
ることである。
この結果、食品包装においては、食品材料の酸化による
腐蝕、変質や酸素を含んだ食品容器内での微生物の増殖
が起こり、電気接点材料や機械部品の包装においては、
材料の酸化によるさびが発生する。
これら、包装容器内に残存する酸素が包装物品の劣化を
ひき起こすのを防止する方法として、従来からガス置換
包装と真空包装が行なわれている。
しかしながら、包装容器内の空気を窒素、炭酸ガスある
いはこれらの混合ガスのように酸素を含まぬ気体で置き
換えるガス置換包装においては・置換装置のノズル周辺
部に、密閉する工程において少なくとも2体積%、通常
4体積%程度の酸素に相当する外気が包装容器内に再混
入するのは避けられず、このため長期間保管に際しては
物品の酸化、変質、腐蝕が進行するのを防止できないの
が実状である。
一方、包装容器内に包装物品を収納した後、包装容器を
真空とする真空包装においては、食品包装の如く包装物
品自身に水分等の真空抽出されやすい物質が含まれてお
り使用できなかったり、物品内部より水あるいは、水に
可溶性のある物質が抽出され、食品表面に偏析すること
になり、味覚、風味を損うという欠点を有する。また、
真空包装工程そのものが大がかりとなり高価となるばか
りか、長期間真空に保ち得る包装材料がきわめて少ない
という問題を有している。
この他に、ハイドロサルファイドを使い化学反応によっ
て酸素を除去する脱酸素剤があるが、化学反応過程中で
亜硫酸ガス、硫化水素等の有害ガスを発生する弊害があ
り、かつ高価である。
また、グルコースオキシダーゼ等の酵素を使った脱酸素
剤もあるが、酵素反応は温度・水素イオン濃度・湿度の
管理が極めて難しく、実際使用が複雑となり、かつ高価
である。
本発明者らは、かかる問題を全て解決し、包装容器内に
残存する有害ガスを短時間のうちに除去し、かつ、長期
保管の際、外部より侵入する有害ガスをすみやかに除去
できる簡易で安価、かつ確実な包装方法について検討し
、まず包装容器内部の有害気体を他の無害な物質に変え
ることに注目しさらに生成された物質が包装物品の品質
に悪影響をおよぼすことを防止するため、ガス選択透過
性の薄層で覆うことが効果のあることを見出し、本発明
に至った。
すなわち、本発明は基体と、該基体上に真空析出された
触媒物質の薄層と、該触媒物質薄層上に積層されたガス
選択透過性物質の薄層とから成る包装材料であって、上
記触媒物質はパラジウムで構成され、上記ガス選択透過
性物質は下記の鮮から選ばれた少なくとも1種の有機重
合体で構成されて成る包装材料を提供する。
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合物、エチレン−酢酸
ビニル共重合物、エチレン−エチルアクリレート共重合
物、ポリブテン−1、アイオノマー、ポリ4−メチル1
−ペンテンまたはポリブタジェン。
以下本発明の詳細な内容について説明する。
物品の包装材料としては、ガス遮断特性の良いこと、透
明性が良好で美麗なこと、各種印刷が容易であること、
密封シールが簡単であること、可撓性に優れていること
などから、主として有機重合体フィルムが使用される場
合が多い。本発明で用いる触媒被着用基体としては、こ
れらの通常使用されている包装材料が全て使用できる点
が特徴である。
すなわち本発明で使用する触媒被着基体の例としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、エチ
レンプロピレン共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニル、ポリスチ
レン、ポリエーテル、ポリビニルアルコール、ポリエチ
レンテレフタレートで代表されるポリエステル、“サー
リン″(デュポン社製)で代表されるアイオノマー、ポ
リカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミド
イミド、セルローズ、アセテートなどの有機重合体の単
独物または混合物から成る原料の延伸もしくは未延伸フ
ィルムあるいは前記の重合体およびシリコーン、ポリウ
レタン、ポリスルホン、フェノール、メラミン、尿素樹
脂、エポキシ樹脂などの有機重合体から成る成形品が好
ましい。これらの有機重合体たる基体原料には、公知の
各種添加物、例えば熱安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電
防止剤、着色剤、透明化剤、紫外線防止剤あるいは顔料
などが添加されていてもよい。更に、上記のフィルム材
料をエクストルージョンラミネーション、ドライラミネ
ーション等により2層以上に複合積層したフィルム、こ
れらのフィルムとアルミニウム箔等の金属箔を接着積層
したもの、あるいは、真空蒸着法等によりアルミニウム
、亜鉛、スズなどの金属を被着したもの、印刷を施した
ものなども、全く同様に使用できる。
この他金属薄板や、ガラス、紙などでも使用できるが、
有機重合体フィルムに比べて、触媒被着が行ないにくく
、また被着量が相対的に多量となるのはやむを得ないこ
とである。
これらの触媒被着基体の形状は、本発明の性質上特に制
限を受けないが、最終的には包装容器を構成する袋状、
缶状、ふた状等の形状となるか、ラベル、内張りシート
、中ぶた等、実質的に包装容器内に収納される形状であ
る必要がある。
また、触媒被着基体が最終的に包装容器外壁を構成する
場合においては、長期にわたって酸素ガス等の有害気体
を除去できるようにするため、基体自身の酸素透過率が
10cc/24hr−712−100μ・1気圧以下の
ものが最も好ましい。
かかる基体上に被着する触媒材料としては、パラジウム
が使用される。
一般に、基体上に触媒物質を被着する方法としては、触
媒となる金属の化合物溶液中に基体を浸漬し表面吸着さ
せたのち、水素気流中等の高温炉で焼成還元する方法が
公知であるが、有機重合体フィルムの如く、基板が平坦
な場合や吸水性でないものの場合触媒活性を発現させる
ことは困難であることがわかった。また、アルミナ粒子
表面にパラジウムを被着した粒径1μ〜500μの粒子
を有機重合体等をバインダーとして基体表面に塗布乾燥
する方法について試みたが、大量に触媒物質を充填した
場合にも活性度が小さいため使用できないことが明らか
となった。
本発明の目的を達成するのに最も好ましい方法は、前記
パラジウムを真空中で、一旦原子、分子状気体に変えた
のち基体上に付着させる方法である。
かかる真空析出法としては、真空蒸着法、イオンブレー
ティング法、スパッタリング法等が挙げられる。いずれ
の場合も、材料を一旦、原子、分子状気体に変えたのち
、基体上に再付着させるという工程を含む。かかる工程
を経て、基板上に付着した触媒物質は、基体上で衝突、
冷却により運動エネルギーを減少させ、相互の合体によ
り、直tri1o入から数100人の微細な島状構造体
あるいは網状構造体として基板に被着させることができ
る。
中でも真空析出法として、スパッタリング法を採用した
場合、スパッタリング条件の充分な調整により粒子サイ
ズが揃った、かつ直径の小さい島状構造を作り出すこと
が可能で、かかる構造の被着の場合触媒活性度が最も高
いものが)qられることを見出した。
基体上に被着する触媒物質の量は10−7mol/7n
2から5 X’10−3mol/112の範囲にあるこ
とが好ましく、’I O−7mof/m2以下では触媒
活性が冑にくいし、5 X ’I O−3mol/−m
2以上では付着量に対する触媒活性度が著しく低下する
中でも、付着量が10−6mo1/7112から5X1
0−4mol/1112の範囲では、付着量に対する触
媒活性度が高く、最も好ましい。
スパッタリング法による触媒材料の被着に際しては、直
流スパッタリング、高周波スパッタリング、マグネトロ
ンスパッタリング等各種の方法が採用できる。封入する
放電ガスは、アルゴン、ネオン、キセノン等の不活性ガ
スや、窒素、水素等の非酸化性ガスが好ましく、酸素、
水蒸気等の大量の混入は触媒活性を低下させるため好ま
しくない。
かかる方法で被着した触媒材料薄層上にガス選択透過性
物質から成る層が形成される。
該ガス選択透過性物質は、包装容器内に存在する二種以
上の反応性気体の透過性が良好であり、該反応性気体が
触媒反応によって生成する物質の透過率が小さいもので
あることが必要である。
包装物品の酸化による腐蝕、品質劣化、錆び等を防止す
る目的で、包装容器内の酸素を除去する場合においては
、容器内に酸素と反応する水素が同時に添加される。こ
の結果、酸素ならびに水素は、ガス選択透過性物質層を
透過し、触媒層上にて、水蒸気または水を生成する。生
成された水は、包装物品を湿らせ、食品包装の場合には
、硬さ、味覚、香りを変化させたり、食品相互の凝集、
粘着等を引き起こす。これらを防止するためガス選択透
過性物質から成る層は水蒸気の透過率が小さいものが這
ばれる。
酸素カスおよび水素ガスの透過性が良好で水蒸気透過性
が小さい好ましいガス選択透過性物質としては、例えば
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合物、エチレン−酢酸
ビニル共重合物、エチレン−エチルアクリレート共重合
物、ポリブテン−1、アイオノマー、ポリ4−メチル1
−ペンテン、ポリブタジェン、ポリスチレン、ポリカー
ボネート、ポリイソブチレン等の有機重合体の単独物ま
たは混合物から成る原料のフィルム、およびこれらを積
層したものがある′が、必ずしもこれらに限定されない
最も好ましいガス選択透過性物質としては、該物質の体
積水素透過率および体積酸素透過率が重量水蒸気透過率
の10倍以上でおる物質であり低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ニレチン−プロピレン共重合物、ア
イオノマーおよびこれらを主体とした混合物あるいはこ
れらとの共重合物等が含まれる。これらの有機重合体た
る原料には公知の各種添加物、例えば、熱安定剤、滑剤
、可塑剤、着色剤、透明化剤、紫外線防止剤等が添加さ
れていてもよい。
ガス選択透過性物質の被覆層厚さは、各々のガスの透過
性、遮断性を考慮すると好ましくは5〜100μでおり
最も好ましくは10〜50μが良い。
触媒物質薄層上にこれらのガス選択透過性物質の層を形
成する手段としては、通常使用されている方法が全て採
用できる。即ち、例えば溶液コーティング法、エクスト
ルージョンラミネーション、ドライラミネーション、接
着剤によるガス選択透過性フィルムとの接着、真空蒸着
、放電重合法等により形成することができる。これらの
被覆積層に先たち、接着性を上げる目的等のために触媒
被着基体表面を、適宜、アンカーコート、放電処理、E
C処理等の表面処理を行なっても良い。
かかる方法で触媒材料およびガス選択糖化性薄層を被着
した基体は、それ自身が包装容器を構成する場合におい
ては、感熱、感圧もしくは感熱感圧接着剤層を必要に応
じて塗15おるいは積層したのち、ガス選択透過性薄層
を内側にして袋状等の容器に成形される。また、通常の
包装容器内に包装物品とともにそのまま収納されても良
い。
かかる包装容器内に、食品あるいは精密部品などの包装
物品を収納したのち、包装容器内部の有害気体あるいは
、包装物品から発生する有害ガスと反応する気体を包装
容器内に封入するか、該反応性気体を発生する物質を包
装容器内に封入する工程を経たのち、容器は密封シール
されなければならない。例えば酸化による腐蝕、品質劣
化、錆等を防止する目的で、包装容器内の酸素を除去す
る目的においては、封入気体として水素が使用される。
この場合、残存酸素の体積の2倍量以上に相当する量の
水素を封入するが、窒素、炭酸ガス等の他の気体と水素
を混合使用することも可能である。
通常物品の包装においては、可燃性ガスである水素単体
を使用することよりも、むしろ水素含量が8体積%以下
の窒素混合ガスを使用する事が安全性、作業性の点から
好ましい。
また、水素を常温常圧でゆっくり発生する物質を用いれ
ばわざわざ水素ガスを入れる必要がないので、作業性、
安全性の点でより好ましい。水素を発生する物質として
は、次のような金属の水素化物、例えば、ランタン−ニ
ッケル系、マグネシウム−ニッケル系、ジルコニウム−
鉄系、ジルコニウム−コバルト系、ジルコニウム−クロ
ム系、マグネシウム−銅系、ジルコニウム、マグネシウ
ムの水素化物があり、中でも常温常圧で水素を放出しや
すいものが望ましい。
本発明に基づく包装材料を用いることにより、有害な酸
素ガスは水素ガスとともにガス選択透過性薄層を通して
容易に触媒被看層に到達し、触媒作用により室温状態で
さえ、容易に水素と反応して極微量の水に変わる。そし
て生成された水は、ガス選択透過性薄層により遮断され
、直接物品に触れることが防がれるため包装物品の長期
にわたる保管に際しても、全く品質低下のない状態に維
持するこくとが可能となった。以上は酸素と水素の例を
示したが、別にこれに限られるものではない。
以上の如く本発明の包装材料は特異な効果を惹起するも
のであるが、更に通常の包装材料に比し直射日光の熱線
や紫外線の遮断効果が大きく、かつ包装外気の袋内への
透過性が小さい特徴もあわせて有する。
本発明に基づく包装材料は、ポテトチップ等の一油菓子
、カステラ、おかき、ビーナツツ、かまぼこ、ちくわ、
削り節、チーズ、粉ミルク、ハムンーセージ、即席めん
、パン、魚、肉類、生野菜、果物等の食品、魚、肉類等
の缶詰類、緑茶、紅茶、コーヒー、ココア、日本酒、ワ
イン、ウィスキー等の嗜好飲料、タバコ、ビタミン剤等
の各種薬品、電気接点材料、精密工具、精密測定器具等
の包装に全て使用することができる。
次に本発明の実施例について詳述する。
実施例に 軸延伸したポリエチレンテレフタレートフィルム(東し
く株)製゛′ルミラー゛′厚さ12μ)の上にパラジウ
ムをスパッタリング法により付着した。スパッタリング
は直流二極スパッタリングを使用した。幅400 mm
、長さ200 mm、厚さ1 mrnのパラジウム板を
水冷されたターゲットホルダー上に積載し、これを陰極
としてマイナス3kVの電圧を印加できるようにした。
幅400 mmのポリエチレンテレフタレートフィルム
は、陰極に対向して配置された金属製の水冷ドラムに沿
って走行させるようにした。まず、真空系内を5 x 
10−5T。
「「に一旦排気したのち、純度99.99%の乾燥した
アルゴンガスを封入し圧力を7 X 10−2Torr
に保ちつつ、陰極に電圧を印加し、プラズマ放電を発生
させた。フィルムの走行速度と印加電圧を変えながら基
板フィルム上にパラジウムを各種厚み付着させた。印加
電圧が3kVでフィルム速度が10m/分のとき2.5
X 10”4mol/B2(7)均一な触媒被着層が形
成できた。さらに、該フィルム上に押出しラミネーショ
ン法により高密度ポリエチレンを厚さ20ミクロン積層
した。使用した高密度ポリエチレンは三井石油化学(株
)の゛ハイゼックス゛’ 5000Fである。
基板フィルム上のパラジウム付着量は放射化分析法によ
って実測した。
一方、ガス遮断性の高いフィルムとして、ポリプロピレ
ンフィルムの片面にポリ塩化ビニリデンからなる組成物
を塗布しさらに該塗布面にポリエチレンをラミネートし
たもの(合計厚さ50μ)を用いてポリエチレン面が内
側になるようにして内容積500ccの袋を作製した。
ここでポリ塩化じニリデンからなる組成物は次の条件で
塗布した。
塗布剤 ″フレハロン”DOA  TX−27(県別化
学社製 塩化ビニリゾテン系 共重合物)固形分量で100重量部 ′“ゼオン”121  1.25重量部(日本ゼオン社
製 塩化ビニルストレ ートポリマ〉 ステアリン酸亜鉛  0.25重量部 からなる混合エマルジョン (濃度30重量%) 塗布用 1g/Tr12(固形分量) 乾 燥 140℃ 4秒間 また、ポリエチレンは、低密度ポリエチレン“スミ力セ
ンー1705”(住友化学社製)を340℃でエクスト
ルージョンラミネート(約35μ厚)した。
この袋内にパラジウム被着フィルム100cnfと、東
芝ベックマン社製の酸素濃度計(モデル777)の検出
部分および5HAW社のマルチレンジ露点計の検出部分
を入れ水素濃度8体積%、窒素濃度92体積%の置換ガ
スを用いて内部の空気を置換したのち、開口部分を熱シ
ールした。
密封後の袋内の酸素濃度と露点を連続測定したものを表
1に示す。密封直後の酸素濃度はいずれも3〜4%であ
った。パラジウム被着フィルムを封入したものは、いず
れの場合も、−日経過後の酸素濃度は0.4%以下に低
下した。
比較例1 実施例1と同一の方法にて、基板フィルム上にパラジウ
ムをスパッタリングしたが、高密度ポリエチレンのラミ
ネーションを行なわなかった触媒被着フィルムを用いて
、実施例1と同一の方法にて、酸素除去効果と露点を測
定した。結果を表2に示す。酸素濃度は低下できたが、
袋内の露点が上昇し、袋壁面は結露状態となった。
実施例2 実施例1で用いたフィルムを基板上に、真空蒸着法でパ
ラジウム膜を付着した。純度99.9%のパラジウム板
を、電子ビーム加熱により加熱蒸気化し、5 X ’l
 Q−5Torrの圧力下で、加熱ルツボから25cm
の位置に配置したフィルム基板に被着した。パラジウム
の付着量は放射化分析法で測定した。このめと実施例1
と同様の方法で、袋内の酸素濃度と露点を測定した。
実施例1でスパッタリングにより作成したサンプルと同
一の付着量を有する蒸着膜にて酸素濃度の時間的変化と
露点を調べた結果酸素除去効果と結露防止は達成できた
が、同一付着量ではスパッタリングの場合の方が短時間
のうちに内部酸素を除去できた。
実施例3 厚さ35μの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの片面に
、実施例1と同様、スパッタリング法によりパラジウム
を5 X 10−”mol/112付着せしめ、付着面
に20μの低密度ポリエチレン(住友化学(株)の“′
スミ力センー1705”)を押出積層した。一方、もう
一方の片面には、アクリル酸エステル−メタクリル酸エ
ステル共重合体(共重合比=99.5:0.5重量%)
を主成分とする粘着剤の酢酸エチル溶液を塗布し、10
0℃の熱風で乾燥し、溶媒を蒸発除去せしめた。こうし
てできたフィルムを3On+mX30mm切り出したく
これをAフィルムとする)。一方、ヒートシーラブルポ
リプロピレンフィルム(東しく株)製、TM214.4
0μ厚)の非ヒートシール面に、実施例1と同様に、ポ
リ塩化ビニリデンからなる組成物を塗布したくこれをB
フィルムとする)。次いで、Bフィルムのヒートシール
面のヒートシール部以外の一部に、Aフィルムの粘着面
がヒートシール面と合うように圧着させて貼りつけた。
こうしてできたフィルムを用いて、ヒートシール面が内
側になるようにして内容積500ccの包装袋を作成し
、ヒートシールし、実施例1と同様にして、袋内の酸素
濃度および露点を測定した。その結果、密封直後の酸素
濃度3.4体積%のものが24時間1炎にはO体積%に
なり、露点は密封直後−20℃のものが一18°Cとな
ったが、結露しなかった。
実施例4 二軸延伸ポリプロピレンフィルム(“トレファン”80
  丁2530 20μ)のコロナ放電処理面に実施例
7で用いたアクリル酸エステル・メタクリル酸エステル
共重合体を主成分とする粘着剤の酢酸エチル溶液を塗布
し100’Cで1分間熱風下で溶媒を蒸発乾固せしめ、
粘着剤面側に50μのアルミフtイルを貼り合せた。該
アルミ面にパラジウムをスパッタリング法によって5X
10−’mol/71’付看ぜしめ、次いで、パラジウ
ム付着面に住友化学(株)のエチレン−プロピレン共重
合体”FA−6411”を5μラミネートした。こうし
て得た復合積層フィルムのエチレン−プロピレン共重合
体面が内側になるように内容積500CCの袋を作り、
ヒートシールして、実施例1と同様にして酸素濃度を測
定した。その結果、密封直後の酸素濃度3.6体積%の
ものが、2日後にはO体積%になり容器内は結露しなか
った。
実施例5 二軸延伸したポリエチレンテレフタレートフィルム(東
しく株)製パルミラー″厚ざ25ミクロン)に厚さ80
0人のアルミニウムを真空蒸着し、その蒸着面に実施例
1と同じ方法でパラジウムをスパッタリングした。パラ
ジウムの付着量は2X10−4mol/112となるよ
う調整した。更に該パラジウム層上に厚さ25ミクロン
の実施例3と同じ低密度ポリエチレンをラミネートした
フィルムを作成した。
該フィルムを用いて直径60 mmの円筒状袋を作成し
、内部に、緑茶、コーヒー、ココアをそれぞれ収納した
のち、窒素濃度92体積%、水素濃度8体積%の混合ガ
スにて置換包装を行なl、X、開口部を熱圧着して、3
種のサンプルを作成した。
30℃、恒温下で6力月間保管したのちも、香り風味が
変わらず包装前の新鮮な状態を維持できた。
実施例6 実施例1と同一の方法にて、基板上にパラジウムをスパ
ッタリング法により10−4mol/712付看させた
のち、該フィルム上に押出しラミネーション法でアイオ
ノマー樹脂(デュポン社製“′サーリン″)を厚さ15
μ積層した。押出し温度は230℃とした。
この積層フィルム100CITfを用いて、実施例1と
同一の方法で、酸素除去効果と露点を測定した。
密封後の袋内の酸素濃度と露点を測定した結果を表3に
示す。2日後以降は酸素濃度は0.1%以下を示し、露
点も0℃以下を維持した。
実施例7 実施例1と同一のスパッタリング法で、基板上にパラジ
ウムを10−”mol/B2付着させたフィルムを作製
した。
次にポリブタジェン樹脂(日本合成ゴム(株)製、JS
RRB820)を200℃で溶融押出しし、20’Cの
金属ロール上で冷却し、厚さ50μのシートを作製した
このシートを前記フィルムのパラジウム面に積層し、8
0℃に加熱したアイロンでヒートシールし積層フィルム
を得た。
この積層フィルム100−を用いて実施例1と同一の方
法で、酸素除去効果と露点を測定した。
密封後の袋内の酸素濃度と露点の測定結果を表3に示す
実施例8 エチレン−酢酸ビニル共重合体く三井ポリケミカル(株
)製゛′エルパックス゛’420)のベレットを用いて
、実施例7と同一の方法で溶融押出しして、厚さ30μ
のシートを作製した。押出し温度は220℃とした。こ
のシートを実施例7で用いたものと同一のパラジウムを
付着させたフィルムと積層し、120℃に加熱した2枚
の鉄板の間にはさみ圧力を2に5/−としてプレスし積
層フィルムを得た。
この積層フィルム100c+yfを用いて、実施例1と
同一の方法で酸素除去効果と露点を測定した。
密封後の袋内の酸素濃度と露点の測定結果を表3に示す
実施例9 ポリブテン樹脂(三井石油化学(株)!l!M1600
)を使用し、押出し温度を180℃とした以外は実施例
7と同一の方法で厚さ35μのシートを得た。これを実
施例7と同一の方法でパラジウムを付着させたフィルム
上に接着温度90’Cで接着させ積層フィルムを得た。
この積層フィルム100CITfを用いて実施例1と同
一の方法で酸素除去効果と露点を測定した。測定結果を
表3に示す。
実施例10 実施例7と同一の方法で、エヂレンーエチルアクリレー
ト共重合物(三井ポリケミカル(株)製A−702>を
押出し温度200 ’Cで押出し、厚さ40μのシート
を得た。
一方、実施例1と同一の方法で厚さ25μの二軸延伸し
たポリエチレンテレフタレートフィルム上に、スパッタ
リング法で10−4mol/112のパラジウムを付着
させたフィルムを得た。次いで、該フィルムにウレタン
系接着剤(成田薬品(株)製゛タケラック”A−385
を5部と“タケネート″A−10を1部の混合体)の酢
酸エチル溶液を接着剤固形分として1q/Tr12とな
るよう塗布乾燥した。この接着剤面と前記のエチレン−
エチルアクリレート共重合物のシートを重ね合わせ、5
0’Cに加熱した2本のニップロールの間を、線圧2 
kq/cmで圧接し、積層フィルムを得た。この積層フ
ィルムを3日間、40℃で保管したのち、100iに切
り出し、実施例1と同一の方法で、酸素除去効果と露点
を測定した。結果を表3に示す。
実施例11 ポリ4−メチル1−ペンテン樹脂(三井石油化学(株)
製RT−18>を用い、押出し温度を280’Cとした
以外は、実施例10と同一の方法で、厚さ20μのシー
トを得た。
続いて、実施例10で用いた、パラジウム付着フィルム
およびウレタン系接着剤を用いて、実施例10と同一の
方法で上記薄層シートと接着し、積層フィルムを得た。
この積層フィルム100−を用いて、実施例1と同一の
方法で、酸素除去効果と露点を測定した。
測定結果を表3に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体と、該基体上に真空析出された触媒物質の薄
    層と、該触媒物質薄層上に積層されたガス選択透過性物
    質の薄層とから成る包装材料であつて、上記触媒物質は
    パラジウムで構成され、上記ガス選択透過性物質は下記
    の群から選ばれた少なくとも1種の有機重合体で構成さ
    れて成る包装材料。 低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピ
    レン、エチレン−プロピレン共重合物、エチレン−酢酸
    ビニル共重合物、エチレン−エチルアクリレート共重合
    物、ポリブテン−1、アイオノマー、ポリ4−メチル1
    −ペンテンまたはポリブタジエン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017000089A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 株式会社 伊藤園 包装飲食品の製造方法及び包装飲食品の品質劣化抑制方法
JP2017123854A (ja) * 2017-02-13 2017-07-20 株式会社 伊藤園 脂質の酸化劣化抑制剤及び脂質の酸化劣化抑制方法
JP2019176752A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 水素健康医学ラボ株式会社 熟成コーヒー豆の製造方法、焙煎コーヒー豆の製造方法、及びコーヒー飲料の製造方法

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